業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

押しの一手/公益通報への道

2006年07月31日 | 業務日誌
※画像は本文とまったく関係ありません。
ここ数回の当ブログでは、私が内部告発を意識し、決心してから実際に行動してきた経過を実況していますので、あとになってわかる新事実が出てきたりして読みづらいでしょうが、どうかご勘弁下さい。

あらためてナース河合やカニちゃんと話をしてみると、いろいろなことがハッキリわかってきました。
まず、ナース河合が石井さんを担当することになった当時は、メアリーはジャックと交際はしていましたが同居の事実はなかったそうで、メアリーは石井さんの単なる知り合いのヘルパーということで担当に組まれたそうです。
当初石井さんの派遣の担当には他のヘルパーも入っていましたが、やがて石井さんがメアリー以外のヘルパーを拒否するようになり、なしくずしに全派遣を担当⇒気付いたら同居、という道を辿っていったようです。
ナース河合がカニちゃんと担当ケアマネを交替するときも、ナース河合はメアリーとジャックの関係を知りませんでした。
カニちゃんが担当して間もなく、恋するメアリーはその事実を隠し切れなくなったか面倒臭くなったかで、かなりオープンに振舞うようになっていました。
以前はカニちゃんも、メアリーではなく直接石井さんにアポをとって定期訪問に行っていたそうで、その時間帯にはメアリーが派遣されているはずだのに不在だったり、石井さんに対して行われているはずの介護の形跡がなかったりしたため(「お風呂入った?」と聞くと「入ってない」と答えたり、なのに記録には入浴介助がチェックしてあったりした)オイオイオイ、とヘルステ主任に突っ込んだりもしたらしい。
しかしその都度メアリーは「石井さんは認知症なので、彼女の言うことをすべて事実だと思わないで欲しい」と訴えたそうな。
その他にも、どうもメアリーは石井さんへの派遣時間を勝手に変更して他の仕事を請けたりしてるみたいでした。
でもそれはヘルステ主任が依頼したものでしょうから、メアリーにしてみれば断れなかったのかも知れません。弱味を握られているも同然ですから。
しかし、何度も言いますが、これまで2年間、石井さん宅のサービス提供記録(実績報告)に、時間や曜日の変更は1度もありません。

カニちゃんにこれまで私が考えてきたことや、メアリー・ヘルステ主任との経緯を打ち明け、率直に言ってみました。
「申し訳ないんだけど、私、どうしてもこのまま石井さんの担当を続けることは出来ない。モラルやリスクの問題よりも、自分がヘルパーとして働いてきたキャリアをすべて否定されているようで、メアリーやヘルステ主任に対して拒否反応が出そうです。」
そして、担当を外してもらうか、このことを青田ケアマネ主任に報告して検討してもらうか、どちらかの手段を取ろうと思うが構わないか、と言いました。
カニちゃんは黙って私の話を聞いてくれていました。
そして、なぜだかわかりませんが、私は少しカニちゃんに見直されたようでした(カニちゃんの表情からそう思っただけかも知れませんが、とにかくそう感じました)。カニちゃんは
「ハリケンさん、このケースは主任に相談して、ウチの居介だけでは対処出来ませんと言いましょう。」
と言ってくれました。
私たちケアマネにも責任の一端はありますが、ここまで成長してしまった不正な事例を私たちだけで解決することはもはや難しい。居介だけでなく全法人に関係することにまでなってしまってるので、あとは正直に告白して上に判断してもらおうというワケです。
正直言うと「お粗末な結果だな」と思わないでもありません。ヘルステ全体を敵に回してでも、この件の改善を求めて直接対決といきたかった部分もあります。辞める覚悟もありましたので(求人誌も何冊か買ってたし端を三角折りしてたし○もつけてたし)、コトを大きくしたってよかったんですけどね。
でもねえ。
居介にも責任問題が波及することを考えるとなあ。

次はケアマネ主任、居介の管理者青田主任に相談します。
これからそのための報告文書を作成します。
明日はお休みなので、県の介護保険課に電話して、この石井家の場合の内縁関係というのが介護保険制度における「同居家族」「別居家族」にふれるかどうかを聞きたいと思っています。他にも2,3聞きたいことがありますので、ちょっと勇気を出して電話しようと決心しました。あとひと押しです。
うーむ、ウチの居介の実名出すとまずいかな。
ライバル居介の職員のフリでもしようかな(笑)。

結果はまたこのブログでお伝えします。





逃げの一手/公益通報への道

2006年07月30日 | 業務日誌
突然ですが、実は今日思うところあってストパーかけてきました。
(いえ別に、単なる長雨対策です)
長いこと髪をひっつめにしていて「(大助)花子」と言われ続けだったのですが、明日からの私は違います。

ストパーにしたハリケンは、どっから見ても光浦靖子です。
 …ええ、そっくりです。いいんです。


前にも書きましたが、私が石井さん一家とメアリーの関係を知ったのはカニちゃんから担当を交替したときです。
カニちゃんがこのケースのリスクに気付かなかったワケはありませんので、当初私は「ヤバいケースを押し付けられた」と思い悩みました。
カニちゃんと話してみてわかったのですが、実はそうではなく、カニちゃん自身にも当時はどうすることも出来なかったようです。
このケースをインテークしたのはナース河合です。
当時石井さんの状態は医療の必要性が高く、生命の危険もありました。
メアリーがヘルパーとして関わるようになるまでは褥瘡があったり、HOT/在宅酸素療法が開始されたのにジャックが喫煙者(石井さんももとは喫煙者でした。ジャックはやっとの思いで禁煙した石井さんの傍で喫煙していたなどかなり無頓着)だったりと、早急に介入が必要なケースだったそうです。
そしてヘルパーや福祉用具を導入し体制が整って間もなくしてから、カニちゃんがひがしケアプランセンターに入職し、担当人数制限のためナース河合からカニちゃんに担当が移ったそうです。
そのドサクサに紛れてというか、いつの間にかメアリーは石井家専属のヘルパーになっていました。ケアマネが気付いたときにはもうどうしようもなかったというのが、この不正を放置したケアマネ連の言いぶんです。
私も同罪です。

私が入職した当時、ひがしケアプランはケアマネ全員が50人近くのケースを抱えていました。4月改正のため減算の危機に陥っていたところにニチイさんを系列グルホから異動・配属させ、難を逃れようとしていたのですが思惑外れてニチイさんが逆ギレ退職(笑)。そして私が入職となったワケですが、その新米ペーペーの私が、その頃でもひがしで最も困難ケースを多数抱え、担当者数もダントツだったカニちゃんの交替要請を断れようはずがないです。カニちゃんも悩んだようですが、実際石井さんの担当は事情を見て見ぬフリすることができればこんなに楽なケースはないというものでした。だからこそカニちゃんも私にこのケースをふる決心がついたのでしょう。私が「こんなこと」に「こだわらない」人に見えたのかもしれません。
プライドのド高い石井さんの支援自体が処遇困難だったのに、メアリーというベストなヘルパーを得、それがケースに固定されており、しかも事業所は併設で報告連絡相談が密にとれる。保険証などの必要書類はケアマネ事務所にメアリー経由で勝手に届く。割り切れば定期訪問すらせずに済むかも知れず、と、私さえ深く考えなければ波風も立たないのだ。そう思わなかったわけではありません。



月末になってから、私はメアリーに連絡し、石井さん宅の定期訪問をしました。
このお宅での定期訪問はそのようにメアリーを介すことになっています(そもそもそれがもうおかしいですね)。私が担当になって、最初の交替挨拶時を除けば2度めの訪問です。
前回と同様、まず石井さんの自室に行き拝顔。気候や時節について会話をし、最近のご様子を伺い、何か困ったことはないか訊ねます。すると決まって石井さんは
「ひとつもいかんことはない、メアリーさんが本当によくやってくれるで。」
と答えるのです。
メアリーや私たちに阿(おもね)った様子はありません。心底メアリーの介護に満足しているようです。ひがしヘルステに毎月支払っている28,951円も、メアリーに対して支払っている慰労金と同じ感覚でしょう。
ちなみにメアリーが石井さん宅への“派遣”で得ている時給は、ざっと単純計算しただけでも107,100円。夜朝手当てが27回ついてますから実際にはもっともらっているでしょう。祭日や盆暮れの手当てももちろんつきますし。
他のヘルパーにしてみればたいした好待遇ではないでしょうか。自宅同然のところに派遣され、気安くマイペースで仕事が出来るなんて羨ましい、しかも利用者が亡くなったり入院するまでは交替もないなんて妬ましい、そう思うヘルパーは決して少なくないと思います。

話を戻します。
この日の訪問は、いつもと雰囲気が違っていました。
なんだかメアリーの態度や表情が硬いのです。
そして、私が石井さんの状況を聞き始めるや否や、『最近は私も自分の自宅に戻ることが多くて』とか『この前の土曜はここ(石井家)に泊まってて』などと、聞きもしないのに今サラのような言い逃れ?をするのです。
ははーん、と私は思いました。
「メアリーさん、もしかしてヘルステ主任から何か言われましたね」
するとメアリーはあっさり、そうだと白状しました。

ハリケンさんは知らないだろうが、私もここ専属になるのにはそれなりに悩んだ。
仕事は当然し易いが、身内に縛られているようで息が詰まる思いもしてきた。
でも、それでも私はヘルステ主任に助けてもらってここまでやってきたし、ここでの仕事はちゃんとやっている。だからこそヘルステ主任も私を信じてくれている。
どうか、ハリケンさんも私を信じて欲しい。

以上、私が水を向けた途端、堰を切ったようにメアリーの口から出た言葉でした。

「ちゃんとやりますから見逃して下さい」もしくは
「どうしてわかってくれないの、私だって大変なのよ」か。
話が噛み合わない。
まるで日本語が通じない世界。
私は、介護保険制度の基本的考え方や訪問介護のありかたを語るのはあきらめて、「私はメアリーさんやヘルステ主任を信じられるかどうかはこの件に関係ないと思うので、リスクについて話をしますね」と返しました。
そして、以前からメアリーが、悪びれもせず自分が石井ジャックの内縁の妻であり、自分のアパートのことを「普段誰もいないから休憩にでも何でも使って下さいね」などと言っていたことを持ち出して、正直なのはいいですが、罪の意識がないのは問題ですよねと言ってメアリーを一瞬黙らせました。
危ないですよ。
こういうことって、必ず内部から洩れるものなんですよ。
現に、事業所の指定取り消しや施設での虐待の事実なんかが発覚したのは6~8割がリークだと言われてますよ。
メアリーさんのことや、この状態を卑怯だと思っている人がいなければいいのですけどね。

これでメアリーがヘルステ主任に相談し、せっせと隠蔽工作を始めるようであればまだマシだと思います。ただ、これまでの2年ぶんの派遣記録や出勤簿を全部いじるのは不可能でしょう。

明日以降はカニちゃんとナース河合、つまり石井氏宅の前担当ケアマネ2人と話をする番です。言いにくいことだからって、避ける訳にはいきません。
しかし…釈迦に説法、釈迦に経の心境です。

 マジでメゲます…

守りの一手/公益通報への道

2006年07月29日 | 業務日誌
※画像は単なる拾い物。戦闘態勢ってコトでヨロシク。

指定取り消しになった事業所に勤務した経験がないので、詳しいことはわかりませんが、当該事業所がある不正によって指定を取り消される場合って、その不正の対象となる事例に関してだけ介護報酬の返還が命じられるのでしょうか。どなたかご存知の方教えて下さい。
厚生労働省ホームページに記載されている指定取り消しの概要を見ると、平成17年度No.3福岡県・No.32京都府で行われた取り消し2事例が、私を現在悩ませているこのケースと同様のようです。
No.3の事業所は返還請求額がものすごいので(40/100の加算を含まずに1億超!)同居家族へのサービス提供でいくらの返還なのかはわかりません。
No.32のケースでは4,200,00円(40/100の加算額を含む)となっています。

石井さん宅のケースでの返還請求額を計算してみますと、ええと、支払われた報酬ですから10.60がけの金額(月額)289,507円を2年間ぶんで6,948,168円。
更に40/100の加算額を上乗せすると、2,779,264プラスで総額9,727,432円となります。
うーんすごいです。ほぼハリケンの年収相当です ←見栄張りすぎ

さてさて、先日私はこの件でひがしヘルステの主任のところに行き、話をしてきました。
そこで彼女に以下の質問をしてみました。

このままの状態で担当変更もせずまだ続けるのか。
もしも保険者にバレたら、そのときいくらの返還になるか、またどんな大変なことになるかわかった上でのことか。それより何より、この派遣が不正であるとの認識はあるのか。

すると、ヘルステ主任の答えはこうでした。

いくら実際には同居でも、メアリーにはちゃんと別に住所がある。
たとえ同居(内縁)家族に対するサービスでも、メアリーはちゃんと仕事をしている。
石井さんは大変プライドが高いので、メアリー以外のヘルパーでは支援出来ない。

これを読んでいる方には、このヘルステ主任談の中にハッキリと、訪問介護を、ヘルパーを、そして介護保険制度をナメているという事実を読み取れるでしょうか。

そもそも、介護保険制度というのは、家族を介護負担から解放するのが目的で始まった制度です。医療と介護の分権とか、医療費増大に歯止めをかけるための付け焼刃とか色々と言われていますが、私は少なくともこの制度に幾許かでも意義があるとしたら、介護を家族ではなく社会的責任として位置づけた点にのみあると思ってきました。
中でも訪問介護はその最前線を担う目玉であるはずです。
なのに、このヘルステ主任は、訪問介護事業所の主任でありながら自分の仕事の存在理由を完全に否定しています。
私に言わせればいくら別に住所があっても、いくら内縁でも、メアリーは石井さんの同居同然の家族です。ましてや、たとえ内縁関係でも妻という立場が婚姻に準ずるものとして正縁(法律婚)同然に保護されていることは今や誰もが知っています。夫婦の貞操義務、同居義務、協力義務、扶助義務、婚姻費用分担義務などの規定が適用されるのです。内縁の妻でも内縁関係を不当に破棄した相手に対して慰謝料の請求が認められていますし、財産分与についても、損害を補填するという理由で請求が認められています。特別縁故者として、保険金や年金がもらえる場合もあります。
何よりも、メアリーはもう道義的には石井家の嫁のはずです。
そんなメアリーがいくら献身的に義母の介護をしたとしても、私たち納税者がそのご褒美を税金でもって彼女に支払う義務はないはずです。
それに、メアリー以外のヘルパーでは石井さんの介護はムリ、と言い切っていますが、これこそヘルステ主任が訪問介護員を専門職として認めていないことの証明です。家族または家族同然の者でなければならない介護などあってはならない、そこから開始するのが訪問介護の専門性なのではないのでしょうか。


ヘルステ主任の認識の度合いは大体想定の範疇でしたが、やはり怒りを感じました。次に私は、メアリーに直接会って話を聞こうと思いました。



つづく  

攻めの一手/公益通報への道

2006年07月29日 | 業務日誌
認知症型デイ勤めだった頃、利用者に聞いたことがあります。
「ニワトリのことを“かしわ”と言う人があるけど、ニワトリとかしわってどう違うんですか?」
するとその利用者は『最近の若いもんはそんなことも知らんのか』と、さも呆れたような顔をしながら教えてくれました。
「生きているときはニワトリ。死んだら戒名がかしわだよ。」


…お年寄りは知恵の泉。敵いません。



さて、先日お伝えしました『公益通報(内部告発)』の一件についての続編。

ケアマネさんやヘルパーさんなら家族ヘルパー給付について、1度は耳にしたことがありますよね。もしピンとこない方がおられましたら、是非このリンク先でご一読下さい。

私が担当する利用者、石井さん(仮名)85歳女性、要介護4。
同居している息子がいます。
名前はジャック、57歳。
このジャックが母親の面倒を見ています。未婚です。
2年前、ジャックはある女性メアリー55歳と恋に落ちました。
メアリーは石井さん宅の近所に住んでおり、ジャックの母親である石井さんの介護をしながらジャックと同居を始めました。
いくら好き同士の仲とはいえ、あえて要介護状態の母親がいる家族の一員になろうとは、メアリー実に見上げた女性です。

そしてほどなく、メアリーは石井さんのために、資格をとってホームヘルパーになりました。同居しているけれど、ジャックとはまだ内縁関係で入籍はしていません。もと住んでいたアパートも借りたままです。
そしてヘルパーとして働きながら、石井家の介護にも訪問介護を利用しながらジャックと暮らしていこうと思っていました。
そこでメアリーは、自宅からほど近い、ひがしヘルパーステーションに登録ヘルパーとして就職しました。そこで自分の愛する石井一家にヘルパーを派遣してもらおうと思い、ヘルステ主任に相談。
そして自分も石井家にヘルパーとして派遣されながら、他のヘルパーさんの手も借りて介護生活を始めました。

ところが石井さんはプライドの高い大正オンナで、なかなか他人に心を開こうとせず、寝たきり状態なのに下の世話を拒否し続け、ヘルパーさんは皆困ってしまいました。メアリーが献身的に介護し続けたおかげで、なんとかメアリーにだけは身体を拭かせたり、紙おむつの交換を頼んだり、ポータブルトイレの掃除をしてもらったり出来るようになりましたが、他のヘルパーには一切仕事をさせませんでした。
メアリーは悩みました。このまま自分にしか世話をさせない石井さんを、他の同僚ヘルパーに任せるのも気が引けるし石井さんも不憫です。何より石井さんは自分の愛するジャックの母親なのです。
そこでメアリーは、ヘルステ主任と相談した結果、ジャックの内縁の妻で石井家の家族同然でもある身ながら、いまだ未入籍な事実を活用し、単独で石井家の介護を担当することになりました。

それから2年間、メアリーはたったひとりで、石井さんの担当ヘルパーとして
月~金曜日
A朝7:00~8:30 身体1生活2
B夕17:00~19:00 身体2生活2
土曜日
C朝7:00~9:00 身体2生活2
のホームヘルプを月曜から土曜までの6日間、1日も休まずに担当してきました。
ある月の合計単位数は 27312単位。
A/496単位×23+B/568単位×23+C/710単位×4回。
(ウチは特甲地ですから10.60がけで費用総額は289507円!)
福祉用具ぶんの約2000単位を差し引き、また突発的に通院受診のサービスが入った場合等に対応できるだけの余裕を考えて、区分支給限度額の30600単位ギリギリになるようにうまく組まれたプランです。このサービス設定には、ケアマネージャーが意図的に関わっているとしか考えられません。
このプランは平成16年から2年間、まったく変更なし、つまり計画=実績です。
ゴールデンウイークも盆も正月も、派遣時間変更も曜日変更もなく繰り返されています。訪問介護業界の方ならおわかりでしょう、そんなことは現実ではあり得ませんね。

これが現在、私が内部告発しようとしているケースの概要です。
※当然のことながら、家族構成やサービスの内容には一部手を加えてあります。しかし報酬に関しては記述の通りです。

つづく

親ゴコロ 子ゴコロ

2006年07月28日 | 業務日誌
画像は“ケ○ロ軍曹”モドキであります!本文には全く無関係なのであります!

突然ですが、久保さんが入院しました。
昨日自宅で、棚の上のものを取ろうとして椅子に乗り、降りそこなって転倒し後頭部と腰を強打。そのまま動けずにいたところに娘のナオミが電話をし、何度かけても電話に出ないので心配になって駆けつけ、床にうずくまっている久保さんを発見。
救急搬送となりました。

私も今日慌ててお見舞いに行きましたが、打撲はしていたものの骨折はしていなかったそうでひと安心。
ただ、久保さん本人よりもナオミが半狂乱で…ベッドの上の久保さんを叱り付けていました。
久保さんは4,5日様子を見て退院ということになりそうなのですが、ナオミはなんとしてでも退院に合わせてヘルパーを利用させると言い張っています。

実は久保さん、これまでどう説得してもヘルパーの利用に対しては断固拒否でした。
知らない誰かを自宅に入れるのはイヤだと言われるのです。
その気持ちはよくわかりますし、ご本人がイヤと言うものをムリに入れる訳にもいかず…それでも、ナオミが
「ハリケンお願い、なんとか彼女を説得して欲しいの。もう私GIVE UPだわ。」
と言うので、何度も利用を勧めていたのです。
病院でもナオミが言え言えと言うし、久保さん、退院してしばらくの一番大変な何日かだけでも、手伝ってくれるヘルパーさんを手配させて下さい、とお願いしてみました。
久保さんはなかなかうんと言いませんでしたが、やはりこのまま独居の自宅に戻るのはさすがに不安らしく、しばらく考えてこう言いました。

「そうねえ、私の気に入る方だったら来てもらってもいいんだけど…」

そこでナオミがブチ切れました。
いい加減にして!
あなたは自分勝手だ我儘だ、こんなにもハリケンや私が心配しているのにどういうつもりだ、ましてや自宅でちょっと動いただけでこんなハプニングを起こすほど何も出来なくなってしまっているくせにこの後に及んでまだそんなことを言うなんてどうしようもない人だ、とまくし立て、久保さんを凍りつかせてしまいました。
更に続けようとするナオミを遮って落ち着いてもらい、私は久保さんに聞きました。
「久保さん、よくわかりますよ。例えどんなに困っていても、誰だって嫌な人に手伝ってもらうくらいなら不自由していた方がマシですものね。では出来るだけ久保さんの希望にそうような方を探してみますから、例えばどんなヘルパーさんならいいなと思っていらっしゃるのか私に教えていただけますか?」
すると久保さんは少し考えてナオミをチラ見、すぐ私に向き直り意地悪そうな目をして言いました。
「おっとりしていて、優しくて、いちいち口うるさいことを言わない人なら」

ふと見ると、私の後ろでナオミが俯いて唇を噛んでいました。
無理もない…久保さんが今言ったのはつまり、アメリカ帰りらしく遠慮なしにものをハッキリ言う「私の娘のナオミと正反対の性格の人」だと言ったも同然なんですから。
ああ…壮絶な親子喧嘩の予感が…

ととととりあえずそそそそうですね、そんなヘルパーさんがいる事業所をあたってみますと言い残し、私は病室を出ました。
エレベーターを待つ間、肩を落として大きくため息をつく私に、後ろから病院の清掃員のおばちゃんがあんたケアマネさん?大変な仕事だよねえ頑張りなようと声をかけてくれました。おばちゃんありがとねえ…ぐっすん
あとでナオミから電話をもらいましたが、ナオミは泣いていました。
「もう悔しくて悔しくて、ハリケンが出てったあとで彼女に思いっきり文句を言ったわよ。自分の親でなかったら見捨てたいわ!!」

久保さんの気持ちもわかるし、ナオミの気持ちもよくわかる。
なのでせめて、久保さんをうまく扱えるスキルを持つヘルパーさんを探すことにします。
当然、併設のヘルステは入れません。ガサツなベテランが多いし、おっとりなんて言葉の意味すら知らないような方たち揃いですもの。
以前のカリスマ主任が言ってました、福祉は女優だと。
そこで…求む!女優になれるヘルパーさん!!
テキは認知症バージョンの野○陽子タイプですから、理想はドラマ『誰にも言えない』の賀○千賀子キャラかな。


 市○良枝さんでもいいかも…







夏をあきらめて

2006年07月25日 | 重要事項説明書
紫陽花の花言葉はいろいろありますが、代表的なものは“移り気”でしょう。

とりあえず、公益通報の話題は保留。保留というか充電中。

この都会に来て最初の夏、私は九州に戻ってもとの職場の夏祭りに行くつもりでした。
社会福祉法人の夏祭りと聞けば、まあ地域住民や関連団体が出張ってテント張って店出して、というヤツを想像されるでしょうが、そこはこのハリケンがもといた職場ですもの、ひと味もふた味も違います。
なんとそのお祭りには芸能人やお笑いタレントがやってきたり、(よく○○マラソンなんかで見る光景のように)大手食品メーカーが協賛して販促品を配布したりして、どこぞの私学の学園祭のように派手で大掛かりです。
今年はそのお祭りに来賓として参列し、すっかり洗練された姿を披露したろと目論んでいたのです。アリのように働くもと同僚を尻目に、プラスチックの検尿コップでビールをガバガバ飲んで(在職中これやってガンガン叱られたことがあります)高見の見物をするつもりが、ルイヴィトンの買いすぎ←すみません見栄はりました 諸事情により断念せざるを得なくなって残念無念です。
まあ今年は例年になく雨量が多く、ついさっき送られてきた写メで見た限りでは職員全員ドロドロのべちゃべちゃだったようですので、ヨゴレを卒業した私は行かなくて幸いだったかも知れません(笑)。美貌のカリスマヘルパーM主任でさえ、シャンプー後のペルシャ猫のように無残な有様でした。…相変わらずお綺麗ではあらせられましたが… 九州地方の皆様、この度の水害、心よりお見舞い申し上げます。



このように、イナカ方面では夏祭りに奔走していた今朝のこと。

私ハリケンは、ひがしケアプランの併設デイケアの玄関先で、やるせなさとせつなさと行き場のない怒りにうちのめされておりました。
この業界に身を置いてはや9年、あんなものを見たのは初めてでした。

それはあるデイケア利用者(女性)の虐待痕です。

私がこれまで見たことのある虐待痕は、大抵大腿の内側とか、袖に隠れる二の腕とか、そういった虐待する側の隠そうとする意図の、それこそ見え隠れする控えめな部位にありました。
ですが私が今朝見たそれは、なんとその女性の顔面にありました。
まるでまるで、小さな子供が無邪気な指の力で押しつぶし、玩(もてあそ)んだ桃のように、腫れて膨らみ、薄く血を滲ませて凹み、普通の神経の人なら目を覆いたくなるようなものです。
虐待者はその女性の配偶者。
担当ケアマネはカニちゃんです。
若く正義感に溢れるカニちゃんですから、その虐待痕に気付かないはずはないのですが、カニちゃんの熱意をもってしても介入できない現状なのです…詳しくは書けませんが、そういうケースだそうです。
当のご本人は重度の認知症。
車椅子に乗って週に1度デイケアに来られます。
もはや発語も反応もなく、青や赤や黒の無数の痣の中で瞼を閉じたまま。

いま認知症であることが、彼女にとって不幸なのか幸せなのか、そんなことをふと考えた自分に対してすごく腹が立ちました。
情けないケアマネです。私にはとても耐えられそうにありません。
情けないケアマネです。自分の担当でなかったことが、正直今はありがたい。



また、今日の午後、帰国子女のナオミ(仮名)から電話がありました。
「ハリケン、彼女(ナオミの母親の久保さん(仮名)の様子がおかしいの」

長年介護をしてきたご主人がアルツハイマーで入院して以来、すっかり落ち込んでしまった久保さんは、暫定でデイケアを利用するようになっていました。
最初の数回はとてもうまくいって、久保さんも「また来たい」「もっと来たい」と言って下さるまでになっていたのですが、先週突然「お休みしたい」「笑っているのに疲れた」と、利用を休んでしまわれたのでした。
私も心配になって何度か様子を見に伺ったのですが、その都度久保さんは留守でした。どこかに気晴らしにでも行ったかしらと思い、とりあえずは利用を強制も出来ないし、いい意味でほっといてみましょうか、などと話し合っていたのですが、実は久保さんは私が何度か訪問したり、電話をかけたりしていたのをご存知でした。
だって家の中に閉じこもったまま、電話にも出ず、気配を殺して泣いておられたのです。

久保さんは、ご主人が入院したことにホッとしてしまった自分を責めて、デイケアなんぞに行って自分だけ楽しい思いをしていることを責めて、責めて責めて泣いておられたようです。
しまった。
ほっとくタイミングを誤った。
今はほっとくべきときではなかった。
数日間ほとんど何も食べず、自宅にこもっていた久保さん宅へ走って走って走りました。
でも、久保さんは何も話してくれませんでした。
情けないケアマネです。ホントに無力です。
情けないケアマネですが、どうか遅すぎませんように。

人というのは、どこまで人を憎んだり好きになったりできる生き物なんでしょうか。同じくらい、自分のことも憎んだり好きになったりもできるのでしょうか。

ええ、今年の夏はあきらめました。
昔の職場を恋しがって、いまの職場に失望して、「ここではないどこか」を見ている場合ではないということか。
1日も早く、自分のケースに対して責任を果たせるケアマネにならなくては。
でも、それって一体どうやったらなれるんだろう。
情けない…情けないヤツだ、私ってヤツは。
トホホホホ。

 紫陽花の別の花言葉は『無情』です。

そんなのマスターベーションじゃん!

2006年07月22日 | 重要事項説明書
ジダン頭突きゲーム
ちょっとアタマが煮詰まっているみたいで、どっかから上記のゲームサイトに迷い込んでしまい、ヒマつぶしにやったら結構ハマった(笑)。

イキナリ、エロブログのようなタイトルで申し訳ございません。

現在、本気で悩んでいることがあります。
ちょっと穏やかじゃないんですが…内部告発です。

といっても突然保険者につっこむつもりはありませんが、参考のため⇒今年の4月から、公益通報者保護制度が施行されました。
公益通報者保護法は、公益のために事業者内部の法令違反行為を通報した労働者を、事業者による解雇等の不利益な取扱いから保護するための法律です。
実は、このブログを開始した当初、私は自分の併設事業所のものすごい不正を見つけてしまい、オドロキのあまりその詳細をブログにupしてしまったのですが、約2週間ほどしてそれが全くシャレにならないことに気付き、早々に削除してしまいました。
早い話が事業所の不正受給なのですが、これバレたら間違いなく指定取り消しです。現に平成17年度に同じような事例で指定取り消しになった事業所が2件あります。中にはその不正を隠匿しようとして文書を偽造した併設の居宅まで取り消しになってるみたいです(ま、当然です)。
ちなみに、私がざっと計算したところ、このケースで不当に受けた介護報酬は
(単位数でいきます)約28,000単位/月。ウチは特甲地ですからこれに10.60で、サラにこの不正は約2年前から開始していることを考え、そしてもしもこれを返還するとなると40/100を加算されるから…

す、すごすぎる。
というか絶対にここ、つぶれます。

詳しいことが書けないのがもどかしいのですが、この件、とってもとってもグレーゾーンなのです。
いえ、不正はハッキリしててです。私は証拠もつかんでます。
だって私がこのケースの担当ケアマネなんですから。
でも、もしもこれが突っ込まれて、指導監査が入って、利用票や提供票や職員の勤務シフトや住所を突合されても、私や不正してる本人や責任者や主任が黙っていればバレないかもしれません。
でも、お役人がバカか役立たずでなければ、それらの書類が大変不自然なものであることに気付かないはずはありません。
なにしろ、たったひとりの担当者が、この2年間1度も休まずにある利用者宅への派遣を担当しています。しかも毎日2回、朝夜、盆も正月も祭日もです。
そんなことあり得ない!それはこの仕事の経験者なら誰もが知っていることです。


私はこの居介に来てまだ2ヶ月です。
このケースの給付管理はまだ1度しかしていません。
前任の前任のケアマネのときにもうすでにこの不正は行われていました。
私が「こここここれってだだだだだだ大丈夫なんですか!!??」とアワくって聞いたとき、前任者はコトの真相に気付いていなかったようです(本当の意味では)。
この不正はぶっちゃけ、訪問介護の、それもサ責を経験したことのある人にしかその重大性がわかりません。基礎資格が社会福祉士で施設相談員だった前任者や、基礎資格が看護師で透析室勤務だった前々任者もピンと来なかったのは当然かもしれません。
それでも彼女たちはこれが不正だということは知っていました。
ただ、同様ケースで指定取り消しの前例があることや、やるならやるでどう隠匿すべきかを示唆出来る切れ者がいなかったんですね(ものすごく手間がかかりますが、この報酬額ならやる甲斐あります)。

私にはどうしても、これを見て見ぬフリが出来そうにありません。
今後仕事がチョーしづらくなることは承知の上で、まずはこのことを法人本部に通達します。
たぶん人事も動くでしょうし、もしかしたら処罰者も出ると思います。
それでも、指定取り消しになるよりは助かったと思ってくれるような人たちならいいのですが、たぶんムリでしょう。
私の試用期間はまだあと1ヶ月残っていますし、このことで雇用契約が破棄されるかもしれませんが、もしそうなっても別に構いません。
別にこの法人は私の人生のステージじゃありませんし。

突然このことを「本部に言わなきゃならん」と思ったのは、この8月という時期のせいです。どの事業所でも退職者が出ます。当の併設事業所でも、人間関係が理由で退職する人が数人出ました。
そういう人って、必ず何かお土産置いて行くものなんですよ。
お土産のカテゴリーの中でも、この不正はまさに格好のものなんです。
東京で言えば東京ばなな、京都で言えば八橋、福岡で言えば明太子、鹿児島で言えばかるかん饅頭です。絶対に誰かが漏らします。
そうなる(指定取り消し)前に、なんとかしなきゃ。
自分に出来ることはしておきたいし、すべきです。


内部告発なんてマスターベーション自己満足だ。
これまで私はそう思っていました。
でもこれは違う気がします。
なんとかしてもらわないと、私が困るんです。
正直言って私、ここの併設・系列事業所にはもう見切りつけてる部分もありますが
ケアマネの仕事は好きですし(これでも)、少なくとも同僚のケアマネさんや利用者さんたちはなんとしてでも救いたい。カッコつけてるつもりは毛頭ないです。一部のバカのせいで自分がワリ喰うのは絶対にイヤなだけです。
第一、こんなことでケアマネ資格剥奪なんてことになったら、カッコどころかオチがつきませんわ。
ついでに言うと私は萩本欽一になるつもりは一切ありません。

もう、一体どうしてこんな不正までして儲かろうとするんだろう。
月に600万近くも収益を上げている部門なのに、プロ意識が低すぎる。
この職業の社会的地位や待遇の悪さを思うと、不正する気持ちが理解出来ないワケじゃない。でも、不正してしまってからじゃ何をどう訴えても遅いんだよ。
この不正の当事者や加担した人たちは狡猾というより無知、駐車違反か主婦の万引き感覚。ふだん大変なんだから、このくらいやってもバチは当たらない程度にしか思ってないんです。その意識の低さには怒りを超えて哀れみさえ感じます。

 ※この件に関しては当ブログで経過をお伝えしていきたいと思っています。

ワンコインの波紋 その2

2006年07月22日 | 業務日誌
ドクターに言いたいことはまだあります!

私の担当する利用者のうち数名が、隣区の営利法人(母体は医療系)が経営するデイサービス(仮名)に通っています。
医療系なのにデイケアではなくデイサービスだし、なんと365日休みなし、しかも胃ろうの方やオストメイトの方まで決して断られることなくほぼ受け入れて下さる、とてもいいデイです。
定員は30名。いつも大体満員です。
食材料費は900円とちょっと高いのですが、一流料亭からの仕出しでホテルのランチ並みに盛りだくさんだそうですから仕方ないんでしょう。
まあ、中には食費が高いとか、(どういうワケか)どきどき利用料金を間違って10割まるまる請求されたなどのクレームが来たりする他は、これといって問題もなく、良心的ないいデイのひとつだと私は思っていました。
なのに、やってくれましたこのデイサービスAのオーナードクター

先日このデイを週1回利用する方のお宅をスタンプラリー 訪問したとき、
「ハリケンさん、ちょっとこれを読んで見て下さい」
と、一葉の文書を見せられました。
内容文は以下のとおりです。

皆様もご存知のように、今年度の4月に介護保険制度の改正が行われ、通所サービスに対する介護報酬が大きく変わりました。その中のひとつに送迎に対する加算は廃止するというものがあり、これによって、それまで当デイが行ってきた送迎サービスに対する報酬が全てカットされ、私たちは大打撃を被ることとなり
中略
つきましては、当法人としましては大変遺憾ではございますが、この苦境を乗り切るために、ご利用者様の利用料金の一部を改定させていただくことと致しましたので何卒ご理解をいただきたくお願い申し上げます。
中略
今月より、ご利用1回につき500円を、当デイの設備利用料として徴収させていだきます。


なんだこりゃ?1回につき500円の増額?


てことは、たとえば週に2回利用しているAさんなら、毎月4000~4500円の料金増し?
これってボッタクリ おかしくないですか?

単なる利用料金増しならともかくさあ、送迎加算が消滅したから増額しますと明記してしまうのは何かの違反っぽくないですか?
ましてや、利用1回につき500円ってのはちと高すぎだし、送迎加算が無くなったってアクティビティ実施加算や運動器機能向上加算が出来たじゃないスか。そういう説明はちゃんとしてるんですかねえ。

この文書を見せてくれた利用者さんは介護保険法について少しは勉強しておられる方なので、すごく怒ってしまわれ「こんなバカなところもう行かなくていい」と、来月からの利用をとりあえず減回。そのうち違うデイを見つけて、Aの利用はやめるそうです。
「なーにが経営難よ。今年になって新しい高齢者向け介護付きマンションを建てたもんだから、儲かって儲かって、もうデイサービスなんてバカらしくってやってられなくなったんでしょうよ。医者の儲けすぎってヤツなのよ。」
と吐き捨てるようにおっしゃっていました。
それが事実にしろウソにしろ、そういう誤解を招いてるんですからAはもっとまともな説明をすべきです。それともアレですか、ここんちのお医者様には人並みの文章力ないですか。

この件に関しては、来週この区に申し立てをするつもりです。
料金増しはともかく、この説明の仕方はイカンし、また利用料請求書には500円の「設備利用料」の内訳もなにもナシというのがズサンすぎです。利用者ばかりか、他の事業者の不信感を煽りまくり。
そのリスクを負ってでも、500円のほうが大切だということか。
よーくわかりました。

某市M区の
営利法人Aの
オーナーは
利用者からせしめた
500円を
こっそり
貯金するのが
趣味の
守銭奴です。

まったく、これが堂々と利用者第一主義を謳っている介護事業者かと思うとちゃんちゃらおかしくってやれやれですわ。
アキれた。

とりあえずAの利用者全員に継続利用の意志確認せにゃ。

ワンコインの波紋 その1

2006年07月21日 | 業務日誌

社会には7人の敵がいる

私は企業戦士ではありませんが、7人の敵がいます。
それは

ケアマネージャー
ケアマネの敵はケアマネという場合も多いです。

某利用者
…ノーコメントです。

某利用者の家族
…絶対服従を強いられています。

某ヘルパーまたは某サ責
…深くて黒い川があります。

某区の介護保険課某職員
とにかくムカつきます。

某区東部ア包括主任
いっぺんでいいから殴りたいです。



そして最後に

ドクター一部の)です。

私の居住地区では、介護事業者連絡研究会の活動がとってもさかんです。
『在宅や施設における医療と介護の機能分担・連携の明確化、ケアマネジメントにおける主治医等との連携や在宅サービス提供体制の整備』のための色々な活動をやっています。
中でも、主治医とケアマネとの連絡票システムの機能はとてもよいもので、これはケアマネが新規に利用者を担当することになったり、認定更新をして要介護区分が変わったり、その他何かの事由で居宅サービス計画を変更したりするときに主治医であるドクターから無償で助言や意見、指導がいただけるというありがたいものです。
お忙しいドクターにしては珍しく、だいたい6~7割ものお医者様からご返信がいただけます。また、返信がない場合には「このケアマネさんの作ったケアプランに文句はありません」とみなされる、という但し書きもあり便利です。利用者にも「自分の主治医を知らないケアマネ」にプランを任せるという不安がありません。
毎月行われる研究会の講師のまずさはともかく、この主治医連絡票のシステムに関しては、患者(利用者)主体のとてもいい体制を整備してくれたものだと思っています。以前いた県にはこんなものありませんでしたし、あっても機能していませんでした。医師会はとても巨大で堅牢な巨城でしたし、私は巨大恐怖症なんです(笑)。

さて、先日、私の担当する利用者から電話がありました。
その利用者さんは今月認定更新でしたので、私はその方の主治医に先週主治医連絡票を送ってました。
更新に伴い居宅サービス計画書を変更しますし、前担当であるカニちゃんから私にケアマネージャーが交替しますので、そのご挨拶かたがた主治医であるNドクターに是非ご意見やご助言をいただきたいと思い、かしこみかしこみ送らせていただいた次第です。
ちなみにNドクターは、東部地区でそこそこの病院(内科消化器科胃腸科)を開業する女医さんです。

で、その利用者さんからの話を聞いて、私はびっくりしてしまいました。
なんとそのNドクターが、
主治医連絡票への返信の報酬として
利用者から500円徴収したのです!!
前担当のカニちゃんから、もう3度目の主治医連絡票ですが、こんなことは初めてですし、他のドクターのケースでもこんな話を聞いたことはありませんでした。
主治医連絡票は原則無償です。
この機能に賛同したドクターはそれを承知していたはずなのですが…。

その利用者は「これまでケアマネさんがもらう書類のことで、病院からお金を取られたことはありませんでした。いつからそう決まったんですか?」と聞かれました。
Nドクターに聞いても「今度からそう決まりました」とのお返事だったそうです。
これでは他の利用者に誤解を与えてしまいます。
カニちゃんも驚いて、介護事業者連絡研究会団体本部に問い合わせをしてくれました。団体職員も驚いてましたが、とにかくドクターが取ると決めたのなら団体としては抗議は出来ないと完全にドン引きです。
ましてこれは私のような一介のケアマネがどうこう出来る問題でもありませんし、だいいち利用者さんにしてからが
500円ならもういいです、先生が取ると仰るんですから仕方ないですし
とあきらめてしまっています。

N先生、これってご解釈のおとり違えではありませんか?
おかげでN先生とこの患者さんを担当したケアマネ全員が、主治医と連携とれなくなりました。
N先生は介護保険に対するご理解をお示しいただけるドクターではないってことですね。よーくわかりました。
臭いものにはフタをする方式は私の主義ではありませんけど、みんなが「やめときな」と言うのでもう何も言いません。

しかしこれでは腹の虫が収まらないので、今後Nドクターに関するお茶目なウワサを各所で流させていただきますね。

某市東部地区の
N医院の女性ドクターは
患者から
せしめた
500円玉を
こっそり
貯金するのが
趣味の
守銭奴です。

これから先、研修や会議の席で大々的に致します。

天はケアマネの上にケアマネを創らず

2006年07月19日 | 業務日誌
ここに掲載されている漫画に関しては、いかなるご質問にもお答えしかねます。

先日、来月退職される糸居さんの担当ケースのうちのひとつを引き継ぐために、とある利用者宅を訪問しました。
去る5月にめでたく要支援2の認定がおり、包括送りとなった細木さん(仮名)独居女性82歳です。
介護保険を利用して8年、一度もデイで入浴をしたことがないのが自慢です。
せっかくの通所なのに、何故ですか?と聞けば
「ミーはそのへんの年寄りと違って鼻が利くの。あんな臭い年寄りたちと一緒の風呂になんか入れますかって」
とカラカラと笑うクソばばぁです。
頭がしっかりしていて手先も器用なため、作業療法の手芸工作の時間には周りの利用者5,6人分の作品を取り上げて仕上げてしまう困ったちゃんの彼女。
また、ヘルパーを訪問させれば3回に1回は掃除も調理もさせずに畳に座らせ、女の道を説くことを目下の楽しみとしています。
この日も糸居さんと私を正座させたまま延々55分間、三時代を生きる大正女の生き様について語りました。ウンザリです。ビリビリ(足)です。ガクガク(膝)です。ええええ、だらしなくってすみませんね。
ケッ。

それまでは要介護2で、週2回の通所と週4回のヘルパーを利用していた細木さんが要支援2になったとき、糸居さんはどんなに説教されるかと青くなったそうですが、予想に反して彼女は
「それがお国の制度なら仕方ない」
とアッサリした反応だったそうです。
デイの回数こそ据え置きでしたが、ヘルパーが週に2回になったときもかまへんかまへんと笑って許して?下さいました。
ただ、糸居さんが
「これからは、3ヶ月に1度しかお会いしませんが」
と言った途端、
「この身の程知らず!!」
と火を噴いたそうです。(地獄に落ちると言ったかどうかは定かではありませんが)
糸居さんはこれまでも、月末の頃合を見計らったようにかかってくる細木さんからの電話呼び出しに応じて馳せ参じていただけで、それは今後も決して変更することあいならん、私はケアマネの訪問を受けていたのではない、会いに来いと呼びつけていたのだと細木さんは言いたいらしい。
(何しろ、大正生まれがいなくなったとき、日本は崩壊すると断言している女傑です)
細木さんの通っているデイはウチの併設だし、ヘルパーもウチの系列です。
ほっとくにはもってこいの予防給付だというのに毎月の訪問を義務づけられた糸居さんの後任としては私もトーゼンそのお役目を全うしなくてはならない方向で…しかし私、どうしてもこのババァ方とうまくやっていく自信がまったくありません。
その原因は、このババァ方のある発言にありました。



この区の東部を包括する、地域包括支援センター「ひがし東部包括(仮名)」の主任ケアマネジュリアナ細木さんとの初回面接と契約にやってきた日のことです。
初夏の陽射しの中、ジュリアナは自転車に乗って細木さん宅にやってきました。
上っ面の知識とテキトーな情報だけで、『地域包括支援センターとは、地域で生え抜きの事業所が委託され、その法人の中でも特に優秀な人材が配置される』ものと考えていた細木さんは、当然そんなエリートは専用の車で乗り付けてくるものと思っていたので不思議に思い
「あんたたちには車はあてがわれていないの?」
と聞いたそうです。
するとア包括ジュリアナは、
「私たちには、地域の高齢者を元気にするという使命があります。高齢者の皆さんに『自分で立て、自分で動け』と言う当の私たちが車に乗って楽をしていては、どんな顔をして支援が出来るでしょうか
と言ったそうですぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺッ
それを聞いた細木さんはいたく感動し、以来ことあるごとにヘルパーやケアマネやナースにまで
「あれこそ本物の職業婦人。やはり人の上に立つ人は違うわね。」
と言うんです。
ナース(訪看)やケアマネは汗も流さず 車で乗りつけ、ヘルパーですら最近は車で訪問し車で買物に行く。ここで人としての違いが見えるというものだとネチネチあてこするのです。

ちょっと待て、と私は言いたいです。

このア包括の担当地区は5つの小学校区。
私たちケアマネは5つの
5区を自転車で回れますか?
ましてや移動距離や1日の派遣回数などを考えれば、訪看ナースやヘルパーが車を使うのは仕方のないことで、決して楽をしているわけではありません。
ジュリアナジュリアナです。
自分だってケアマネだった頃はじゃんじゃん車で訪問をこなしていたでしょうし、私たちの事情だってわかってくれているはずです。
所信表明をするのはいいけれど、このような自分らと他の支援者・事業者に一線を引くが如くの「私は違います」的な言い様には意図的なものを感じざるを得ない。あらゆるチャンスを逃さず自分への評価にとってかえようとしているみたいでいやらしさを感じます。
単に近いから・ケチだから・車がないからと言って場を和ませれば済むことじゃないですか。
ましてやそれにまんまと騙されるババア細木さん、あなたは本当に人を見る目がありません。
このア包括への賛辞を聞いてから、私は細木さんに対して頑なになってしまいました。
とにかく気に食わない。
これから先お付き合いすることを思うだけで憂鬱です。
イライラします。

ちきしょう。
だから私はこの地区の包括がキライなんです。

※ 誤解のないように申し上げますが、私は細木数子先生の信奉者です(軽薄で不真面目な○星人です)。
ツルカメツルカメ。