業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

間違い探し その2

2008年03月30日 | 担当者会議
ひがし地区のフルハート
通所介護・訪問介護(ヘルパー+介護タクシー)を持っています。
最近ここを利用するようになった、ある利用者さんの家族から
「これ、フルハートでいただいた文書なんですけどどういうことなんでしょうか」
と見せてもらったものについてのトピック。

つづきます。

○ハートフルケアサービスの実践より
介護保険内・介護保険外どちらも本来の業務です。
よって、どちらもスムーズに稼動するように、以下5つの条件を設定します。
1.対象者は当面、フルハート利用者及びその家族とします。
2.会の活動が介護計画の延長線上にあることを意識いたします。
3.介護保険業務が円滑に行えるよう配慮いたします。
4.利用日と利用日以外の扱いについて以下のように定めます。
①利用日の取り扱い(介護保険外)
「送迎に行ったら倒れておられたため病院に行った」「利用時間中に急変、病院に行った」など、緊急を要する場合、ハートフルケアサービスを適用します。
(介護保険利用時間中の病院受診は介護保険対象外)
例:体調が悪くなり病院に駆け込んだ。受診時間2時間。
この場合、(※デイの)サービス提供時間は2時間減額となり請求は4~6時間となります。事業者側はサービスを提供しているのに減額となるのです。
そこで、受診に要した時間を「ハートフルケアサービス」として請求することにいたしました。ご理解いただきますようお願いします。
②利用時間外の取り扱い(利用者・家族の希望を実現するために)
・「旅行したい」「飲みに行きたい」「○○をもう一度見に行きたい」「一緒に病院に行ってほしい」「見守り介助を頼みたい」など、時間外にしか対応できない場合の扱いも上記料金と同じです(※前回のトピック)。
・16時以降のサービス
利用者・家族と話し合い、了解を得た場合はハートフルケアを適用します。
・ご家族の帰宅が遅くなる場合
16時から18時の間、急な延長申し込みがあった場合は事情をくみ、対応します。(ハートフルケアの対象外)
・朝の対応
状態や特殊な場合を含め、早朝にお迎えに行かなくてはならない場合は利用者・家族とよく話し合い、可能な限りご意向にそうように対応いたします。
・ハートフルケアの適用は利用者とその同居ご家族とします。
・ハートフルケアサービスの適用範囲が整理・判断できない場合は都度ご相談し対応します。
・勤務時間外に行うハートフルケアは、全額フルハート雑収入となります。
・ハートフルケアが時間外の場合の従業者手当ては、活動費の全額が充当されます。
・ハートフルケアサービスにより介護保険適用時間帯の業務がおろそかになってはいけないため、施設内で綿密に打ち合わせをします。

○実費費用以外の金品授受を禁止いたします。

○利用日以外に事故があった場合
利用日以外の転倒事故などに対応する受診の送迎などは近所付き合いの延長と理解するのが妥当と思われますので、ハートフルケアの対象外とします。
○労働条件の目安
お泊りケアの始終時間、手当て問題などは就業規則の範囲内での活動とします。




お読み下さった皆様ありがとうございました。
フルハートから発信された文書は以上です。
これを見た私たちは、市・介護保険課指導指定係に判断を仰ぐために文書をまるっとFAXしました。
「その3」でまたそのときのハナシをしたいと思います。

                      つづく




間違いさがし その1

2008年03月29日 | 担当者会議
当ブログを初めて訪れた皆様へ。
あの、ホント、読むとロクなことはないですよ。

このトピック、書こうかどうしようか悩みました。
当事者が地元では結構有名?な事業者であること(『福祉のカリスマ』を目指しておられるような方です)、文章転載につき著作権とかどうとか騒がれるとウザ!なこと、等が理由です。
しかし、ハリケン的にはどうしてもこのことに関して読者の皆様(特にまともなケアマネさん)のご意見を聞きたいです。
なので、事業所名には当然仮称を使用した上に文章中の呼称や内容に一部手を加えました。
しかし本筋を曲げたり、誇張したりは一切してません。
また、ご意見を誘導するための下線や強調書体は使用しません。

--------------------------------では、まずこれを読んでみて下さい。


                  ハートフルケアの会 会員規約
1.目的
本会の目的は、会員が地域生活を安全かつ安心して過ごすことができるように支援することです。
2.会員
本会の会員は、デイサービスフルハートの利用者であり、利用契約を締結し、年会費を納めた方です。
3.年会費
年会費は3000円とし、会費充当期間中に退会の場合であっても原則返還しないものとします。
4.会員資格
会員資格の有効期間は4月1日より翌年3月31日までとします。
中途入会者は当月を含めた1ヶ月ぶん300円を有効期間期限まで納入します。
5.会員権利
デイサービス利用者は、介護保険対象外のサービスを受けることが可能です。
6.退会
会員が退会する場合、所定手続きを前月末日までに完了しなければなりません。
7.会員資格の喪失
会員が、下記に該当した場合、その資格を喪失します。
・退会届を提出したとき
・会員が死亡、または本会が消滅したとき
・継続して1年以上会費を滞納したとき
・除名されたとき
8.変更の届出
会員は住所などに変更があった場合には速やかに報告するものとします。

この規約の施行は 2008年1月1日からとします。
契約書

私○○○○は上記会員規約に同意いたします。
住所
氏名
代理人又は立会人住所・氏名           印

         ハートフルケアの会 会則の補足事項

○会のサービス
「お泊りサービス」と「ハートフルサービス」の二種類です。
会費を納入した当日よりサービスを受けることが可能です。
全員会員化
契約時には、全員に会員になっていただけますようお願いします。
会費は年額3000円となります。(月額300円・中途入会者は入会月~翌年3月末まで)
○各種サービス
お泊り(1泊)/5000円(要連絡)
水道光熱費/200円
自主デイ/5000円
入浴介助/500円
送迎/250円(往復/500円)
食事/朝350円・昼500円・夕600円
配食料金/100円
ハートフルケア/500円・最初の1時間は1000円
外出支援/5000円・4~8時間の場合。
※介助者の食事は利用者が負担。
延長料金/500円(30分毎)
以上のサービスは介護保険対象外の、フルハート独自のサービスです。
そのため、人員不足などの理由によりご希望にそえない場合もございます。
○ハートフルケアとは
介護保険外のサービス全般です。当事業所の力量と相談しながらひとつずつ作り上げていきますのでご指導とご支援をお願いします。

                             その2 へ つづく




ショートステイ送迎加算 その4

2008年03月27日 | 業務日誌
※ 『窓の手』…ってご存知の方でないと、この画像笑えませんよね…。

激戦の2期ケアマネであり、今年更新研修も済ませたアイリン女史は、量産期と言われる5期の、しかも基礎研修(6ヶ月未満の従事者が受ける33時間の研修で、かつ更新のための免除には非該当)しか受けていないヒヨコのハリケンの言い草にたいそう気分を害されたようでした。
でも、言わずにはおれなかった。

ヘルパーのこのような使い方が不正であることは、実際にこんなケースにブチあたり、かつ確かめてみないことにはわかりづらいと思います。
おだやかはうすの相談員のみならず、アイリン女史と同じようにここのショートの送迎にヘルパーをよこしていたどっかのケアマネさんたちも、よこされていたヘルパーさんたちも、何の疑問もなくやっていたワケです。
「ハリケンさんはヘルパー経験があるからこういうことに気付くのね」
その場の雰囲気をなんとか取り繕おうとしたオリーブが感心したように言いましたが、違います。
ショートステイの送迎を、どこの誰が提供すべきなのかをフツーに理解してりゃ決して間違わなかったはずです。


その日は気まずいまま退社。
次の日、主任のカニちゃんに、このもやもやをブチまけました。
カニちゃんも、おだやかはうすのショート送迎に関する規定のことは知っていましたが、そこにヘルパーを組むことがダメだということについても
「いや、そりゃダメでしょう。」
でした。
でもアイリンさんが何度もそれをやっていたことには気付かなかったらしく、私の話を聞いたあとでアイリンさんと話をしてくれたようです。
アイリンさんと一緒に、請求を取り下げにした場合いくらになるかの計算とか、使ったヘルパー事業所のピックアップとかもやったそうです。
結局取り下げにはしないことになりました。
何年も前のケースもありますし、ヘルパー事業所にも迷惑をかけるからというのが理由です。←については私からのコメントは差し控えます。
どうにもこうにも後味が悪いです。
同僚の不正請求を見つけたワケですからね。

アイリン女史は、この一件をおだやかはうすの相談員に話して規定をかえてもらうように要求しました。
※相談員はかなり慌てていたようです。もちろん次回からは送迎に同行者を要求しない、面談や契約は他の方法で行う、と言ったそうです。
女史はカニちゃんに
「でも、独居で家族が同行できない場合はどうすればよかったんですか」
と尋ねたらしいです。
カニちゃんは
「他のショートを探すしかないでしょうね」
と返したとか。
でも、私に言わせりゃ「それじゃ独居で送迎に対応できない利用者だと利用できないじゃん!」とわかった時点でおかしいと気付くべきではないかと思いますけどね。

ま、アイリン女史はそんなに根にもつ人ではないし、カニちゃんのおかげで自分が迂闊だったことには気付いたようですので、これからもフツーに仕事は大丈夫、出来ます。
ただ、私のほうでは彼女に対する不信感が消えません。
今まで考えないようにしてただけだったんです。
職場で波風立てないように、これでも気を遣っていたんでしょうね。

なんだかなあ。虚しいですね。
これが特定医療法人の居介ですからねえ。





ショートステイ送迎加算 その3

2008年03月26日 | 業務日誌
※ ずっとずっと前、なんかの漫画で『人間は誰しも、ヘビか蜘蛛かどっちかが苦手』だという説を読んだ。漫画=ウメズカズオだったような気がする。ハリケンは蜘蛛(足の多い生き物)のほうが苦手です。

日々自分が磨り減っていくのを実感します。
ケアマネって、ケアマネって、どんな仕事をする人のことですか?



ショートステイ送迎にヘルパーは組めない
ということがわかり、電話を切ったあと、オリーブとアイリン女史に、市の介護保険課認定給付係のスズキさんの説明の内容を報告。
「やっぱりね」とオリーブ。
私も、なぜダメなのかわかっていたつもりでも、はっきり誰かに説明してもらえてよかったと思いました。
が、
慌てたのはアイリン女史です。

※アイリン女史は、ひがしのケアマネさんの中で、なぜかとってもダントツにショートステイ利用者が多いケアマネです。しかもアレです、「入れっぱなしショート」がとても多いんです。

ショート送迎時に家族同行を義務づけてしまっている特養はおだやかはうす・ひがしだけ。
実はこの特養は、事前面接をしません。
それをこの送迎時の家族同行にかえているんです。
初回利用時、送迎車に同乗してきた家族は、利用者と荷物をスタッフに引き渡すと、その場で契約を交わします。
利用者の家族は、もう利用者本人を預けに来ているワケですから、その時点ですでにショートの料金説明や加算などについての説明を受けていなくてはならないはずですよね。でなきゃ、その場で部屋別料金のことなんかを初めて聞いたりした家族が
「そそそそんなはずでは!」
と、利用者を連れて帰ることになりかねませんよね。
面接⇒説明⇒契約という流れが逆流してますよね。
それに、それら料金や加算や施設の概要などの事前説明は一体誰がやっているのかといえば、ケアマネしかいませんよね。
それがいけないとかおかしいとかは言いませんし思いませんが、なんだかケアマネの仕事が多いように感じるのは私だけでしょうか。

で、アイリン女史。
「ダメだったのか…」
と、わかっていたのか知らなかったのか、知らなかったとしても私の説明で初めて、なぜダメなのかがハッキリ理解できた女史は言いました。
「じゃあ私、このことをおだやかはうす・ひがしのS相談員に言って対応をかえてもらおう。でも今まで使ったヘルパーのことはもう仕方ないから、ショートの送り出しにヘルパーを組んだってことにしよう。」
と。


ここから先はあくまでもハリケンモードで聞いてください。


私、このときの雰囲気がすごくイヤでした。
市や県にサービスの可否や適不適を確認するときにいつも感じるのですが、
ハリケンさんが余計なことをした
みたいな空気が流れるのを感じます。

で、キレそうでした。

大体、介護サービスの規定とかいろんなことについて、それがなんのためにそう決まっているのか、なぜ禁止されているのか、その根拠は、限定されているとすればどうしてなのか、そういうことを
何も考えないから、何の疑問も持たずに「あるものは使え」でやってしまうからこんなことになるんじゃないんですか。
ましてや、いつもいつもやってしまってから(請求してしまってから)ダメだったことに気付いて
今までのことはなかったことに
なんて
------------------サービス費を給付するかしないかは
ケアマネが決めていいことなんですか?


というような意味のことを


とうとう言ってしまいました。

                       つづく

ショートステイ送迎加算 その2

2008年03月25日 | 業務日誌
※ 画像はキティちゃんの高額デコ。誰が買うねん。てか、おカネあったら私が買うっちゅーねん。

以下、市介護保険課認定給付係のスズキ氏(仮名/推定30代男性)とのやりとり。

ハリケン:訪問介護のことでお聞きしたいのですが。
スズキ氏:はい、どういったことでしょうか。
ある利用者がショートステイを利用したいということで、受け入れてくれる施設を探していたところ、送迎時に家族または本人のことをよく知る者が同行することを条件に受け入れ可とする施設がありました。
家族にも都合があり、それは困るので、なんとかならないかと言いましたら、その相談員は
「ヘルパーさんでもいいですよ」
と譲歩してくれました。私が「それ(ショート送迎に訪問介護による外出介助を組むこと)は不正ではないのか」と聞きましたら、相談員は
「事実、多数のケアマネさんにそのように対応していただいていますが何か?」
との返答でした。
そこでこうしてお尋ねしているのですが、実際にはどうなのでしょうか。

スズキ氏は合間に「ほほう」「へへえ」とか、「まあ、利用者の状態を把握しようというのが本来の目的なのでしょうかねえ」などとコメントを入れながら私の話を聞いてくれていました。

うーん、そうですねえ、施設側の規定がそうだとすれば、独居で送迎の同行に対応できる家族が不在であるとか、利用者の状態によってひとり付き添わなくてはならないとか、そういった事情をふまえてヘルパーの利用が可、とされるケースであるような気がしますねえ。
はあ、では原則ダメで例外ありという解釈でいいですか?
うーん、いやちょっと待って下さいよ、その特養には送迎可能な体制はあるんですか?
ありますよ。送迎加算もとられますし。
うーん、うーん、申し訳ないがちょっとお待ちいただきたい。

待つこと2分。

お待たせしました。考えてみたのですが、やはり送迎体制があるにも関わらず施設側のみでは送迎に対応出来ないとするような独自の規定を設けている、というところに問題アリとしますので「独居なら例外として可」とか、「利用者の状態により可」の前言は撤回させて下さい。
ははあ、では、やはりショートステイの送迎の同行にはヘルパー不可、ということでよろしいんですね?
そうですね。送迎加算が発生してるところに訪問介護ですから、普通に考えてもダメですよね。-----しかし、そんな(おかしな規定を設けている)特養が実際にあるんですかねええ。 (←疑っている様子アリアリ)
(ムッとして)あるからケアマネが調整に苦労してるんです。ちなみにその特養は、以前は市が経営主体だったおだやかはうす系の特養ですよ。
…。そうなんですか、では、ケアマネさんたちから是非指導・是正をお願いします。相談員に「それは不正です」と言って下さい。

結論:ダメ。絶対。

※ちなみに(ヘルパーを)自費で使ってもダメ、とのことです。当然ですよね、カネ払えば問題ないということではないんです。自費を設定するのにも問題があるということです。


                つづく





ショートステイ送迎加算

2008年03月25日 | 業務日誌
先週はショックなことがあって意気消沈でしたが、仕事はなんとかやれてます。

おだやかはうす(仮称・母体は社会福祉法人おだやか福祉会)とゆー特養があります。
介護保険前の特養って、公的機関が助成金をたんまり出して成り立ってましたが、ここもそうでした。第三セクターというやつですか。
おだやかはうすは県内に系列がたくさんあって、それぞれが「おだやかはうす・ひがし」とか「おだやかはうす・西」とかネーミングが超安直です。
ハリケンはあまり使いません。使い勝手が悪いからです。
どう悪いかと言うと
・初回の面談に必ず利用者と家族を呼びつける
ま、別に悪くはないんですが、特養のショートでは、相談員が出向いて面談・契約をしてくれるところもありますから、どうしてもそっちを使っちゃいます。
それから
・土日の送迎をやらない
これはよくありますが、市内全域年中無休で送迎してくれるところもありますので、どうしてもそっちを使っちゃいます。

ですが、おだやかはうす系列の特養の中でも、ひがし地区にあるこのおだやかはうす・ひがしの使い勝手の悪い理由No.1は

・送迎には、必ず家族か、それに近い関係の、利用者のことをよく知った誰かを付き添わせる
というとこです。

送迎に必ず誰かついていかなきゃならないんですよ。
そんなアホな、と思うでしょ。
まあ、おだやかはうすサイドとしては、直近の情報が欲しいとか、ケア上の理由があるのだと思いますが、だったら独居の人はどうすんのよってカンジですよね。

そんな理由で、全然使ったことがなかったおだやかはうす・ひがし。
今日、ある利用者さんの使うショートを調整するために、オリーブが電話をかけていました。
そこで出てきた、送迎の問題。
送迎車は出すけれど、その送迎車には利用者と、家族または近親者または利用者をよく知る者を同乗させてほしい、という相談員に対し、オリーブが
「もし家族が同乗してそちらまで行ったとして、帰りは送って下さるんですか?」
とか
「日中独居の方なので、家族がどうしても都合のつかなかった場合はどうすれば?」
とか聞いていたんですよね。
そしたら、おだやかはうすの相談員が言いました。
「ヘルパーさんでもいいですよ」

そうです、今日のトピックはこれです。
ショートステイの送迎に、訪問介護は使えるのか?
です。

オリーブはちょっととまどって
「え?ショートの送りにヘルパーは使えるんですか?」
すると相談員は
「え?かなり多くのケアマネさんがそうしておられますが?」

で、一旦電話を切ったオリーブが、たまたまそこにいた私とアイリン女史に、ショート入所時のヘルパー送り身体介護の可否を尋ねたんです。

私の答えは原則NG、アイリン女史の答えは全然OKで食い違いました。
実はアイリン女史、これを恒常的にやっていたらしい。
「特養が送迎加算をとらなければいいんでしょ?」
「デイケアの送り出しと同じでしょ?」
「独居だから仕方ないでしょ?」
というのがアイリン女史的解釈です。
私は
「ショートの入退所の際は介護タクシーが使えない、という理由と、ヘルパーの場合とでどう違うのかがわからない」
というのがNGだろうと思った理由。
『原則』と言ったのは、たとえば施設サイドに送迎の体制がないという場合に加えて、送迎に対応できる家族が不在などの事情があった場合にはOKなんじゃないかと思ったので。

しかし、アイリン女史と私とオリーブとで意見がまったく分かれてしまい、全然分からなくなったので、市に電話で聞いてみることにしました。


                     つづく



家電・理美容

2008年03月16日 | 担当者会議
※ 画像は『タコ焼き3兄弟』…右のゴルゴは即わかるとして、他の2人のキャラを誰か解明してくれ。それから、どれが長男なんだろう。

介護保険開始間もない頃からのヘルパーだったハリケン。
偉そうにヘルパー批判なんかしてますが、
「ええっ、これって(今)やっちゃいけないの!?」
なんてことがよくあります。

介護保険施行以前、ヘルパーは家庭奉仕員と呼ばれていました。
独居で比較的裕福な高齢者限定、その使い方もゆるやかだったし、話し相手や外出付き添いも出来ましたし、額縁も拭いたし玄関先も掃いてました。

今は銀行での現金引き出し代行がご法度になってたり、理美容が外出と認められなかったり、以前は出来ていたことが出来なくなってますよね。
ウチの併設悪徳ヘルステも、やっとそのへんを考えるようになったのかなっていないのか、ケアマネ連としょっちゅーあーだこーだ言ってますが、相談というよりは
「すみません、○○さんに頼まれてつい床屋さんに連れて行っちゃいました」
とか
「ごめんなさい、△△さんがどうしても新しいテレビが買いたいって言うからヤマダ電機に行ってきました」
つー事後報告が相変わらず多いです。
何度言ったらわかるのよ、キーッ!です。

先日、私の担当する利用者さんが
「携帯電話を買いたい」
と言い、ヘルパーに付き添いを依頼。
その方は脳梗塞後片麻痺で車椅子、独居です。
自宅で電話が鳴っても移動が間に合わず取れなかったりするし、外出先には公衆電話も少なくなったし、だいいち車椅子で公衆電話じゃ手が届かなかったりするので、日常生活に必要といえなくもない、携帯。
今や携帯は生活必需品だし、うーん、ヘルパーに付き添って買いに行ってもらってもいいかなと悩みました。
で、市に確認してみたんですけど、やっぱり駄目なんですってさ。
仕方ない、自費にするしかないですねということでハナシがつきました。

市職員によると、携帯に限らず家電製品は、日常的に買物に行くワケじゃないのでダメだと。
そりゃわかりますよ。
毎日毎日ヤマダ電機とかコジマに行く人はいませんから。

あ、生死に関わればいいのか。
ミキサー食を摂っている高齢者宅の電動ミキサーが壊れてしまって購入するしかないときはどうなんだ。
足が壊死する恐れのある人に電気アンカを買うとか、肺疾患のある人の空気清浄機とかはどうだ。
屁理屈と言われるかもしれませんが、家電ってひとくくりにしないでほしいと思います。

理美容だって、以前は生活行為とされていたんです。
高齢者の自宅に派遣される訪問理美容が整ってきたからそれを使えよってこともあるんでしょうけど、美容室で髪を切ったり床屋でヒゲを剃ったりするのって、とっても幸せじゃないですか。
そのくらいやらせてやってもいいと思う。月に1回までとか制限してもいいから。

でもねえ。

こういう議論をするとうちのヘルパーさんたちは
「厚生労働省は高齢者のことを本当にわかってんのかしら!」
とプリプリ怒ってノリノリにのってきますが

こんなふうに家事や外出なんかの業務内容が制限されてしまった最大の原因はあなたたちヘルパーにあるのだということをまず理解してほしいと思いますね。



私もピンチ

2008年03月06日 | 担当者会議
※この商品のネーミングを考えた人は狙ったに違いないと思う今日この頃。

日々戦うケアマネ、ハリケンです。

タイトル書いてから気がつきましたが、このトピックまだ詳しく書けないわw
実は、ひがしケアプランセンターで人事が動くことになりそうなんです。
このご時勢にケアマネ増員ですよ。
どこの居介も撤退、兼務や異動を余儀なくされているというのに。
一体どこまであくどく稼ぐつもりなんだひがし会。

増員されるのはとりたてなりたてのケアマネ君。
と書いたからには男性です。
しかしまだハッキリ決まったワケじゃないので、このトピックはとりあえず保留にしときます。


ウチの併設ヘルステ、ひがしヘルパーSTには、ベテランヘルパーさんが多数おられます。
その最高齢なんと70歳!!!!!!!!!!!!!!!
スザンヌさん(仮名) 70歳・職業登録ヘルパー。
どんな困難事例よりも困難なヘルパーさんです。

幸い私の担当利用者には派遣されていませんが、ナース河合はこのスザンヌさんに大変苦労しておられます。


いろいろありすぎて書ききれませんが、1番困ってるのは、スザンヌさんがケアマネへのお手紙や貢物を、利用者宅の冷蔵庫に入れて置いてくることです。

ナース河合が、スザンヌさんの入っている利用者宅を訪問すると、必ずその利用者さんに
「昨日スザンヌさんが『ケアマネさんが来たら渡して』って言ってた」
と、便箋3枚ほどの厚い手紙を渡される。
ときには
「昨日スザンヌさんが『ケアマネさんが来たら渡して』って置いてった」
と、手作りお惣菜やお菓子を渡される。

もちろんナース河合は怒りますし、何度も断りました。
それでもスザンヌさんはやめないんです。

しかし、驚いたことに、利用者さん宅の冷蔵庫を一時預かりBOXがわりに利用しているヘルパーはスザンヌさんだけではないんですよ。
私はこのことをつい最近知り、河童に尻コダマを抜かれた気分になりました。
まさにやりたい放題。
マナーもモラルも欠落。
こいつらにヘルパーの資格はないと思います。

もういい加減にしてほしい。
ホントに頼むから、虫眼鏡で太陽とか見て~!
砂漠でラクダに逃げられて~!
ボブスレーのコースで昼寝してて~!!!
←ザ・パンチのネタ
なんとかしてこのヘルステを潰すことは出来ないもんでしょうか。






言語道断思考遮断

2008年03月02日 | 担当者会議
※画像は8年前にヤフオクに出品されたらしい野生のピカチュウです。『成長するとライチュウになるのか』『予防接種は?』など数々の質問が寄せられていました。


障害を受容するのは難しい。
それは年代や性別、障害の種類を問わず同じです。

私が担当している利用者リンダさん(仮名・要介護2・73歳)は透析患者さんです。
1年半くらい前のログにも登場したリンダさん、TB(結核)疑いで入院し、治療を受けていました。
詳しいことははしょりますが、結局TBは菌が出なかったかなくなったかで退院され、もとの生活に戻っておられました。
しかし、TBの菌の撃退のために入院先の病院で使ったお薬に問題があり(なんでもものすごく強い薬だそうです)数ヶ月前に突然失明寸前の視力に。

このリンダさんはとっても不遇な女性なんです。
ダンナさんに先立たれ、息子夫婦と同居していた間に息子が欝病で失業。
息子のヨメはそんな夫に愛想を尽かし、リンダさんが生涯かけて建てた家を不正なやり方で取り上げられてしまった。
弁護士に相談したり、テレビ局に投書したり色々やってもダメだった。
リンダさんは腎不全から透析患者になり、生活保護を受けることに。
息子はいまだに職を転々。
そこにもってきて今度は失明では、どうにかならないほうがどうにかしてます。
人の幸せは気持ちの持ちようだとか、笑っていれば不幸が逃げるとか、そんな説教が何の役に立つワケじゃなし。
どうして自分だけがこんな目に遭わなくてはならないのか。
リンダさんがそう思って世の中を恨むようになっても、誰も彼女を責められません。

リンダさんは数年前からヘルパーさんを利用していましたが、視力が失われていくと共にどんどんイライラするようになりました。
疑り深くなり、意地悪で邪険な物言いをするし、いつも機嫌が悪くてイライラしているし、正直なところ担当ヘルパーが気の毒でたまりませんでした。
おかげで担当ヘルパーも何人も交替させられ、この半年は、ある古株ヘルパーがリンダさん宅のサービスを週に3回すべて受け持つようになり、相当な忍耐力でもってやってくれていました。

先日このヘルパーさんが、いつものように仕事を終えて
「リンダさん、仕事が済みましたが、何か他にやってほしいことはありますか?」
とたずねたそうです。
すると、ヘルパー滞在中はいつも横になって一言も口をきかないリンダさんが
「あってもアンタにゃ頼まんわ!フン!」
と、イライラして答えたそうです。

それまでリンダさんの意地悪にじっと耐えてきたヘルパーさんでした。
リンダさんは身体状況の悪いときだから仕方ない、抵抗せずに仕事をするだけだと自分に言い聞かせてやってきた彼女でした。

しかし
この瞬間、ヘルパーさんの中で何かが
ブチッ
と音を立てて切れてしまったそうです。

彼女は黙ってそこを立ち去り、自宅に戻りました。
しかし冷静になって考えてみると、リンダさんの言動行動態度すべてが理不尽に思えて怒りがこみ上げてきたのです。

そしてこのヘルパーさんは、ある行動に出ました。

なんと

リンダさんの息子に電話をかけて
それまで抑えてきた自分の怒りすべてをぶつけまくり、息子に謝らせたんです。





そのつぎの訪問の日、リンダさんは、ヘルパーに謝りこそしませんでしたが、もう2度とヘルパーに当り散らしたり意地悪をしたりしなかったそうです。

この事実を翌日目くそに聞かされた私は怒りのあまりひとことも発することが出来ませんでした。

もちろんこのままにはしておきませんし、このヘルパーには私が直接ナシをつけます。
ただ、慎重にやらなきゃならない理由がひとつあるんです。
それは---------------------このヘルパーというのが
私の宿敵・メアリーだってことです。

訪問介護員2級課程では、障害者心理や障害形態別援助技術の講義を受けます。
バイステックだって習います。
なのにこの有様です。

介護保険法には色んな間違いやアナがあり、そのおかげで利用者やケアマネが苦労していることは皆さんご承知と思います。
でもあえて言わせてもらいたい。

包括設置と
2ヘルの大量生産は
制度最大の愚策だ

と。