業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

ちょっと何かが

2008年02月18日 | 担当者会議
画像は去年ヤフオクに出品されていたちょっと何かが違う昔話の目次。
「一休じゃん」がどうしても読みたくて、少額なら落札しようと思ったら1320円にもなってしまいました。ネタ用の金額としては高すぎますしね…でも気になる…。



去年10月のログ

に登場した、登録ヘルパーのMさん(40代女性・ヘルパー2級)
ハリケンはこのヘルパーがものすごく嫌いです。
過去ログい゛も書いたように、このMさんは
・閉所恐怖症
・パニック症候群
・男性恐怖症
などの既往があります。
そのため
・車やバスに乗れない
・男性利用者宅に行けない
・突然フラバ(フラッシュバック)って過呼吸で倒れる
ので、派遣出来るお宅がとっても限定されています。
それでも
「ヘルパーになりたくて資格をとって、頑張っているんです!」
と言い、彼女を頑張り屋さんと尊敬するヘルパーもいるそうです。
バカじゃなかろかと思います。ヘルパーなんかやめてしまえと言いたいです。

私がMさんを嫌いな理由は、彼女の既往歴に疑問があるからだとか、世間に甘えていると思ってしまうからだとか、仕事をナメてると思うからだとか、色々ありますが、それだけじゃないんです。

Mさんは、とっても減らず口が多いんです。
人の100倍仕事を選ぶくせに、業務の内容に文句をつけてくることヤマの如し、そのサマいとおかしなんですよ。

以前要支援の利用者さんを連れて買物に行くという業務で
どうして要支援の人だと身体介護にならないの!お給料が安くなるのはどうしてなの!」
とヤイヤイ言ったのもこのMさん。
フツーに家事一般の支援でヘルパーに入っているくせに、いつも掃除している居室の中のものなのに、利用者が普段頼まないテレビの上とか冷蔵庫の上とか拭いてほしいと頼むと
計画に書いてないことは出来ません!
とワケのわからないことを言って利用者ばかりかケアマネを怒らせるのもこのMさん。

会議なんかのときも、すぐに噛み付いてくる。
でも、根本的に何もわかっていないから論点がズレまくってる。

こないだのヘルパー会議のとき、毎月ヘルパー事業所から送信されてくるモニタリング報告のことで議論になった。
ひがしヘルステは、フツーはサ責が書いて送って来るこのモニタリング報告を、登録ヘルパーさんにも書かせているんだけど、書く人と書かない人の差が激しいんです。
自分のやっている仕事を誰かにわかってほしいと思っているヘルパーさんは、通信欄をハミ出して裏側にまでガンガン書いてくるのに対し、「書く」作業が苦手でキライなヘルパーさんは一切書かないし送って来ない。
この温度差はよくないからと、ケアマネ主任のカニちゃんが、ざっと「報告の大切さ」を説明し、どうせくれるのなら全員等しく提出してほしいので
「どのヘルパーさんもモニタリング報告書を書いて下さいね」
とお願いしたところ
ヘルパーは毎回サービスごとに訪問記録を書いているのに、この上モニタリング報告まで出せと言われるなんて負担が大きすぎます!
と、真っ先に抗議したヘルパーがいたのですが

そう、このMさんでした。

なんにもわかっちゃいないんだね。
私は彼女のこういうところがとってもキライなんです。

見ていて恥ずかしくなる。
何かを言う気も失せてしまう。
怒りを通り越して憐れみすら感じる。

閉所恐怖症のヘルパーさんは、
パニック症候群のヘルパーさんは、
利用者宅にいるときに地震になったらどうするの?
救急搬送のときはどうするの?
利用者を置いて真っ先に逃げ出すんですか?


そんなMさんもMさんだけど

彼女を派遣しているひがしヘルステもどうかと思う。


訪問介護業界、最近の人材不足は深刻です。
こんなひがしヘルパーステーションですが、医療法人ひがし会のヘルステの中で
ここだけが黒字
なんですよ。
ちょっと何かがおかしいって思うのは私だけでしょうか…。





自己負担の負担

2008年02月15日 | 業務日誌
ケアマネをやっておりますと、色んな方と一緒にお仕事しなきゃいけません。

ヘルパー事業所の管理者。
デイケア・デイサービスの相談員。
特養・老健のケアマネ。

これらの業種の方々とは、ケアマネ自身が各事業所に出向いてお会いすることがほとんどなのですが、私がこれからお話ししようとする方々は少し違います。
彼らは頻繁に居介にやってきて、50点の安さや100gの軽さを他社と競うために愛想を振りまきます。
レセの真っ最中にやってきて追い返され、叱られてもめげずに色とりどりの紙モノや名刺を惜しげもなく置いていきます。
そう、彼らの名は福祉用具コーディネーター
---------福祉用具事業所の相談員です。

佐藤ゆかりさん(仮名)は、福祉用具事業所ウェルケア(仮称)の新人相談員。
去年の秋頃からよくひがしケアプランに出入りするようになりました。
若くて笑顔が爽やかです。
重たい見本をいくつも抱えてやってきて、
「うちは歩行器に力を入れています!」
「是非うちの新製品をご利用者様に!」
と、懸命にアピールする姿が印象的でした。
そんな彼女の必死にほだされ、お仕事を任せてみようかなと思ったのは、ひがしケアプランの、否、アジアの星、のケアマネ・アイリン女史でした。

アイリン女史がお任せしたのは、ずっと以前から女史が担当していたナタリーさん(仮名・79歳女性/要介護1)。
心臓が悪く足腰も弱いナタリーさん、アイリンさんの説得で、このたび自宅トイレを和式から洋式に改修し、かつ補高便座を取り付けることにしたのです。
はじめてひがしケアプランからお仕事を任されて佐藤さんは張り切っていました。
「ナタリーさんの下肢筋力では、単に洋式にするだけでは不足だと思います。」
と、その場を仕切り始めました。
・補高便座ではなく昇降便座にすればより安全に移乗できる。
・洋式便器への取替えは住宅改修対象だが、昇降便座にすると福祉用具購入でいける。
・住宅改修のワクは残しておいて、購入ワクを使ったほうがのちのち安心である。
(昇降便座は用具購入費用で賄えば、住宅改修費は別の場所で使うことができる)
と、色々な案を提示してくれました。
とてもよく勉強している佐藤さんに利用者もアイリンさんも感心したそうです。
しかしアイリンさんには不安なことがありました。
そう-----------ナタリーさんはナマホだったんです。

アイリンさんは佐藤さんにお願いしました。
「住宅改修でも福祉用具購入でも、ナタリーさんにとって良い結果であればどちらでもいいけれど、ナタリーさんはナマホなので、現金での支払いが困難です。自己負担金が出ないようにして下さい。」
佐藤さんは承知しました----------確かに
「はい、わかりました!」
と言ったのです。

すみません、ハリケンは福祉用具や住宅改修に関しては不勉強なので、ここから先の記述は甚だ不安-----------間違っていたらご指摘下さい。
しかしとにかく、佐藤さんはナタリーさんのお宅に昇降便座を取り付け、快適なトイレが完成したんです。

ナタリーさんが半泣きでアイリンさんに電話してきたのはその工事の翌日でした。
「アイリンさん、あんたは『佐藤さんが、お金のかからないようにトイレを安全に改造してくれる』と言ったのに、今日あの人が○万円の請求書を持ってウチに来た!」

聡明なケアマネさんならもうおわかりでしょう。
そうです。
たとえどんなにその方にとって必要なものとはいえ、購入を認可したとはいえ、保護課が支払い不可とする部分があるのです。
それは取り付け工事費です。

佐藤さんは
「ナマホの人が自己負担をしないで済むようにする」
ことを、
代理受領でやる
ことと思い違いをしていたようです。
つまり、被保険者が工務店等の事業者に費用を支払った後に、市町村から被保険者へ費用の9割が支給される、いわゆる償還払いというヤツをなんとかすることだと思ったんでしょうね。
しかしアイリンさんは
「ナタリーさんは現金支払い能力がないので、購入でも改修でも、ナタリーさんが負担しなくてはならない部分が出ないようにやってほしい」
とお願いしたんでした。

そこから先は----------そう、大変なことになりました。
佐藤さんは勝手に動いて、ナタリーさんに工事費の負担を了解させようとし、アイリンさんは
「約束が違う!」
と激怒。
しまいには佐藤さん、自分が責任を取ると言い、ナタリーさんが負担すべき工事費ぶんを購入費に上乗せ(水増し請求)して自己負担ぶんをカバーしようとしました。
そればかりかその水増し金額の記載してある書類にケアマネの再署名を求めたもんですから、アイリンさんは怒って憤死寸前に。
とうとう佐藤さんに
「あなたがその○万円を払いなさい!」
と言い、最終的には佐藤さんの上司が出てきてそりゃもう大騒ぎでした。



正直言って、ハリケンには、この事件のヨシアシの判断がつきません。
ナマホのこと、改修のこと、購入のこと、諸手続きのこと、自分がそれらすべてに精通しているとはとても言えないし、また多くのケアマネさんも似たり寄ったりだと思ってましたのでそれについて危機感もありませんでした。
ま、ケアマネと業者のコミュニケーションつか打ち合わせ不足だろと言ってしまえばそれで終了って気もしますけどさ。
しかし、さすがに佐藤さんの「責任の取り方」は不適切だと思ったので
「それは『責任を取る』ではなくて『ごまかす』では?」
と思わず言ってアイリンさんを煽ってしまいました。
もし私が佐藤さんなら、アイリンさんの言うように○万円自分で払っていたと思います。
うーん、うーん、それで解決するとも思えませんけどね。

皆さんならどうします?







ケアマネふぜいが!

2008年02月12日 | 業務日誌
---------このトピを何回も分けて書きたくはなかったため、長くなってしまいました。
もしも読んで下さる方がおられましたら、その点どうかご理解下さい。




ふぜい 【風情】
①(名)
(1)風雅な趣。味わいのある感じ。情緒。情趣。
「―ある眺め」
(2)様子。ありさま。
「寂しげな―」
(3)能楽で、(趣ある)所作・しぐさ。
(4)みだしなみ。
「人の―とて朝毎に髪ゆはするも/浮世草子・一代男 3」
②(接尾)
名詞に付く。
(1)…のようなつまらない者の意を表す。自らを謙遜したり、他を卑しめたりするのに用いる語。
(2)…などのようなもの、…に似通ったものなどの意を表す。
「箱―のものにしたため入れて/徒然 54」
                        ※goo辞書より

と、ゆーワケで。


昨年末のトピック
公正・中立 その1
公正・中立 その2
公正・中立 その3
公正・中立 その4
よっぽどおヒマな方は読み返してみたりなどして下さい。

ハリケンの担当利用者ヒルトンさん(仮名・85歳女性/要介護2・認知症)。
ひがしクリニックに通う透析患者さんでした。
ご家族の希望で、市内でも数少ない、透析しながらでも使える老健シルバーに紹介したところ、この老健の併設施設であるゴールド透析クリニックに横取りされたカタチになってしまい、ひがしクリニックの実質的な支配者である森師長(別名森の神)に大目玉をくらったハリケンでした。
しかし、いずれどっかの老健に入所をと考えていたヒルトンさんとその一家にとってみれば、透析可能な老健でショートを使いながら家族の介護負担を軽減し、ゆくゆくは入所に移行するというこのプラン調整は決して間違いじゃない、と信じてやっていたハリケンです。
たとえ自分の法人の不利益になっても、利用者とその家族の幸せのためにサービスを調整するのがケアマネです。いくらウチの他のケアマネさんから
「しょせん併設居宅のケアマネに中立公正なんてムリなのよ」
と言われようと、人には涙を見せずに頑張ってきました。



昨年末、ヒルトンさんがやっとシルバー老健と、そこから通うゴールド透析クリニックに慣れ始めたかなという頃、事態は急転回。
ヒルトンさんの面倒をみていたのはヒルトンさんのご長男夫婦だったのですが、この方たちにとっては妹さんにあたる、ヒルトンさんの実の娘2人パリスとニッキー、ヒルトン姉妹が乱入してきました。
パリス&ニッキーの姉妹はもとから、ヒルトンさんを老健に入れることには反対していて、ヒルトン一家と反目してたのです。
ある日彼女らはショート中のヒルトンさんを訪ねて老健シルバーへ行きました。
そこにはヒルトンさん同様、認知症の利用者さんが数名。
なんでもそれが、たまたま『騒ぐ』認知症の方たちだったらしく、そのすさまじさ、けたたましさに驚いて
「なんてこと!!こんなところに母(ヒルトンさん)をおいておいたら、母の認知症がどんどん進行してしまう!今すぐ母をあそこから出してちょうだい!!」
と、ヒルトン一家に猛烈に抗議。
そして幾夜にも及ぶ家族会議の末、苦労してむこう3ヶ月ぶん組んだショートも、やっと定着し始めた透析クリニックもすっ飛ばして、ヒルトンさんは隣市居住のヒルトン姉妹に引き取られることになったのでした。

それだけならまだしも、パリス&ニッキー姉妹は、現在ヒルトンさんの主治医であるドクターにも、ヒルトンさんの透析機関であるゴールド透析クリニックにもまったくひとことも言わず、いずれヒルトンさんが転居する行く先でもある自分たちの居住区の近くで、ヒルトンさんを通わせるための透析施設を探し始め、そして見つけてしまいました。
慌てたヒルトン一家の長男とヨメから私のところに相談があったときには、もう次の居介まで決定していたんです。
これにはさすがのハリケンもおったまげました。
あれほど苦労したヒルトンさんの担当を、こんなカタチで強引に終了させられるとは思ってもいませんでした。
しかし問題のモトが家族争議だし、どうすることも出来ません。
「ご家族でよく話し合って決められたことなら仕方ないですね」
としか言えませんでした。
「にしても、このままでいいんでしょうか?妹たちは私たちに『もう母を引き取ることに決めたんだから、今後は一切口を挟むな、手を出すな』と言って勝手に動いていて、まだ主治医の先生にもクリニックにも、透析施設をかわることすら相談していないんです。いくらなんでも『明日から別のところで透析します』で済むものなんでしょうか?ハリケンさんから主治医の先生にお話していただけないでしょうか?」
と頼まれたときは
「医療機関の変更に関してはケアマネは介入出来ませんし、すべきではありませんので---------しかしこれは妹さんたちに気兼ねしていて解決する問題ではありませんし、ヒルトンさんのために、すぐ現主治医に、近々転居のために透析施設を変わります、と、ご家族から直接お話しすべきですよ」
と説得しました。
そしてその翌日、再びヒルトン一家から
「ハリケンさん、妹たちは私たちの説得なんか聞き入れようとしません。明日、次の新しい透析クリニックに面談に行くそうです。」
と泣きつかれました。
そこまで来ればあとは、次の透析クリニックのドクターと、今まで透析をやっていたゴールド透析クリニックとで診療情報提供の段階です。
ケアマネの出る幕なんかない。
ゴールド透析クリニックの主治医にとっては寝耳に水なハナシですし、当然面白くはないでしょう。
主治医の性格によっちゃ激怒激昂されることもあるでしょうし、クビを突っ込んでとばっちりを受けたくないです。
「こんなことになってしまって、こんな非常識なことをして、ハリケンさんにもゴールド透析クリニックの先生たちにも本当に迷惑をかけてばかりで、恥ずかしくて仕方ない、どうしたらいいんでしょうか。もしかして、これがきっかけで先生がたを怒らせて、母(ヒルトンさん)に何か不利益でも被ったらと思うとそれも心配です。」
ヒルトン一家は半泣きで私に訴えました。
私は結局、そんなヒルトン一家にほだされてしまったんです。

「----------わかりました、では、私からひとこと、ゴールド透析クリニックのドクターに、今回の一件をざっと説明しておきます。ヒルトンさんの次の透析施設から突然転院を知らされてビックリされるより、事前にお耳に入れておいたほうがいいでしょうから」

そんなワケで、私は早速、ゴールド透析クリニックのスタッフに電話で概要を説明して、それからドクターにあてて情報連絡票を送信したんです。

FAX/ケアマネ⇒ゴールド透析クリニック
(略)
この度、貴院の透析患者ヒルトン様が、ご家庭の都合で市外へご転居、透析施設を変更されるとのお知らせがご家族よりありましたのでご報告致します。
転院先の施設とは既に面談を済まされたとのことですので、明日にでもそちらの施設より先生にご連絡があるかと思います。

あとは「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」とかなんとか書いて送りました。
すげー微妙ですよね。
一応家族にかわって謝る体勢をとりつつも、医療機関側に不都合のないようにとスリ寄ってるというか、ヘンなカンジです。

そしたら、このFAXを送信してからたった5分後に、ゴールド透析クリニックの院長先生から電話がありまして、私が名乗るよりも早くいきなり叱られました

私の話なんか聞いてくれはしません。

突然こんなFAXを送ってきたりして一体どういうつもりだ。
透析施設を変わりますだって?
我々医者がそう簡単に、はいそうですかと承知するとでも思っているのか。
医者の扱っているのは人間なんだ。
大体あなたはなんなんだ。
ケアマネふぜいがこんなことにまで介入する権限があるのか。
これは患者と医療機関の問題だろう!




ええ、さんざん罵倒されましたとも。


先生がイッキにまくしたて、ひと息ついたかなと思った頃合に私も必死で説明しようとしましたさ。
おっしゃる通りです先生。
突然『明日からよそで透析します』なんてそんなことが出来るワケないのは承知しておりますとも先生。
ですが先生、ご家族は実際それを実行しようとしているところでして、ですからこうして、少しでも早く先生にお知らせしようと思いご連絡申し上げたというワケで他意はございません先生。


しかしゴールド先生の怒り+誤解は消えず。
先生は、ケアマネである私が家族をたきつけて、家族の言うがまま透析施設を変更するのに手を貸したと思ってしまわれたワケです。

で、こっちが最後まで説明するのも待たず、先生は
あまりにも医療機関をバカにしている。
あなたというケアマネは、家族の意向だけで動くのか。
はたしてそれでケアマネと言えるのか。

と言い捨てて電話をお切りになられました。


ものすごく悔しかったですよ、そりゃ。
ぐっと我慢したつもりでしたが、堪えきれずにトイレに走ってって泣きました。
医療機関と家族の間にはもう絶対、何があっても入るまいと思いましたし、家族の悩みや頼みにほだされてしまった自分を反省もしました。
ちょっぴり不貞腐れもしましたが、ケアマネのいうことを聞いてくれないドクターが悪いワケじゃない。
その器もないのに、家族になりかわって、医者とハナシをしようとした私が悪かったんです。



ケアマネが医療機関と話をしたり、ムンテラに同席しなくてはならないことはよくあります。
利用者の隣にいる私たちケアマネを見て
「なんだチミは!?家族でもないのになぜここにいるのだ!」
と不機嫌になる医者か
「ケアマネさんも是非来て一緒に聞いて下さい」
と言う医者か。
ケアマネというものの存在を医療者がどう解釈しているかということは、介護サービスを利用して生活しなくてはならない利用者にとって、今後の介護生活に大きく関わってくる要因だと思います。
そんな医療の場で、ケアマネはどんなスタンスで何をすべきなのか、私自身もよく理解していなくてはならなかったんだと痛感した出来事でありました。



※結局ゴールド先生も、この後すぐに、ヒルトンさんの転院の理由や事情を知ることになりましたが、一方的に私というケアマネを罵倒したことについては一切コメントなしです。
ヒルトン一家が「ハリケンさんともう会えないのだけが寂しいです」とサメザメ泣いて謝って下さったことだけが唯一救いといえば救いです。


♪BGM/『よせばいいのに』敏いとうとハッピー&ブルー♪


包括レベルについて

2008年02月05日 | 業務日誌
ハリケンの勤務するひがしケアプランは、
・ひがし区東部包括
・ひがし区西部包括
・みなみ区包括
・キタ区北部包括
・キタ区南部包括
など、数箇所の包括と受託契約を結んでいます。

ひがし区東部と西部はひがしケアプランと同じ区内です。
西部包括母体はもと社協です。
東部包括は某優良医療法人です。
東部のほうは職員7名体制でやっていますが、それでもひとりアタマ80人近くを担当しているそうです。
忙しそうです。
中には精神を病んで、数日で包括を退職する人もいます。
実際私は1度、とってもヘンな新人ケアマネと一緒に新規で予防になった人の担当者会議をやって、次の日に突然退職を知らされ、ただでさえ予防になって混乱していたその利用者さんが「み、見捨てられたんじゃろうか」と悩むのをなだめに通ったという腹の立つ経験がありますよ。
ま、包括の職員だって、本当に包括で仕事をしたいと思ってやってるワケじゃないんだと思います。今では同情もしてます。
特にひがし区はもともと高齢者の多い地区なので、大変です。
だからってワケじゃないでしょうが、わりとこっち(受託居宅)の都合に合わせてやってくれます。
担当者会議なんかも
「あー、利用者さんと相談して日程を決めて下さい、包括不参加になってもあとで照会もらえればそれで構いませんから」
と言ってくれます。
レセも、実績入りの利用票をFAXするだけです。
(実績入り利用票ってのは、もうワイズマンとかに入力してしまったあとのものです、もちろん)
ひがし区東部に限らず、だいたいこれでOKなんですが-----------------


私の入職する前に担当していた要介護1だった方がいたんです。
この方はヘルパーを週に1回だけ使ってたらしいんですが、息子夫婦と同居することになって利用をやめ、転居し、プランがなくなってたんですね。
で、去年末その息子夫婦とケンカ別れして独居に戻ったので、またヘルパーを使いたいということで、約1年眠っていた介護保険証を更新した結果、予防になりました。
どこを調べても新規加算をとれるはずなのに、この委託元のみなみ区包括はダメだというんです。
主任のカニちゃんがかなり噛み付いたのですが、同一法人内の担当変更だからダメだっていうんですよ。
まあそれはいいんですけど、更にアタマにくるのが、居宅ヨリでゆるゆるやってくれるひがし区の包括と違い、こやかましいところです。
今月5日に、毎月のように、実績入りの利用票をFAXしたんですけど、翌日電話がかかってきて言われたんです。
「利用者の確認印のある利用票に実績を入れて、それを送ってもらわないと」
って。
受託契約時にもそんなことは言われなかったし、最初の担当者会議でも言わなかったじゃないかよ。
これを聞いたオリーブはあわてて、実績入りの利用票に利用者印をもらうために訪問しに行きましたが、私はためらうことなく、利用開始時に印をもらっといた利用票に手書きで実績入れて送りつけたった。
※包括に聞いたら「どっちでもケアマネさんにお任せします」と言いました。
私は予防の人からは大抵3ヶ月ぶん利用印をもらっときますが、途中で曜日とかかわったらその都度また印鑑もらいに行けってことなんでしょうか。
予防なのに。
委託料3000円なのに。
あたしゃ介護給付の利用者35人担当してるんだぞ。
余力なんかないのに予防6人も担当してるんだぞ。

包括さん、書類の出し方とか担当者会議の日程の設定とか、統一してもらえないでしょうか。
包括ごとに変えなきゃならないとしたら、ホント面倒なんですけどねええ。



責任転嫁?

2008年02月04日 | 担当者会議
ひさしぶりに更新したかと思えばまた
愚痴です。

ケアマネという仕事がホントにイヤになってきました。
ヘルステに異動願いを出そうかと、本気で考えています。


透析患者のある利用者さんが、だんだん歩けなくなってきまして、それまで自分で行けていた受診が困難になったんです。
おまけに急激な視力低下もあり、片目は視界がまっしろだそうです。
この利用者さんはナマホなので、あらかじめ決まった病院に行きますが、その病院ってのがこの地区で1番大きくて1番混むとこでして。
病気のデパートみたいな人ですから、受診するときは1科で済まず、ひどいときは3科回ったりするワケです。

ご存知のように、最近はどこのヘルステも受診介助は受けてくれません。
ましてやこの利用者さんのように、朝8時に受付をして、全部終わるのが16時近く、なんてサービスをやってくれるはずはない。
幸運?なことに、この利用者さんがひがしクリニックのHD患者さんだったために、ひがしヘルステに無理を押し付けてお願いして引き受けてもらってました。
診察待機時間であっても可能な限り請求が通るように、ナマホのワーカーさんに情報連絡して、居サ計画も書き直して、そうやってなんとかやっていました。

先日またこの方の受診があり、ヘルステからきた報告書を見たら、4時間半の滞在で、算定できるのはたったの90分ぽっちであったため、市役所に「こういうところは請求してもいいでしょう?」とかゴチャゴチャやってたんです。
でも結局ダメで、百歩譲っても身体4くらいで、つまり滞在時間の半分にも満たなくて、他のケアマネさんに相談してみたんです。

そしたら、なんかみんなピンと来ないんですよね。
「今どきそんな(長時間の)受診介助は頼んでないから」
的なコメントしかなくて。

でも、ナマホ身障独居、みたいなケースって、そんなにレアケースではないですよね。
今どきはいないとしても、以前はどうしてたのかって話ですよね。

すると皆さんこう言うんですよ。

前はそれこそ、ヘルパーの言うがままに請求していた、と。
身体7だろうが身体8だろうが、途中、院内の食堂で利用者とヘルパーがご飯を食べようが、かかった時間をまるまる算定していた、と。

ヘルパーが行った不正に対して、ケアマネは何も出来ずに実績入力していたと。

それがなんだか、まるで
ケアマネに非はない
みたいな言い方で、ハッキリ言ってイヤなカンジがしました。


制度がかわったりして、その波にもまれて溺れて、ケアマネは本当に大変です。
ヘルパーは使えなくなるわ、ベッドは返さなくてはならないわ、泣きたくもなります。
でも、それでも無理矢理ヘルパーを派遣しなくてはならないときはあるし、なんとかしてベッドを入れなきゃならないときがありますよね。
そんなとき、どんな手を使えるのか、どんな調整力を発揮できるのか、それがケアマネさんの能力ではないでしょうか。
面倒になったからベッドを返させるとか、ヘルパーを減らすとか、そんな仕事はケアマネじゃなくったって出来る。
使えるときはじゃんじゃん使わせといて、制限が出来たら「ヘルパーが悪どく稼ぐからこうなった」なんて、そりゃ責任転嫁だろって思うのは私だけでしょうか。

利用者が食い物にされていると思ったら、どうしてそのときに戦わなかったんですかと言いたい気がします。
請求してしまえばその責任はケアマネもヘルパーも等しく負うべきですよ。
それがイヤなら実績に1入れる前に戦わなきゃダメでしょ。





そういう私の気持ちはカラ回りばかりしています。
正直、私の言うことは、ケアマネさんたちを白けさせているかなと感じる。

みんな、書類を整えることに必死。
玄関先を訪問して、印鑑をもらうことだけに命を燃やしてる。


すごい違和感です。
バカだなこの人、と思われているような気がして気が滅入るんです。

ウツかも。