よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL

2017-06-14 00:27:34 | コシナ交換レンズでワンダフル

 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL


 私は中望遠レンズが大好きで、「どごがにええ中望遠レンズはいねえが~」と日々漁っているわけですが・・
先日本棚を整理していましたら、クラッシックカメラミニブックという本の「使うベッサ」という本がでてきました。
懐かしくなってパラパラと読んでおりましたところ巻末にコシナのレンズ設計者のかたのインタビューが載っております。

「ご自身で設計したレンズで気に入っているレンズはありますか?」との問いに
「アポランター90mmF3.5ですね。今まで何百本と設計した中で一番いいと思います。
90mmレンズはふつう4枚構成で作りますが、あのレンズでは6枚使っています。
そのうえ一枚は異常低分散ガラス。普通のレンズの3~4倍の値段のレンズを使っている贅沢なレンズです」

な、なんと何百本も設計したレンズのうちで一番ですと!!これはぜひとも使ってみなくては!
というわけで探し始めたのですが、なかなか中古市場でもありそうで出てきません。
ようよう見つかったのが今回の初代のKマウントタイプのレンズです。
本当はキヤノンFDマウントかミノルタMDマウントの玉が欲しかったのですが贅沢はいえません。
中古レンズは一期一会です。レンズを見つけた時が買い時ですからね(^^)。

もとはライカLマウントで発売されたものを一眼レフ用に仕立てなおしたものです。
たしかに50mmより長い焦点距離になりますとレンジファインダーよりも一眼レフのほうが
圧倒的に使いやすいです。F値が3.5と控えめなのもピントを外しにくそうで安心ですね。

久しぶりに得意の中望遠での撮影にうきうきわくわくで出発です♪。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 薄暮のポートタワーを撮ってみました。ちょうど鯉のぼりが掲げられておりました。開放からバッチリぴっしりでございます。
右に傾いてピサの斜塔みたいになってしまいました。自由雲台が悪いのかな?いやいや私の腕が悪いのか視神経がいがんでいるのか(^^;)。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 新しくなったハーバーランドに湧いたスターバックスです。とりあえず一見さんも安心のブランドで大人気であります。
いったいショバ代がいくらなのか心配になるほどの高立地ですね。神戸は開港当時からコーヒー文化が醸成されて
いる土地柄であります。スターバックスはちと年齢が若すぎる気もしますが・・。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 モザイクの対岸から遊覧船コンチェルトを撮影です。実は私も乗ったことがあります。あれは阪神大震災のおりでした。
当時大阪の店舗に勤めていた私は、通勤に使っていた鉄道が地震で不通になっていたので東大阪の寮に入れてもらっていました。
神戸に帰ってくるのに天保山からこのコンチェルトが通船になってくれていたんですね。当時はコンチェルトではなく
「シルフィード」という船名でした。リッチな内装は船室の隅のほうにかたずけられていて、船内はブルーシートが貼られて
おりました。

震災で観光船どころではなくなったので海外に売り飛ばされるところだったらしいのですが、神戸復興のシンボルとして
コンチェルトと船名を変えて再就航してくれたそうです。結構苦労されておるフネですね。これからも頑張ってくださ~い(^^)。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 250/1 F8 プロビア100F

 さて今回は山陽電車の廃車される車両を撮影に行ってみました。俗にいう「葬式鉄」というわけです。
私は特に「鉄ちゃん」というわけではないのですが山陽電車といえば、私にとってはこのお顔の車両です。
50年も働いてくれていたんですね。おつかれさまでした~。お弁当箱みたいな行き先表示幕ユニットが
後つけ感バリバリであります。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 250/1 F8 AE プロビア100F

 ピーカンに日があたっているところを何も考えず撮影しましたら、すっかり暗部がつぶれてしまいました(^^;)。
明部基準で無理やりに取り込みました。鉄道写真もなかなか難しいです。
本職の鉄ちゃんに言わせますと架線の影が正面にかかっているだけでもダメだそうです。
いやはや。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 250/1 F8 プロビア100F

 当日は運行最終日ということもありまして、鉄ちゃんがたくさんいらっしゃいました。デジカメはもちろんですが
タブレットで撮影してすぐさまアプするというかたも。いまどきはプレスでもタブレットで撮影するものぐささんもいますからね。
フィルムカメラでぽしゃりこぽしゃりこ撮影するのは私だけ・・と思いきやなんとペンタックスのコンパクトカメラの
エスピオ160で撮影していた猛者が!!な、なんか負けた?みたいで悔しいですぞ。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 1/125 F8 プロビア100F

 こちらは表示幕が内蔵されてすっきりの3200号です。当日は一日乗りほうだいのキップを購入しまして
あっちで降りたりこっちで乗ったりで撮影しました。ホームの奥に見えているのは皆さん鉄ちゃんです。
平日の昼間なのにみなさんヒマ人・・あわわ、山陽電車の愛情にあふれている方ばかりですね~。
「オマエモナー」という声が聞こえてまいりますが(^^)。

こちらは1969年からの走行ですからちょびっと新しかったのですがそれでも48年落ちでございます。
ピカピカに塗装されて山陽電車スタッフのかたの愛情が感じられますね。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 1/125 F8 プロビア100F

 私のアタマの中では山陽電車といえばネイビーブルーと濃いクリーム色とのツートンカラーでした。
へんな言い方ですが、むかしの色のほうが「強そう」なんですがいかがでしょうか(^^)。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 1/250 F8 プロビア100F

 山陽電車といえば「滝の茶屋」というわけで滝の茶屋駅で降りて撮影です。この駅の海側のホームからの
眺めは素晴らしいので興味がある方はぜひ訪れてみてください。瀬戸内海が一望ですよ。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 このコシナフォクトレンダーレンズのSLシリーズの特徴としまして、近接能力の高さがあげられます。
マクロレンズ的につかっても十分で、牡丹の花びらのキレが開放絞りから素晴らしいですね。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 最短撮影距離での蛇の目蝶です。最短撮影距離は0.5mで同じSLシリーズの75mmよりも
寄れるレンズなのでした。蝶々も90mmという焦点距離のおかげでラクチンです。
実はこのレンズの本名は「アポランター90mmF3.5 SL クロース フォーカス」というそうです。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 白い牡丹ですが、ハイライトが飛ばずに粘ってくれているのはさすがプロビアフィルムです。背景もキラキラの光源になってくれていて
ぐうですね。ボケ味もなかなかです。


 ペンタックスLX フォクトレンダーアポランター90mmF3.5 SL 開放 AE プロビア100F

 設計者のかたが「最高のレンズ」とのたまわれているのは伊達ではありません。非常に良いタマでありました。
ここはがんばって初心どおりFDマウントやMDマウントの玉も探してみようかしら(^^)?
コメント (3)
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