業務日誌

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だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

バイステックの原則「自己決定」 その3

2011年06月04日 | 事例検討
画像はどう見てもリスなぬこ

また放置してしまった・・・orz

2ヶ月もあいてしもた(汗)

仕事が行き詰ると趣味に逃げ、趣味に飽きると仕事に戻る、
そんなことを続けてもう何年です。
ダメだこりゃ。


亀ですが、3月末、担当していた利用者さんがいちどに3名も亡くなった朝がありました。
この業界に身を置いて10数年になりますが、さすがに初めてでした。

慣れたなーと思うこともありますが、それは思い過ごしのようです。
高齢者にとって今年の冬~春は本当に辛い冬だったようですね。
いまだ復興の進まない被災地の方々にとってはいかばかりでしょうか。








ニコラスの顔面の大きなキズ。
どう見ても、ヒトのツメのあとです。

デイケアスタッフがニコラス宅へ送迎に行き、ニコラスのその顔を見てギョッとし、思わず、
妻パトリシアのほうを見上げると(ニコラスの自宅はマンション3階)
平然と自分らを見下ろしている表情のない冷たい顔。

ヴィクトリアやデイケアスタッフ、透析スタッフ、誰がたずねても
「転んだ」
とあいまいに笑って答えるニコラス。

デイケアからの送りの際、勇敢なデイケアスタッフのひとりが妻に事情をたずねたそうですが
返ってきたのは
「このひとが自分で勝手に転んだんです」
という無感情なひとこと。

おかしい。
おかしい。
やっぱおかしいよ。

翌日の透析日に透析スタッフやヴィクトリアが、もうちょっとつっこんで話を聞こうと
ニコラスのベッドサイド(←透析センターの)で事情を聴取。

なんでも彼は、ほぼ毎夕、妻パトリシアに
「家の中でそうやって動かずにいると歩けなくなる、散歩してらっしゃい!」
と、家から押し出されてしまうそうです。
そして薄暗くなった公園を歩き、何かに躓いて転倒することがよくあるのだとニコラスは言うのでした。


私たちはは半信半疑。
どこで転んだらツメのあとが顔につくんだよ。
なんとか正しい訴えを引き出そうとして質問を変え、心を許してもらおうとするのですが
ニコラスは
「転んだ」
「自分が悪いんだ」
と答えるばかり。

それだけでは済みませんでした。

翌日のデイケア通所日には、また別のすり傷、打撲痕。
ガーゼや絆創膏を貼って返すと、妻から
「余計なことをしないで下さい」
と叱られるというんです。


これはもう見過ごせない、てことで
次にキズを発見したら、虐待防止マニュアルにそって行動を起こそう、ということにしました。

次回はウチの『虐待防止マニュアル』を転載しつつ書きたいと思います。



つづく

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1 コメント

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虐待って (ちゃかぽん)
2011-06-13 02:02:32
難しいですね。
目の前で目撃してないので、あざがあっても推測にしかならず、最悪な場合家族から責められてしまう可能性もあります。
ちゃかぽんが居宅ケアマネしてる時も、めっさ目の回りがあざで紫になった状態でデイにきた利用者さんがいました。目の回りですよ。
家族は転けましたと言い張りましたが、本人は「私が息子にいらんこと言うたからねぇ。あの子も疲れてるんでしょう」って言ってました。
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