気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「こぼれ萩」で貴人点薄茶を二回

2017-09-20 13:01:03 | 主菓子とお干菓子
昨日は自宅稽古で、一週間ほど空いてしまい台風18号での
落ち葉などで掃除に小一時間も掛りました。
でもこの台風は九州、四国、本州と北海道、四島に上陸した
最初の台風になり、被害も日本全国に及びました。
この収拾にあたられておられるのに、
政治は国会解散風が、強く吹いておりますね。
被害者は・・・。

花を求め小庭に出ると台風で倒れた草木も少しだけで済み、
一安心と思いきや、杜鵑草に葉に穴が開いておりました。
葉の裏にびっしりと虫が・・・活ける花が無くなりますので
出来るだけ退治しましたが・・・あとは相方に薬を撒いてと
活けた花は、もう盛りを過ぎた吾亦紅、木槿とこの杜鵑草
  
そして炭を熾し、風炉に
 
お稽古は一人だけでしたので、貴人点薄茶を二回させて
いただける時間は十分に、ありました。
主菓子は、樫舎さんの『こぼれ萩』を、
 
こぼれ萩地を染めあげて小紋なす
            八木愁一郎
経験できないお点前で、喜んでお帰りになりました。
でもお昼からの予定がありません。
孫5人を連れた夢の国から無事戻り、旅の後片付けも
お土産も配り終わっていますので、のんびりと。
こんな時にできることは、一人での・・・
準備から・・・
・・・
気が付けば、釣瓶落とし、稽古場が薄暗くなり、
後片付けしなくては、コワイ方がいますからね。

また空いた時間にさせていただきましょう。 

大和文華苑の紅白は彼岸花、萩と酔芙蓉?

2017-09-19 15:00:13 | 大和文華館
明日20日は彼岸の入りで、旧暦8月朔日に当たります。
先週末から近所でも待っていたかのように彼岸花が
咲き始め、季節の移り変わりを感じました。

でも昨日伺った大和文華館
 
アプローチの右端では白彼岸花は咲き、
一筋の白極まりし彼岸花
         正木和子
 
左右の彼岸花は紅い蕾が殆どで、
品種?それとも日当たりなのでしょうか?
 

さらに左側には紅・白の萩の花も。
萩の中に猶白萩のあはれなり
          正岡子規
  

もう一つ紅白の花が・・・
酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるように
朝方は純白、午後には淡い紅色、夕方から夜に紅色に
変わる八重咲きの変種の「酔芙蓉」もあったはず?
訪れたのは午後二時頃ですから淡い紅色のはず・・・
見過ごしてしまったようです。残念
同じ日のHPにこんな名写真がアップされておりました。

【上から午前10時、午後1時、午後4時の撮影です。】
”本館前の酔芙蓉が徐々に咲き始めてきています。
 台風一過の今日は時折陽射しものぞく中、白い花が
 時間を経るごとに徐々に紅く染まっていました♪

でも本館前には薄紅色と紅色の一重が特徴の「芙蓉」が、
花は5弁で一日花になりますね。
  
物かげに芙蓉は花をしまいたる 
           高浜虚子

そして本館右横に、薄~紅色をつけた大きな実が、
「柘榴」です。でもまだ固く熟していないようですね。
 
もっと紅くならないと、割れないのでは!
刻々と緋を溜めてゐる柘榴の実
            飯田龍太
なお大和文華館では、10月1日まで
「文人のまなざし-書画と文房四宝-」展が開催中です。

井口海仙宗匠の「新版・茶の湯読本」を

2017-09-18 17:00:02 | 書籍
朝から太陽が顔を出し台風一過の秋晴れと思いきや
東の若草山上空には雲が・・・
でも若草山頂上から中腹にかけ光り輝いておりました。
 頂上 中腹
若草山に光り踊れる野分過ぎ
            愚句

昨日伺った一休寺月釜、替茶碗の一碗は志野焼で
銘「大和」、井口海仙宗匠の書付が・・・
そういえば、
電車の中で今読んでいる『新版・茶の湯読本』淡交社、
井口海仙宗匠が著者だったことを思い出しました。
 
宗匠は1900年に裏千家十三代圓能斎の三男として生まれられ、
幽静庵と号され1982年に逝去されたが、「茶道入門」保育社
「茶人のことば」「水屋の話」「新版・茶道大辞典」などを
著されており、この本は昭和34年に著された「茶の湯読本」を
没後三十年を前に2011年に新版として発行されております。
「BOOK」データベースによれば、
”茶の湯の宗家に生を享けながらも、その世界を客観視する
 ことの できた稀有な人、そして真の茶人、数寄者として
 茶の湯の伝統と現代について深く思いをめぐらせ、
 該博な知識をユーモアとウィットをこめて、
 人柄そのままに穏やかに説き語る。”と
構成は、あとがきを含め234頁を三章からなり、
第一章 「茶道こぼれ話」49話
第二章 「食べ物談義」 11話
第三章 「茶染随筆」  16話
一話当たり1頁から7頁までで多くは2頁と短く、
簡潔に記され気楽に読めますが、得る物は目から鱗状態、
ぐいぐい惹かれ、降りる駅も忘れるほどでした。
読み終えて普通なら書棚に直行ですが、
しばらくは手元にて・・・、
時間があれば、調べものとして再度読みたい本に。

でも増えるばかりの本、アマゾンさんが悪いからでしょうか
つい簡単に注文出来てしまいますからね。
こればかりは性分もあり、お許しをと相方にも・・・

警報前に一休寺の月釜へ

2017-09-17 19:47:12 | お茶会・お茶事
台風18号は午前中から鹿児島から宮崎を抜け、
大分や宮崎などで大雨を降らし、災害が気になります。
奈良でも午前11時半頃に大雨・洪水警報と暴風警報が
発令中で、午後4時頃の若草山方を望むと、大風の中
高円山の上空に鷹?が舞っておりました。
真夜中には近畿地方を通過し日本海方面へ抜けるそうです。
  
昨晩遅くに帰宅でしたが、今朝は一休寺の月釜へ伺いますので、
5時半頃目覚め、まずは台風の行方を確認し、早く還ればと
朝8時15分に出かけましたが・・・
なんと四席目で、皆様お考えになることは一緒ですね。

月釜は、奈良の先生なのでしょうか、中宮寺の古瓦の敷板、
お軸は大安寺住職さん「水中流月」雰囲気が伝わりますね。
そして花器は砧で赤膚の松柏さんで素晴らしさに感嘆!
待合いの軸は、武蔵野図で虫の音が聞こえてくるようでした。

秋は恋の季節

2017-09-15 18:06:49 | 日記
予約投稿になります。
近くの遊歩道が、色づき始めており、
 
神ツ実の赤い実が出来ておりました。『莢蒾・ガマズミ』 

そして桜の葉も一部は赤く色づき、
創作料理にも、一葉添えられると、秋を感じますね。

さらに定番の紅葉は

と思っていると、クロアゲハが一頭
 
そして、蜘蛛も秋の飛び立ちに備え、殆どの巣には
二頭のジョロウグモ(女郎蜘蛛)、恋の季節ですね。
 

明日は、親戚の結婚式、おめでとうございます。
神の実・莢蒾(ガマズミ)が祝福していますよ。

玄関に黄色の小薔薇を

2017-09-14 18:30:50 | 季節の花々
予約投稿です。
先日、バラを頂きました。
黄色い小バラがいっぱい咲いてくれましたのでと
どうしましょう。
玄関に暗赤色の吾亦紅と合わせてみました。

『吾亦紅笑う黄バラに背を伸ばす』 
             愚句           
 
赤色と黄色のバラもあれば
草むらむら薔薇黄なるあり赤きあり
             政岡子規
華やかな玄関になりました。

茶花にはバラ等の刺のある花は、通常お茶席に用いないと
ずっと思っておりましたが・・・
白一重のナニワノイバラは宗偏流の流祖山田宗徧さんが
好まれたことより、別名宗偏薔薇として使われており、
ネットで拝見すると、椿みたいな感じで、良いですね。
他にはアザミやハマナスも許されているのだそうで、
勉強になりました。

ヌスビトハギ(盗人萩)で

2017-09-13 18:15:50 | 季節の花々
昨日朝の大雨警報が嘘のような夕暮れの若草山でした。
明日は秋晴れを予感させます。

最低気温は20.9℃とやや涼しい朝を迎えますが、
雲が多く、台風18号の影響で秋雨前線の南下が
妨げられたのでしょうか?

今朝はお稽古に伺う日、
庭から花をと思いますが、珍しい花はなく、
萩、ムラサキシキブ、水引、藪茗荷、木槿二種、
この木槿にたかったアリとの戦いは30匹にも、
でも車に運び入れるときにまだ数匹、可哀相ですが・・・

『木槿花群がるアリに採りし我』
            愚句
奈良市内に入ると、雲の下の若草山、昨日の雨のせい?
草の緑を背景に、光る東大寺大仏殿の鴟尾が目に入ります。
自然と背筋が伸び、何を教えて頂けるか楽しみですね。
「四ケ伝」「行之行台子」「大円之草」「大円之真」
「真之行台子」の奥伝のいずれかだったら、
教本のない口伝のお点前、メモもだめですから、
盗ませて頂きましょう。

盗むと言えば、ふと止まった車から道脇の萩の花?
違います。「ヌスビトハギ(盗人萩)」が咲きだし、
あの「ひっつき虫」も出来かかった枝も。
 
ヌスビトハギの和名は、果実が泥棒の足跡に似ると言う説も
                (牧野富太郎)
ひそやかに盗人萩の実を結ぶ
           石井邦子

ところが今日は「貴人清次濃茶付花月之式』と、
小習いの「貴人清次薄茶」さらに「貴人清次濃茶」
みっちりと教えていただけ、帰り着いたら午後4時半、
きちんと身(実)が付くのでしょうか?
主菓子は奈良・樫舎さんの『こぼれ萩』
 
「萩」と言えば今日の誕生日の花で、
花言葉は「思い」。

大雨警報の朝に杜鵑草が咲きだし

2017-09-12 17:05:25 | 季節の花々
蒸し暑くて久しぶりに寝苦しい朝を迎え、低い雷鳴で
目を覚ますとラジオから「ツリフネソウ」と誕生日の花の名が
もう少し寝かせて・・・ウトウトしていると五時半頃から
ゴロゴロ雷鳴が鳴り響き激しい雨も、慌てて窓を閉めに。
いってもそれほどではなく、七時には小雨に、ところが
小学校に設置された防災無線から大雨・洪水警報の発令が、
TVでも奈良中部に記録的大雨、電車まで止まっていると
あっ、孫の面倒依頼があるかもーと思っていると
やはり電話が架かり”お昼までに解除になれば、
ご飯を食べさせて登校させて下さい”とのこと。

やって来ました。ランドセルを放り投げ二階の居候さんへ
一目散、動き回りたいのか「かくれんぼ」をしています。
最近の小学生も中学生もやることが一杯なのに?その後も
ワークはせずに、大人しく本を読んでおり、その間にと

お昼から月一回のお茶の講座のお世話がありますので、
「着せ綿」を10個、何回目か、やや手慣れてきました。

そして小雨を見計らい庭へ花を採り往くと、今年始めて
『ホトトギス(杜鵑草)』が一輪咲きだすも、このままで
*夕方講座から帰り、ネットで今日の花を調べていると
 フトイ、ススキ、インジゴ、クレマチス以外に
 『ホトトギス』の名が、花言葉は「秘めた思い」に
 

採った花は、雨に打たれた木槿、萩、水引と藪茗荷を
   
軸等も用意すると、お昼からの準備はOK、次は、

可愛い孫たちも含め5人前のお昼ご飯、チキンライスを
作りおき、後は卵を載せるだけに。

やはり、11時になると飽きたのか?
また「かくれんぼ」、一階から二階へと走り回り、
疲れますね。小雨なのに、午後も警報が続のでしょうか?
突然、スマホが鳴り”警報は11時32分に解除され、
午後1時半までに登校”と学校からの転送メールが、
さあご飯を食べさせて、送り出し、講座へ。

貴人清次濃茶と貴人清次薄茶を

2017-09-11 18:55:27 | お稽古
2001年9月11日テロ、同じ年の3月にNYで観たWTCは・・・
「グランド・ゼロ」に、合掌。
北朝鮮情勢も安保理の制裁の行方が心配ですね。

昨日の奈良の最高気温は30.4℃と真夏日になりました。

湿気もあり簀戸を通る風も・・・
お稽古場は、炭が入り、エアコンを効かせてのお稽古に。
 
床のしつらえは、「寿楽」、「菊置上蛤香合」
お花は、二種の木槿、吾亦紅に水引を
 
主菓子は「着せ綿」を作り
干菓子は、軸に合わせ長寿の『鶴亀』を
 
四人さんがお揃いで、
貴人清次濃茶を二回と貴人清次薄茶を一回、
一礼が多く、時間があっという間に過ぎます。
お一人だけ点前が出来ず、最後と思っていましたが、
菊月も中旬に入ったばかり
次回お出での折、させていただこうかしら。