よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5

2019-09-26 00:46:43 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5


 「最終モデル」それは哀しくもココロふるえる言葉です。
今まで脈々と受け継がれてきた先代からの熱き想いや理想形。
それがとうとう打ち止めになるのです。

時代の移り変わりとともにカメラをめぐる環境も変化しますから
やむを得ないといえばそれまでです。
が、現在では決して再現できないクオリティとフィーリング。
そのような、ある意味文化遺産的マシンが
奇跡の新品同様の状態で出品されていれば手に入れないわけにはまいりません(^^)。

ミノルタフィルム一眼レフの最終進化形ともいえるα7です。
発売は2000年ですからすでに20年近くむかしのカメラです。
α7は経年変化で外装ゴムが加水分解で溶けてベトベト・・・というのが多いのですが
この機体にはまったくその傾向がありませんでした(^0^)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 今回は非常に美しい手の知人に手モデルをお願いしました。
写真撮影の鉄則であります
「美しい写真を撮るには美しいものを撮ればよい」
が実践できて望外の喜びでございます(^0^)。
  

 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F
 
 装着のレンズはAFマクロ50mmF3.5です。
同門に等倍撮影のできる50mmF2.8Dがあります。

お値段は2001年時点で50mmF2.8Dが59,000円
            50mmF3.5が30,000円です。     
マクロレンズですから少しでも明るいほうが良いのはもちろんですが
あまりの値段差の違いに迷うことなくF3.5にしてしまいました(^^)。

ちなみに重量は50mmF2.8Dが295g
       50mmF3.5が240gです。
この大きさで50gの差は大きいですね。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 せっかくのマクロレンズですから普段撮らないスイーツを撮影してみました。
デジカメやスマホなら感度を上げて手持ちで・・といったところですが
50mmという焦点距離ではありますし、被写界深度も欲しかったので
フラッシュをたいてみました。

ソフトライティングセットⅡはブラケットと拡散板がセットになってまして
別売りのオフカメラケーブルOC-1100を使用して
フラッシュをカメラから離して使用します。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 ケーキ屋さんの店内で自然光も若干ありましたが
影響なくフラッシュだけの光の感じです。
でもソフトライティング効果は簡単な反射板だけのわりには
けっこう健闘してくれてますね。
 
ちなみに撮影のために各々のスイーツを手に持ってもらっただけで
彼女が全部を食べたわけではございません(^^;)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 「新しく買ったカメラを持って旅に出る」
それはまさに至福のときでございます。
(実はα7を入手してから一年ちかく経過しているのですが(^^;))。
およそ10年ぶりぐらいに
広島にまいりました。駅前がすっかりリニューアルされていて
オドロキです。

ちょうど通勤&通学の時間にあたっておりまして大変な混雑です。
広島の誇る路面電車がひっきりなしに発着しております。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 今回は4月にリニューアルオープンされた原爆資料館に行ってみようとまいりました。
それまで道すがら歩きながら路面電車を撮影しようというのが狙いなのです。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 当日は9月とはいえ残暑が凄まじく歩いていると汗が止まりません(^^;)。
これはもと京都市電だった車両ですね。
「金閣」のヘッドマークが「京都どすえ」とのたまわっておられます。
後付けのドカンと大きいクーラーが涼し気でうらやましい・・・。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 広島ですからラッピングはJリーグサッカーのサンフレッチェ号です。
超近代的な5連車両です。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 京橋川ぞいから稲荷大橋を望みます。
路面電車が走っていればどこを撮っても絵になりますね。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 こちらはもと西鉄の車両だそうです。
広告が全くなくて新鮮ですね。旅行者としましては
地元企業の広告がコテコテについてるほうが萌えなのですが(^^)ゞ。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 歩道橋の上からすれ違う電車を狙います。
もっともごんごんといくらでも走ってくるので
別に狙わなくても撮れてしまいますが(^^)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 開放 AE プロビア100F

 汗をかきかきやっとこさ原爆ドームまでまいりました。
いささか脱水症状気味なのでここはスポーツドリンクといきたいところですが
カープの缶コーヒーがあったのでついついこちらを購入してしまいました(^^;)。
 


 コーヒーを飲んでほうっとしていますと・・
川辺で謎の動画撮影をされている方がいらっしゃいます。
よりによって星条旗を大きくかかげ、その前で竪琴をひいております。
いったい何のパフォーマンスでしょうか?

目的を尋ねる勇気もなかったのですが、これだけ堂々としてらっしゃいますから
意思をくんで掲載させていただきました。

原爆資料館はアジアよりヨーロッパ系の外国の方が多かったのが
印象的でした。

 ミノルタ渾身の作だったα7は、カメラグランプリをはじめ
さまざまの賞を受賞しております。
トップの写真を見ていただければわかるとおり
本体だけなら下位機種のスイートなみの小型プロポーションです。
 
ご覧のように縦位置コントロールグリップVC-7を装着すれば
盤石のホールド感となります。(それでもたいして大きくありません)

今回は単三電池で持ち歩きましたがホールディングが良いので
全く疲れを感じませんでした。
上位機種のα9と比較しましても身もココロも軽く撮影できます。

日付もはっきりくっきり入れられますし
外装ゴムの経年変化がなければぜひとも
使ってみていただきたいマシンであります。

ミノルタレンズの持つ高い質感と発色の美しさを
もっとも高い領域で発揮させるボディであることは
間違いございません(^^)。


 
コメント (2)
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オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8

2019-09-17 23:17:38 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8


 先日はわが本妻たるOM-4Tiの記事をアップさせていただきました。
ただあまりにも使い慣れた機種ゆえに「見て楽しむ」感は全くと言ってよいほどありません。
カメラジジイたるもの、美しいものにココロ震える・・という思いを忘れてはなりません。

そこで思いついたのがもっともスレンダーで小股のキレ上がったOMボディともいえる
OM-1Nブラックです。

ごく初期のM-1から始まりまして、最終型であるOM-1Nのブラックはけっこうレアです。
1986年当時の本体価格はシルバーが50,000円でブラックが54,000円です。
普通のシルバーボディより4,000円も高いですから現存数が少ないのはむべなるかなですね。

何よりも塗装の状態を優先して探しておりましたので他の部分のコンディションには
目をつぶってゲトしました。
おかげでプリズム&スクリーン交換までするオーバーホールをするハメになりましたが(^^;)。
ただそのせいもありましてパリパリの新品と見まがうようなボディに復活いたしました。


オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 今回のレンズは28mmF2.8です。
OMシステム発売当時よりラインナップされ、名玉の評判の高い28mmF3.5の後継機です。
「切れ込みの良さと使いやすさがバツグン!」ということで登場以来OMユーザーの
マストアイテムの感があった28mmF3.5と比較しますとそんなに話題にもならなかったレンズです。

1981年(昭和56年)版のカメラショーカタログには両方並んで掲載されていますから
そのころにだんだんと切り替えられていたのでしょう。

ちなみに当時のお値段は28mmF3.5が27,000円
           28mmF2.8が26,200円です。

28mmF2.8がマルチコート化されてスペックも上がっているのに安くなっていますね(^^)。
もっともレンズ構成は28mmF3.5が7群7枚で180g
          28mmF2.8が6群6枚で170gです。

性能を追及した28mmF3.5よりもコストダウンはされているわけですが・・

舞子にあります海まで一直線に駆け下りられそうな坂道です。
「坂の街 こうべ」の面目躍如といった道路です。
中学生くらいなら一気に自転車で駆け下りるところですが
おじさんぐらいの年になりますととてもそんな勇気はございません(^^;)。
        

 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 無限軌道が男らしさを主張する工事車両です。
ガテン系の車両のなかでもなかなかにかっちょよいですね。
コクピットは密閉式ですが、エアコンも標準装備なのでしょうか。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 加古川にあります円長寺公園に保存されています別府鉄道キハ2号です。
いたずらなどによってボロボロだったのですが、有志のみなさまのクラウドファンディングなどで
レストア中でありますとか。

マルチコートレンズ&ベルビア50の特性を生かしハデハデの赤色が
表現されておりますです(^^)。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F4 ベルビア50
 
 明石の中崎公会堂の前にあります忠魂碑です。
揮毫はまたまた東郷平八郎閣下でございます(^^)。

石のラインがまっすぐすぐで歪曲収差のなさが際立ちますね。
もっとも無理をしたスペックではありませんから
普通といえば普通であるわけですが。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/15 開放 ベルビア50

 いつもお参りさせていただく神社の前の野良猫です。
神社の境内の常でずいぶんと暗く、開放&1/15秒というスローシャッターで
がんばってみました。
開放で撮影しますとずいぶんと周辺落ちがいたしますねえ。

暑いなか白猫さんもげんなりしております。
猫から見れば怪しいオッサンがはいつくばってカメラを構えておりますから
怪しく見えて当然です。ですがもう少し愛想のある目つきをしてくれても
よさそうではありますが(^^;)。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F4 ベルビア50

 先日ポートアイランドに移転し、解体を待つばかりの県立こども病院です。
実は私も入院していたことがありまして。当時から「ボロい病院やなあ」
と思っていたのですが、ますますらしくなっております。

見かけはボロくとも技術は一流で有名だったのですが
一流ということは重い症状の子供たちが多いということで・・
少し胸の痛みを感じながら撮影いたしました。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/250 F4 ベルビア50

 例によって開放でのお花の描写です。
ボケ味はまあまあといったところでしょうか?
標準的なスペックの広角レンズですから思慮外といったところではありますが(^^)。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 農業公園にありますバッカスとアリアンナのブロンズ像です。
「神戸ワインで乾杯し、その豊穣を喜びあっている」そうです。

まあ、飲んでいらっしゃるのでやむをえませんがいささか
ハメを外しすぎでは?と思ったり(^^;)。

若干のへちゃつぶれ感はズイコーレンズのお約束であります。


 オリンパスOM-1N ズイコー28mmF2.8 1/125 開放 ベルビア50

 なでしこの蜜を吸うアゲハ蝶さんです。
今年も非常な猛暑でしたが、虫たちは暑すぎてへたばったりしないのでしょうか?
暑さよりも寒さに弱い種類が大半でしょうが・・・

メジャーすぎて無敵の28mmF3.5と比較しますと
絞りがちいとばかり明るいだけ・・といった感のある28mmF2.8ですが
ベルビアみたいな発色の強いフィルムなら明らかにマルチコートの
威力をみせつけてくれていると思います。
28mmF3.5は最後までモノコートのままでしたからね。

ズイコーの広角レンズはどれもこれも名玉揃いですから
その中に埋もれてしまっている感がありますが
F3.5よりも程度の良い個体が多いです。
もし見つければ気軽に押さえてしまってよいレンズですよ(^^)。


コメント (2)
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