よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックス3.5F クセノタール

2011-01-19 17:24:01 | マイ カメラ ローライ
ローライフレックス3.5F クセノタール
  
 これだけカメラが増えると防湿庫のスキマを確保したうえでないと購入にも躊躇してしまいます。
ローライフレックスの美点の一つとして6X6の中判カメラのわりに軽量であるということがあります。
全面の投影面積もじつはM型ライカとあんまりかわらず文字どおりスクエアな直方体なのでおさまりが良く
防湿庫にもぴったり収納できます。

とどまることを知らぬローライ病が今度はクセノタール付の3.5Fをゲトさせてしまいました。
プリズムファインダーとセットで12/24枚撮りの切り替えつきで純正キャップとフードが付属しています。
デフォルトのウエストレベルファインダーがついてなかったのでどうしようかと思ったのですが
そういうときにはなぜかヤフオクにウエストレベルファインダーが単体ででていたりするのです。
さっそくファインダーを入札してカメラ屋さんに向かいました。

ここでカメラが先に売れてしまってファインダーだけ手元に来たりするとなかなかおいしい(?)のですが
幸い無事に購入できてしまいました(^^)。
おまけでピストルグリップもつけてもらって気分はすっかりローライプレスカメラマンです。
グリップ自体も大振りでにぎりやすくすばらしい安定感です。

大喜びでグリップと巨大プリズムをつけて構えてみたのですが・・
グリップはもちろん右手で持ちやすいようにかなりオフセットでカメラをつけるように
なっていて右手でレリーズ左手でピント合わせです。ところが巻き上げのときは
グリップを握った右手をはなさねばならず巻き上げのたびに持ちかえねばなりません(TT)。

雑誌「クラッシックカメラ」の秋山亮二さんのポートレートがあんまりかっこいいので
マネがしたくてプリズムファインダーつきを購入したのにアタマが重すぎて
せっかくのローライ3.5Fの軽快さがなくなってゴロゴロして非常に持ちにくいのです。
よくよくみると秋山さんがプリズムファインダーをつけているのはワイドローライです。
ディスタゴン55mm装備の重ローライで200gほど3.5Fより重い機体なのでした(^^;)。


 クセノタール3.5F 1/125 F5.6 プロビア100F

 フル装備でころがすとカメラというよりギャートルズのゴンがかついでいた石斧みたいですね。
写真を撮るよりドテチンとマンモスを獲りにいかねばならないような・・・(^^)。

とりあえず「男はだまってクセノタール」なので男といえば「兄弟船」とばかりに漁船を俯瞰でねらってみました。
2.8Fと比較するとシャッター径が小さいせいでしょうか巻き上げも軽快です。
そのうえレンズも小さいぶん軽量ですから両手で持つとホールディングも良くて楽しく撮影できます。

もちろんこの撮影は別に購入したウエストレベルファインダーをつけて撮影しました。
あ、ペンタプリズムとグリップはいつの日かワイドローライを手に入れたときのために
大事にしまっておくことにしましょう(^^;)。






ツァイスイコンSW カラースコパー21mmF4

2011-01-11 17:06:13 | マイ カメラ コシナ
 ツァイスイコンSW カラースコパー21mmF4

 このSWが発売されたときは全く驚きました。
カメラ業界はすっかりデジタル化にむけて全力疾走をはじめコニカミノルタなどデジタルも含めたカメラ事業全体から撤退と
いうときになんとツァイスブランドのしかもファインダーも距離計もない目測使用前提のカメラなのですから!

そして値段もびっくり100,000円です。まことにシブい値段設定でコシナの
「中古のライカⅠgやMDを買うぐらいなら新品でAEもついてお買い得ですよ~いかがですか?」
というセールストークがビンビンに聞こえてきます(^^)。

ここは銀塩フィルムカメラを造りつづけてくれるコシナの心意気にお答えせねばなりません!
購入を決意して大阪・神戸のカメラ屋さんを片っ端からめぐりましたがどこにも在庫を
置いてありません。とあるお店では
「SWはいっぺん入ってきてから入れてないですね~。問い合わせもないし」
それなら最初の一台は売れたんじゃないですか!なぜリピート発注をしないのでしょう?カメラ屋にもあるまじき行為です。

「お時間いただいたら取り寄せますよ。普通のツァイスイコンならありますけど。こっちのほうが使いやすいですよ。
ファインダーも明るくてきれいやし」
「いやいやSWが欲しいのですよ。さようなら(▼▼;)」
コシナを応援するのなら実は普通のツァイスイコンを買ったほうが単価アップで貢献度も高いのですが
SWというカメラを出してくれた思想に共感したいのです。

結局東京のお店から泣く泣く通販で購入せざるをえませんでした。
こちらとしては店員さんと
「いや~さすがはコシナいいカメラをだしてくれますね!」
「このご時世に嬉しいですね!最近ちょいちょい売れているので展示品も出そうと
思ってたところなんですよ」
「いや、やっぱり客の立場としては触ると欲しくなりますからね」
「そうでしょう?カラースコパー21mmとでもお買い得セット組んでみようかな?」
「あ、それいいですね!今ないのが残念だなあ。ははは」
などというトークを楽しみたかったのに・・・(TT)。

購入には苦労しましたがさすがにAEの威力は絶大です。スナップならそんなに気にすることも
ないのですがいきなりの曇り空やちょっと暗くなってきた夕方も露出を気にしないで良い
というのは素晴らしいですね。

コシナにはミノルタに居た技術者の方がいらっしゃるらしく巻き上げ感やフィルム装填はCLEぽい
ですが今はなきミノルタのカメラのDNAが流れているようで非常に良い操作フィーリングです。


 カラースコパー21mmF4 開放 AE トレビ100C

 せっかくのAEなので一脚を使用して夜景をがんばってねらってみました。
カラースコパーはF4とF値は暗めですが対称型のレンズ構成ともあいまってみごとな描写です。
開放でも「コマ収差?なんのこと?」といえるほど隅々までよく写ってます。
絞り開放F4でも1.5mぐらいから無限大まで全部被写界深度に収まるという・・・。
感覚としてはスーパー高画質写るんですで使えてしまいます。

レンズとセットで付いているビューファインダーには25mmのフレームもついていて
「25mmぐらいの画角も面白いですよ~広すぎず狭すぎず。いかがです?」
というセールストークがまたもや聞こえてくるのでした(^^)。


 



ニッカ3F ニッコール5cmF2

2011-01-06 20:09:53 | マイ カメラ ニッカ
ニッカ3F ニッコール5cmF2

 ある日職場のレジに立っているとむこうの部署のパートさんがトトトと走ってきました。
「カメラがお好きなんですってね!」
「は、はい」
「うちにも古いカメラがあるんですよ」
「え?あ、そうですか」
「ご入り用ならさしあげます」
「あ、いや嬉しいですけど良いんですか?」
「良いです良いです。父の形見なんですけどもう使ってないですし」
「形見?そんな大切なのもらっちゃって良いのですか?」
「良いです良いです。使ってもらったほうが父もカメラも喜びます」
「さ、さようでござりまするか。ちなみにどんなカメラですか?」
「たしか・・・50年ぐらい前のニコンです」
そう言うとパートさんは忙しそうにまたトトトと走って行ってしまいました。

50年前のニコン!!50年前のニコンといえばレンジのS型?いやいややっぱりニコンF?
常識的に考えればニコマートかな?ダークホースでニコレックスかも~?

休日がテネコになりなかなか顔を合わせる機会もなく2,3日がすぎました。
気がつくと私のロッカーに紙袋がかけてあります。
(あ、カメラ持ってきてくれたんだ)
中を見るとライカ形の速写ケースが!ケースからでてきたのはニッカ3Fでした(^^)!。
コピーライカでもレオタックスと双璧と呼ばれるニッポンカメラ・ニッカです。

しかもレンズはニッコール5cmF2で後期型のコーティングもほどこされて
人気の黒タスキタイプです!!ニッコールとニッカですからニコンのカメラと思われたのも
無理はないですね。すばらしいカメラをどうもありがとうございます(^0^)。

驚いたのはおそらく20年ほどしまいこまれていたような雰囲気だったカメラがシャキシャキと
作動することでフィルターこそカビていたもののレンズはほとんどクリアーです。
巻き上げレバーが装備されたタイプなので小刻み巻き上げなどもできてしまうのです。
しかし名前が3Fというのは・・・某アジア大国もびっくりのコピー加減ですねえ(^^;)。


 ニッコール5cmF2 1/200 F8 リアラエース

さすがはニッコールといった感じのシャープな描写でライバルのトプコールと比べると
色目も現代風です。線はけっこう太目で細めのトプコンとの使い分けができますね(^^)。

このニッコールはレンジファインダーで距離計も連動しないのになんと1.5フィート(約45cm)までの
接写ができます。ひょっとしたらニッカもビゾフレックスみたいなのを出すつもりだったかもしれませんね。

なかなか素晴らしいボディ&レンズですがファインダーだけは昔タイプ丸出しで厳密なフレーミングは
不可能です。(だいたいこんなもんかなで穴があけてある感じです。)
この適当なファインダーで仕事をしていたお父さんはまさに尊敬してしまいますね。

兵庫県のゆるキャラ「ハバたん」を縦位置でとってみたら・・ざっくりとちょん切れてしまいました。
横位置でも下がスパスパ切れて3メートルは離れて撮るのが良いような・・(^^;)。

今回気づいたのはバルナックタイプのボディでレバー巻き上げというのは非常に軽快に撮影ができるということです。
フィルムを巻き上げるのは実に楽しい行為なわけですがボディのホールディングとの複合性能ですからこれは新発見でした。
次は35mmぐらいのレンズをつけてスナップしてみたくなりますね。
それにはやはりLマウントの35mmニッコールレンズが欲しいなあ(^^)。