※画像は、佐賀県小城市「高齢者虐待防止ネットワークさが」において、高齢者虐待防止ポスターデザイン優秀作品に選ばれたもの。このコトバが色んな意味で、今とても心に響きます。
バイステックの7原則について、ここで説明する必要はないでしょう。
ご存知、ケースワーカーで社会福祉学者のフェリックス・P・バイステックが『ケースワークの原則』にて著した概念です。
最も基本的なケースワークの作法とされています。
この7原則のうち「クライアントの自己決定」とは、クライアントに指示的にならず、決定をおこなうのはクライアントであるという態度をとること。
支援者はクライアントの問題を調査、吟味し多数の選択肢を提示します。
選択肢それぞれのリスクや、有利な点を伝え、決して支援者の導きたい選択肢へ誘導してはならない。
自己決定の原則はバイスティックの7原則にとどまらず、人として保証されなければならない「幸福になる自由」。
去年の年末、ニコラス(要介護2/75歳)が妻パトリシア(70歳)と共にうちの事業所を訪れました。
ニコラスはつい最近認定を受けたばかり。
自宅での入浴が困難になったので通所サービスを利用したいという相談でした。
なぜうちの事業所を選んだのかを尋ねると、
「ここのクリニックで透析をすることになったから」
だそうで。
彼らが相談に来たとき、私は訪問に出ていて不在だったんです。
応対したのはケアマネ2年生の ヴィクトリア。
とりあえず相談受付をして、保険証を確認して、担当者を決め、あらためてその担当者から連絡するといういつもの流れでやってました。
ヴィクトリアが「担当してもいい」ということだったので、彼女にお願いすることにして、あとはいつものように書類作って届け出して保険証を作って、です。
最初の失敗は、このときにまず師長(森の神)にお伺いをたてなかったことでした。
いや、それ以前に「おかしいな」と思うべきだった。
うちのクリニックの透析患者で介護サービスが必要と思われるような人は、クリニックからカルテがまわってくるのが普通なんです。
なのにニコラスのカルテは居宅に届いていない。
透析センターを介さず、直接相談に来たということは、うちのクリニックは「この患者(利用者)を居宅にまわしたくない」
つまり「ひがし会は、この患者とは透析以外で関らないほうがいい」と考えているのではないか、と。
私の不安は的中しました。
保険証を書き換えた日、ヴィクトリアがクリニックに
「昨日居宅に相談にいらしたニコラスさんを担当することになりました」
と挨拶に行ったのですが、その翌日、朝からすぐ森の神・森師長がおいでになり、ヴィクトリアに
「この患者さんを担当するのはやめてほしい」とおっしゃったんです。
ヴィクトリア、びっくり。
ふだん、クリニックの透析患者さんに関してはうちの居宅でもつことを「強制」されることも少なくないのに、
ましてやもう居宅の届けも出して、介護保険証にはハッキリと
『ひがしケアプラン』
と印字されてしまっているのに、森の神は「よその居宅にうつってもらえ」とおっしゃるのです。
この時点でヴィクトリアが私に報告、私はすぐ森の神のおわす場所にすっとんでいき、
「それは、うちでもたずによそを紹介しなさいということですか」
とお訊ねしました。
すると森の神
「いいえ、こんな人をよその紹介なんかしたらうちが恨まれるので、家族に『そちらで探して下さい』と言ったほうがいいわよ」
とまで言われるのでした。
私はお聞きしました。
「そこまでして拒否しなきゃならないとは、一体どんな理由があるんですか」
すると森の神はおっしゃったんです。
「このニコラスという人の家族は、ニコラスさんの介護を完全に放棄しているの。
だからきっと、ケアマネは苦労する。担当するのはおやめなさい。」
まー
介護放棄だけならまだなんとかやれたかもしれないなー
と
私たちが思うようになるまで、たいして時間はかかりませんでした。
バイステックの7原則について、ここで説明する必要はないでしょう。
ご存知、ケースワーカーで社会福祉学者のフェリックス・P・バイステックが『ケースワークの原則』にて著した概念です。
最も基本的なケースワークの作法とされています。
この7原則のうち「クライアントの自己決定」とは、クライアントに指示的にならず、決定をおこなうのはクライアントであるという態度をとること。
支援者はクライアントの問題を調査、吟味し多数の選択肢を提示します。
選択肢それぞれのリスクや、有利な点を伝え、決して支援者の導きたい選択肢へ誘導してはならない。
自己決定の原則はバイスティックの7原則にとどまらず、人として保証されなければならない「幸福になる自由」。
去年の年末、ニコラス(要介護2/75歳)が妻パトリシア(70歳)と共にうちの事業所を訪れました。
ニコラスはつい最近認定を受けたばかり。
自宅での入浴が困難になったので通所サービスを利用したいという相談でした。
なぜうちの事業所を選んだのかを尋ねると、
「ここのクリニックで透析をすることになったから」
だそうで。
彼らが相談に来たとき、私は訪問に出ていて不在だったんです。
応対したのはケアマネ2年生の ヴィクトリア。
とりあえず相談受付をして、保険証を確認して、担当者を決め、あらためてその担当者から連絡するといういつもの流れでやってました。
ヴィクトリアが「担当してもいい」ということだったので、彼女にお願いすることにして、あとはいつものように書類作って届け出して保険証を作って、です。
最初の失敗は、このときにまず師長(森の神)にお伺いをたてなかったことでした。
いや、それ以前に「おかしいな」と思うべきだった。
うちのクリニックの透析患者で介護サービスが必要と思われるような人は、クリニックからカルテがまわってくるのが普通なんです。
なのにニコラスのカルテは居宅に届いていない。
透析センターを介さず、直接相談に来たということは、うちのクリニックは「この患者(利用者)を居宅にまわしたくない」
つまり「ひがし会は、この患者とは透析以外で関らないほうがいい」と考えているのではないか、と。
私の不安は的中しました。
保険証を書き換えた日、ヴィクトリアがクリニックに
「昨日居宅に相談にいらしたニコラスさんを担当することになりました」
と挨拶に行ったのですが、その翌日、朝からすぐ森の神・森師長がおいでになり、ヴィクトリアに
「この患者さんを担当するのはやめてほしい」とおっしゃったんです。
ヴィクトリア、びっくり。
ふだん、クリニックの透析患者さんに関してはうちの居宅でもつことを「強制」されることも少なくないのに、
ましてやもう居宅の届けも出して、介護保険証にはハッキリと
『ひがしケアプラン』
と印字されてしまっているのに、森の神は「よその居宅にうつってもらえ」とおっしゃるのです。
この時点でヴィクトリアが私に報告、私はすぐ森の神のおわす場所にすっとんでいき、
「それは、うちでもたずによそを紹介しなさいということですか」
とお訊ねしました。
すると森の神
「いいえ、こんな人をよその紹介なんかしたらうちが恨まれるので、家族に『そちらで探して下さい』と言ったほうがいいわよ」
とまで言われるのでした。
私はお聞きしました。
「そこまでして拒否しなきゃならないとは、一体どんな理由があるんですか」
すると森の神はおっしゃったんです。
「このニコラスという人の家族は、ニコラスさんの介護を完全に放棄しているの。
だからきっと、ケアマネは苦労する。担当するのはおやめなさい。」
まー
介護放棄だけならまだなんとかやれたかもしれないなー
と
私たちが思うようになるまで、たいして時間はかかりませんでした。
つづく
どうされたのかな、と心配してました・・・
住んでいるのは関東ですが、この震災後、立て続けに利用者さんが亡くなっています。知らないうちに皆さん、ストレスになっているのでは、と思います。
もちろん被災地の方は、比較にならないですよね・・・
ハリケンさんのブログの続き、待ってます。
良かった…。
ケアマネ資格取ってから、居宅への異動を待ちながらサ責をやらされ(笑)続け、2年たちます。
自分がケアマネだったらどうマネジメントするだろうか、と、ケアマネ目線で仕事をする癖がすっかり定着してます。
ハリケンさんみたいなケアマネになりたいです。
再開ばんざーい♪
1年間サボってました(汗)
趣味のほうはせっせと続けていましたが、
仕事から趣味に逃げてたカンジですw
そろそろ仕事しないとなーと思い戻ってきましたw
また遊びにきてやってくださいまし。
おおーサ責ですか、異動されるときまでしっかと
経験積んで下さいね!きっと役に立ちます!
でも、私のようなケアマネにはならないでほしいです(汗)タハハーw
ハリケンさんありがとうございます。
これからの私の楽しみが増えて素敵な春になりました。
続きがとっても楽しみです。
これからもハリケンさんのブログを楽しみに仕事頑張ります。
私、老健ケアマネに異動になります
(≧Д≦)
いやーちょっと潜ってただけですw
待ってて下さってありがとうございました★
ステキな春!嬉しいですw
ステキな夏・秋と続くように頑張ります!
老健ですか、むー、それもやりがいありそうだなー
ちゃかぽんさんなら大丈夫だよ!!
また老健ウラ話も聞かせてー!