業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

職場でケンカに勝つ方法 【第3試合】

2006年12月08日 | 業務日誌
長文ブログ。どーにも怒りが治まらないのでイッキに。

12月8日(金)
第9回(平成18年度)介護支援専門員実務研修受講試験合格者発表の日

その朝、ひがしケアプランセンターでは、毎週恒例、居介ケアマネミーティングが行われました。

青田主任の合否はまだ未明。
合格通知はこの日のうちに、受験者の自宅に郵送されることとなっており、当の本人もケアマネ一同も心臓バクバクで結果を待っていました。
おそらく昼頃までには、主任のヨメから携帯に連絡があるだろう。
それ(結果が出る)までは青田主任、きっと生きたココチがしないはずです。
経歴詐称、内部告発(?)の審判が下されるのですから............................。

私はといえば、青田主任の合否も気になりながら、脳の半分は今朝出たばかりの冬ボの明細に愕然としていました。
…予定では3ヶ月ぶん支給のハズだったのですが、私は今年9月に正職登用となった身なので2ヶ月ぶんしかなかったんです。
そうだった、どんなに態度がデカくても、どんなに職場になじんでいても、私はまだ新人ケアマネだったんだわ。
すっかりアテが外れてしまった私は超不機嫌
欲しかった○ィトンのバッグが遠のいていく。
明日は○メ兵で買物三昧のハズだったのに。

そんなときに、宿敵青田とのミーティングとくればイヤでもテンションは下がりますがなホホホ。ええ私を蔑んで下さい。
虫の居所が悪かった、ただそれだけなんです。




「最近ケアマネの皆さんからの報告がなく、私としては大変遺憾です。」
恒例の簡単な事務連絡のあと、青田のアホから発せられたそんなひとこと。

ここ1ヶ月ほど私たちは、自分たちでもそれと気付かず青田主任をないがしろ。
カニちゃんもナース河合もアイリンさんも、青田主任を飛び越えて事務長に面倒事例を相談していました。
私と新人オリーブは、問題があったときでも誰にも相談せず、孤軍奮闘していたし、でもそれは実際誰もアテに出来ない事例であったり、法人全体を巻き込みかねない事例であったりしたからなのですが、青田主任は何もかも面白くなかったようです。
青田主任の言いたいこともわかりますが、つい先日、アイリン女史と森の神とのバトルではまったく介入できずに傍観者に徹していた青田主任に、報告連絡相談しろなどと言われたくはない。
しかし青田主任は、青ナリのくせして典型的なオレ様タイプ。
実績もないくせに権限を、資質もないくせに肩書きを振りかざすヤツ。
プチッ
最初に側頭部の血管がキレたのは、炎のケアマネ・アイリン女史でした。

アイリン女史:ジャブ
「でも主任、主任に報告して何か解決したタメシがありましたか?」

試合開始です。
 Fight!!

青田主任:ガード
「…そういう問題ではなくて、私は管理者として現在居介に起きている問題を把握しておく責任があると言ってるんです。解決しないから報告もしないというのは、職場内のルール違反だと思いませんか?」

カニちゃん参戦。

カニちゃん:右ストレート
「把握したいだけなら事後報告で充分でしょう。そりゃ序列を無視した私たちもいけなかったけれど、私たちはそんなにヒマじゃないんです。主任に報告してもいつもそこで問題がストップしてしまうし、その上には事例が上がらないとなれば、ハナから事務長に相談して早期解決を目指してしまうのは仕方ないと思います。」

カニちゃんの長いリーチから繰り出されたストレートに、青田主任早くもロープへ。
しかしすかさずアイリン女史が猛烈なパンチを浴びせました。

アイリン女史:ボディブロー
「主任がおっしゃる管理者の仕事とは、ただ報告を聞いて『わかりました』と言うだけでしょう。問題が起きたときにケアマネを守ってくれるわけでもない、他所の部署には誤解されて言われっぱなし、それで報告だけはくれなんて、ちょっとおかしくないですか?」

青田主任、苦しそうです。
しかしなんとか体勢を立て直し、再びガードを固めて突進してきました。

青田主任:
「…た、たしかに私も医事課の仕事が忙しくて、問題解決にチカラを貸せない部分も多かったけれど、これからはこのケアマネの席に座って皆さんの声を聞くようにしますから」

ケアマネ一同、息を呑む。

このアホは、この後に及んでまだ、ケアマネに合格しさえすれば管理者としての条件を果たせると思っているんだ。管理者に必要なのは、来年度から必置となったケアマネ資格保持者という肩書きだけだと思っているんだ。
ケアマネに合格すればケアマネになれたと思ってるのか。
事例も持たず、対人援助の1度もせず、それでケアマネを統率できるとでも思ってるんだ。
しかも主任はまだ合否も判明しておらず、まして経歴詐称の一件ではさんざん私たちケアマネに心配をかけた身ではないか。
実務経験デッチ上げの事実が周知となった事後ですら、青田主任を管理者としてあがめ奉(たてまつ)り、きっちり報告連絡相談をせよ、とは。
…申し訳ないけどこのハリケン、キッチリしてもいない輩にキッチリしろなどと言われて黙って聞いているようなお人好しではないのだよ。

ハリケン:ピボットブロー
「すみませんが主任、自分で運転もせずに、私たちケアマネがどの道を走って迷って事故ってるのか理解できますか。」

青田主任:
「…」

ハリケン:オープンブロー
「管理者になってもケアマネにはならない、と主任は以前言われました。そんな管理者が私たちの事例を聞いてくれたところで、回り道や近道を教えて下さるとは思えませんし、私らにとっちゃ時間の無駄なんです。主任がなりたいのはケアマネではなく管理者でしょう?そんな管理者に頼れと言われてもそりゃムリってものでしょう。でもそれじゃ体面が保てないから報告だけはしてくれと、いま主任がおっしゃっているのはそういう意味のことなんですよ、そのことに気付いてますか?」

青田主任:
「…」

ハリケン:ローブロー
「私たちケアマネは主任がいなくてもケアマネ同士で助け合って業務をこなしています。欠員が出ればカバーしあい、休みを取るものがいればフォローをします。普通これは管理者の仕事です。理解しても庇っても助けてももらえない、実体のない主任が私たちの管理者なのに、突然『管理者だから仲間に入れて』なんて言われてもそりゃムリってもんですよ。主任がお忙しいのも、立場上大変なのもわかりますが、私たちはこの上主任のフォローまでは出来ません。」

青田主任:すでにノーガード
「…」

ハリケン:トドメのチョップブロー
「私たちは自分の身を自分で守らざるを得ないのが充分わかったし、今さら守ってもらおうとも思ってません。いつまでもケアマネの席がひとつ空いている現実には慣れました。試験に受かっただけでそこに座れると思っているような管理者は必要ないってことです。」

カーン!

試合終了のゴングです。
青田主任、スタンディング・ダウン!

青田主任は見た目立ってはいるが、一方的に攻撃され防御もできないダウン寸前の状態となり、適当に話を切り上げてすごすごと退散しました。


あとで聞いた話では、私たちがミーティングしているときに居合わせたブリトニーが、あまりの息苦しさに席を立ち、事務所の外にいた医事仲間に
「…ハ、ハリケンさんが こ、怖いよう」
と訴えたとか。
ケアマネさんたちからも(笑いながら)、
「私が青田主任だったら絶対泣いてた
「ハリケンさんよく言った!よく言ったけどひどかった!」
お褒めお叱りを受けまくり。
そうかな、私あれでもずいぶん遠慮したツモリなんだけどなあ。

結局この日の終業後、私たちは青田主任から合格の報告を受けたのですが(…昼過ぎにヨメからの携帯で突然上機嫌になった主任を見て、みんなすべてを悟り、そしてあきらめていたんですが)その頃にはもう私は
「主任、なんなら胴上げしましょうか?」
痛烈な皮肉を言う気力を取り戻していました。

しょせんこの世は不公平。
そんなのわかっていたじゃない。
悪の芽は摘めても、巨悪の根は絶やせないのだ。
はびこる雑草の私に、一体何が出来るというのだ。

こうとなったら私たちに残された道は
青田主任をハブにして、自分たちだけで助け合っていく他ない。
このまま青田を勝った気にはさせないぞ。
…そう言い合って慰めあった、ひがしケアプランセンターの夕べでした。

つくづく、医療法人のケアマネは不遇だね。