業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

後日談

2007年08月30日 | 事例検討
その後のお話を。

8月23日(木)
トシオさん、ひがしクリニックで最後の透析日です。
ホントはこの日からもうみなとクリニックに転院するはずでしたが、トシオさんはナマホですから、自立支援医療受給者証を書き換えなくてはならず、トシオさんのナマホの担当ワーカーの山田さんがこの日までお休みをとっていたためその手続きが出来ず、あと1日だけひがしで透析を受けることになったワケです。
最後の最後まで透析ナースやスタッフに
「ワシは本当はここで透析をしたいんじゃい!なのにハリケンが余計なことをしたからこんなことになったんじゃい!!」
とゴネていたトシオさんでしたが、私はもう何も言いませんでした。

トシオさんが透析を受けている間に写経に出向き、トシオさんの資料を手渡す。
直近の居宅サービス計画、利用票、使っている事業所の情報。
それから私が必死で作成した、同居家族のいるお宅に家事支援を入れるための同意書・確認書。
ナマホのワーカーさんからの確認書と、トシオさん宅で家族がすべきこととヘルパーが出来ることをきちんと区別して文書にし、トシオさんに捺印してもらった同意書です。
それから新しいケアマネさんにこれまでの支援経過を話して帰りました。
あとは野となれ山となれです。

事業所に戻った私は、あらためてトシオさんのところに行き、挨拶。
トシオさん、いろいろな行き違いや思い違いがありましたが、これまで担当させていただきありがとうございました。トシオさんのおかげでとても勉強になりました。私が感情的になって担当ケアマネをおりたせいでトシオさんにご迷惑をかけたこと、本当にすみませんでした。これからもどうかお元気で。

トシオさんはちょっぴり名残惜しそうに
「うん、わしもハリケンさんには世話になったんじゃい」
と言ってくれました。
やれやれ、こうして下手(したて)に出れば、何の問題もないトシオさんです。
一体どうして私はあんなにも
「こんな○○○○ィの担当なんか、もう1日だって続けられない!
キ-------------------ッ!!!!!」
て気持ちになってしまったんだろうかと思いました。
しかしもう後の祭りです。
そしてトシオさんに頭を下げて去ろうとしましたが、おっと忘れてた、どうしてもひとつだけ聞きたいことがあったんだ。
「ところでトシオさん、今日トシオさんの新しいケアマネさんにトシオさんの情報を引き継いできましたが、一体またどうしてトシオさんは、あんなに嫌っていた写経のケアマネさんに担当を依頼されたのですか?」
私が聞くと
トシオさんの顔色がみるみる蒼白に
----------やっぱりそうか(内心笑)。
トシオさん、ひがし区介護保険事業所が写経だと知らなかったんだな。
トシオさんは
「ワシは写経なんかに電話しとらんのじゃい!」
と。
「いいえトシオさん、トシオさんは自分で写経に電話され、ケアマネをやってくれと頼まれたんですよ。」
「写経だとは知らなかったんじゃい!」
「だと思いました。しかしもう今からこの話をひっくり返すのは難しいですし、それにトシオさんがお嫌いなのは写経のヘルパーさんであって(それも逆恨みだし)写経のケアマネさんではありませんしね。大丈夫ですよ。」
とニッコリ笑って退場。
透析センターを出てから私がこっそり、思う存分笑って笑って笑ったのはいうまでもありません。

8月24日(金)
トシオさん、内藤ケアマネに居宅介護支援計画作成依頼。
これで私とトシオさんとの縁は完全に切れました。
透析は土曜日からみなとクリニックに変更。透析センターとの縁も切れました。
-----------ところが
ここにきてトシオさん、突然
「ワシゃやっぱり、ひがしクリニックで透析がしたいんじゃい!!」
とゴネ始めたのです。
お休みが終わって出てきたナマホ課の山田さん大激怒
トシオさんは電話で1時間近くねばったそうですが、頑として聞きいれナシだったそうな。
それからトシオさんは森の神にもナキを入れて来ましたが、さすがの森の神もどうすることも出来ませんでした。
「言わんこっちゃない。可哀相だけど、まあトシオさんも1度他所の透析施設を経験してみればいいんですよ。」
と苦笑いでした。
もしかしたらトシオさん、1ヶ月ほどしたらまたひがしクリニックに戻って来るかも知れません。
しかしそんときゃ私は無関係です。



それから、トシオさんの新ケアマネの内藤さんですが



申し訳ありませんが、バカなケアマネさんでした。
8月27日(月)
内藤さんから電話がありました、なんだか怒っています。
何かありましたか、と聞くと
「ハリケンさん、ハリケンさんがトシオさんのお宅に組んだヘルパーさん、これ身体介護になってますが、透析の方の食事を作るのが身体介護になるというのは何か根拠があってのことなんですか?」
と言うんです。
「はぁ?そうだと思いますよ、トシオさんは糖尿病で透析患者ですから、医師から食事や水分について制限の指示が出てますし、ヘルパーさんには医療機関の栄養指導も受けてもらっていますし、私というケアマネを介して資料や検査データも送ってますし。だいいち保険者の許可として、ナマホのワーカーさんの確認書も取ってますから」
と答えると
「国保連に確認しましたか?」
だと。
おまえにいちいち私の仕事の手順を確かめられるいわれはないわ!とムカムカしながら
「いいえ、私は国保連には電話しません」
「だったら--------------」
「いまドキ国保連に電話するケアマネなんかいませんよ。国保連や県に電話しても、『保険者がいいと言うならいいですよ』と言われるだけですから」
「じゃ、ナマホ課の山田さんはそういう介護保険のイロハを知ってらっしゃるんでしょうか」
「その点は私も何度も聞きましたし、だから文書で確認を取ったんです。なんなら私がしつこく何度も山田さんに『治療食ですよ?身体介護ですよ?保険者意見ととっていいですね?』と書いている連絡票をFAXしましょうか?」
「あ、それお願いします。それから、その特段の調理が身体介護になるということが記載してある条文かなにか、どこで見たかわかります?」


私は平成12年の老計10号の一文
身体介護とは(中略)((3)その他専門的知識・技術(介護を要する状態となった要因である心身の障害や疾病等に伴って必要となる特段の専門的配慮)をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービスをいう。(仮に、介護等を要する状態が解消されたならば不要となる行為であるということができる。)
までコピーして貼って、FAXで送ってやりました。

「すみませんね、なんせウチも、写経ですけど、半官半民、監査は来るもので、厳しいんですよお」



利用者のみなさん、そして事業者のみなさん。
写経のケアマネさんには気をつけましょう。
老計も見ないバカがいますから。


※ 特段の専門的配慮をもって行う調理については、医師の指示等に基づき適切な栄養量および内容を有する特別食(腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、高脂血症食、痛風食、燕下困難者のための流動食等)が想定されているが、具体的な取扱いは現場の状況により保険者の判断によって行われたい。糖尿食はカロリー計算をその都度行うため、透析食はカリウム除去や塩分計算を都度行うため特段の専門的配慮をもって行う調理と解される。(どっかのQ&Aより)

ケアプラン料 5

2007年08月29日 | 事例検討
「転院するのはハリケンがそうしろと言ったからじゃい!
全部ハリケンのせいなんじゃい!!
自己チューな我侭があとに退けなくなっただけなのに、全て私のせいにしてゴネ始めたトシオさん。
アタマに来て、トシオさんに罰を与えようと、
「トシオさんを担当していく自信がなくなりました。
他のケアマネを探していただけませんでしょうか
と言い放った私。

8月21日火曜日の終業前にはもう、トシオさん宅のヘルパーをお願いしていた某訪問介護事業所Fから連絡が入りました。
「トシオさんから電話があって、ケアマネをお願いしたい、と言われた」
と。
私は『やっぱりそうきたか』と苦笑し、
「ええ、実は色々と行き違いがありまして、ケアマネをクビにしてもらうことにしたんです。そちらのケアマネさんでお願い出来れば1番いいと思ったのですが」
と説明しましたが、残念なことにその事業所Fでは居宅はまだ準備中らしい。
なので、ヘルパーさんたちからみて、トシオさんをお願い出来そうな、ヘルパーさんとも連携の取れそうな方を探してみる、ということに。
こんなことになって本当に申し訳ないが、どうかよろしくお願いします、と言いました。
そして私も主任のカニちゃんと事務長にコトの次第を報告。
すみません、こんなことになって、と謝りました。
事情はわかっているものの、やはりケアマネ側から利用者に
「やめさせてくれ」
というのはよくないことです。
しかし
「トシオさんのケースで、ハリケンさんがこれまでどんなに大変だったのかはよく知ってますし、ここでケアマネをかえてみて、トシオさんに色々わかってもらうことも必要かもしれませんしね。」
と言ってもらいました。
とはいえトシオさん、ケアマネ探してこれるだろうか。
もう8月も終盤だし、今月いっぱいはこちらでフォローしてくしかないだろうな。



思っていたんですが---------------
この時点ではまだコトの重大さを理解していなかった私。


翌日8月22日(水)午後
一本の電話が。

相手はひがし区介護保険事業所。
つまり写経です。
「わたくし、ひがし区の写経のケアマネで、内藤(仮名)と申します。
この度田中トシオ様よりご依頼がありまして、ケアマネジメントを担当することになった者ですが
とおっしゃるんですわ。
まさか、あの写経嫌いのトシオさんが、と思ったので
「どういう経緯で写経さんに?」
と聞くと、どうやらトシオさん、透析を導入したC病院の地域医療連携室、つまりMSWに電話で相談し、そこから
『ひがし区の介護保険事業所はどうですか?』
と言われたらしい。
※ トシオさんのような利用者さん、公的な事業所でなければムリだとMSWもわかってるんです
さてはトシオさん、『介護保険事業所』と『写経』の違いがわからなかったな。
私は可笑しくなりながらも、ざっとコトの経緯を説明しました。
そしてあらためてトシオさんのケアマネを内藤さんにお願いすることとなったのです。
内藤さんはトシオさんと私のいざこざ?について遠慮がちながら知りたがっておられたのですが、私は「まあ色々とありましたのでとてもひとことでは…しかし実際に内藤さんが担当なさればすぐにおわかりになると思いますので」程度にとどめました。
そして翌日ケアマネ同士会って、引継ぎをすることになったんです。

内藤さんが
「ではどうしましょうか、今月ももう終わりですが、この8月の給付管理はこちらでさせていただいてよろしいのでしょうか」
と言われたんです。
普通ケアマネさんが担当を引き継ぐときは、その月の終わりはもとの事業所にやってもらって、新しい月から次のケアマネさんに引き渡します。
必ずそうとは限りませんが、大抵の事業所間では円満に引き継ぐためにそうします。
私もトシオさんのためにこの8月さんざん働いてきたのですから、せめて今月のプラン料はもらいたかったのがホンネでした。
なので
「おっしゃるとおり、もう月末ですから、今月はこのままこちらで給付管理させていただくわけにはいかないでしょうか」
とお願いしたのですが




------------ダメでした。


「これは利用者様から依頼があって、早急に変えたいということでこちらが動いたことなので、申し訳ないですが明日にでも保険証の書き換えをさせていただきます」
と言われました。

そりゃそうだ。
しかしまさか、まさかまさか


8月早々にナマホのワーカーさんから、同居家族のいる利用者に対する家事援助の導入の許可をとり、居宅サービス計画を作成し、トシオさん宅に入ってくれるヘルパー事業所を探し、初回面接に付き合ってサービス担当者会議をやり、介護券が早く出るように計画と利用票をすぐにナマホにもって行き、同意書や確認書も超特急で作り上げ、

初日にトシオさんからヘルパーにクレームが出たのでそれにも対応し、ウチの栄養課からは膨大な資料を作ってもらってヘルパー事業所に届け、ヘルパーさんたちは無償でC病院の栄養指導に出てもらい、

透析センターからの呼び出しにはすぐ馳せ参じ、トシオさんをなだめたり説得したり説明したり繰り返し、森の神にも何度も頭を下げ、次の透析施設にも何度となく電話し、トシオさんのしたいようにさせてやろうと走り回った挙句に悪者にされ


そんな日々がすべて
私がたった1度癇癪を起こしたせいで
タダ働きと
なってしまった。






法人は私にカラ給料を払わなくてはならないし、トシオさん対応のせいで訪問もそっちのけでやってきたため他の利用者さんにも申し訳ない。
立ち直れない。





もう呆然としました。
まさかこんな結果を招くとは----------てゆーか、トシオさんにキレた時点でこのことを考えなかった自分がバカでした。
アホか、私。
調子に乗って、森の神のマネなんかして、「気に入らないなら他所に行け」と利用者に制裁を与えたつもりになって、結果がこれです。



その日1日私は、カニちゃんたちがのちに
「気の毒すぎて声もかけられなかった」
と言ったほどに燃え尽きていました。

そうです、皆さん、私は燃え尽きました。
ハリケンは
真っ白な灰になりました。


笑ってやって下さい。











ケアプラン料 4

2007年08月27日 | 事例検討
「トシオさん、本当に転院ということでいいんですね?」
と聞く私に
「いいんじゃい!」
と答えたトシオさん。
それが火曜日の午前10時。

かくして、トシオさんの紹介状は作成されました。
そして午後にはもう、主治医の紹介状をはじめ、透析条件(透析時間・ダイアライザ(血液をろ過するフィルタ)・血流(QB)などの条件)表、透析記録、検査データその他サマリーがサクサクと準備されていきます。
もうあとには引けません。
トシオさんの転院は決定しました。
もう私に出来ることは何もなさそうです。

なのに
その日、つまり8月21日火曜日の午後、私が訪問から戻ってくると、私はまたまた透析センターから呼び出しを受けました。
もーいーかげんにしてーと思いつつ、すぐさまセンターへ。
すると透析センターのナースが私に、トシオさんが
『転院するのはハリケンがそうしろと言ったからじゃい!』
と言い出した、と教えてくれました。
聞けばトシオさん、私が透析センターからいなくなったあとでナースたちに、トシオさんの次回透析日はどっちでやるのかなどの打ち合わせのために色々聞かれているときに
「ワシはもともとドライバーと揉めただけで、このクリニックには何の文句もなかったんじゃい!それをハリケンが次の主治医を聞いて来いだの、面談に行って来いだのと言うもんでそうしただけじゃい!」
と言ったというんです。
もちろん、そんなバカな話をまともに受け取るナースはいませんが、
「では転院はナシなのですか?」
と聞けば
「そんなことを言ってももうここまで決まってしまったんだから転院しないワケにはいかなくなったんじゃい!ハリケンがそうしてしまったんじゃい!」

ブチブチッ←血管。
※ BGMは“必殺!仕事人”でお願いします。

もう我慢出来ません。
私はトシオさんのベッドにツカツカと歩み寄り、透析中のトシオさんに向かって不気味に落ち着いた声で話しかけました。

「トシオさん、あんまりじゃないですか。私が言うとおりにやった、とはどういうことでしょうか。そもそも転院したいと言われたのはトシオさん自身じゃなかったんですか?」
トシオさん「…」
「トシオさんが転院するとなると、自立支援医療の受給者証を書き換えなくてはダメなんです。それに名前が書かれた透析施設でなければトシオさんは透析が出来ないんです。ご存知ですよね?」
トシオさん「知っとるんじゃい」
「トシオさんが透析を受けられなくなると命が危険だと思ったので、私はトシオさんが転院したいのならすぐに次の病院に移れるように、ナマホのケースワーカーさんに連絡しなければと思い、お手伝いをさせてもらいました。でも私がトシオさんの許可なく何かを勝手にしましたか?」
トシオさん「…」
「私は今まで、トシオさんのケアマネとして色々なお手伝いをさせていただいてきましたが、今回の転院が全部私の責任とまで言われては、もうトシオさんを担当していく自信がなくなりました。どうか他のケアマネを探していただけませんでしょうか?」
トシオさん「…わかったんじゃい!」
「とはいえ、トシオさんも探しようがないでしょうから、今トシオさん宅に来て頂いてるヘルパーさんの会社にケアマネさんがいれば、その方なんかどうでしょうか。」
トシオさん「そんなら聞いてみるんじゃい!」
「他には、ワーカーの山田さんにお願いしてもいいのですが、それだと写経になるかもしれませんね。」
トシオさん「写経は絶対絶対ダメじゃい!自分で探すんじゃい!」
「そうですね、トシオさんの希望されるところがいいですね。では、次のケアマネさんがわかったらまたお知らせ下さい。あとは責任をもって引き継ぎさせていただきます。そのときにまたご挨拶に来ます。ありがとうございました。」

辞去。

後悔はまったくしませんでしたが、「言ってやった!」と思ったワリには全然スッキリしませんでした。


ええ、わかってます。
自分がダメなことをしたってことは。

私は森の神同様、言うことを聞かないトシオさんにを与えようとしたワケです。
正直、こんな利用者をここまで担当できるのは自分の他にはそうそういないだろうと思う気持ちもありました。
トシオさんがケアマネ探しをする間はもうしばらく担当して、きちんと仕事を引き継ごうと思いました。
あと少しだ、と。
今日のようにひどいことはもうないだろうから、と。



ところが
私はまだ甘かったんですわ。



もーもー、私これ以上続けていられない。
ケアマネなんて私には出来ない!と思わざるを得んほどにズドンと落ち込むことが待ってましたわ。









ケアプラン料 3

2007年08月26日 | 事例検討
「わしゃ頭に来たんじゃい!我慢出来ないのじゃい!
次回からみなとクリニック透析センターに病院を替わるんじゃい!!」

意地になってる高齢者(に限らず)を説得したりなだめたりするのって根気がいりますし、だんだんものすごくハラが立ってきますよね。
私もそうです。
なので、私の気持ちの中には確かに
「もう、どぎゃんでんよか!トシオさんなんか!」
という気持ちがありました。
しかし、今回のみならずトシオさんの件は、ケアマネが口出ししたりクビを突っ込むべき問題ではないと思いました。なので、いくら私がトシオさんのケアマネだからといって、クリニックがわざわざ私にトシオさんの巻き起こすトラブルのすべてを教えてくれるこたないんです。
それでも私は、トシオさんのような人が維持透析を継続するためには、ケアマネが状況を把握できるところ、つまり自分とこのクリニックで透析を受けてくれることを歓迎してました。
何かトラブルがあれば解決のために力が貸せると思ってたんですね。
力を貸す⇒クビを突っ込む、なんですけどね。

もういい、トシオさんの好きなようにさせたれ。
そう思って透析センターを去ろうとした私を呼び止めた江古田Nsと秩父山Drは、私に
江古田Ns「森師長は紹介状を書けとおっしゃったけど、本当にいいの?」
と聞かれました。
私は、
「はあ、ケアマネとしては、トシオさんのためを思えばここで透析を続けていただきたいですが、トシオさんも意地になってますし、私にはなんとも。」
と答えました。すると
秩父山Dr「私たち医者もね、紹介状を書いてしまうともう後に退けないからねえ。もしまだ説得できそうなら…」
うーむ。
うーむ。
そう言われても。

秩父山Dr「じゃ、こうしようか。トシオさんが次に行く透析施設の、主治医の先生の名前が欲しいとして、自分で調べてきてもらう、ということに。」
つまりそれは、トシオさんが本当に病院を変わる意志があるかどうかを確認してみる、ということです。
次に行く透析施設の主治医を知るためには、トシオさん自身がその病院に問い合わせるとか行ってみるとか、何らかの行動を起こさなくてはならない。
それだと、ひがしクリニックがトシオさんを放り出した、つまり患者が感情的になってかわるかわると言うがままにこっちが紹介状を書いた、ということにはならない。
ハリケン「なるほどわかりました。では、私からトシオさんに話してみます。それでトシオさんが、みなとクリニックで、主治医になる先生の名前を頂戴してくれば、確かな転院の意志ありとして紹介状を書くということですね。」
秩父山Drと江古田Ns、頷く。
それならよし、と思い、私は再びトシオさんのベッドに。
そして
ハリケン「トシオさん、今主治医の秩父山先生からお聞きしたのですが、やはりこちらとしては『転院します』『はいそうですか』とはいかないので、お手数ですがトシオさん自身がみなとクリニックで面談なりされて、次の主治医の先生のお名前をいただいて来てもらえませんか。そうすればこちらから紹介状が書けるそうですので」
と言いました。
トシオさんはむっつりしながらも
「わかったんじゃい」
と。
それが先週の土曜日のことだったんです。
※ トシオさんの透析日は火木土ですから。



さて、それから週がかわり、火曜日になりました。
私がいつものように出勤するやいなや、主任のカニちゃんが
「ハリケンさん、HD(透析)でトシオさんが呼んでる」
と教えてくれました。
さては何か進展したかと思い、私が急いで透析センターに駆け込むと、ナースに
「トシオさんが昨日みなとクリニックに行くか電話するかして、そちらの病院に移りたいと言ってきた、と言われています。」
と言われました。
そしてみなとクリニックからは、受け入れしますと言ってもらった、と。
ああぁやっぱりやっちゃったか、と思いつつ、私はすぐに
「じゃトシオさんに話を聞いてみます」
とトシオさんのもとへ。
トシオさんは透析を受けながら、平静を装いながらも堅い表情を隠せず
「ああハリケンさんか、言われたとおりに行ってきたんじゃい。みなとクリニックでは、紹介状があればすぐ引き受けてくれるそうじゃい。」
と。
私はもう何も言う気になれず、
「-----------わかりました、で、主治医になる先生は誰ですか?」
と聞きました。秩父山先生に伝えなくてはならないからです。
するとトシオさんがわからないというので、みなとクリニックでトシオさんはこれまで通り火木土で透析してくれると言われたか聞き(返事はOKだったとのこと)、そのサイクルで担当される先生の名前を聞くためにみなとクリニックに電話してもました。
みなとクリニックに電話し、トシオさんの応対をして下さったナースを見つけてもらい、これこれこういう方がそちらに来たと思うが、紹介状を準備するので主治医の先生のお名前を頂戴したいとお願いしてみました。
するとすぐに話が通じたので、確かにトシオさんがみなとクリニックに行って面談してきたことがわかりましたし、
「主治医はまだ決定しないので、紹介状は院長のみなと(仮名)宛てにお願いします」
と教えてもらい、紹介状の宛て先もわかりました。
みなとクリニックへの確認も済んだので、トシオさんとこに戻り、
「トシオさん、紹介状の宛て先もわかりましたので、あとはトシオさん自身が秩父山先生に紹介状をお願いするだけなのですが、本当にいいんですか?
と最終意思確認。
トシオさんはフン!とゆー態度で
「いいんじゃい」
と。
私は
「そうですか、トシオさんがここを移ってしまうのは残念ですけど、私からはその旨ナースに伝えておきます。では失礼しますね」
と言いました。

もーここまでやれば私の仕事はないだろうと思ったので、ここまでの経緯を透析センターのナースと森師長に報告。あとの作業(紹介状を依頼する)は師長にお願いして、やれやれと本来の仕事に戻っていきました。

これが事実で、すべてです。
なのに-----
午後にはそれが全く別の方向にひっくり返っていようとは思いもしませんでした。

ケアプラン料 2

2007年08月25日 | 事例検討
透析ナースがトシオさんから今回の送迎車ドライバーとのトラブルの詳細を聞いたところ、トシオさんの訴えはこうでした。
○団地のゴミ出し日でエレベーターがなかなか来ず、7:50に団地の下に下りて行くことが出来ずたったの1,2分遅れた
○たった1,2分遅れただけなのに、ドライバーから『もっと早く降りて来い!』と頭ごなしに怒鳴りつけられた
○自分はひがしクリニックには何の不満もないが、ドライバーに腹が立った。ドライバーは自分を人間扱いしていない。
そして
「わしゃ頭に来たんじゃい!我慢出来ないのじゃい!
次回からみなとクリニック透析センターに病院を替わるんじゃい!!」
という結論に達した、というんです。

もちろんトシオさんの言っていることはすべてウソです。
視覚障害2級のトシオさんですから、常人のように急ぐことが出来ないとか、多少言葉の取り違えもあるでしょうが、いくらなんでもドライバーに対する訴えはあんまりです。
しかしトシオさんは半年前にも、調理をお願いしていたヘルパーさんに対して
「コム○ンのヘルパーがあまりにも砂糖を使うので、自分は糖尿病だから味付けに気をつけてくれと頼んだのに、『文句言うな!あんたなんかこれでも食っとけ!』と出て行った」
「写経のヘルパーは1度来ただけで『2度と来るか!』と出て行って次の日来なかった」
などと真っ赤なウソをつきまくっていたお人です。
被害妄想にもホドがあります。
発展妄想にも限度があります。
作話にしても、もう少しマシな話を作れと言いたいです。

トシオさんが
「透析施設を変わる」と言い出したのは何もこれが初めてではありませんし、クリニックとのいざこざも初めてではありません。
透析開始3回めには
明日の透析は休むんじゃい!」と言い出して森師長(森の神)に捨てられかけていますし、送迎が早すぎるだのなんだのと文句ばっかりタレてばかりでいいかげんスタッフもブチ切れかけてたところなんです。
今度ばかりは森の神もお許しにならないだろうと私は思いましたが、これまでの経緯からみて、トシオさんがただ単にゴネているだけだということは明らかなんです。
自分を大事に扱ってもらいたいとか、同情してほしいとか、ヨメとの不和の八つ当たりをしたいとか、そういうことなんです。

私は森の神に呼び出されました。
森の神はやはり
「ご本人が他所に(透析を)移ると言っている以上こちらに引き止める意思はありません。ご本人のご希望通り、早速みなと透析センターに紹介状を書きます
ハリケンさんももうとりなしたり引き止めたりしてこれ以上トシオさんを付け上がらせなくていいですよ」
と、とりつくシマなしです。
しかし、森の神も
「あれ(トシオさんの態度や行動)はね、私たちにダダをこねているだけなのよ。みなと透析センターであの人の面倒がみれるとは思えないし、ウチから他所に移ったりして、後悔するのはトシオさん自身だもの。まあ、他所でそれに気付くことも本人のためよ。放っときなさい」
と、トシオさんのことを理解しておられるんです。
--------------だったら、と言いたいけど、私には言えませんでした。
森師長のお言葉に、ただ医療機関として示しをつけなくてはとか、ルールを守らないなら罰を与えるとか、そういう痛いムードをヒシヒシ感じながらも、私にはどうすることも出来ません。
だって私は一介のケアマネで、クリニックの方針や体制に口出しは出来ません。
森の神にたてついたりしたら生命だって危険に晒されるのですから。
----------では、私はどうしましょう。
私はトシオさんの為には、ここで透析を受けられるのがいいと思いますが、クリニックにご迷惑をかけるのであればもう紹介状を書いていただくしかないのですね。

そう私が言うと、森の神は
「ええ、もう主治医の秩父山先生(仮名)には私からそうお願いしてありますので」
と言われ、本来のお仕事に戻られました。


私はその足でトシオさんのベッドへ行き、
「トシオさん、とっても残念ですが、秩父山先生がもう紹介状を書いておられるそうです」
と声をかけました。
トシオさんはぶつぶつと、ドライバーとのいざこざの作り話を聞かしてくれたり、もうどうでもいいんじゃい、透析を移るんじゃい、と意地を張ってました。
私はやれやれと思いつつも、
「そうですか、ドライバーとの会話のあたりのことは、私が他の人たちから聞いた話とはだいぶ違うようですが、トシオさんにとっては不愉快だったり腹に据えかねたりしたんでしょうから、それが原因でここを移られると言われるんなら仕方ないですね。じゃ、自立支援診療受給者証の書き換えの問題もありますので、私からはトシオさんのナマホの担当の山田さん(仮名)に早速連絡しておきますし、秩父山先生にもあらためて紹介状をお願いしておきますね」
と言い置いて、透析センターから出て行こうとしました。
トシオさんは私の背中に向かって、それでいいんじゃい!などと捨てゼリフを吐いてましたよ。

はあああぁぁぁ、仕方ないか。
ため息をつきながら透析センターを出て行こうとする私を

「ハリケンさん、ハリケンさん」

と、呼び止める人がありました。
それは江古田さん(仮名)という透析ナースと、主治医の秩父山先生でした。





ケアプラン料 1

2007年08月24日 | 事例検討
突然ですが
トシオさんの担当を
外れることに
なりました。


トシオさんの直近のトピ
田中トシオさん(仮名)要介護3 72歳/男性、ナマホ の担当ケアマネになってはや1年半。
最低でも月に3回は訪問し、週に2回は電話応対。
ヘルパーの調整3回(前担当時3回)、デイの調整3回(前担当時2回)、各制度の申請代行回数は数え切れず(手帳関係・受給関係その他)、サマリーの請求は4回、区分変更2回、入院付き添い2回、受診付き添い4回、見舞い数え切れず、ナマホワーカーとの打ち合わせ数え切れず、結婚に関する相談数え切れず、離婚についての相談数え切れず、透析機関との連絡調整2回、福祉用具事業者とのトラブル仲裁2回、ひがしクリニックとのトラブル仲裁3回。

私はこのトシオさんの担当を外れる日を夢にまで見ました。
その日が来たらバンザイ三唱し、サンバのリズムで踊り狂うであろうと信じて疑いませんでした。

なのに

なのに

なのに

まさかまさかまさか
こんなに悔しい思いをすることになろうとは。




8月21日火曜日
ひがしクリニック透析センターより内線電話。
トラブル発生----------------すぐに来いとのご命令です。
私はこの居介のどのケアマネよりもクリニックの患者を担当しているケアマネなので、どの利用者のトラブルなのかわかりません。
とにかくクリニックにすったったった----------。
行ってみると、クリニックナースが私に
「トシオさんをなんとかしてちょうだい!! キ-------------ッ!!!!!」

事情を聞いてみました。
トシオさん、先週の透析日に、透析送迎ドライバーと揉めたというんです。

トシオさんの送迎時間はA朝7:50。
しかしその日、トシオさんが自宅の団地10Fからおりて、エレベーター付近に現れたのは8:00ちょっとスギ。
早い患者さんではもう30分近くその車に乗っておられる方もいますし、体調の悪い方だっている、ましてや早朝であっても暑い今年の夏のことですから、患者さんはみんな早く涼しいクリニックに到着したいに決まっています。
その車のドライバーは、まだ新人で温厚なノブさん(仮名)。
こんなことが毎朝続くと患者さんが困ってしまう、と、ノブさんはトシオさんに
「次回からは時間厳守でお願いできませんかね」
と、やんわり言ったそうです。

しかし、トシオさんは
○ゴミ出し日のせいで団地のエレベーターがなかなか来なかった
○視覚障害者だから時計が見えない
○ヨメは起こしてくれない
とまくしたてて逆ギレ
透析センターに到着するとすぐにナースに対して
「わしゃ頭に来たんじゃい!我慢出来ないのじゃい!
次回からみなとクリニック透析センターに病院を替わるんじゃい!!
と怒鳴ったそうです。

コトのオコリはすべてこのひとことからだったのです。

                          つづく

お家騒動 その2

2007年08月22日 | 事例検討
ひがし会と同区に、かえで園(仮称)という老健があります。
出来てまだ2年たらずのキレイな老健なんですが、どゆワケか超不人気
ウワサでは「ナースがいない」とか「夜勤職員が足りない」そうで、ショート利用した方のみならず、入所した方までもが2度と行かん!と激怒されるほどのトコらしい。
ミキサーの知り合いという、私やふっくんに怒鳴った例の区役所の福祉課の熱い職員さんが、かえで園に電話して聞いたところ
「身内が遠方にしかいない方だからという理由で入所をお断りすることはありません」と言われたというんです。
(しかし、必死で入所施設を探しているミキサーには、このセリフが
「入所してもいいですよ」と聞こえるワケです)
私とふっくんは、ミキサーや福祉課職員さんに
「そういう、こちらの事情を汲んでくださる老健も探せばあるんですよねええ」
と、イヤというほどあてこすられました。

結局そのかえで園に入所申し込みをすることになり、ふっくんにはマイケルの入所診断書を準備してもらうことになりました。
これでマイケルを引き取ってもらうことができれば結果オーライです。
私はいったん胸を撫で下ろしました。

ミキサーは、これではまだ安心できないと思ったのか、あるいはひがし会の老健がいかに不親切かということをチクるつもりだったのかもしれませんが、
医療法人ひがし会の理事長婦人・洋子様(仮名)直談判
結果、洋子様は
1週間でひがし老健のひとつに入所させてやると約束してしまったのでした。

ちなみにマイケルを本院に入院させてくれたのも洋子様。
洋子様はもと民生委員で地元の名士で、現在も地域活動に足を突っ込んでいそしんでおられるお方。

洋子様に太鼓判を押してもらったミキサーは大喜び。
「ひがし会で面倒を見てくださるそうなので」と、かえで園の入所準備をしていた私たちにストップをかけました。
突然の急展開に私たちはボーゼン。
慌てふためいたのはふっくん、そして老健の相談員たちです。
施設側にしてみりゃとんでもない話ですから当然ですよね。

ところが
洋子様の暴挙に、待ったをかけた人物がいました。
それは、ひがし会本院の院長で洋子様の愛娘、Drかれんでした。

Drかれんと洋子様は、この件についてひがしクリニックの待合で親子喧嘩。
洋子様とDrかれんの間に挟まってオロオロしていたのは、何を隠そうこのハリケンでした。





どうなったかというと





ひがし老健、マイケルの入所を土壇場で拒否。


ミキサー切れる(当たり前です)。



で、慌ててかえで園に入所申し込みに行ったのはこの私です。

よっぽどヒマな老健らしく、翌日にはもう入所判定会。

結果は




マイケルに出てる薬の

             薬価が高いので不可。







                        チーン♪(終了)





今日もひがし会に、この地区の住民の方から相談の電話がかかってまいります。
「私は○○というものですが、そちらの洋子様が、うちのおじいちゃんを『ひがし本院に入院させてあげる』と言って下さったのでお願いしたいのですが」
と。
そこで医事課の職員がひがし家本宅に電話を回し
「○○様からこれこれの件でお電話が入っております」
とお取次ぎをいたしますと、洋子様はこうお返事なさるのです。

「そういうことは病院の相談員に直接言えといって切っておしまい!」





ひがし洋子様外伝
「ヘルパーがダメならケアマネが掃除をすればいいじゃないの」
「公用車がダメなら自家用車に乗せればいいじゃないの」
は、またいつの日かお目にかけます。

お家騒動 その1

2007年08月19日 | 事例検討
今年の2月、ひがし会の本院に入院してしまったマイケル。
80歳男性独居、要介護4、レビー小体型認知症、接近困難+処遇困難。
関連トピ
2007年2月8日/テンションガタ落ちだよう!
2006年8月12日/民生委員のお仕事
地元の超強力キャラの民生委員ミキサーによって、我らがひがし会理事・大奥様経由で、ひがし本院に入院し、急性期一般病棟から(医療保険の)医療型療養病床に入院しちゃってましたのですが、そろそろこの入院も通算180日6ヶ月を超え、ヤバくなってまいりました。
入院した時点でハリケンのケアマネとしての仕事は終了したワケですが、そこはそれ、同一法人でもありますので、特養の申し込みや、その他の雑務をいろいろこなしていました。
しかし、やはりメインで動いてくれるのは民生委員のミキサー。
ミキサーは、一般病棟から療養型に移った時点でマイケルのアパートを引き払ってしまったり(ハリケン、そのアパートの片付けも少し手伝いました)、保険者に手を回して、保険証の届け先などを変更したり(いつの間にか、介護保険関係の書類はハリケンの元に届くように手続きしてあった…)してたんです。
もしかしてミキサー、このあとずっと入院させっぱにするつもりではなかろうか。
そこでやっと、本院のMSW・古田さん(仮名):通称ふっくんが、ミキサーの行動に危機感を覚え始め、退院を迫り始めたワケです。

ケアマネさんならよくご存知だと思いますが、身寄りのない人を特養に入所させるのは至難の業です。
大抵はNPO法人などのやっている高齢者の身元保証、財産管理など、生活支援契約を結ぶように言われます。
でなければ入院したときなどに、特養職員がとても困ることになるからです。
病院だって何かあれば「お身内に連絡を!」と言います。特養職員では延命拒否の書類にサインすることなんか出来ませんからね。
マイケルの特養申し込みをしたときも
「身内が遠方にたったひとり、しかも数十年前に会ったきりの甥ではムリというものです」
と、ハリケンの無知を非難されるような目で見られました。
まあ一応申し込みされたということで書類はお預かりしますけど、何度入所判定会をしたところで、まず難しいでしょうね、ってことでハイ終了♪です。

そこでふっくんは「特養がダメなら老健に申し込みをしてもらいたい」と言ってきました。
とりあえずはそれしかないだろうなと思った私は、ミキサーにその旨伝えました。
するとミキサーが
「ひがし会の老健に入れてほしい」
と言い出したのです。
ミキサーにしてみりゃ、入院させているんだから老健にもスライド入所出来るだろうと思うでしょう。
しかし、身寄りのない方は当然老健だって困るワケですね。
いっそのことなんのしがらみもない正真正銘の身寄りナシの方のほうがまだ話は早いんです。
なのでふっくんはミキサーに、
「ウチは困ります、他所に申し込んで下さい」
と言っちゃったんです。

しかしこれがとんでもない方向に飛び火してしまいました。
ミキサーが、この件を区役所の福祉課にがっつり相談したんです。
で、ハリケンは、ひがし区のとある熱心な職員さんからとっても熱いお叱りを受けるハメに。
内容はこうです。
現在マイケルさんのような高齢者は全国的に増加傾向にある。
ケアマネさんがそれを知らないはずはないでしょう。
近隣に身寄りがないというだけで入所を断られる、そんな状況下では高齢社会の問題は解決しないではないか!
一体あなたたちは、高齢者福祉の抱える問題をどうお考えか!



ハリケンは
いや、そんなこと
言われても

________________ワタシの責任ではないですし。

とにかく直接相談員のふっくんとお話されてはどうですか、と答えるしかありませんでした。
そこでその福祉課の職員さん、ハリケンに言ったことと同様の熱い思いをふっくんにもぶつけたらしいです。
直後にふっくんから電話があり、「今のは一体なんなんですか!」とまた怒られちゃいましたよ。
だから
私にそれを言われても

______________とっても困るんですけど。

私ね、マイケルの認知症がもうダメだこりゃ、ってなったとき、ロングステイで繋げて特養に入所させようと思って、面接直前までこぎつけてたんですよ。
そしたらミキサーが勝手に本院に談じ込んで、勝手に入院させたんですよね。
ハッキリ言ってケアマネの仕事ってそこで終了ですよね。
その後もミキサーは勝手に遠方の甥と連絡とって、勝手に「すべてお任せします」と一任されちゃってるワケですからね。
なのになんで私、こんな目にあうんでしょうか。


___________しかし私の不運はここで終わらなかったんです。



もういいです

2007年08月18日 | 担当者会議
熱帯夜のせいで更新が遅れ気味。
盆休みのせいで気力が減退気味。

おまけのついでに、バカなヘルパーのせいで労働意欲喪失気味です。

先日、ナース河合担当の利用者さん宅に入ったヘルパーから、摩訶不思議な情報連絡票がきました。
以下、全文です。

8月×日
S様宅 10:00~11:00
気分不良とのことで、入浴は中止となりました。
清拭も行っていません。
身体2 ⇒ 
身体2

ナース河合:「
入浴または清拭で身体2のサービスを計画している方です。
そのどちらも行われていないのに、何をやって身体2になるのでしょうか。
目くそに確認したところ、
「Sさんの奥さんがいいって言ったから」



いまだにこんなことをやってます、ひがしヘルパーステーションです。



実はハリケン、この2週間ひどい目に遭っています。
それらの事例について、目途がついたらブログにupしようと構えているのですが、一向に目途がつきそにありません。
明日はお休みなので、そのあたりをイッキに書き上げたいと思いますのでお待ち下さいませ。


軽度者福祉用具貸与の例外給付申請

2007年08月11日 | 業務日誌
今月もレセが終わり、ひと息つきました。

実は今月、ひがし居介は新規利用者のラッシュです。

月途中に予防から要介護3になった方の担当になり(予防の頃に使っていたヘルステがひがしヘルステだったという理由で包括からウチの居介にふられた)あのシチ面倒臭い“日割り”レセを作ったり、住宅改修の下見・見積もりに付き合ったり

去年の今頃、福祉用具の貸し剥がしのために有料レンタルに移行して、プランが中止になっていた要介護1の方がヘルパーを利用することになって復活したり

現在ハリケンの担当利用者さんは39人+予防2人。
つまりMAXなんです。
なのに、今月の更新で、現在予防で利用のない方の中にふたり、今回はどうしてもプランに繋げたいと目論んでいる利用者もいるし、今にも戻って来そうな入院者もいるんですよ。
もうひとり特定事業所どころか、減算寸前です。

他所の居介では利用者がガンガン減っていたりして大変という話も聞きますが、やっぱ医療系居介は強いですね。このように。

つい先日私が受け持つことになったデニーロさん男性。
ハリケンが認定調査だけを担当していた、ある利用者さんからの紹介でした。
64歳で末期のCOPD、在宅酸素。
ものすごく状態悪くて、肺炎で入退院を繰返しています。
7月の入院中にMSWにすすめられ、初回認定を受けたのですが、要介護1しか出なかった。
しかし呼吸困難のため起座位でしか眠れないので、どうしても2か3モーターのベッドをレンタルしたいという希望を聞いて(よせばいいのに)発奮しまい、初めてあの
軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付申請
をやる破目になってしまいました。
区変の道も考えたのですが、カニちゃんから
「ハリケンさんの勉強にもなるし、1度やってみたら?」
と言われてやることにしました。
ちなみにひがし居介では、誰もこれやったことがないんです。
こんな面倒なことをやるくらいなら、半年後の更新まで有料で借りててもらうとか、購入してもらうとか、みんなそっちに流れていくからですね。

皆さん、やったことあります?
軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付申請
私は今まさにこの作業をやってる真っ最中なので言わせていただきますが

こんなもの、ケアマネを苛めるためだけにあるとしか思えません。

1,2表には医師の所見や医師のフルネームを記載し
医師の意見書か診断書か主治医連絡票を添付し
もしくは電話での意見の聞き取り…の場合は詳細を記録し

4表か5表にも、貸与を受けようとする福祉用具が必要と判断するに至った経緯を記載しなくてはならないとか
モニタリングも怠らずすべしとか

もーもーブチ切れそうです。

マジうざい。
こんな面倒な書類を準備させるより
おまえらが実際に
確認しに来さえすれば
いっぺんで
済むことだろうが!


と言いたくなりますわ。

実際これをやってるとすごくよくわかるんです。
勿体つけたがりというか、貸し渋りというか、
厚生労働省が
いかにケチか
ってことが。


しかし負けません。

デニーロさんのためというか意地というか、数多いレンタル事業所の中から自社レンタルの会社を選び、この申請が通るまでの約1ヵ月の間は格安で(ホントに格安すぎて記載出来ませんw)貸してもらうことにしました。

こんな作業はキライじゃないなとも思い始めていますウソです

なんかアレに似てるんです。
ハリケンが大好きな、いつ次回作が出来るのかとイライラしちゃうアレに。

アイテムを集めたり、お店に立ち寄ったり、交渉したり、裏技使ったり
仲間を探したり、町の人から情報を集めたり-----------

そうです、アレです
ドラ○エですw。

まさしくケアマネは勇者です。
そう思えば、こんな地味な作業もちょっとは楽しい-----------


わきゃねーだろ!!!!!