業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

ケアマネージャーカプリッチオ(狂想曲)1曲め

2006年11月30日 | 重要事項説明書
それは秘密です:Fine
※ のだめカンタービレとか読んでて、用語のわかる人にはわかります。

最近のひがし会、ホントにどうかしています。
平穏無事とか平静とかつつがなくとか予定調和とかマターリとか、一体ドコに行ってしまったの?
普段のぬるさはどこへやら、まるで交替浴のよう。しかもヤケドしそうにかったり、風邪をひくほどたかったり。
一体どうして、こうも次々と問題が起きるのでしょうか。


コトの起こりは昨日の終業前。

ひがしクリニック医事課にかかった1本の電話。
応対したのは医事のブリトニーでした。

「こちらは県高齢福祉課です。医事課長さんはいらっしゃいますか?」

ブリトニーは不思議に思いました。医事課長ってダレのこと?
ウチの事務長はいわば『総務部長』のようなものだし、医事の課長といえば…
ブリトニーはその電話を、わがひがしクリニック医事課の主任且つひがしケアプランセンター管理者、青田主任に回しました。

その場にいたのは青田主任とブリトニーの他に、事務長と私とナース河合。
居残り仕事をしていた私は、高齢福祉課と聞いてドキッ
実は私、もといた九州からこちらへの、介護支援専門員登録が遅れています。
いえ、仕事はフツーにできるのですが、現在の私の状況は九州から都会に出稼ぎに来ているケアマネ。とっととこちらの県に登録しろと言われていたのですが、なかなか書類を出すヒマがなく、そのため「高齢福祉課からの電話」てことでなんか私のことで問題があったのではなかろうかと思いドキッとし、つい青田主任の電話での会話に聞き耳ずきん。

青田「はい、青田と申します…ええ、そうです、私ですが。」

電話に出た青田主任、
みるみるうちに青くなりました
「は、はい、そうですが、ちょっちょっちょっとお待ち下さい!」
と、慌てふためいて電話を保留にし、なにやら事務長に相談し始めました。
そのとき聞こえた会話の断片。

青田「じ、事務長、高齢福祉課が…私の…介護支援専門員の受験資格の…実務経歴書…相談業務の事例を提出…どうしたらいいでしょうか…」

その場にいた一同
ピーン!


カンのいいケアマネさんにはもうおわかりですね?

そうです、その電話は
青田主任の、今年10月の介護支援専門員実務研修受講資格試験の受験資格を確認するための電話だったのです。

青田主任がひがし会に入職したのは約10年前。
新卒以来、ずっと医事課の事務員として勤務してきました。
医事課ですから、業務内容は診療報酬請求事務です。
レセプトの作成です。メディカルクラークです。
そして今年、青田主任は社会福祉士国家試験に合格。
しかし相談業務などはやったことがないはずです。
ひがし会は、一般の医療事務員に通院患者や入院患者の相談に対応させる必要などありません。何人ものMSWを抱える大病院なのですから。

そうです。青田主任のケアマネ受験は、実務経歴の詐称なんです。

耳をダンボにしている私たちの様子にも気付かないほどあせりまくりの青田主任。
どうやら高齢福祉課は、翌日、青田主任がケアマネ受験のために提出した実務年数の期間の詳しい経歴書か、もしくは相談業務を行っていたという証明となる事例のファイルを提出せよと指示したようです。
詳しい経歴なんか、書けば書くほどボロが出る。
事例のファイルなんてあるはずもない。

どうなる、青田主任!
どうなる、ひがしケアプランセンター!
ああ早くつづきが書きたい!





職場でケンカに勝つ方法 【第2試合】

2006年11月29日 | 業務日誌
いくら同一法人とはいえ、利用者が
「もうイヤだ、絶対に行きたくない」
とまでいう病院に
「そこをなんとか」
と頼まなくてはならないなんて。
それが医療法人のケアマネの宿命か。

介護サービスならいざ知らず…
これが自法人のデイケアに対する苦情や、併設ヘルステに対するクレームだったりするなら、フォローやとりなしはしますし、ときには「デイケア職員にかわって私が謝罪します」と頭を下げることだってあります。
でもそれは、ケアマネが利用をすすめたり、連絡調整をしたという責任がある場合のことです。

だけど、森の神がおっしゃっていることは無茶苦茶です。
そもそも、私たちケアマネが、利用者の行く病院のことまで責任を取らなくてはならないなんて理屈があるだろうか。
例えば、金物屋の店主は、自分が売った刃物が殺人の凶器になった場合には
「売った私の責任です」
と被害者に謝罪をしなくてはならないのか、と聞きたい。

それを言うなら、逆に森の神は、
「私たちクリニックのスタッフのせいで、利用者様の在宅療養生活に支障をきたしてしまって申し訳ない」
とA山さんやアイリンさんに謝るべきではないのか。

A山さんとひがしクリニックの間に何があったのかは知りません。
でも、アイリンさんが原因だなんてことは絶対にないと、それだけは言えます。


さて、結局この件は、事務長がアイリンさんと森の神それぞれから事情を聞いて終わり。いくら森の神に権力があっても、今回ばかりは誰がどう聞いても森の神のヒステリーにしかみえないし実際そう。
森の神は鼻くそから聞いた「ケアマネの驕り」の話を蒸し返して、これまで誰も逆らわなかった自分に初めて叛旗を翻したアイリンさんに罰を与えようとしましたがムリでした。
私たちケアマネは全員でアイリン女史を守りますし、それが正義だと思っています。
事務長も、立場上「どっちが悪い」とは決して言いませんでしたが、アイリン女史には
「決して早まったこと(退職)だけはしないで下さい」
と言い、私たちケアマネには
「アイリンさんをフォローして下さい、絶対にこんなことで辞めたりしないようにしばらく見守ってあげて下さい」
と言って下さいました。

ただし、青田主任だけは別のようでした。

もともとアイリン女史とはソリの合わなかった青田主任は、この機に乗じてアイリン女史を非難しました。
「森師長の言われることは無謀だけど、アイリンさんのものの言い方も悪い」
だの
「森師長の言うことの中には納得できる部分もある」
だのと言い、とうとう私を本気で怒らせました。
このバカ主任は、結局森の神の権力に憧れている小物なんです。
たぶん森の神のように、たったひとことで相手を黙らせたり、失禁するほど怯えさせたりというのをやってみたくて仕方ないんです。
バカな男だ。
こんなヤツはつぶすに限る。
おまえに居介の管理者の資格はない。

........................それにしても。

ナース河合だけではなく、新人オリーブにまで
「アイリンさんと森師長がケンカしていたとき、どうしてこの場にハリケンさんがいないのかとそれが1番悔しかったわ!」
と恨み言を言われてしまった私って一体。
それって私が『弁が立つ』からってことですか。
それとも
私の存在が当事者の戦意を喪失させるのに役立つからですか。
どっちにしても、みんな私のことを誤解してると思う。

このログで書きたかったことは別のことだった気がするのですが、とりあえずコトが収まったようなので、それはまた次の機会にします。
私、ショートケーキのイチゴだけを食べて「ケーキなんか食べたことがない」と言うようなヤツ⇒青田主任 が1番嫌いです。

第3試合のゴングは、選手の復調まで延期。



職場でケンカに勝つ方法 【第1試合】

2006年11月29日 | 業務日誌
いやいや、驚いたのなんのって。

今日の午前10時頃、私は自分の担当利用者に、もうひとり今月更新の人がいることを突然思い出し(10人目の認定調査です)、慌てまくって区役所に行きました。
区役所はすごく混み合っていて、手続きを待つのに時間がかかり、帰所したのは11時を少し回った頃だったのですが.......................

事務所に帰ってみると、事務長もケアマネさんも全員出払っていて、青田主任とナース河合ふたりだけが黙々とパソコンに向かっている。
それに、なんだかすごい気まずい空気が流れてた。

私が席に着くやいなや、ナース河合が小声で話しかけてきました。
「ハリケンさん、もう少し早く帰ってきてほしかった」
…なんだか恨みがましい目つきで言うのです。
私は?と思い、どうしてですか、と訊ねました。
すると

「実は、ついさっきここ(事務所)で、
アイリンさんと森師長が
すごいことになっていたの」


.........................................................................

ナース河合の説明によると

アイリン女史がずっと担当している利用者のA山さん、ひがしクリニックで透析を受けていたのですが、つい最近クリニックのスタッフと何かトラブルがあったらしく、「もうこんなところで透析を受けたくない」と、別の透析センターに移って行ってしまった。
そればかりか、A山さん、ひがしでの“透析仲間”だったB田さんを、自分が新しく通い始めた透析センターに誘い、結果B田さんもひがしクリニックでの透析をやめて他所に移ってしまったのです。

ご存知ない方もおられるでしょうから少しだけ説明します。
透析の患者さんは、ひとりで月に数十万円の利益を医療機関にもたらします。
そのため、地域によってはこの透析患者獲得のために賄賂がとびかったりしていて、以前にもそのヒートアップぶりが全国ニュースで報じられたりしたこともあるんです。
ひがしクリニックの森師長が森の神と呼ばれる所以は、この透析患者様の獲得実績によるもの。地域活動や営業に出て、しかも細やかな気配りと徹底した管理で透析患者様の延命に技術と心を尽くし、より長く、より多くの利益をひがし会にもたらしている立役者なのです。ちなみにひがし会では賄賂などの不正な集客は一切行っておりません(念のため)。


しかし、ひがしクリニックから透析患者が流れたことが、たとえそれがアイリンさんの担当利用者であったとしても、アイリンさんのケアマネとしてのスキルやモラルとなんら関係はナッシングなはずです。
一体どうして、アイリンさんと森の神が「すごいこと」になってしまうのでしょうか。

「それが、森師長のいいぶんとしては、アイリンさんが利用者の情報を全然クリニックに寄越さないから、クリニックが被害をこうむった、ということらしいの」

................つまり言いがかりというやつか。

やれやれです。
聞くところによると、最初はアイリン女史と森の神のふたりとも、穏やかに火花を散らしていたらしいのですが、森の神が
「ケアマネは、最初っからA山さんの、クリニックに対する批判や不満を聞いていたはずでしょう。そんな情報をちゃんとクリニックに報告連絡してくれていたら、こんな不愉快な事態にはならなかったかもしれないのに」
と言い放った途端アイリン女史が豹変
「では聞きますが、これまでにクリニックのスタッフが、私たちケアマネに情報連絡をくれたことがありますか?」
と言い返した。

................試合開始のゴングです。.....................

たまげた。
これまで、森の神に一方的に怒鳴られまくったケアマネや職員はいても、まともにケンカをした人なんかはじめてです。
森の神と鼻くその一件から、やばい雰囲気はただよっていましたが、まさかアイリンさんがその最初の人になるとは思わなかった。
もともとアイリンさんは超女性上位の国の人ですから、まあ強いのなんの。
興奮してカタコト日本語になってしまいながらも、果敢に森の神に立ち向かっていったのだそう。まさにタイガー&ドラゴン、竜虎相打つ、です。
正午前の医事課事務所でガンガン怒鳴りあうふたりの中に、事務長がなんとか割って入り、まさに吠えあう2体のオブジェを引き離すようにして相談室へ。
まずは森の神、1時間ほどしてアイリン女史を呼びいれ、事態の収拾を図ったそうなのですが............................。






既得権益

2006年11月27日 | 業務日誌
※ 画像のことは本当に気にしないで下さい。

きとく-けん 【既得権】
すでに獲得している権利。なんらかの法的根拠に基づき、すでに取得している権利。

別に政治がらみの話をしたいワケではありません。

例えば私が新規から関わった利用者さんは、最初から介護保険でできること・できないことを説明しているつもりだし、それだと利用者にあとから「どうしてこれをやってもらえないの」と不満を言われても、介護保険はみんなで分けるドーナツですからという説明で大抵「じゃ仕方ない」と例えしぶしぶでもわかってもらえます。
昔から、ものごとを何かに例えたり、たいしてイミもないことをさも重大なことのように吹聴するのが得意でしたから(自賛か)説得とか話のすり替えとかも苦手じゃありません(自慢か)←タカ&トシ風に。
そんな言い訳番長のハリケンでも、人にもらったケースはやっぱり手こずります。
これは別に私だけに限ったことじゃありませんよね。

「最初のケアマネさんは、病院に行くのにヘルパーを付き添わせてくれたのに」
とか
「前のケアマネさんは、2時間の掃除でもいいですよと言ってくれてたのに」
とか。
ひどい利用者だと
「先月までのケアマネさんは色気があって毎月楽しかったのに」
なんてのもいて殺意を抑えるのに苦労する。

制度がコロコロ変わるのをきっかけに、その都度利用者を
「申し訳ありません、この春から、介護保険ではこういうサービスを控えなさいという方向に変わりました。」
「どういうワケか、この秋までにこれをやめなさいと厚生労働省がおふれを出しました」
という説明で納得させ、叱られたり罵倒されたりしてきたのはケアマネです。
区役所や市役所や県庁では
「はいはい、言いたいことがあるならケアマネさんに相談して下さい。」
と言うだけで済むんですからラクなもんです。

介護保険施行当初、私たちケアマネや高齢者が見せられたのは、たっぷり砂糖衣のかかったバカでっかいドーナツでした。
何十万人と分けても減りそうにありませんでしたし、お腹いっぱい食べられそうでした。これを切り分けるのがケアマネの仕事なんだと思うとワクワクしました。
高齢者も、ここからここまでが自分のぶんだろうなと勝手にウキウキしました。
しかし、もうそんな巨大なドーナツはどこにもありません。

介護保険料だって、文句も言わずに支払っているのは
「来月のアタシの誕生日にはプラダの靴を買ってくれると言ったから、だからクリスマスのプレゼントはグッチのチョーカーを奮発したのに!」
というカンジでしょうか。

騙された。まさにそうですよね。

今日、ある利用者宅で目くそと一緒にサービス担当者会議を一発やってきたのですが、まーひどいもんでした。
2年前まではヘルパーが、透析通院をしているその利用者を公用車で送り迎えし、運転中だろうとなんだろうと身体介護で請求していたのを突然「ヤバくなりましたので」と介護タクシーに切り替え。
1年前までは生活6で入っていたサービスを「90分までしか使えなくなりました」と生活3の1日2回派遣に組みなおし。
それでも実際には午前中に生活5でやって、午後には洗濯物の取り込みだけをして帰っていたというので、そんな派遣は認められないよとあわてて利用者を説得しに行ったのですが、利用者にしてみれば、これまで長年やってもらってきたことを今さらできませんと言われる理由がまったくわからないのは当然です。
この利用者はキレまくりでした。
介護タクシーの件は私の前任者が対処したのですが、まずこの利用者は「介護タクシーに払うお金(運賃部分)がもったいないから、送迎のある透析医院にかわる」と言い出し、ゴネまくって、とうとういまの透析先の院長に自分の介護タクシー利用料金を支払ってもらっています(これマジです)。
ヘルパーの生活6の分割の件では難航しており、まだ折り合いがつきません。

高齢者にも色んなタイプがあって、できるだけ人の世話にならずに生きていきたいと思う誇り高い人や、使えるものはなんでも使わにゃソンソンと思うおばちゃんタイプの人や、たとえ公共のものだろうとなんだろうと分け合って使うなんて意識をまったく持ち合わせていない自己チュータイプとさまざまです。
でも、利用者によってドーナツの切り分け方を変えるケアマネにはなりたくないのです。
うるさい利用者を黙らせたいばかりに、少し大きめのドーナツを与えてしまうやり方は、結局自分の首をしめます。そういうケアマネになると、ずっと抜け出せなくなるような気がします。利用者は次にドーナツをもらうときにはもっと大きな一切れを要求してくる困ったちゃんですから。
特に私はひいきする最低ケアマネなので、いつもそのことを肝に銘じています。
高齢者が、自分に切り分けられたドーナツを見て「他の人のより大きい」と勘違いするようなプランにすればいいんです。
たとえば、同じヘルステでも誠実で気持ちのいい事業所を見つけて紹介するとか、同じショートでもいい介護士のいるところを探して世話するとか、そういうささやかな調整力で付加価値をつけるしかない。

そのためにはどうするか。
愛想のいいケアマネさんでいるしかありません。

とはいえ、私が前任から引き継いだケースの大半は、私が不正や不整を正しく直そうとするたんび、すごいリバウンドに見舞われてかなりグロッキーです。
私が担当する利用者の半分はありがたいことに私のことをとても買っていてくれて、頼りにしてくれているのですが、残り半分(つまり引き継いだケース)は私のことをとか悪魔とか冷血漢とか思っています(いやマジで)。
でも仕方ありません。
私、昔っからこういうムラのある人生なんですよ。

でもねえ、1番大変なのはやっぱり利用者なんですよね。
と、いい子ちゃんでシメてみる(自爆か)←タカ&トシ風で。

情報非公開

2006年11月26日 | 業務日誌
※ 画像は古谷実『稲中卓球部』。かなりスキな漫画です。

私たちの毎月の認定調査の件数、多いです。
先月はアイリン女史が7件やって、区役所から提出済み確認のハンコをもらって帰所するたびにみんなにすご~い(大変)!と言われ、
『そうよ、また3000円も稼いで来たわよ』
と自嘲気味にグチっていたけど(ハリケン地区では調査一件につき3000円の委託料がもらえます)、正直なところこんなもの3000円払うから誰かやってくれ!と言いたい。
しかし、先月半ばからこの私は、もう更新8件と区変1件をやっています。
他にも実は2件、調査だけの依頼があったのですが、新人オリーブに泣きついて代行してもらったとゆー状況です。

そんな調査対象者の中に、ここ数ヶ月に渡り、なんとかこの調査だけは区の職員にやってもらおうと画策し続けていた利用者がいました。
ベティさん/経過的要介護 75歳女性・独居・ナマホ。
今月更新です。
私には、どうしてもこのベティさんを介護給付にする自信がない。
もしかしたら要支援にもならないのではないか。
なぜなら
この利用者は走れる
のですから!
走れる高齢者の1-1群に「両下肢麻痺」のチェックを入れるなんて、私には出来ないよ。
1-2群の「可動域制限」はある。…ベティさんは頚椎と肩が少し悪くて自由に上下左右を向くことができないと訴え、現在週に2回来ているヘルパーさんに下着を洗わせる。
パンツを、それも手洗いで。
「細かいところがうまく洗えないでしょ!」
と、手袋をせず素手で洗えとやかましく言われるらしいし。
いいえ、女性としてどうとかそんな話では全然なく、私がヘルパーでもそれが必要なことなら手でだろうと足でだろうと洗いますが、ベティさんはヘルパーが来ない日の下着は自分で手で洗うんです。普段は利用者が自分でもできることを、なぜヘルパーがいると全部やらせてしまうのか。
またどうしてヘルパーもホイホイとやってしまうのかが私にはわかりません。
担当者会議の席では「あれ(パンツの手洗い)って失礼よねえ」と言うくせに。

でも、私がこの認定調査が出来ないと思った最大の理由は、ベティさんが超被害妄想で、医療の情報の一切をくれないことです。ほうぼうの色んな病院にかかっていて、自分をまるで病気のデパートのように言われるのですが、薬はおろか既往も現疾患も教えてくれないし、やっと聞き出したのは主治医だけ。
意見書の閲覧も、主治医連絡票すらも拒否なんです。
だだでさえまだ関わって間もないペーペーの私が、しかも経過的要介護で短い距離なら走れるような元気な利用者を、どうやったら介護給付にできるのか。
しかもものすごい被害妄想と発展妄想の持ち主。
自分で置いてあったものの位置を自分で直し(しかも散らかった部屋で)、そのことを忘れてしまい、
「誰かに盗られたのかもしれない」
と妄想がむくむく出てきて、それがその日の夜には
「きっと誰かに盗られたに違いない」
となり、翌日には
「誰かが盗っていくところを見た」
に発展し、とうとう
「隣のアパートのババァは以前から私を恨んでいて、私が見ていないときにこっそり私の部屋に入って来て金目のものをじゃんじゃん盗っていく」
となってしまう。
そんなベティさんですから、もしも私がやった調査の結果が要支援だったり非該当だったりしたらと思うともー、ということで
「私はまだベティさんのことをよく知らないし、主治医の先生にもお話を伺うことができません。なので私にはベティさんを正当に調査できるかどうか自信がありません。ましてや今、認定調査の結果は全国的にとても厳しくなっていますし、私が調査票を出すと、非該当になってヘルパーさんが来られなくなるかもしれません。それでは困るでしょう?申し訳ないのですが、この認定調査は以前からベティさんのことをよく知っておられる区役所の方にお願いしてもいいでしょうか?」
といい続けてきたのでした。
当然ベティさんは私に「適当に(重く)書けばいいじゃないか」と迫りましたが、ごめんなさい、それは出来ませんと断りました。
私はベティさんが私を追いかけて走ってくるところも見ているし、私の前任者や同僚やヘルパーも、ベティさんが重い物を下げて歩いて買物から帰ってくるところを何度も目撃していますからと。
で、区役所員も信用できないし、病気のことは教えたくないしで悩んだベティさんは、ある日突然、到着した更新の通知と保険証を持って区役所に行ったそうなのですが.......................。

ベティさんは、区の職員から
「区役所に来ていただいても(居宅ではないので)区役所(この場)で認定調査をすることはありません。」
と言われたのを(あたりまえだ)
「区役所員は認定調査ができない」
と思い込み、結局区職員に説得されて担当ケアマネの私が認定調査をすることを承知したそうです(爆)。
私はその場からかかってきた電話で、区職員に事情を説明したのですが、
「そういうことですか、でもまあ、医療情報は本人同意が無ければ提供できませんし、ケアマネさんが見た普段の生活ぶりを調査されるより他ないじゃないですか。こちらのほうもベティさんにその点をちゃんと説明しときますから」
と言われ、仕方なく認定調査をしましたと。
1群1には両下肢麻痺をチェックして、特記に「短い距離なら走ることもでき日常生活に支障はない」と書き、1群2には本人の訴えた首の可動域制限を書いたけど、確か首って審査会ではハネられる項目らしいし、2群3群も「つかまればできる」しかないし、あとは7群のア.妄想とイ.作話を「ある」にチェックし…
その他はまったくの白紙同然です。
これで介護給付になったとしたら世の中間違ってるよ。

最近ホントに利用者が激減してて、青田主任からもグダグダ言われるし(スルーだけど)できることなら介護給付の予防への移行をくいとめて、包括さんともあまりお付き合いのないようにもしたい。
でも、やっぱりウソ・大袈裟はダメですよ。
こないだなんか私、細木さんから
「ハリケンさんの担当の○○○さん、ウチの近所の人だけどさ、介護ヘルパーと一緒に病院行ってるでしょ?でもあの人、ヘルパーの来ない日は自分で歩いて病院に行ってるじゃないの!どういうことかあんた説明してよ!」
と叱られてしまいました…。

介護保険はみんなが寄って集(たか)る、たったひとつの大きなドーナツ。
食べ尽くす日も遠くない。







驕れるケアマネは久しからず

2006年11月25日 | 業務日誌
※ 画像は“哭きの竜”能篠純一。ハリケンは麻雀大好きです、ヘタだけど。

今日は激しくグチりたい気分です。
この法人のケアマネは、ケアマネの基本姿勢なんて保てない。

人権尊重という絶対的な倫理も…
カニちゃんが担当する虐待のケースで、虐待が頂点までエスカレートしていたさなか、なんとか虐待の被害者を加害者から守ろうと、院長に系列の病院に入院させてもらえないかと頼んだとき、院長はその事実から目を背け、事情から耳をふさぎました。
「そんなこと言われても…区や包括に相談できないの?」
とは院長の言葉で、ただただオタオタと逃げの一手。お嬢様育ちには耐えられない事例だったんです。虐待された方の傷の手当もしてくれず(怖かったらしい)デイのナースが歯をくいしばってやってくれました。
区や包括に相談もせず、いきなり入院させてくれと頼むケアマネがどこにいるのか聞きたいです。ケアマネにとっても利用者(被害者)にとっても、最後の頼みの綱が切れた瞬間でした。自分の身内はすぐに入院させ、介護病棟に移すために更新まであと10日という人でも区変させ、意見書でもって要支援1から要介護4にしたくせに。

主体性の尊重もしかりです。
医療ニーズの高い高齢者は、病院に逆らうことは出来ませんから、私たちケアマネがいくら「別にひがしのサービスを使う必要はありませんよ」と言っても納得されません。おもねって、ゴマすって、遠慮して、我慢する。
そこに利用者の顔はありません。

公平性や中立性なんてどこにあるんでしょう。
法人の利益を考えずに仕事ができたことなんてありません。

そして社会的責任や個人情報に関するリスクなど、まったく考えもしない併設事業所に振り回されています。その後始末をするのはいつもケアマネで、不利益を被るのは常に利用者です。


実は先日、辞めた鼻くそから一方的な話を聞かされた森師長が、職域会議の席で
この法人のケアマネの、ヘルパーに対する態度は
ケアマネの驕り
だと言われました。
この法人の職域会議は主任クラスだけが出席を許されているため、その発言に反論できたのはナース河合(訪看管理者)だけ。
青田のアホはひとことも返せずだんまりキメ込みだったそうです。
青田主任、いつか○す。

森師長は、完全にヘルパーに同情してしまっていました。
そして、私たちケアマネがヘルパーを信用して仕事を任せていないと、まるで重箱のスミをつつくようにヘルパーを責めていると、それはケアマネの驕りだとさんざん言われたのです。
ちなみにやり玉にあがったのは私ではなくアイリン女史でした。鼻くそとアイリン女史は犬猿の仲なんです。しかし私たちには、アイリン女史のどこが驕っているのかサッパリです。プライドは高いけど、アイリン女史ほど貧しい利用者に対して熱心なケアマネは区中探してもいやしません。
そもそも森の神はケアマネの管理機能を理解しておられませんし、また、職域会議の席でしかも自分の業務の範疇のソトの部署の批判をなさるとは、驕っているのはあなたですと言いたいところです。
鼻くその所業…これまでどれだけの不正受給を得、どれだけのモラルをたれ流してきたか、森師長が知ったらどうだろう。鼻くそを擁護するということがどんなことなのか、わかっておられません。

私たちケアマネは完全にブチ切れました。

法人の稼ぎ頭だからといって、この理不尽な言われようは一体なんなのよ。
それに、その場にいてまるでひとごとのように自分の部署への非難に抵抗もできない青田って一体なんなの。何度も言うが、いつか○してやるから待ってろよな。

悔しい。


このことで私たちケアマネの結束は強くなったけど、もうここのヘルパーと仕事をしていく自信がまったくなくなりました。
一説では鼻くそが復帰を狙っているというウワサもあるし、そうなったら…考えたくもないです。
でも負けたくない。
絶対に負けたくない。

このブログを始めたとき、笑えないグチは書くまいと決めていたのですが、今日だけは自分を甘やかしてやろうと思いました。
自分は絶対正しいと思っているわけではないし、確かに私たちケアマネにもダメなところはたくさんあるけど、私は必要ならどれだけでも重箱のスミのつつけるケアマネでいたいと思う。

今日はまるで、頭をクソ溜めに突っ込まれたような気分です。


愛と死の食卓

2006年11月23日 | 業務日誌
10月の2部作
それは愛なの?と私に(つづく)
(つづき)訊ねるのはやめてくれ
の続々編でございます。

お食事。
それはほとんどの高齢者にとって最大の関心事です。
まして糖尿病の方、腎不全で透析を受けている方といった、食事に制限のある方たちなら尚更です。
私もヘルパー時代はこのような方たちの調理にはとても悩まされました。
なぜならば、このような方たちの大半は、食事制限を駐車違反程度にしか思っておられないからです。

私の担当する利用者 田中トシオさん(仮名)要介護3 72歳/男性、独居。
糖尿性網膜症で両眼の視力はほとんどなく視覚障害者として認定されてます。
1日2回のインスリン自己注射、当然食事には制限があります。
「わしゃ糖尿病だから、糖分に気をつけているんじゃい!」
とおっしゃるとおり、食事に砂糖を一切使われません。
ヘルパーが煮物や煮魚にちょびっとでも砂糖を入れようものなら
「あのヘルパーはわしを殺そうとしたんじゃい!」
と妄想に直結。
…おかげでいくつ事業所(ヘルステ)を変更してきたことか(泣)。
なのにトシオさん、塩分や油分や水分は摂る摂る。
いくらヘルパーが気を遣っても無駄だよ、自分で買って食べるんだもん。

そのトシオさん、現在、今年4回目の入院中。
ここ1,2ヶ月で両足(下腿)が象足レベルにまで腫れまくってしまったのです。
「とうとうトシオさんも透析かも」
とは前任の担当ケアマネ・ナース河合の言葉。
うーん、そうかも。
今回の入院で透析の必要アリとなれば、たぶんそのままシャント作ってから退院ということになるだろうなあ。

.........................だが、そんなことを黙って承知するようなトシオさんではなかったわ。

そう、過去ログに書いたように、トシオさんは結婚をひかえた身。来年1月に入籍、という具体的な話になっています(いつの間にか)。
お相手は10歳以上年下のオーバーステイ、お名前はリリーさん(仮名)韓流。
もしも透析が開始されれば、トシオさんの描くバラ色の新婚生活はどうなるキヒヒ。
で、トシオさんは現在、主治医と激しい攻防戦をくりひろげています。
「わしゃ絶対に透析なんてせんのじゃい!あんなものするぐらいなら死ぬわい!」
…このまま透析受けなければ近々その願いは叶うでしょう、と言いたいけれど…言えやしない、言えやしないよトシオさん。


そこで問題になってくるのが、そうです、食事療法です。
透析を受けなくてはならない状態の人が透析を拒否した場合、可能な限り腎機能を薬で補い、かつ厳しい食事制限を守らなくてはなりません。
そこでトシオさんかかりつけの東部大病院が、ひがしヘルステのヘルパーさんたちに「トシオさんの食事を調理しているヘルパーさんに、今後の注意を指導させてもらいたい」と申し出て下さったのですが、これがまたまたプチなトラブルを招いてしまいました。
ひがしヘルステのたったひとつの美点、それは医療に強いヘルパーさんが多いこと(例外もございますが)。病気の方にとって食事は薬と同じ、という意識が高い。ましてや透析ルームを持つクリニック併設のヘルステ、なぜに今さら他所の病院に減塩や減カリウム食の調理法の指導を受けろなんて言われなきゃなんないのさ、とヘルパーさんおおいに憤慨です。ひがしクリニックの沽券にも関わります(…それでも意欲のあるヘルパーさんなら喜んで指導を受けに行くと思いますけどね…)。
ま、私もこの件に関しては、東部大病院の管理栄養士さんにトシオさん経由で
「トシオさんはもともと、食事のすべてをヘルパーさんの支援に頼っておられる方ではありませんよね、ヘルパーがトシオさんのお宅で調理をしているのは週に1度の昼食1食程度ですからね。あとはお買物だけを依頼されていますが、大抵生活物資で食材はほとんどありませんからね。」
と、今回のトシオさんの入院はひがしヘルステの責任ではないことをさりげなくアピールしました。

ナマホにまつわる諸事情により、リリーさんとの同居を主治医や病院に隠しているトシオさんはどうしても
「なので、食事療法についての指導を受けてもらうとすれば、トシオさんの奥さんのリリーさんが先ですよ」
という私の意見が通じません。
それどころかトシオさん、
リリーさんには自分の病気のことを
ただの胃炎

と説明していたのでした。

ああ…なんてややこしいことを…


も゛う゛い゛や゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!


マジでこの利用者なんとかしてええええええぇぇぇぇぇぇ…


私は、リリーさんのお国の言葉を話せるケアマネさんに頼み込んで、リリーさんへの指導と説明をしてもらうことにしました。
トシオさんの本当の病気を知ったリリーさんは絶句。
そうとは知らずにこれまで、フツーの人同様に酒やコーヒー、果物などをフツーに食べていたのですから…。
いくら知らなかったこととはいえ、自分の愛の手料理が、これからダンナさまになる人を死に追いやるところだったと知り愕然とするリリーさんですが、どうかお願いですからトシオさんを見捨てないで。
トシオさんが退院したらもうヘルパーは中止します。
そしたらあとはリリーさんにおすがりするしかないんですから…

お口にチャック!お目々にシャッター!

2006年11月22日 | 担当者会議
※ 画像はゴルゴ13…こんな場面が現実になる日が来るかも。

ひがし区の利用者/アンナさん(仮名):来月から要支援1・75歳女性と、ひがし区東部包括支援センター(社狂です)ケアマネ/ローズさんと、我らがひがしヘルパーステーションの登録ヘルパー/小春さんと私との4人で、アンナさんが予防に移行するにあたってこれからの介護サービス利用について互いの腹を探り合う検討しあうための担当者会議を開催しました。
実は私、包括との初回面接+サ担会議はこれが初めてです。
A区の主任ケアマネさんには、2週間ほど前に電話でアンナさんのことをお話ししており、その際に
「ひがし(居介)さんに委託は可能ですか?」
「可能と言えば可能です」
「ということは可能なんですね?」
「どちらかと言えば可能です」
という(笑)委託に関する互いの 押し付け合い意思確認は済ませていました。
正直言って、アンナさんは私にとって包括に引き取ってもらいたいケースでした。
今回要支援1になったことにしたって、もとは要介護1の方だったので包括さんには「本当にいきなり2段階も、ちょっとびっくりですね」と言われましたが(こちらでは珍しいことなのだそうです)私に言わせりゃ、よくもまあ要支援で済んだもんだと逆ビックリなほど非該当相当な方ですし、この2年間というもの、ひがしヘルステのおバカヘルパーどもはアンナさんのお宅では話し相手しかしていなかったというケースなんです。
とにかくヘルパーにべったりでしたし、そのおかげで過去にも数々のトラブルを巻き起こした方だし、出来ることなら包括さんにお任せしたかった。
しかし結局、委託ということになってしまい、仕方ないからやりますよとゆー、なんともテンションの下がるケースなのです。

で、今日はその予防訪問介護の開始というか、これまでのサービスの仕切りなおしというかのために、アンナさんと包括さんとの契約を兼ねたサ担会議、となっていたのですが…。


これまで何度も、ひがしのヘルステに煮え湯を飲まされてきたハリケンですが、今日はその集大成ともいうべき日となりました。

何がって、アンナさん、
包括さんの面前で、これまでひがしのヘルパーが行ってきた不適正利用の数々をすべて暴露して下さったのです。

これからは予防訪問介護になりますので、提供するサービスが少し変わってきます。以前と同じヘルパーが伺っても、これまでのようにいかないこともありますよ。

私がそう説明し始めたとたん

ペラペラペラペラ
そうねえ、ヘルパーさんも年々厳しくなってきたわよねえ。
以前はよくヘルパーさんの車で病院や買物に連れて行ってもらっていたけど、あれもダメになってしまったし、一緒にお食事やお茶も出来なくなったわよね。
私はストレスがたまると神経がまいってしまうので、これまで通り、ヘルパーさんには毎回話し相手をしてもらうだけでいいんだけど、これからはそうはいかないのねえ。
今までだって本当はそれじゃダメだったのよね、だからいつもヘルパーさんに『話し相手しかしていないなんてケアマネさんにバレたら、もう来れなくなるから』って口止めされていたんですものね。
ペラペラペラペラ

と、まるでケアマネ(私)になにか恨みでもあるのかと泣きたくなるくらい暴露してくれました。

包括のローズさんは、アワアワ喰ってその場を取り繕おうとした私を、
疑惑の目でじっと見てるし…
絶対に「居介とヘルステでグルになって不正請求していたのでは?」と思われたに違いありません。

その証拠に

実はこの包括のローズさん、どこでどう話を間違ったのか、
「え?ではこのケースは委託ということなのですか?
 私はてっきり包括で担当するものと思っていたのですが…」
と、嬉しい勘違いをして下さっていたため、とにかく包括との契約が済んだら連絡します、ケアマネさんはお忙しいでしょうからどうぞお先に、と言われ、いったん退出した私でした。
しかし、その後すぐ、アンナさん宅からローズさんが帰った頃を見計らって電話をした私、包括さんにケースの委託をしぶられました。
絶対これ、「ひがし(ハリケン?)に任せておくのは危ないかも」と思われたんだと思う。
そりゃローズさんにバトンタッチできるものならお渡ししたい私ですから、じゃせっかくですから包括さんに、いえいえ利用者さんの意思も大切で、と、その電話口でもなんだか押し付け合い問答みたくなってしまいましたが(笑)結局は当初の予定通り、私が担当することに落ち着きましたけどね、ええ。

ぐっすん。

一体このひがしのヘルステは、どこまで周囲を巻き込んでいくのでしょう。
どこに出しても恥ずかしい、こんなヘルステを他にご存知の方おられますでしょうか?

傷の舐め合い希望。(バカ)

事例検討依頼書

2006年11月19日 | 業務日誌
世間には、ブログを書いているケアマネさんや業界関係者が増えてきました。
ちなみにブロガーとしての私のことはまだこの法人にバレていません。バレたら大変だろうなあと思います。いや私じゃなくて法人が。
もちろん、居介の管理者のことを青ナリとか、院長のことをダメ医者とか書いてる私だってタダでは済まないと思いますが、何度も言うけど別にこの法人は私の人生のステージではないので構いません。クビにするならすればいいんです。

最近めっきり利用者が減り、これまで担当数オーバーで死にそうな思いをしてきたひがし居介のケアマネさんたちが、やっと普通に仕事が出来るようになりました。
私の担当は介護給付37人に予防給付3人。
カニちゃんは35人+7人、アイリン女史はなんと30人+8人、兼務のナース河合は予防はとれないので介護給付が20人、新人オリーブはまだ10人+1人です。
9月までは(兼務ケアマネを除き)みんな40人を軽く超えていたのですから、すごい減りっぷりです。
これは自然に減った結果…福祉用具だけの利用者や入院入所が相次いだために減った結果です。
この減りっぷりに、我が居介の管理者である青田主任が慌て始め、新規利用者を獲得するために営業に出ようとか、大きな病院の地域連携室回りをしようとか言い出しています。
おまけにこの青ナリは、新規を断るなとか予防は出すなとか、知りもしないくせに勝手なことばかり言うんです。
しかし私は言いたい。
青田主任に何がわかるってんだ。
ケアマネの稼ぎを担当者の数で見ないでほしい。しかもケアマネ業務をやったこともない青田主任なんかに、しのごの言われたくはない。
私のブログを読め(いや、読まれちゃ困るけど)。
私らケアマネは日々、このように大変な利用者家族と戦ったり、サービス事業者と渡り合ったりしているのです。
このブログは私の個人的な業務日誌で、裏・介護支援経過記録。
毎日青田主任に提出する業務日誌や、ケースファイルにファイリングしている記録とは別物だけど、お望みとあらばいつでも提出してやるぞ。
文句があるならかかってこい。

閑話休題。
先日、またしてもヘルステとアイリン女史が一戦まじえました。

毎日生活援助が入っている某利用者さん宅で、利用者がヘルパーさんに対して
「気が利かない」
というようなことを口走ったところ、ヘルパーがキレて喧嘩になったというのです。
話を聞けば、その利用者宅は玄関先に大量の落ち葉が積もってしまうお屋敷。ヘルパーの掃除の範囲は『玄関の中だけ』か『玄関先まで』かでモメたということらしい。
そりゃヘルパーさんの気持ちもわからないではないが、利用者が歩くところなら落ち葉くらい掃いてやればいいじゃないかと思います。積もった落ち葉で転倒したら危ないしとか、利用者がご近所から「お宅にはヘルパーさんが来ているのにずいぶん汚いのね」と言われたりしたらどうかとか、そういう配慮があってもいいと思います。
それを売り言葉に買い言葉で利用者と喧嘩してくるなんて、アホかと言いたくなるのは私だけですか。
しかし信じられないことに、ひがしのヘルステは利用者とのケンカや口論がホントに多い事業所なのです。

とにかく、そのことでヘルステからアイリンさんのところに情報連絡票がやってきました。
その内容がまた奮ってるんですわ。

○月×日
○○さん宅で、担当ヘルパーが介護保険で支援できる範囲を説明しましたが理解してもらえず口論になりました。もともと出来ないことを無理に依頼される方ですし、私たちを家政婦と思っておられます。毎日の生活援助が必要な方かも疑問です。その点を含め、ヘルパーに出来ることと出来ないことなどの説明をきちんとして下さい。
ひがしヘルステ/耳クソ


その連絡票をアイリンさんに見せられたとき、そのあまりのバカバカしさに私は思わず大笑いしてしまいました。
アイリンさんの話では、そもそもそのお宅の支援はもとは週に3回程度の派遣だったのですが、「とても足りない」というヘルパー側からの訴えにより毎日派遣になったところだそうですし(つまり仕事を大変にしてしまったのはヘルパー自身)、それを今さら『毎日入らなくてはならないのか』とケアマネに逆ギレか。
ましてや『ヘルパーに出来ることと出来ないことをケアマネから説明してくれ』とはどういう意味なんだ。
それはあなたたちヘルパーの仕事でしょ。
何でもかんでも私たちがやるんじゃないんですよ、一緒にこれからも在宅で暮らせる方法を考えましょう、出来ないことは手伝いますし、ひとりでも出来ることを増やすお手伝いもしますよ。
それがあなたたちヘルパーの仕事でしょ。

そんなに家政婦と思われたくないのなら、家政婦とは違うところをきちんと示してみて下さい。
それすら出来ずに「家政婦と思われている」とキレて利用者と喧嘩するなんて、おまえらは正気かと言いたい。
ケアマネは、ヘルパーやサービス提供責任者が頑張ってやってくれて、それでも利用者が納得してくれないときや理解してくれないときにはちゃんとフォローします。なので、まずはきちんとものを考えられるヘルパーになって下さいよ。頼むから。

で、今回私と他のケアマネさんとで話し合い、事例検討依頼書なるものを作りました。
これは居介から介護サービス事業所にあてて、利用者や家族から聞いたこと、訪問のときに気付いたことなどを「クレーム」としてではなく、サービス内容の確認や検討を依頼する、または説明を希望するカタチになっていて、
「利用者・ご家族からお問い合わせがありました」
「利用者・ケアマネが把握していないサービス実績が確認されました」
「利用者・ケアマネが計画していないサービス提供が確認されました」
「その他内容についてご説明いただきたい点があります」
の4つのカテゴリのどれかにチェックを入れ、詳細を書くようになっています。
末尾には
「恐縮ですが、
○居宅サービス計画の作成上の都合により
○利用者様ご家族様への説明のため
□月×日までにご回答下さい」
と、必ず報告を徴収する形式になっています。
私は早速もう、平和主義者の前任ケアマネが置いていった3事例についてこの書式を使って事例検討を依頼しました。
反応はまた当ブログに『記録』していきたいと思っています。

ヘルパーやサービス提供責任者が仕事をしないならさせるまでです。
バカな併設ヘルステのおかげで、これ以上ケアマネの仕事を増やさせてたまるか。


それが私の生きる道

2006年11月17日 | 重要事項説明書
ケアマネになって6ヶ月が過ぎました。
この業界に身を置いてはや9年、その9年間で得たもの…キレイなものも汚いものも、総動員して使い果たした半年というカンジです。

昔から「人は○○で出来ている」みたいな分析が大好きで、なになに説とかそれそれ論とかを拾い読みしては
『人間には誰しも、精神分裂症(現:統合失調症)か二重人格か躁鬱の、どれかの要素があるらしいよ』
とか
『人は絶対に、ヘビかクモのどちらかが苦手に出来ているんだってよ』
とか
『人には7つの性癖のどれかが潜在しているらしいよキヒヒ』
などと吹聴していた私ですが、今の自分が何で出来ているかと自問してみると、キレイなものと汚いものの半々のような気がします。
それは水油のように2層になっているのか、マーブル模様に混じっているのか。
…最も近いカンジだと、ライスパフ入りチョコか、とうもろこしを食べた翌朝のう○こです。
せめて汚泥の中の砂金といきたいものです。

私は、ケアマネという仕事はキレイなもので出来ていると思っていました。
童話『北風と太陽』の太陽であるべきだと講師に言われました。
介護の基本は疑うことか信じることかで職場のPTと論争もしました。
自立支援とは背中を押すことか待つことかでヘルパーと喧嘩もしました。
そういう理想を語ってさえいれば、ケアマネでい続けられるものとばかり思っていたのです。
ケアマネという仕事の認知度にも誤った認識を持っていました。
利用者やその家族、各介護サービス事業者たち、皆がケアマネのもとにひれ伏すものと思っていたんです(ウソ)。


今日、例の摘便希望者・安田さんのことで、再度主治医と話をさせてもらおうと思い、少しだけ手のあいた様子の主治医先生に声をかけました。

先生、たびたび申し訳ないのですが、安田さんがどうしてもひがしデイケアで摘便をしてくれと聞き入れがないので、対応に関するご意見を伺ってもよろしいでしょうか。

すると主治医は...........ひがし会の院長、PTでもあり医師でもある女医のひがしマチコ先生は、

「じゃ、『します』でいいじゃない」

と仰せでした。

ではデイケア主任にそのように伝えてよろしいので?

「モノは言いようでしょ、『必要ならします』と言えばいいじゃない」

先生、それでは納得されないのです。すると答えてしまえば、しなかった日に「やってないじゃないの!」とクレームの来るようなご家族なのでご相談してるのです。

「だ~か~ら~、必要だったらしますと答えて終わり。必要かどうかの判断はこちらがするのだから」

ごもっともでございます、先生。ですがご家族は、利用者や自分が生活するためにその摘便が『必要』だと言われるのです。そこを納得してもらえるように説明したいので、ご助言をお願いしているのです。

「だったら私が説明しますよ。そもそもこれは医療の問題であって、ケアマネさんが説明すべき問題じゃないんじゃないかなあ。」


・・・・・・

心からこのひがし会に失望した一瞬でした。
自分の中で色んな感情がトグロ巻いているのを感じました。

先生、これが医療の問題だと言われるのでしたら、なごみ園の職員にお礼の言葉のひとつやふたつ仰って下さい。
これまで医療職の私たちが放置していたことを、敬遠していた排便の問題を、しかも数ヶ月もの長い間、かわりにやって下さってありがとうございましたと。
これからは私たち医療スタッフが、なごみ園の皆さんにかわって摘便以外の方法でもって安田さんのお腹をスッキリさせますからもう心配ないですよと。
私と一緒に、なごみ園の職員さんたちにそう言って下さい。
そんな気持ちにもなれないくせに、医者もいない施設のナースはこれだから、摘便の怖さも知らずにそれだから、とか、いくらケアマネだからって、自分の患者のケツのことであれやこれやと騒ぐのはおかしい、とか、

そんなセリフの前に、他に言うことがあるはずです。

地域に根ざした医療が
愛と奉仕の精神が
信頼で結ぶ人と人の和が(ひがし会理念)

聞いて呆れてアゴが茶を沸かすわ!
おかしくてヘソが外れるわ!

理念がケツまくって逃げ出すわ!!

病気の前にその人の生活を見ろ。
それが出来なければ、冗談でも自分の名を冠した社会福祉施設なぞ創るな。


これからも私は、キレイなものと、汚いものの両方で成りつづける。
その微妙なバランスを保ちつつ、強い大人になってやる。
7人の敵と戦うケアマネになってやるさ。

たぶんね。