業務日誌

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不正のパイオニア

2006年12月27日 | 重要事項説明書
コムスンまたはグッド・ウィル・グループ関係者の方はご遠慮下さい。

コムスン、介護報酬を過大請求の疑い 都が立ち入り検査
2006年12月27日12時21分/asahi.com
人材派遣業「グッドウィル・グループ(GWG)」で訪問介護事業を行う業界最大手の「コムスン」(東京都港区)が介護報酬を過大請求していた疑いが強まり、東京都が介護保険法に基づいて都内53カ所の事業所を一斉に立ち入り検査(監査)していたことが分かった。昨年の定期的な調査でも複数の事業所で過大請求が見つかり、その後も利用者から都への苦情が多いため、行政処分が可能な監査に踏み切った。
都は今後、過大請求額を精査して返還を求めるとともに、組織的な行為だった疑いもあるとみて本社からの指示の有無も調べる。

都によると、昨年の調査(実地指導)で、複数の事業所が散歩や話し相手、マッサージなど、本来は介護保険の対象にならないサービスについて、都内の各区市町村に報酬を請求していたことが分かった。
都は改善を指導したが、コムスンは「過大請求はない」と回答。都への苦情も減らなかった。今回の監査でも、同様の行為が複数の事業所で見つかったという。さらに、薬の服用の手助けなどの数分で終わるはずのサービスを「30分間の介護」としたり、2日に1度、部屋の掃除をするなど、不自然な請求も見つかった。

都は18~26日に、都内187カ所ある同社の訪問介護事業所のうち、苦情が多かった事業所を中心に監査を実施した。
都は、定期的な指導では改善が見られなかったとして、今回は監査を行った。

〈GWG広報IR部の話〉都による3年に1度の実地指導に他社と同様に協力しているところだ。介護報酬の過大請求の事実はなく、都から返還を求められてもいない。



この記事を見て「うーん、やっぱりやってたか、コムスン」と思ったケアマネさんも多いでしょう。
しかし、コムスンの不正や不整が大きく取りざたされてしまうのは大手だから。
大きなマトにはタマが当て易い、それだけのことでは?
程度の差はあれ、実際はどこの事業所もやってませんか?こんなこと。
散歩とか、話し相手とか、単なる「同行」を身体で請求したりとかね。

大手の訪問介護事業所の中にもマジメなところはあります。
最近私は、とある利用者のケアに関わることで、コムスンほどではないけどそこそこの大手であるツ○イさんと頻繁に連絡を取り合うようになりましたが、まあそこのサ責の細かいことといったら!
今年秋に監査を済ませたばかりというせいもあってか、居宅介護サービス計画書を送れば
「2表の『外出の機会を持つことで気分転換を図る』という一文があるが、気分転換というのは監査で不適切と指摘されるのですぐに書き換えてほしい」
「通院受診の介助の際、常時付き添い見守りが必要であることを、計画に明記してほしい。できれば主治医から院内介助を要すとした文書がほしい」
家族から足の怪我のガーゼ交換の依頼があれば
「主治医から『ヘルパーによる足浴後ごとのガーゼ交換は可』という指示をとってほしい」
「主治医にこの軟膏を塗布することの必要性を教えてほしい、そうすればヘルパーによる処置に説得力を持たせられるから」
「一回分の塗布量をおおまかでいいから指示してほしい」
とまで、まるで石橋を壊しかねない勢いの慎重っぷり。
もちろん、これらのケアが必然性のあるものであることや、利用者のため、依頼や希望に可能な限り対応してくれようとした結果であることはいうまでもありません。できることならやってあげたいが、裏づけがないとやらない、でもやる理由を明らかにしてくれればやりますよ、と、ケアマネを働かせる頼もしい事業所さんです。
私はそのやる気と危機管理意識に感心してしまい、その事業所がほしいというものをすべて揃えてやろうと思いました。そうすることで、業界で生き残ろうとする○クイの意気込みに習おう、この作業は必ず私の仕事にも役に立つと思ったからです。
いまもこれは続いています。2表なんぞ、このひと月でもう4回書き換えましたし、はじめて苦手なドクターに電話や文書で指示をもらいました(電話口でまたされても我慢ガマガマ)。しかも2人も。
とにかく、ケアマネが訪問介護事業所が本当の意味でチカラを発揮できる環境を作ることに協力すれば、結果的に利用者にとっていい居宅介護支援を提供することに繋がると思います。
こんな私でも、ただ「やれ」と言うだけのケアマネにはなりたくないしね。

逆に、アットホームをウリにしているこじんまりとした事業所にも、黒いところはあります。
単なる義歯洗浄だけで口腔機能向上加算を取らせろというデイや、週に1度の体重測定だけで栄養マネジメント加算を取るデイもある。
少し前にも、利用者の希望で使い始めた小さなヘルパー事業所から
「身体がついていると、臨時の派遣や時間変更に対応しやすい」
などという、なんだかよくわからない理由で、生活援助3を身体1生活2に変更してくれと言われたので、その事業所を単なる強欲な事業所にさせないためにと思い足浴と口腔清拭を計画してあげました。不潔で有名だったその利用者からは喜ばれるし、ヘルパーさんにはきっちり仕事をする機会を与えることが出来ました。
ワケのわからない「常時見守り」や「声かけ促し」なんぞで身体をつけたりなんか絶対にしませんことよ。

話が反れましたが、コムスンはこれまで、色々な不正を業界に先駆けてやってきてくれました。そのおかげで他所の事業所は
「なるほど、こういう方法があったか」
「こんなふうに突っ込まれるのか、注意しよう」
と、更に手のこんだ高等?な不正を思いつき、また隠蔽テクニックを磨くことができているように思います。
また、コムスンのいいところは、福祉でも儲かるということをなんとかして証明してやろうというムダなあがきを展開してくれていることだと私は思っています。
たとえそれが、従業者に過重労働を強いる結果しか残さなかったにしても、悪徳企業というレッテルを貼られることになったとしても、それはそれで意味のあることなのかもしれません。

※当ブログは、コムスンを応援しています。




…ところで。

ひがしヘルステの売り上げ、前年比40%ダウン
…月平均600万から、350万に減ったんです。
鼻くそ退職の効果はすごいです。