気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

カシワデアジサイと秀忠の和歌色紙を玄関に

2018-05-28 17:18:08 | しつらえ
九州北部、四国地方も梅雨入り、曇った近畿地方は雨雲でなく
まだ、平年の梅雨入りは6月3日、雨が降れば関東まで一気に。

奈良の空も一面雲に覆われたなか、お稽古に伺いますと、
 
急用のため大先生が代稽古をしてくださることに。
それも割り稽古、歩き方から帛紗さばきなど、有難いこと
初心に還れ、そして炭付花月が終わると、お昼の休憩に・・・
もっと教えて頂きたかったのですが昼過ぎから自宅稽古のため
そっと座を外させて頂きました。

もう梅雨入り前ですので、昨日の自宅稽古を終えると、床から
応神天皇さんの皐月人形、玄関の兜などを”ご苦労様、来年も”
と問いかけながら丁寧に仕舞いました。

玄関の水無月のしつらえは、
 

色紙は「和歌色紙」徳川家康・秀忠・家光筆 徳川美術館蔵
から秀忠(1578-1632年)色紙、江戸時代17世紀
人間味のある個性的な心情にあふれた書で、
秀忠色紙
「新古今和歌集」巻十九・神紙に所収する藤原俊成の一首で
金銀泥で雲霞と草花を描いた緑具引紙の色紙に散らし書きを
神風や ③たち 
   いすゝの はし
いく 河の め
  千世 宮 けん
   すめ はし
    と   ら
 
「台徳院殿御実紀」に「今も御文庫に伝えし王義之が聖教序は、
常に御臨本なされし御品なり」と平素から習字に勤しんでおられ
熟達した筆蹟には洗練された感性がうかがわれます。

花は満開のホタルブクロ以外に頂いた『カシワデアジサイ』を
  
『カシワバアジサイ』の特徴は名前の如くカシワに似た形の
5~7つに深く裂けた葉と円錐形の花房で、北アメリカ東部原産、 
日当たりが良すぎると葉焼けを起こすそうで、一部が褐色に。
でも秋になると紅葉し二度楽しめると。

床の唐招提寺の宝扇も玄関に飾らせていただきました。


玄関は華やかな樫葉紫陽花に、緑具引紙の和歌がお待ちかね。