よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックス3.5F プラナー

2013-11-22 20:25:50 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3.5F プラナー


 なが~い間造られ続けているシリーズものというのは人気に偏りがあるものが多いですね。
落ち着いてよくよく見れば人気のないものも良いところがあるのが多いのですが、メディアへの露出とか
その道の大家がベタ褒めだからだとかで差がつくことが多いようです。

今回は数あるローライの中でもおそらく一番人気の3.5Fプラナーです。このデジタル全盛の中、ライカなどはどんどん
お手軽な値段になっているのにこの3.5Fはほとんど値段が変わっていません。最近はデラックスな2.8Fよりも
高価だったりします(^^;)。

その人気の秘密なんでだろうなんでだろう♪と、実際使ってみて思い当たるところはといいますと・・・
まずはもとからクラシックなので古くなってもいつまでも魅力的なデザインでしょうか。このあたり二眼レフの
本家パイオニア元祖であるローライの面目躍如といったところですね。

次に搭載レンズの良さでしょう。泣く子もだまる天下のツァイス製プラナーさまです。
細かく見れば絵づくりはぜんぜんリアルではない・・というより大げさにいえば思い切り転んでいるような気もするのですが
撮影時の記憶よりもかえって絵画的に描写してしまうのですから、まさにミラクルレンズです。

そして私が数ある二眼レフのなかでも一番強力だと思っているところのローライのパワー(3.5Fにかぎらないのですが)は
「みんな思わず笑顔になる人に優しいカメラ」というところです。
実際ローライを首から下げて撮影していますと通りすがりの人やお店の人などから声をかけられることが多いのです。

「すごいカメラですね~」
「ほ~懐かしいですな」
「わ~かわいい!すごい!かわいい!」などなど。過去には旅先の長崎のローカルテレビでインタビューされて
放送されたこともあったほどです。

特にいつも「あやしいカメラおやじ」として見られている厳しい視線に慣れた身体には
若い女性に「かわいいかわいい」と連発されると快感です。もちろんかわいいのは私ではなくローライなわけですが(^^;)。


 ローライフレックス 3.5F プラナー75mmF3.5 F16 1/8 ベルビア50

 プラナーの描写はいろいろなところで紹介されまくっていますので、誰もやらないネイチャーフォトに挑みました(^^)。
F16まで絞っても岩の立体感がすばらしく、これはやはりプラナー様の威力です。


 ローライフレックス 3.5F プラナー75mmF3.5 開放 1/60 ベルビア50

 もちろん開放絞りのプラナーさまの実力もすごいです。水木しげるロードの鬼太郎さんですが
喜んでモデルになっていただけました。大きな瞳やちゃんちゃんこの質感は、プラナーだけが出せる独特の
雰囲気ではないでしょうか。背景のボケ方も。ただの電線をこれだけとろけさせた描写をするのですから
ポートレイトのレンズとしてはやはり唯一無二ですね(^^)。

カメラを構えただけでみんなを笑顔にするほんわかカメラがローライフレックスです。
もちろんポートレートだけでなく普通の撮影にも使えます。町撮りスナップを
される方にもオススメですよ。

 
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ズームニッコール25~50mmF4S

2013-11-17 21:02:16 | ニコン交換レンズでワンダフル

 ズームニッコール25~50mmF4S


 最近・・・というよりもずいぶん前からですが標準レンズといえばすっかりズームレンズになりましたね。
ただ、ズームのF値が広角から望遠になるさいに暗くなってしまうものが多く、マニュアル露出での使用が多い
私にはかな~り使いにくいです。

ちょっとズーミングするだけでシャッタースピードが早くなったり遅くなったりイライラすることこのうえなしです。
たとえて言えば、ごはんを食べている最中に勝手にお箸が短くなったり長くなったりする感じでしょうか(^^;)。

プログラム露出が一般的になる前は普及型のズームレンズでもF値固定なのが当然の助動詞だったのですが、昨今は
高価格のプレミアムタイプでないとF値一定のレンズはラインナップされていません。

ボディとセット販売の標準ズームレンズでもF値固定で登場してもよさげですけどね。
もっともメーカーからすれば
「ロースペックのレンズまでF値固定にしたらプレミアムレンズとの差がわからんようになって高くできへんからもうかりませんわ!」
というところなんでしょうけど・・(^^)。

などとないものねだりをしながらAiニッコールのF値固定ズームを物色しますと・・おお、25~50mmF4という素晴らしいタマ
があるではありませんか!調べてみますと「ニッコール千夜一夜」でも紹介されていてなかなかの名玉のようです。

旧世代のマニュアルニッコールズームということで今ではすばらしくお手頃になっています。発売当時は11万円!とか
していたレンズなんですね。これはなかなかにかつてのプレミアムなレンズじゃございませんか。




 ワイドズームの便利さにほだされて大好きな播州に出撃です。
チョーサの掛け声とともに屋台を差し上げる華麗な美しさが映える、魚吹八幡神社さんのお祭りです。
なんとこのような屋台が各町ごとに18基も出るという・・実にパワフル&リッチですね(^^)。

25mm域での使用がメインになるくらい近くで撮影できるのですが、屋台に轢かれそうになるので
一時も気がぬけません。もちろんお祭りですから轢かれるほうが悪いのです。
こういう激しいシチュエーションではニコンのヒトケタ機たるF4が実に頼もしく活躍してくれました。

広角25mmからのズームですが歪曲も少なくて非常に使い心地が良いレンズです。
レンズが大きいのでボディもF4くらい大きくモータードライブ付きボディか、今のファットなデジタルボディと
合わせるとばっちぐうです。ズーミングすると50mmのときは前玉がひっこんでフードなしでも大丈夫になるのも
便利なギミックです。

デジタル時代で某カメラ雑誌の診断室の作例写真でもISO800なんかで撮影されている今日
ズームレンズのF値くらいF4固定にしてくれても良いよなあ・・と思う今日このごろなのでした(^^)ゞ。

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ニッコール45mmF2.8P

2013-11-09 00:23:28 | ニコン交換レンズでワンダフル

 ニッコール45mmF2.8P


 私は40mmクラスの薄いレンズがこよなく好きなのですがいわゆる「パンケーキレンズ」のニコンバージョンが
このニッコール45mmF2.8Pというわけです。FM3A発売時の標準レンズとしてよくセットされていたので
シルバーのマニュアルボディにはまったく似合いますね。

ニコンがねらいにねらったパンケーキレンズですから当然のようにレンズ構成はテッサータイプです。
テッサータイプのレンズといえば「鷹の眼の先鋭さ」がウリなのですが「少ないレンズ枚数で高性能」
というのも特色です。

レンズガラスの枚数が少ない→すなわち低コストですから(レンズは4枚だけ)、ガラスにお金をかけないぶん造りは
こだわりまくってますね。ムクムクな削りだし鏡筒にフジツボ型の金属フードを標準装備です。
専用のシルバー枠のフィルターまでセットするという、およそニコンらしくない芸のこまやかさです。

パンケーキレンズは各社いままでもいろいろと出しているのですが発表時は人気なもののしばらくたつと人気がなくなり
モデル末期はけっこうな割引率でワゴン処分。ところが製造中止になったとたんにプレミアムレンズになる・・・というものが多いですね。
この45mmも一時はデッドストックなど定価以上になっていました。

最近ようやく落ち着いてきたので私もやっとこさっとこ手に入れた・・・というところです(^^)ゞ。


 ニコンEL2 ニッコール45mmF2.8P 1/125 F5.6 ベルビア50

 いつもの神戸港をふにふにと散歩していますと、ちょうどブライダルフォトを撮影されている現場に
でくわしました。ハッピーなお二人の門出の背景として神戸港はすばらしく良く似合うロケーションですね。
遊覧船のギャラリーもみな祝福しています(^^)。

ニッコールのヘリコイドは軽めのイメージがあるのですがこの45mmは幅も狭いこともありますが
しっとり重めでなかなかフォーカシングが気持ち良いです。少し広めの標準レンズという画角が私には
ジャストフィットで、カメラをかまえるとそのままぱしゃりぱしゃりとシャッターが切れてしまいます。

シャープさが身上のテッサータイプなうえに新しい?ニッコールですからヌケも良いので「いいお天気」な
感じが気持ち良いですね。ただこれまたニッコールらしく線はちょっと太目でしょうか。

今回はEL2で撮影したので軽快感バツグン!というわけにはいかなかったのですが、小さなレンズですから
逆に大きなF4Sとかに装着して「レンズを着けた感じがしない感」を強調するとレンズのコンパクトさを
一番楽しめるかもしれませんね(^^)。
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タムロン24mmF2.5 01BB

2013-11-01 23:31:05 | タムロン交換レンズでワンダフル

 タムロン24mmF2.5 01BB


 24mmという焦点距離は私の主力交換レンズです。標準は脳内画角的にが40mmが一番しっくりきますので
それから広角となると28ではちょっとものたりないんですね。加えて20やなどになると広角すぎて
へたくそな私には絵作りがうまくいかなくなったりします(^^)ゞ。

最近すっかりマイブームのタムロン24mmF2.5です。この01BBというモデルは鏡筒を改良された
新型?ですが、レンズの基本設計はけっこう古く、初代モデルの01Bは昭和54年の発売だとか。
ピンクレディーや山口百恵の時代ですねえ。

スペック的にも値段的にも「このレンズでなくちゃ!」感は薄いのですが、必殺技のアダプトールシステムレンズですから
マウントさえあればいろいろなカメラで使えるというのはやはり素晴らしいです。
今回はOM-4で撮影してみましたが、ズイコーと比べるとずいぶんメタボです(^^;)。
もっともズイコーとOMと比較するとたいがいのカメラは大きく感じてしまうのですが。


 オリンパスOM-4チタン タムロン24mmF2.5 01BB F5.6AE ベルビア100

 夕暮れどきの大丸百貨店をねらってみました。シャッタースピードが遅くなるのですが、さすがに開放では
コマコマに収差が出そうなのでF5.6まで絞りました。ここまで絞ると隅のほうもシャープです。
色はまたまたベルビア紫にすっころんでくれました。サンセット時にはベルビアに限りますね。
夕方のイメージが強調されてなかなか良い雰囲気です(^^)。

実はOM-4のTTLダイレクト測光は夕方などの夜景には最強で、刻々と変化する光を
見事にオートでつかまえてくれます。このあたりは絶大な信頼がおけるのでついつい
夕景などにはOMのオートで撮影してしまいます。

いまどき24mmを含むズームなどごろごろしているわけですが、ストイックな単焦点の玉も
「風景のきりとりごこち」が良いものですね。最近はどのメーカーもとても手のでないような
大口径でしか単玉をだしてくれませんからけっこう値打ちのレンズかもです(^^)ゞ。

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