よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ズイコー24mmF2.8

2015-09-21 00:00:15 | オリンパス交換レンズでワンダフル

  ズイコー24mmF2.8


 積年の想いがかないまして、私の大好きな広角レンズの焦点距離の24mmのズイコーがやってまいりました。
モノコート時代からラインナップされているズイコー広角レンズの草分け的存在のレンズですが
本レンズはかなり新しいバージョンのようでロゴも細目の印字のマルチコートバージョンです。

24mmという広角でありながらレトロフォーカス感を表に出さない細身のプロポーションがセクシーです(*^^*)。
重量も185gしかなくダイエットの必要もさらさらありません。もっともOMレンズは200g以下のレンズが
ゴロゴロしています。ライバルのペンタックスでも195gですから圧倒的じゃないかわがOMは!て感じですね。


 OM-3チタン  ズイコー24mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 明石にあります中崎公会堂です。1911(明治44)年に造られたそうでなんと100年すぎの現役選手です!。
お寺や神社みたいに崇められる存在なら残っていてもべつに驚かないのですが、普通の公民館みたいな公共施設が
しかも現役とは驚きです。空襲も震災もものともせずにがっしりと建っています。

公会堂ですから、予約すれば一般でも普通に使わせていただけます(^^)。
こけら落としにはあの文豪夏目漱石が来て講演されたとか。


 OM-3チタン  ズイコー24mmF2.8 1/8 F4 ベルビア50

 高い天井と磨かれた床が100年の重みを感じさせますね。昔の広角レンズですが歪曲も少なくて
広角が得意なズイコーらしさがバツグンです。ちょっとへちゃつぶれ感があるのはお約束ということで(^^)ゞ。


 OM-3チタン  ズイコー24mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 ズイコーの24mmは大口径タイプのF2が有名ですが、普通版の2.8もなかなかの実力派ですね。
「ズイコーは暗いほうがシャープで鮮鋭」という伝説が有名です。私はどちらかというとレンズの
性能云々よりも大口径タイプのレンズはボディとのバランスが悪くなって手持ちのホールディングがあまくなり
手ぶれが微妙に発生して相対的に画質が落ちる・・・という認識なのですが(^^;)。


 OM-3チタン  ズイコー24mmF2.8 1/500 開放 ベルビア50

 廃屋の壁面にたくましく咲き誇るムクゲです。植物って自分では一歩も動けないのに
素晴らしい繁殖力ですね。庭木でうえられたのでしょうけど家屋がなくなっても毎年元気に
咲いてくれています(^^)。

開放描写もズイコーらしいドヨぼけは健在です。ピントの合ったところの鋭さもらしいですね。
F2の評判が良すぎてあまりメジャー感のないF2.8ですがボディとの相性は圧倒的にこちらが上かと。
今度は専用レンズフードを探してやらなくちゃです。




コメント (3)
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ズイコーMC 50mmF1.8

2015-09-05 00:33:23 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 ズイコーMC 50mmF1.8


 最近すっかり中古カメラ屋さんのジャンク棚も寂しくなってきました。
もっとも「カメラ」といえばデジカメも指すようになってからもう10年あまりになるのですから
フィルムカメラ→デジタルカメラに買い替えてしまった人がほとんどでしょうし、中古カメラ屋さんもせっかく?ジャンクが入荷しても
再販売できる可能性は減っていますから燃えないゴミにしてしまうことも多いのでしょう。

ただそうなりますと私みたいなジャンク好きの人間としてはその哀れなレンズ達を見捨てるわけにはいきません。
今までどんなにジャンク棚にゴロゴロしていても無視していたメジャーなレンズにも萌えるようになってきました(^^)。

そこで今回はわがメインシステム機のオリンパスOM用ズイコーMC 50mmF1.8です。
OMシステム(Mシステム)発表当時からメインの標準レンズとしてラインナップされていただけあり
いろいろバージョンがあります。最初期のアンバー色のモノコートバージョン・そしてマルチコートされだしたMC表記のバージョン
最後にマルチコートが当たり前になってMC表記が省略された最終のバージョンです。

ジャンクから救出できたのはMC表記のある第二世代のようですね。マルチコートとはいえ広角レンズのF2シリーズみたいに
こってりとコーティングしてある感じは少なく、けっこうレンズ面はキラキラ反射しますし全面コーティングというわけでも
ないようです。

OM系列では「最終型」?とも言えるOM-3チタンに装着してみますと、時代はずれていても純正中の純正の標準レンズですから
実に良く似合いますね。実際昔のカメラ雑誌には「50mm標準レンズを使いこなそう!」「50mmレンズに不可能はない!」
みたいな入門記事が定番でした。
普段40mmしか使わない私としては果たしてうまく使いこなせるかどうかちょっと不安になりながら出発です(^^;)。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/250 F8 ベルビア50

 撮影を始めてみますとやはり40mmに慣れすぎているせいか「ちょうっと長いよ~ヒキが欲しいよ~」という
場面ばかりに遭遇します。カメラ雑誌の記事のように「距離感を強調する構図で絞り込んで広角レンズ的な表現も可能」
なのだそうですが・・・自分のヘタさ加減は棚にあげて、あの作例は本当は35mmレンズで撮影したのではないか?などと
思えてきてしまいます。ズイコーらしくへちゃつぶれ感バツグンですね(^^;)。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/250 開放 ベルビア50

 続いては木陰で休憩するクマゼミさんを接写です。雑誌の記事では「レンズ単体でもここまで寄れる。クローズアップレンズや
中間接写リングやリバースリングを使えばもっと接写が可能」などと書いてあったのですがクローズアップレンズなど持っておりません。
カメラ店の販売員時代もクローズアップレンズも中間接写リングもめったに売りませんでしたね。
合焦する撮影距離が決まってしまい、フォーカシングできるところがシームレスにならないのです。
虫さんなどの動きものの撮影にはとっても使いにくいでのす。

OMは特に「本当の」マクロシステムがむちゃくちゃ充実していましたしね。
ただ、私のマスターレンズたる40mmF2と比較しますと明らかに開放&接写のときの描写は良好です。
さすがは長年OMシステムの標準であり続けたレンズなだけのことはあります。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/125 開放 ベルビア50

 お次は開放絞りでの通常撮影です。ズイコーらしいどよどよしたボケ味に実家に帰ったような安心感を感じます(^^)。

1997年発行の 毎日ムック カメラこだわり読本の記事の中に
ズミター50mmF2・ズミルックス50mmF2・ ズマリット50mmF1.5
キヤノン50mmF1.8・ ニッコールS50mmF1.4・そしてこのOM50mmF1.8の
開放描写での比較記事が掲載されており、ズミクロンの次くらいに良く写っていました。

よくよく考えてみればマルチコートされているとはいえ設計年次はまだまだモノクロが主流だったころのレンズです。
設計もテスト撮影もモノクロフィルムが主体だったと思われますよね。
次回はモノクロ撮影に挑戦しようかと思っております(^^)。
コメント (2)
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