業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

むしゃくしゃしてやった。今は反省している。

2006年11月15日 | 業務日誌
※ ガラスの仮面拾い物プチ訂正。説明不要。マヤ…恐ろしい子(意味なし)!

11月14日(火)終業前のひがしケアプランセンター事務所内に、突然
バコーン!!
という音が響き渡りました。
その場にいた全員が驚いて、一斉に音のした方を振り返ると...............

そこにはケースファイルのキャビネットを殴りつけ、右手痛さに顔をゆがめるバカなケアマネ。


頭にくるとモノに当たるのは昔からのクセです。
なんておとなげないケアマネだ。反省しろ。


前回までのあらすじ。
要介護4の安田さん(仮名)透析患者。
週1回のデイケアと、週1回のデイサービスをご利用。
ご家族(安田妻)たっての希望で、デイサービスなごみ園(仮名)で毎回摘便してもらっていました。
しかも週に1度きりの大量排便(毎回ドンブリ2杯分)。
血圧イッキに下がったらどうすんの?
しかもしかも泌尿器科で家族が行う導尿用のキシロカインを処方外使用。
ショック症状出ないと言い切れるのか?
しかもしかもしかもデイケアでも摘便をしてほしいとの要望が。
そんな安易にやってもいいのか摘便って!

そこで介護保険課に確認したところ『摘便は医療行為。デイサービスでは不可』と言われ、なごみ園ナースにその旨を通達したのでした。
そもそもこの安田さんには下剤が処方されていたのですが、デイサービス時に排便を済ませてくれるように、妻は通所の前日を見計らってその下剤を1度に飲ませていたのです。妻が下剤の用法を守っていないことを知った透析ナースたちは再三「透析のときに排便があっても構いません(ケアします)から、下剤はきちんと飲ませてあげて下さい!」と指導もしていました。なのに安田妻は自分の都合のために安田さんの排便を抑制していたのです。
主治医は「安田さんはまだ排便を摘便に頼らなくてはならないような状態ではない」としてデイケアへの摘便指示を拒否。サービス担当者会議の結果、摘便に頼らず、正しい下剤の服用で自然な排便を促すよう指導することとなったのでした。

今日そのことを安田妻に電話で報告した私は、思わず
「きっとそうおっしゃると思っておりました」
と、まさに“想定の範囲内”な抗議のお言葉を雨アラレと頂戴いたしましたっと。

なんですって!
それじゃあもう、なごみ園では摘便はしてもらえないということなの!
医師法で決まっているですって?
どうしてそんな余計なことを調べたりなさるの!私がそんなことをお願いしたかしら!
まったく、ケアマネさんに相談したばっかりに、これまでやってもらえていたことまでダメになってしまうなんて、ケアマネさんって一体なんのためにおられるんですか!それじゃこれからはどうやって主人のお通じの世話をしたらいいの!下剤なんて毎日飲ませていたら、私は毎日お尻の世話に追われなくちゃならないのにどうしてくれるんですか!
ああなんて申し訳ないの、これまでどなたにもやってもらえなかった摘便を、好意でやって下さっていたなごみ園の方たちに!


ざけんじゃねえぞこの○○ばばぁ。
デイケアで摘便しないのは、不親切なんじゃなくて安田さんのためを思うと安易に出来ないからだろうが。
何が“毎日お尻の世話”だ、ホザいてんじゃねーぞ!
毎日普通に食えば普通に出るのがクソってもんだろうが!
それを、いくら自分がやりたくないからと言って、やれ1週間排便がないだの、それ苦しそうで見ていられないわヨヨヨだのと、なごみ園職員の好意に甘えくさって、主治医ですら出ていることも知らない薬まで持ち込んで摘便させてやがったくせに、何がなごみ園に申し訳ない、だ、ふざけるな!
これで安田さんの身に何かあったら、それほど恩義を感じているなごみ園に、申し訳ないでは済まない責任を負わせることになるのがわからないのか。

…という内容のことを丁寧(ホント)に申し上げた私に対して、安田妻の返事は

わかりました。ケアマネさんには介護をしている家族の気持ちなんかわかっていただけないということですね。ケアマネさんっていうのはどうしても必要なものなのかしら、もうケアマネなしでやっていこうかしら。

これでとうとうハリケンキレました。

ケアマネとして、利用者さんやそのご家族に、決して言ってはいけないひとことを申し上げました。(内容はご想像にお任せします)
ええ、おとなげないと思います。反省もしております。
しかしその瞬間はそんなことはどうでもよく思えてしまうものでしてね。

安田妻、10秒無言。

しかしながら安田妻は、今度はなごみ園で出来なくなった摘便を、なんとかしてひがしデイケアにやらせたろというハラで立ち向かって来ました。
もう一度主治医にかけあえ、安田氏排便困難につき排便時要摘便の診断をとって、デイケアでの摘便を解禁せよ、と。
「正直申し上げて、無理だと思います。が、ご家族のご希望は必ず主治医に申し上げておきます。もしも摘便やむなしと診断が出ましたら計画も作りますし、ひがしデイケアにその報告連絡もいたします。ただ、期待はなさいませんようにお願いいたします。」

そして電話を切った直後、私は振り向きざま背後のキャビネットに向かって右の拳を打ち込んでいた、というワケです。
まあなんて凶暴なケアマネさんでしょう。
短気は損気と言いますよ。

しかし、私は決して安田さんの肛門を安田妻の好きにはさせないぞ(笑)。
摘便をなめるな。
介護サービス事業者の背負っている責任をなめるな。