気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶道資料館「むしあげ」展へ

2018-05-19 09:35:56 | 美術館・博物館
深夜の土砂降りが、未明には通り過ぎたよう
でも思わぬ場所、東北で水害が、例年梅雨末期だったら・・・
異常気象なのでしょうね。
そういえば大和文華苑のササユリが開花したと、一週間早い!

昨日京都、ついでに寄った『茶道資料館』では5月27日まで
春季特別展『むしあげー岡山に花開いた京の焼物ー』展が。
日本一清楚とも評される虫明焼ですね。


虫明焼は300年前お庭焼として生まれ、18世紀に伊木三猿斎
中興の祖として登場します。
HPによると
”京焼の流れを汲む焼物と言われ、備前焼とともに、岡山を
 代表する焼物として知られてきました。虫明焼の優れた
 茶道具が生み出された背景には、岡山藩の筆頭家老、
 伊木家14代目の当主である三猿斎(忠澄)と裏千家11代家元、
 玄々斎の交流がありました。三猿斎は虫明の地で茶道具を
 制作するため、京焼の陶工、初代清風与平真葛香山を呼び
 寄せています。”と

京風の影響を受けた、薄作りで淡性な粟田風のひなびた風情を
醸し出す虫明焼、基本となっている透明釉は天然松灰を主原料
に自家精製された透明の灰釉、この灰釉の持っているおとなしい
飽きのこない色調が魅力そのものになります。

後期展では74作品(虫明焼とモデルとなった京焼等も展示)
1.「色絵菊文鉢」初代清風与平作 19世紀 瀬戸内市教蔵
色絵菊文鉢・虫明焼

3.「金襴手鳳凰文盃・盃台」 初代清風与平作 9世紀 個人蔵 
金襴手鳳凰文盃・盃台 虫明焼

13.「染付茶碗 銘あけぼの」 初代清風与平作 19世紀
14.染付花唐草文仏手柑鈕合子 初代清風与平作


20.「銹絵雪竹文手鉢」19世紀 東京国立博物館蔵


25.「三島写角水指」玄々斎好 塗蓋 11代飛来一閑作今日庵蔵
三島写角水指

33.「銹絵雪月花文茶碗」三つ 野﨑家塩業歴史館蔵
花 

38.氷裂文茶碗 江戸時代19世紀
ヒビを氷の割れ目に例えられて感激しました。

39.「福寿字文引舟水指」19世紀 
福寿字文引舟水指

51.「落雁水指」 真葛香山作 明治時代19世紀
落雁水指
52.京焼「落雁水指」 真葛長造作 江戸時代19世紀
59~73.茶碗が 見事でした。

68.「伊賀筒茶碗」銘 大天狗 伊木三猿斎作 19世紀
伊賀筒茶碗

84.一行「無事」伊木三猿斎筆 19世紀

写しでしょうか虫明焼の十二か月の茶碗「桜」で
一服頂いてまいりました。