業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

事例検討依頼書

2006年11月19日 | 業務日誌
世間には、ブログを書いているケアマネさんや業界関係者が増えてきました。
ちなみにブロガーとしての私のことはまだこの法人にバレていません。バレたら大変だろうなあと思います。いや私じゃなくて法人が。
もちろん、居介の管理者のことを青ナリとか、院長のことをダメ医者とか書いてる私だってタダでは済まないと思いますが、何度も言うけど別にこの法人は私の人生のステージではないので構いません。クビにするならすればいいんです。

最近めっきり利用者が減り、これまで担当数オーバーで死にそうな思いをしてきたひがし居介のケアマネさんたちが、やっと普通に仕事が出来るようになりました。
私の担当は介護給付37人に予防給付3人。
カニちゃんは35人+7人、アイリン女史はなんと30人+8人、兼務のナース河合は予防はとれないので介護給付が20人、新人オリーブはまだ10人+1人です。
9月までは(兼務ケアマネを除き)みんな40人を軽く超えていたのですから、すごい減りっぷりです。
これは自然に減った結果…福祉用具だけの利用者や入院入所が相次いだために減った結果です。
この減りっぷりに、我が居介の管理者である青田主任が慌て始め、新規利用者を獲得するために営業に出ようとか、大きな病院の地域連携室回りをしようとか言い出しています。
おまけにこの青ナリは、新規を断るなとか予防は出すなとか、知りもしないくせに勝手なことばかり言うんです。
しかし私は言いたい。
青田主任に何がわかるってんだ。
ケアマネの稼ぎを担当者の数で見ないでほしい。しかもケアマネ業務をやったこともない青田主任なんかに、しのごの言われたくはない。
私のブログを読め(いや、読まれちゃ困るけど)。
私らケアマネは日々、このように大変な利用者家族と戦ったり、サービス事業者と渡り合ったりしているのです。
このブログは私の個人的な業務日誌で、裏・介護支援経過記録。
毎日青田主任に提出する業務日誌や、ケースファイルにファイリングしている記録とは別物だけど、お望みとあらばいつでも提出してやるぞ。
文句があるならかかってこい。

閑話休題。
先日、またしてもヘルステとアイリン女史が一戦まじえました。

毎日生活援助が入っている某利用者さん宅で、利用者がヘルパーさんに対して
「気が利かない」
というようなことを口走ったところ、ヘルパーがキレて喧嘩になったというのです。
話を聞けば、その利用者宅は玄関先に大量の落ち葉が積もってしまうお屋敷。ヘルパーの掃除の範囲は『玄関の中だけ』か『玄関先まで』かでモメたということらしい。
そりゃヘルパーさんの気持ちもわからないではないが、利用者が歩くところなら落ち葉くらい掃いてやればいいじゃないかと思います。積もった落ち葉で転倒したら危ないしとか、利用者がご近所から「お宅にはヘルパーさんが来ているのにずいぶん汚いのね」と言われたりしたらどうかとか、そういう配慮があってもいいと思います。
それを売り言葉に買い言葉で利用者と喧嘩してくるなんて、アホかと言いたくなるのは私だけですか。
しかし信じられないことに、ひがしのヘルステは利用者とのケンカや口論がホントに多い事業所なのです。

とにかく、そのことでヘルステからアイリンさんのところに情報連絡票がやってきました。
その内容がまた奮ってるんですわ。

○月×日
○○さん宅で、担当ヘルパーが介護保険で支援できる範囲を説明しましたが理解してもらえず口論になりました。もともと出来ないことを無理に依頼される方ですし、私たちを家政婦と思っておられます。毎日の生活援助が必要な方かも疑問です。その点を含め、ヘルパーに出来ることと出来ないことなどの説明をきちんとして下さい。
ひがしヘルステ/耳クソ


その連絡票をアイリンさんに見せられたとき、そのあまりのバカバカしさに私は思わず大笑いしてしまいました。
アイリンさんの話では、そもそもそのお宅の支援はもとは週に3回程度の派遣だったのですが、「とても足りない」というヘルパー側からの訴えにより毎日派遣になったところだそうですし(つまり仕事を大変にしてしまったのはヘルパー自身)、それを今さら『毎日入らなくてはならないのか』とケアマネに逆ギレか。
ましてや『ヘルパーに出来ることと出来ないことをケアマネから説明してくれ』とはどういう意味なんだ。
それはあなたたちヘルパーの仕事でしょ。
何でもかんでも私たちがやるんじゃないんですよ、一緒にこれからも在宅で暮らせる方法を考えましょう、出来ないことは手伝いますし、ひとりでも出来ることを増やすお手伝いもしますよ。
それがあなたたちヘルパーの仕事でしょ。

そんなに家政婦と思われたくないのなら、家政婦とは違うところをきちんと示してみて下さい。
それすら出来ずに「家政婦と思われている」とキレて利用者と喧嘩するなんて、おまえらは正気かと言いたい。
ケアマネは、ヘルパーやサービス提供責任者が頑張ってやってくれて、それでも利用者が納得してくれないときや理解してくれないときにはちゃんとフォローします。なので、まずはきちんとものを考えられるヘルパーになって下さいよ。頼むから。

で、今回私と他のケアマネさんとで話し合い、事例検討依頼書なるものを作りました。
これは居介から介護サービス事業所にあてて、利用者や家族から聞いたこと、訪問のときに気付いたことなどを「クレーム」としてではなく、サービス内容の確認や検討を依頼する、または説明を希望するカタチになっていて、
「利用者・ご家族からお問い合わせがありました」
「利用者・ケアマネが把握していないサービス実績が確認されました」
「利用者・ケアマネが計画していないサービス提供が確認されました」
「その他内容についてご説明いただきたい点があります」
の4つのカテゴリのどれかにチェックを入れ、詳細を書くようになっています。
末尾には
「恐縮ですが、
○居宅サービス計画の作成上の都合により
○利用者様ご家族様への説明のため
□月×日までにご回答下さい」
と、必ず報告を徴収する形式になっています。
私は早速もう、平和主義者の前任ケアマネが置いていった3事例についてこの書式を使って事例検討を依頼しました。
反応はまた当ブログに『記録』していきたいと思っています。

ヘルパーやサービス提供責任者が仕事をしないならさせるまでです。
バカな併設ヘルステのおかげで、これ以上ケアマネの仕事を増やさせてたまるか。


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6 コメント

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その闘志に脱帽 (sakura)
2006-11-20 19:55:21
すばらしい闘志にブラボー!!!
ハリケンさんのブログを私はなぜ開いてしまうのかうまく説明できなかったのですが、今日、私は言葉の神様がおりてきました。
ハリケンさんの「闘志」にほれたのだと。

壁に卵をぶつけるがごとく、いみのない、御馬鹿に知恵を授けていくことは、無気力に陥りがちですが、みなぎる闘志がぶったぎってくれる。その爽快感がたまりません。
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キャ~ッ♪ (ハリケン)
2006-11-20 22:39:11
sakuraサン アリガトゴザイマス(カタコト)!

今、例の事例検討依頼を出したケースの担当ヘルパーと戦っている最中で、sakuraさんのお言葉でファイトがわきましたわ。
(なんとそのヘルパーが派遣をブッチ切りやがりまして…)
カラ元気になりそうになってたのですが、あらためて負けるもんか、です。

sakuraさんもラストスパートですね。
忙しいのに、よく遊びに来て下さってありがとうです。


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なるほど (なーちゃ)
2006-11-20 23:51:20
「事例検討依頼書」ですか、考えましたね。すばらしい。
うちもいいたいことはやまほどあるんだけど
とりあえずクレームになってきていないから
そーっとしています。

異動してきて最初はあまりの報告のなさにあきれたのですが
それだけの力量だと思いつつ、「どうなってる?」と声をかけていたら
少しずつ報告してくる量が増えてきている気もします。
それとも私が慣れてしまっただけなのか?
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報告は大切 (ハリケン)
2006-11-21 08:07:59
なーちゃさん いらっしゃい。
体調どですか?

私は「今こんなことやってますよ」という自分の行動を、誰かに知っててもらい、確認してもらわないと不安になるので(自分に自信がない…“自分”がない?)報告魔なほど報告します。
なので、逆に「みんなは誰にも確かめずに自分の仕事ができているんだなあ」と感心してしまう。
私のようなのも問題はあるんですけどね。
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Unknown (はな)
2006-11-21 16:26:41
こんにちわ。
本日は戦意喪失、すっかり仕事する気をなくしてぼーっとしているはなです。

考えてみたら、こんな問い合わせ用紙を作っておかなければならないほど、ケアマネがサービス内容把握できない謎のヘルステって・・・・

笑っちゃいけないけど、笑ってしまいました。

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あってなきが如し (ハリケン)
2006-11-21 22:45:12
うちのヘルステにとって、それはケアマネの居サ計画です。
どこにそんなことが書いてあるんじゃ、と言いたいことをやってのけるし、書いてあることぐらいちゃんとやってこい、と言いたいことはやったタメシがない。
日々戦っています。
はなさんも、少し休んだらまた頑張れ!
それで疲れたらまた休みましょうね。
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