気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

長月の玄関は「天上大風」の色紙で

2017-09-04 17:47:03 | しつらえ
奈良の最低気温は18.0℃、4日続けて20℃以下と肌寒く
米の花の開花時期ですので米作が心配ですね。

長月の玄関のしつらえは、虫籠を残し、
色紙の『天上大風』良寛さんと、南瓜を。

凧文字『天上大風』は、良寛さんが子供らに凧に書を
せがまれると、天高く凧が揚がったと伝えられており

一見すると線が細く拙い字の形で素人ぽく思われます。
天の字だけが異常に大きく、第一画と第二画の間も離れ、
風も虫が極端に左に寄り、隙間ができ収まりが悪いよう。
でもこの隙間に、何か風が通っていくような思われませんか
落款の「良寛書」の位置も決してよくないのに、
全体としては、絶妙なバランスになります。     
王羲之の書を習われたからなのでしょう。
            (NHK美の壺等より)

南瓜(かぼちゃ)は、少しここで・・・
ハローウィンにも使えますね。

『大南瓜並びし籠にも秋の風』
           愚句