気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

母の日は奈良「かこむら」で懐石を

2018-05-14 16:58:49 | グルメ
昨日の雨もすっかり上がり朝から晴天、聞きなれた響き渡る声
テッペンカケタカ」と囀り、『ホトトギス』です。
正岡子規も中国の故事「杜鵑の吐血」鳴いて血を吐く
ホトトギスと自身の病状・肺結核を重ねあわせて付けられた
ペンネーム(生涯54個も)の一つです。
この漢字の異名として「不如帰」「杜宇」「杜鵑」「蜀魂」
「蜀鳥」「杜魄」「蜀魄」などが。( 大辞林より)
明治26年に子規はこんなホトトギスの句を・・・
鳴かぬなら鳴かぬと鳴けよ鵑
    実は「寒山落木」で抹消句になっていおります。
子規の頭のなかに、松浦静山の『甲子夜話』の逸話。
        「まつらせいざん」「かっしやわ
 夜話のとき或人の云けるは、人の仮托に出る者ならんが、
 其人の情実に能く恊へりとなん。 
 郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、                        
   なかぬなら殺してしまへ時鳥    織田右府 
   鳴かずともなかして見せふ杜鵑   豊太閤 
   なかぬなら鳴まで待よ郭公     大權現様
                  (原文のママ)
      
私は「目には青葉 山ほととぎす 初鰹山口素堂
の方が・・・半年ぶりにお友達夫婦と一緒に雨の降る中、
奈良懐石料理『かこむら』さんへ。
入り口 
 カウンター席


予約の段階でテーブル席が埋まり、和室へと迎えられると
「かこむら」東大寺長老「守屋 弘斎」筆の額が掲げられ、
八品で5000円の懐石の始まりは、男性陣は生ビール、女性は
雨だったので車で来たのでお茶にて、母の日に乾杯!?
八寸」、八つ橋をイメージされり、
麩?ソラマメと海老を、かきつばたは胡瓜にニラの葉先で
ポテトに雲丹を包み込み青のりをまぶすと苔に・・・
さらに一口鮨も絶品はイイダコ!で。


「煮碗物」鱧とずいきにじゅんさいをあしらい、お出汁は絶品


「お造り」まぐろとヒラメ、ヒラメの弾力感と繊細な味わいが


「炊き合わせ」たけのこ、厚揚げ、スナップエンドウと?


「揚げ物」シラウオと野菜のかき揚げ


「酢の物」蟹身と・・・


「鯛の炊き込みご飯」「糊の味噌汁」と香物
ご飯のお代わりもおねがいしました。


「デザート」はスイカとスムージーのゼリー
 

お酒は、お友達の旦那様によると、初めてリニューアル?
食事の邪魔をしない日本酒を選ばれておられるとの事、
一つ取り下げ、新たに三種類入ったそうで、その中から
奈良三輪の今西酒造「三諸杉」純米吟醸
爽やかさと甘さのなかにクリアな旨みと綺麗な酸味が、

もう一つは奈良吉野の美吉野醸造「蔵王桜」純米吟醸酒で、
柔らかな口当たりとキレの良い酸が、最初はあれっとなるが、
ぐいぐいと進み食事にあうお酒にと


一時間半、ゆっくりと愉しめ満足、お腹が御馳走様。
2017年もミュシュラン一つ星、接客がという声もあるなか
だけど寡黙な御主人、最後はお見送りまで、

又寄せてもらいます。

昼からの自宅稽古が終わり、ほっとすると・・・
ホトトギスの声、夕方の今は「特許許可局」と。