よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ミノルタX-1 MD100mmF2.5

2011-10-25 16:09:45 | マイ カメラ ミノルタ
 ミノルタX-1 MD100mmF2.5


 「プロ用機」「プロ仕様」「プロの過酷な要求に答える信頼性・耐久性・防塵機能」
などカメラファンにとって「プロ」という単語は実にココロ震える言葉です。
「プロストラップ」というメーカー認定のプロにしか供給されないストラップなど
中古カメラ屋さんで何万円もつけて売られていたりします。

もっとも最近のようにデジタル入稿があたりまえのプロの方は
「600万画素カメラでレンズはジャンクで入手したシグマの100~300ズームで
撮影したデータでも、クライアントに文句をいわれたことはない」
なんてうそぶいている方もいらっしゃるようなのでもうプロの必要性能も
飽和してしまっているのでしょうか。

気にしてみているとスポーツカメラマンの方はEOS1D系より7D使っているかたが多いですね。
望遠やからAPSサイズでむしろ大きく撮れて連射も効いてなによりカメラも安いし
「これでいいんだよ」
といったところでしょうか。

まだまだ「プロ仕様」がただただありがたかったころ、ミノルタがSRシリーズでの成功をバネに
1973年に発売したプロ用カメラがX-1です。
当時としては信頼性が不安視されていた電子制御シャッターを大胆に採用して
高精度絞り優先EEを実現。
ファインダーもスクリーンも交換式として「未来機能の取り入れ」にも完璧に対応可能な
「フル・チョイスシステム」を展開したのです。

先行しているニコンF2やキヤノンF-1を凌駕せねばならないため電子シャッターの採用は
必然だったのでしょう。気温50℃~-30℃までの動作が保障されており、チタン幕採用で
耐久テストも20万回だとか。バナナで釘を打つ瞬間もバッチリです(^^)。
当時は昭和48年ということで高度成長期の最後のころです。
バブル期にもにたいけいけドンドン感のある実にエネルギッシュなカメラですね。

実際に使ってみますとSRシリーズとは一線を画したボディフィーリングとつくりこみ
はまるでミノルタではないみたいです。ところがシャッターダイヤルはふにゃふにゃして
クリック感の節度がなく、「EEで使ってくれなくちゃ」とゴネてるみたいです。

そして一番残念なのはミノルタ一眼レフ唯一のファィンダー交換式カメラなのに
ファインダーの取り付けと取り外しがスムーズでなく、合体遊びが楽しくありません。
これは私のようなカメラおたくにはかなりマイナスポイントです。

ミノルタらしからぬ雰囲気がセールスには逆に作用してしまったらしくあんまり
売れなかったようで、中古でもめったにみかけません。
ミノルタというブランドの庶民的で平和なイメージが戦闘的なプロの、特にプレス系やスポーツ系の
カメラマンにうけいれられなかったのでしょう。
発売と同時に発表されていたX-1モーターの発売が3年も遅れたことや
1974年に発売した下位機種XEのできが良すぎたのもX-1のセールスに
悪影響をあたえたようです。

ミノルタのプロ用カメラってX-1・α9000・α9xi・α9・なんとソニーα900まで
伝統的に最高級機がメジャーになれていないような・・(^^;)。


ミノルタX-1 MD100mmF2.5 F4 AE リアラエース

 ミノルタロッコールレンズというのはニッコールなどとくらべてもやさしい描写をしてくれます。
中望遠レンズのボケはとくに定評があり、お花やポートレートには最適です。

このNEW MD100mmF2.5はもうズームが一般的になった時代のレンズなので
F2.5というめだたない明るさだったこともありあまり話題にもならなかったレンズですが
ごらんのとおりみごとなボケでコスモスを描写してくれました(^^)。

X-1のような重量級カメラはシャッターを切ったとき、その自身の重量で
ブレがおさえられているので小型軽量の機種より一段高画質のような気がします。
あんまりカタログに書いていない地味なミラーボックスの内面反射の処理なども
コストを度外視してほどこされていて嬉しいところです。

ソニーα900は製造中止になってしまいましたが・・・次機の最高級機はミラーレスフルサイズで
出してくれるのでしょうか?もし発売されたならやっぱり伝統的な売れ行きになってしまうのか(^^)?
ミノルタ→ソニーの一眼レフには興味がつきませんね。

コメント (2)
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ペンタックスFA☆200mmF2.8ED

2011-10-13 20:52:48 | ペンタックス交換レンズでワンダフル
 ペンタックスFA☆200mmF2.8ED


 カメラ・レンズを問わずその製品が発売されていた時代というものを色濃く反映しています。
このレンズの発売は1992年でペンタックスが「Z-1」でカメラグランプリを受賞したりと
油ののりきっていた時代です。

当時はプラスチックボディの採用と液晶パネルにダイヤルで操作というインターフェィスが一般的でしたが
Z-1のペンタ上部の大きな表示とボタン一つで適正露出を呼び出せる「ハイパーマニュアル」が評判のカメラでした。

モコモコしたデザインのZシリーズに合わせるようにFAレンズもモコモコしたデザインでしたが
ニコンやキヤノンと比べるとあたたかみのある発色とコントラストで絵造りをしている感のあるペンタックスのレンズは
廉価版の28~80標準ズームでも大変評判が良くて大好きでした。
私も当時は店員さんで自分がペンタックス担当だったので身贔屓もありましたが。
特に85mmF1.4などは絶賛されていました。

最初は単焦点だけだった銀色のFA☆(スター)シリーズですがズームのラインナップで欠けていた開放F値2.8の
28~70と80~200のレンズが発表されたときには「よっしゃ!これでキヤノンやニコンにもまけないぞ!」
と思ったものでした。業界向けのプレゼンテーションにも行ってテレホンカードももらってしまっていたので
気合い入りまくりでした(^^)ゞ。

満を持して発売された高性能2.8ズームを加えて盤石の態勢になったはずのFA☆レンズ群のはずでしたが・・・
残念ながらあんまり売れませんでした。24mmF2や85mmF1.4はちょいちょい出続けていたのですが・・。
プレゼンテーションのときにサンプル撮影をしていた写真家の人が
「どれも素晴らしいレンズですがどれか一本あげるから選べと言われたら私は80~200F2.8にしますね。
これは素晴らしいレンズですよ!」と言ってたのに私は一本も売らずじまいでした(TT)。

Z-1のモコモコデザインに合わせすぎたバブリーデザインはアレルギーを示した人が多かったのでしょう。
このクラスのレンズを購入するユーザーは「カッコいいぜ!」で持つところの人が多いですからね。
単焦点はなかなかかっこいいのですが一番需要のありそうな28~70と80~200はパワーズーム搭載のせいもあり
太っちょで色も銀なのでますます太く見えてしまいます(^^;)。

ちなみに80~200ですが同じF2.8でFA☆が210,000円
                    キヤノンEFが168,000円
                   AFニコンEDが128,000円でした。
いくらパワーズームがあってもこれでは勝負になりませんね(TT)。


 ペンタックスLX FA☆200mmF2.8ED 1/125 F4 ベルビア50

 いつものハー○オフめぐりをしているとレンズコーナーに違和感のある銀色のレンズが陳列されています。
よくよく見ると現役時代のあこがれFA☆200mmF2.8EDではありませんか!
相場よりも少々安いといった値段でしたがかつてのテレホンカードの思い出もよみがえりとうとう購入してしまいました(^^)。

FAシリーズはけっこう寄れるのが特色でこのレンズも最短撮影距離は1.2mです。池のはたにさいているハスの花などには
特に重宝です。当時から良く写るのはわかっていましたが改めてFA☆のパワーを感じさせる素晴らしい描写です。
つくづくレンズのつくりをみても巨大なラバープロテクト付のフードやレンズ構成を刻印したバッジに金文字の銘板など・・
10数年前のペンタックスのこのレンズにかけた情熱がつたわってきますね。

現行でも同じレンズ構成でDAタイプになって発売されていますが今こそシルバーで出して欲しいところです。
HOYAに買収されてリストラを余儀なくされ黒字化しながらカメラ部門だけ放出されてしまいましたが・・
リコーのペンタックスになっても素晴らしいカメラ・レンズを出し続けてくれることを願っています。
また日は登るぞアサヒが登らない日はないぞ!がんばれペンタックス\(^0^)/!      
 
コメント (2)
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