よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

マミヤU

2014-04-20 14:59:03 | その他いろいろとワンダフル
 
 マミヤU


 最近すっかり中古カメラ屋さんのジャンク箱もデジカメが増えてきました。デジカメの型落ちにもいろいろ
面白いものはあるのですが、スマートメディアやXDピクチャーカードなどというもはや
製造されてないメディアのものもあって速攻で廃棄されてしまうものも多いようです。

一方フィルムカメラはシャッターさえ切れれば普通に使えてしまうものも多く、しぶとさはデジカメの比ではありません。
そして今回サルベージに成功したのは1981年にマミヤから発売された「マミヤU」です。

中判カメラメーカーの顔が有名なマミヤですが、けっこう35mmフィルムを使うカメラも作っていたのです。
このマミヤUは比較的有名なほうですかね。

丸いバルジを長方形の箱に貼りつけた「がんばった80年代」感のあるデザインでポートピア81のパビリオン
「神鋼ポートラマ館」を髣髴とさせるデザインですね。当時一番人気のダイエー館は人気がありすぎて
(待ち時間3時間とかが普通でした)結局立ち見で回転率の良いポートラマ館を見ていたのを思い出します。
あれから33年もたったんですね~。

「これ、買います♪」
喜んでカメラ屋さんのレジに持っていくと、若い店員のお兄さんがふしぎそうな顔をしながら精算してくれました。
「ここいらへんのカメラわからないんですよね~」
そうじゃろうそうじゃろう。値打ちがわかればこんなに安いわけないからねっ。

「いや~たぶん動くから大丈夫です。本当はシルバーが良かったんやけど」
「シルバーもあったんですか。ジャンクやけどよろしいですか?」
「モチのろんですう!」
長年探していた名機?をワンコインでゲトできておじさんは嬉しいのだよ(^^)。

シャッターボタンのゴムは経年変化の加水分解で溶けてなくなっていますが、きちんと切れます。
フラッシュもセルフタイマーもばっちり作動します。
レンズにはなぜかド真ん中にホコリが一本入っていますが気にしないことにしましょう(^^)ゞ。


 マミヤU セコールレンズ35mmF2.8 ベルビア100F

 セコール35mmF2.8は贅沢な4群5枚で構成されているのは嬉しいポイントです。
ピントは無限大・3m・1.5m・1mの4段階です。カメラの性格からすれば3mが一番得意ぽいですね。

桜に誘われて小野の浄土寺まで足をのばしました。まずは国宝浄土堂です。
中に鎮座ましますのは阿弥陀三尊立像でなんとあの快慶さんの作だそうです。
マミヤで名刹を撮影・・ってなんか嬉しいです。


 マミヤU セコールレンズ35mmF2.8 ベルビア100F

 今度は1.5mでの描写を見てみましょう。不思議にスレンダーな狛犬さんです。
アッカンベー度が激しいですね(^^)。
丸いレンズバリアやファインダーとレンズキャップが連動しているところなど、当時のライバルはオリンパスXA2だった
のが見てとれますが、レンズが上等なぶん小型カメラ搭載の35mmのレンズにありがちな
ハンカチを四隅から引っ張ったような糸巻感もなく、なかなか気持ち良い描写です。
販売のほうはXA2にはまったく及ばなかったようですが・・・(^^;)。


 マミヤU セコールレンズ35mmF2.8 ベルビア100F

 露出はもちろんオートですが、マニュアルでフィルム感度設定ですので露出補正もできます。
ちょっと明るめの設定でネガ向きの露出設定ですね。

セールス的にはあまり成功しなかったらしいマミヤUですが
今このスタイルでそのままデジカメにしたらかわいくてけっこう売れそうですね(^^)。
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ズイコー100mmF2.8

2014-04-12 23:16:36 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 ズイコー100mmF2.8


 今年の冬は雪がよく降って特に寒かったですね~。そのぶん春の暖かさがより一層ありがたく感じます。
うらら・うららと春風になよわれて今年も桜の撮影に出発です(^^)。
桜の花をむにゅむにゅっと引き寄せて写すには、中望遠レンズ100mmが最適であります。

ズイコーの100mmにはあともう一本F2の明るさのほうもあるのですが、春の陽気のうららかさには
より小型軽量でOMボディとのマッチングも完璧なF2.8が似合います。
というのは言い訳で、ウエストポーチにすぽりと入る100mmF2.8が便利すぎてついつい選んでしまうのでした(^^)ゞ。


 OM-4Ti ズイコー100mmF2.8 F22 AE ベルビア50

 私のマスターレンズであるズイコー100mmF2.8をOM-4Tiに装着して小野のさくら堤公園に行って見ました。
みごとなソメイヨシノの桜のトンネルにまったりほっこりです。F22までせいいっぱい絞り込んでピントをかせぎます。

こんな時にはOM-4TiのTTLダイレクト測光が便利ですね。シャッタースピードが遅くなればなるほど
信頼感がアップです(^^)。狙いどおりのもにょもにょ望遠レンズ圧縮桜を撮ることができました。


 OM-4Ti ズイコー100mmF2.8 開放 AE ベルビア50

 巷で人気の「背景のボケた一眼レフな写真」ならぬ「前景のボケた写真」を撮ってみました。
私がこの100mmF2.8が大好きな理由はこの前ボケの柔らかさと、開放からばっちしの描写力です。

菜の花は前ボケ写真の定番なわけですが、向こうの大きな椿と桜もズイコーには珍しい柔らかくてあたたかな
写りです。画角さえ合えばなんでもこのレンズで撮りたくなってしまいますね(^^)。
 

 OM-4Ti ズイコー100mmF2.8 F5.6 AE ベルビア50

 ちょっと足を伸ばしてあの「今日も牧場は日本晴れ♪共進ぎゅうにゅう良いぎゅうにゅう♪」で有名な
共進牧場に来てみました。ジャージー牛さんは桜に目もくれずもくもくと草を食んでいます。
花より団子ならぬ花より牧草ですね(^^;)。

OMシステムといえば広角レンズが有名で、実際「OMボディに広角レンズをつけてで軽快にスナップしよう!」
というのが定番ですけれども、たまには中望遠でスナップはいかがでしょうか?

この100mmF2.8はタマ数も豊富でF2と比較しても圧倒的に小型軽量です(F2.8は235g・F2は500g)。
OMがMシステムのころからラインナップされていますが、後記型のマルチコートになったバージョンの
タマ数も豊富にありますから、OMユーザーで「背景のボケた一眼レフな写真」を撮りたい方には
この100mmF2.8は実におすすめのレンズです。

ズイコーでも安価なほうですし、なによりボディに装着すると小顔でとってもかっこいいですからね(^^)。

コメント (2)
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クイーンエリザベス 神戸入港

2014-04-01 13:44:10 | 神戸ふねふね
 
 BALMORAL

  2014/02/27 神戸港 
 
 春になって行楽シーズンが始まり、神戸港へも外国からのクルーズ客船がぞくぞく入港しています。
特に「神戸港初入港」といわれると萌えてしまいます(^^)。

まずはBALMORAL 43,537トンです。1988年就航ということでちいと古いのです。
フレッド・オールセンという会社のふねなのだそうですが、フレッド・オールセンの親会社は
ハーランド・アンド・ウルフという会社であのタイタニック号の建造主だとか。
そういわれてみると、少しくサビの見えてクラッシックな船体もなんだかありがたく見えてくるではありませんか(^^)。



 2014/02/27 神戸港 ポートターミナル

 ふだんはあまり撮影しないポートターミナルからの、艫から見たBALMORALのブリッジです。
実は7時30分に入港ということで「6時30分についたらええわ~」と余裕ぶっこいてましたらなんと
6時すぎには接舷しようとしているではありませんか!

神戸大橋をダッシュで駆け下りてみたものの、とうとう入港時の船首からのカットが撮影できませんでした(TT)。
繋留ロープのネズミ返しがずれまっくて意味をなしてないのがアバウトです(^^;)。

 Queen Elizabeth

 2014/03/19 神戸港

 そしてついに、豪華客船といえばクィーンエリザベス、飛鳥Ⅱを知らなくてもクィーンエリザベスを知らない人は
いないであろうというふねの女王さま、Queen Elizabeth 90,901トンの入港です\(^O^)/!!

女王様の人気ぶりは凄まじく、平日朝8時にもかかわらず岸壁はあふれんばかりのギャラリーでいっぱいです。
岸壁から落っこちるのを心配した巡視船がずっと「がんぺきからのてんらくにごちゅうういくださあああい~」と呼ばわって
ウロウロなさるので、うるさいったらありゃしません(^^;)。

私のようなマニア以外にも一見さんもたくさんいらっしゃっていて、三脚の開き方やカメラの構え方もぎこちなく
ほほえましい限りです。ついつい余裕をかまして場所を譲ってあげたりしていたら岸壁がまるで廃止されるブルートレインの
最終列車の出発ホームのようになってしまいました。早くから構えていた私のポジションにも容赦なくとなりのおじさんの
ひじが入りこみます(TT)。


 2014/03/19 神戸港

 女王様のセクシーなヒップを拝見できて感激です(*^^*)。
ポートターミナルのギャラリーデッキにも人が鈴なりですね。
私たちが撮影中もヘリコプターはバラバラバラバラ飛び回ってますし
「このふきんはちゅうしゃきんしでえすう」「がんぺきからのてんらくにいごちゅういくださあい」
おまわりさんのよばわりも最高潮です。

このくらいの大きさのフネになると接舷のときにはタグボートがおしたりひっぱたりするのですが
なんと女王さまは「わらわの体にふれるでない。ブレイモノ!」とばかりに
タグボートを脇にひかえさせ、ご自身のサイドスラスターだけで接舷されました。

前述のBALMORALのときとの差があまりに激しくてブランド力の差にあぜんとしてしまいました。
見るだけではなくいつかは乗客としてゆったりクルーズしてみたいですね。
コメント (2)
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