よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

オリンパスAF-1 SUPER

2020-12-07 21:49:10 | マイ カメラ オリンパス
 オリンパスAF-1 SUPER


 コロナとスマホにあてられて、最近すっかりデジカメも元気がありませんね。
ここで気を吐いているのがいにしえの単焦点コンパクトカメラです。
ついこないだまでジャンク箱でゴミ扱いで、ワンコインでよりどりみどりでしたのに・・

ニコンヒトケタシリーズや、キヤノンF-1・EOS-1シリーズなど
ヘビーなマシンよりも高価だったりするのですからカメラジジィの私としましては
開いた口がふさがりません(^^;)。

まあ、軽くて持ち運びには便利。ピントも露出も自動というわけですから
今の時代一番使いでがあるのかもしれませんね。
ただ当時から「一眼レフなみの写り」でぶいぶいゆわしていたプレミアムコンパクトは
もはや手の届かない高いところへ行ってしまわれております。

そこで現実的チョイスとして今回はオリンパスAF-1 SUPERです。
サブネームは「濡れてもピカソ」です。漢字で書くとセクシーですね(*^^*)。
JIS保護4級のぼうまつ機能を備え、多少の雨なら大丈夫てわけです。

大人気のコニカビッグミニよりもアドバンスがあるような気がしませんか?
搭載レンズは「オリンパスレンズ35mmF2.8」です。
マイナーチェンジ前のAF-1は「ズイコー35mmF2.8」でした。

社内では「ズイコーがダサイ」なんて思いがあったのでしょうか。
海外で「ズイコー」という発音が難しいなんて意見もあったらしいですが。
結果的には、デジタル時代に「ズイコー」が復活しておりますのは
周知のとおりです。

それでは「オリンパスレンズ35mmF2.8」の描写力を
みてみましょうか(^^)。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F
 
 前モデルのAF-1よりスーパーなところはフラッシュのチャージが
1.5秒から1秒に短縮されたところです。見事なスプリンター度ですね。
ちなみにバッテリーはCR-P2というでっかいリチウムバッテリーです。

まず中古カメラ屋さんか大手家電量販店くらいでしか売って
ませんから旅行などはご注意ください。でも6Vの高容量ですから
むちゃくちゃ持ちますけど。

靄にかすむお台場です。手前のシャドー部分は見事なへちゃつぶれです。
さすがはズイコー・・あわわ、オリンパスレンズですね。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F
 
 メインスイッチはオリンパス伝統のフロントスライド式です。
毎回思うのですが、画期的な発明ですよね。
ファインダーもふさがりますから
レンズキャップをつけたまま撮影してしまうという
オマヌケな私にもピッタリです。
レンズキャップをなくす心配もないというのが
精神衛生上非常によろしいです。

西武鉄道コウペンちゃん電車です。いやされますね~(^^)。
フラッシュは自動で発光いたしますがスーパーになってから
強制発光やフラッシュオフも選べるようになっております。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 コウペンちゃん電車はコウペンちゃんがいっぱいで
「今日も一日ガンバロー!」て気分になれますね。
ドアの横にはカメラを持ったコウペンちゃんもおられます。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 コウペンちゃん電車に乗りましてとしまえんに行ってみました。
94年も続いていたとは驚きでございます。
ある意味文化遺産だったと思うのですが・・・
私は関西在住ですので残念ながら開園中は一度も行けずじまいでした。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 池袋の西武百貨店では新進のクリエイターの皆様の
デジタルイラスト展を開催中でした。
普通この手の展示会は写真撮影は厳禁なのですがフラッシュ禁止ですが
撮影は自由でした。むしろ「じゃんじゃん撮ってSNSで拡散してね!」でした。

フラッシュオフで撮影しましたのでおそらく絞りは開放・シャッター速度は
最低の1/15秒と思われます。
みごとに周辺落ちしまくってますね(^^)。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 駅前に出まして有名な西部百貨店の広告を撮影です。
看板の歪みをみますと糸巻き収差がでてますねえ。
屋外ですからそこそこ絞ってはあると思うのですが
けっこう周辺落ちもしております。
 

 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 陽もおちてまいりました。東京は関西よりもずいぶんと早いですね。
靖国神社の銀杏の落葉です。当時のコンパクトカメラは
遠景モードとかございませんので無限大は苦手だったりします。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F
 
 遊就館のゼロ戦です。3mくらいの距離が一番得意なのが
よくわかる描写ですね。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 なんだか近くを通るときは絶対に地震に会いたくない現代彫刻です。
今更ですがけっこうな青っぽレンズですね。


 オリンパスAF-1 SUPER プロビア100F

 東京駅夜景です。もうすこしシャッターを開けたかったのですが
最低速が1/15ではしかたありませんね。

まあ、コンパクトカメラらしいといえばらしい描写です(^^;)。
F3.5レンズ搭載で弟分のAF-10やAM-100の
評判がすこぶるよろしいのでそちらを探してみようかしら。



オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5

2020-10-09 22:29:56 | マイ カメラ オリンパス
 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
ラム
 
 コロナのせいで遠方に行くにもはばかられる・・確かにそうですが
きちんと感染予防すれば国内ならどこでも同じではないかとも
思えます。私は軍艦が好きなので今回は舞鶴に行ってみることにしました。

マシンはOMヒトケタシリーズの中でもおそらく一番不人気の
オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAMです。
兄貴分のOM-4と弟分のOM-40プログラムにはさまれ
なんとも中途半端な立ち位置で、もひとつ感がバツグンだったところに
さらにα7000のデビューでトドメをさされた薄幸なマシンです。

父親OM-2の評価が高すぎて、2代目の息子はすべてを比較され
まわりからバカにされるという、人間界でもあるあるのパターンですね(^^;)。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 装着レンズは50ー250mmF5です。
OMシリーズでももっとも後期に発売されたレンズで
5倍のズーム比を誇ります。
「旅行に行くならこれ一本でOK!」というわけですね。

カタログによれば「重量760g・全長140mmのコンパクト設計」
だそうです。OMレンズにしちゃかなりヘビーな気もしますが(^^;)。

舞鶴港で日本海に睨みをきかせる護衛艦群です。
使用フィルムがベルビア50ということもあり
日本海の青さがひきたちますね。
 

 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 ちなみに1985年時点での価格ですが
OM-4           109,000円
OM-2SPOT/PROGRAM 72,000円
NEW OM-2        78,000円
OM40PROGRAM     63,000円 です。

OM40PROGRAMのコスパが良すぎですね!!
カタログには先代のNEW OM-2も掲載されています。
おそらく在庫処分モードで実売はOM-2SPOT/PROGRAMより
安価だったのでしょうけど、併売期間があったのには驚きです。

軍港の横には明治時代からのレンガ造りの海軍倉庫が残っておりまして
映画のロケなどにも盛んに使われております。

木製の電柱もなかなかの雰囲気ですね~。
LEDに替えられた電球だけが令和を主張しております。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50
 
 50mmー250mmF5の価格は当時78,500円でした。
ズイコーレンズでも高価な部類ですね。ちなみに現在も人気の90mmF2マクロも
同じ78,500円でございました。

高倍率ズームにしては歪曲も気にならない程度に
押さえこまれてなかなかの描写ですね。
50mm域での撮影です。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  F8AE ベルビア50

 平成17年まで福知山で入れ替えに従事していたという
DB-10型ディーゼルです。
昔の鉄モノの重厚感がすごいですね。

ここの赤レンガ倉庫群と舞鶴駅とは中舞鶴線という
短い線路でつながっていたそうで今では遊歩道になっています。

OM2のダイレクト測光はこういった暗いところでの
AE撮影には抜群の強さを発揮します(^^)。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  F5.6AE ベルビア50

 先述の中舞鶴線の趣を残す北吸トンネルです。
昔はここをしゅっぽしゅっぽとSLが走っていたんですね。
今見ますと小さな小さなトンネルで、不思議な感じがいたします。

今回の撮影ではレンズが重たいのでずっと三脚をつけっぱなしでした。
フィルムもベルビア50という低感度ですから三脚は大活躍でした。



 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 失礼ながら神戸から訪れますと舞鶴の街は「なんにもない感」があるのですが・・
映画館はコロナにも負けずしっかりと営業しております。
一時期ほどの勢いはないにせよ「艦これ」など萌え要素もふんだんに
ございますし、もう少しオタクの人向けのアピールもなさるべきと
思われますが・・・

ちなみに一番人気の島風ちゃんも舞鶴海軍工廠出身でございますから(^^)。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50
 
 西港にまいりますと、海上保安庁の巡視船が停泊しています。
真っ白な船体がまぶしいですね。
おとなりの国のオフネがやんちゃばかりしてくるので
大変であろうかと思いますがどうか日本海の治安維持を
よろしくお願いいたします。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 三宮のミニ花壇にいらっしゃいますアマビエさんです。
日本人のコロナでの死者数が異様に少ないのは
やはりアマビエさんのおかげなのでしょうか?

山中教授のおっしゃる「ファクターX」
の正体はアマビエさん(^^)??


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 もはやすっかり神戸の顔となっておりますクローネさんです。
ハデハデなピンクの熊さんですがなんの違和感もないのがすごいですね。
道路越しの撮影ですが、250mmまでの望遠が可能というのは
やはりコンビニエンスです。


 オリンパスOM-2 SPOT/PROGRAM ズイコー50ー250mmF5
  プログラムAE ベルビア50

 木の枝から見下ろされていて、気付いたときには驚きました。
夕方でだいぶ日が落ちていたので不思議な雰囲気の描写になりました。
猫て気配を消すのはケンシロウなみです。

最後にOM-2 SPOT/PROGRAMを使うときのマメとしまして・・
この頃のAE機は電池の消耗が鬼早いということが良く言われます。
残念ながら本機も例外ではないようです。

対策といたしまして、一日の撮影が終了しましたら
シャッターダイヤルを機械シャッターのバルブの位置にセットしておく
というのが対策になろうかと。
OMシリーズは電源オフスイッチがありません。
タイマーでメーターの電源は自動的に落ちるはず・・
なのですが、シャッターにはどうも待機電流が流れているようです。

シャッターダイヤルのロックをはずさないと
バルブにはセットできないのですが
いちいちバッテリーを抜くよりよっぽど簡単なので
ユーザーの方は一度試してみてくださいね。

先代のNEW OM-2よりスペックはずいぶんと上がりましたのに
すっかり日陰ものの本機でありますが・・
使ってみればプログラム露出はラクチンです。
スポット測光も便利ですし、隠れ名機と言って良いかと。

ただファインダー左側の液晶表示が不完全な個体
が多いので、その点だけは注意してくださいね(^^;)。
 

オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2

2019-03-13 20:12:07 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2


 最近の新車の販売数は、軽自動車が4割を占めるそうです。
私は「この世でスバル360が一番の名車」と思っておりますから
軽自動車が国民車となりつつある現状は喜ばしいかぎりです(^^)。

気がつけば、あのトヨタさえもこっそりとピクシス(PIXIS)というブランドで
軽自動車を販売しております。
もっともトヨタが製造しているわけではなく、ダイハツのOEMですね。

そしてフィルム一眼レフのOEM供給で有名なのがコシナです。
今回はそのコシナからのOEMボディでありますオリンパスのOEM2000・・・
あわわ、OM2000でございます。

OM2000というネーミングは1/2000秒搭載機という意味だったのかしら?
1997年当時のカタログを写させていただきますと
「写真を自分の表現にするために、マニュアルという自由を、OM2000は選びました。
はじめて言語を学ぶように、ファインダー内の光を、ひとつひとつ確かめ、
映像を創造する悦び。写真と本格的に取り組みたい人のために、マニュアルだけに絞った
OM2000のシンプルな機構。それはまさに、光と上手に遊ぶ道具です。」

「はじめて言語を学ぶように」とのたまわっておきながら
「写真と本格的に取り組みたい人のために」と言い訳しております。
「光と上手に遊ぶ道具」ですから上手に遊べないヘタッピーには容赦しないのでわ?
初心者さんお断り感バクハツですね(^^)。

カメラの雰囲気は異父兄弟のニコンFM10のOMマウント仕様です。
オリンパスの意地といたしまして、露出計がスポット測光に切り替えられるようになっています。
また綺麗なブロンズのメッキがほどこしてあります。

今回の装着レンズはまたまたコシナのウルトロン40mmです。
ボディもレンズもOMマークつきのコシナ製で
コシナフルコンプリート!というわけです。さてさて「光と上手に遊ぶ」
ことができるでしょうか(^^)?


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 最近できました三木山総合公園の遊具です。今の公園の遊具は色めもハデで
楽しいですね。ベルビア50にもぴったりといったところです。
いつもながらウルトロンはシャープな絵をつくってくれます。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 最近撮影に行く時間がなかなか取れませんので
いつものハーバーランドで妥協です。カモメのみなさんの糞で
どろどろですが・・(^^;)。

辺りは中国人観光客の方だらけでカモメに負けないくらいの
喧噪状態でありました。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 近くの南京町では春節祭の準備の追い込み中でございました。
こちらも中国人観光客だらけです。
中国の方が南京町を見ても萌えるところはないであろう気もしますが(^^)。

ウルトロン得意の赤の発色が、ベルビア50の特性とあいまって
バリバリであります。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/60 F4 ベルビア50

 伊藤園の自動販売機ですが、ごらんのとおりのピカチュウ仕様です。
ポケモンの登場が1996年といいますから、もはやふた昔以上も前なんですね。

世界的キャラクターに成長したうえに、ポケモンのカードゲームなど
現在大人気モードです。ただ、ポケモンジェットもそうですが
このてのラッピングものは結構存在時間が短いので
おさえておかねばなのです(^^)。



 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/1000 開放 ベルビア50

 ウルトロンの良いところは、私のマスターレンズのズイコー40mmF2とちがいまして
開放絞りからばっちりと実用で使えるところです。

ズイコー40mmF2は開放で撮影しますと文字通り絵にかいたようなもへもふと
周辺落ちを見せてくれますからね。しかもボケは二線ボケという(^^;)。

ウルトロンはご覧のように開放からぴしっとピントがきておりますし
非球面レンズながらボケも許容範囲です。

しかし彫刻とはいいながら、ハトの位置が帽子の上とは・・
連想されるのは「フンをされるんじゃないかい?」以外ないようですが・・


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 今年は二見の御厨神社さんに梅を見にいかせていただきました。
お供えの樽酒の横にはなぜか巨大リラックマです。
子供たちには人気でしょうが、樽酒との違和感はバリバリです。
でも楽しい神社ですね。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/500 開放 ベルビア50

 開放絞りで紅梅を狙ってみました。ピントの合ったところと、背景の浮き出しが
良い具合ですね。開放ながらピントのあったところのシャープさはさすがは非球面レンズです。
このウルトロン40mmはマイナーチェンジを繰り返しながらいまだに現役です。
コシナもよほどの自信作なのでしょう。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 私は40mmで写真を修行しましたので、絵が作りやすくてついつい余計に撮影してしまいます。
実際OM2000とのコンビではハンドリングも良く快適です。

実はグリップまわりのゴム貼りは経年変化でもにゅもにゅになっているのですが
黙っていればわかりゃしません。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 このOM2000の欠点といえば、巻き戻上げレバーを予備角まで
開いた状態でないとシャッターが切れないことです。

本家オリンパスのOMボディはシャッターロックがないので
「電源OFF時でさえもシャッターが切れて、シャッターチャンスを逃がさない」
というのがセールスポイントでしたから違和感爆発です。
スポット測光を搭載するくらいなら、シャッターロックは省いてほしかったですね。
もっとも「シャッターロックがないと困る」というユーザーも多いのでしょうけど・・

私も今回は5回くらいシャッターチャンスを逃してしまいましたよ(TT)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 塩屋にあります異人館のグッゲンハイム邸です。
いつも国道2号線か山陽電車から眺めるだけだったのですが、今回公開日が休日とうまく
重なったので訪れてみました。平日にもかかわらずけっこうな人出です。

ちなみに入館料は無料であります(^^)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/60 F4 ベルビア50

 二階のバルコニーです。山陽電車の線路がすぐそばなうえに
踏切がカンカン鳴りますのでほっこりまったりの雰囲気はあんまりございません。

コントラストが出ないわけではありませんが、コシナらしいへちゃつぶれ感は
醸し出されておりますね(^^)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 霧の明石海峡を疾走するエスコート船の「ぎんが」です。
白い霧の中に赤い船体が映えますね~。ベルビア50はこのような
赤い被写体の撮影には最強です。

実際の見た目よりも赤色がビビッドに強調されますからね(^^)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 国道2号線の須磨の天神橋です。昔はこの真ん中に神戸市電が走っていたんですね。
実はこっそりとJR線にEF66機関車が入ってくれてます。あと何年か後には
貴重なカットとなりそうですね(^^)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 綱敷天満宮さんのおみくじ結びです。受験シーズンもありまして
凄まじいおみくじの量です。天神さまもこれだけのお願いごとを
聞き分けねばならぬとは、大変でございます。

神様ですから過労死の心配はないでしょうが、心の中で
「働き方改革を俺にもくれ!」と叫ばれているかも(^^;)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/1000 開放 ベルビア50

 天神さまといえば梅・梅の木といえば天神さまです。
近所なうえに開花時期も報道されますので、時間のないときは
ついついおすがりしてしまいます。

昔はお花見といえば梅のことだったらしいのですが
豊臣秀吉の醍醐のお花見以来、桜の下でどんちゃん騒ぎが定番になったそうで・・
ゆっくり撮影するには梅花にかぎります(^^)。


 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 最近どんどんスター選手が加わり大躍進中のヴィッセル神戸のホームスタジアム
ノエビアスタジアム神戸です。選手のお鬚率が高いですね(^^)。

Jリーグは選手の移動が激しいのでこれもまた貴重なカットになること
請け合いです。
 

 オリンパスOM2000 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 1/125 F5.6 ベルビア50

 ノエビアスタジアムの横に保存されています神戸市電です。
サッカー観戦などでノエビアスタジアムに行くには神戸市営地下鉄湾岸線ということになりますが
遅いは、車両が小さいはで評判が非常に悪いです。

どうせ小さい車両で運用するなら素直に路面電車を引き直せばよかったのにですね。

 OM2000はコシナ製で純正のオリンパスボディとは操作もフィーリングも
まったくちがいます。ただハード的には必要にして充分でした。

シンクロが1/125秒でできたり、最高シャッタースピードが1/2000秒あったりと
メリットもありますので存在意義としてはなくはない印象です。

実際の撮影結果とは異なるにしましても
フォーカシングスクリーンのキレもボケ味もなかなかです。

OM2000一台ですべてをまかなうのは寂しいですが
電子シャッターのAE機(OM-2とかOM-4とか)
と併用すると電池がなくてもシャッターが切れるメカニカル機ですから
安心で楽しいですよ(^^)。




オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8

2018-11-07 20:47:26 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8


 先日久しぶりに撮りためた写真を整理しておりました。そこで出てまいりました
7年前の自分の写真を見て驚きました。ええっ!これは誰だ?
来ている服は同じなのにっ!(←カメラにかまけて服を買っていません(^^;))。

人間としてぜんぜん成長していないのに、顔つきだけは劣化しております。
白髪も増えてますしね。
そこでふと思いました。私のカメラコレクションでももっとも古くから
行動をともにしているのがオリンパスOM-1Nです。

およそ30年前に中古で購入してから、ずっと良き相棒なわけですが・・
OM-1Nというくらいですから、NEWになる前にはOM-1、その前はOがない
ただのM-1だったわけです。M-1の発売が1972年。OM-1Nにマイナーチェンジされるのが
1979年ですからその差はちょうど7年です。

もちろんマイナーチェンジですからスペック的には改良されているわけですが・・
設計者の米谷さんの意図が一番素直に反映されているであろう最初期のM-1が
俄然気になりだしました!

そして今回縁がありまして、巻き戻しクラッチの赤指標が四角い
最初期と思われるM-1が我が家にやってきたのです(^0^)!


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 オリンパスのOMといえば私のメインマシンなので、まるで
長い旅行から帰ってきて畳の上でひっくり返り
「あ~、やっぱりうちがいちばんええわ~」とふにゃふにゃしているごとく
落ち着いて撮影してしまいます。

お供のレンズはこれまたM-1発売と同時期の「M-SYSTEM」銘の
ズイコー100mmF2.8です。数あるズイコーレンズの中でも40mmF2の
次にお気に入りのレンズです。期待にたがわぬキレとボケの良さです。



 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/1000 開放 ベルビア50

 購入時より、1-10の方眼マットスクリーンが装着されておりました。
M-1は標準のスクリーンは1-1マイクロマットなわけですが、おかげで
全面マットでのピント合わせですので、100mmのレンズでは相性がバッチリです。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 たわわに実った稲穂を雀どもから守る、生首の案山子さんです。
首からの流血を模したかのようにはためく赤い布も迫力です。
夜中のドライブ中にヘッドライトに浮かび上がった日には
ハンドル操作を誤ってしまいそうな・・(^^;)。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 今年は地元ですのに行ったことのなかった垂水の
海神社のお祭りに行かせていただきました。
キラキラ光る御神輿と布団太鼓です。
ズイコー100mmF2.8の光の丸め感が素晴らしく
発揮されていてうれしいですね。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 西に明石海峡大橋を望みながら出番を待つ船たちです。
旗を立てたフネというのは萌えますね~(^^)。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 神社より御神輿が御座船に向かいます。
平日に堂々と国道二号線を通行止めにしてさすがのご威光です。
もっとも国道が神社より後からできているでしょうから
従うのは国道を通るクルマたちに決まっておりますが(^^)。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50
 
 いよいよ御神輿が御座船に乗り込まれまして出発です。
全面マットのスクリーンのおかげもありまして
ピント合わせが非常に容易でフレーミングに集中できます。
レンズが小型で、ボディの小ささにベストマッチングです。
縦位置でもホールディングが良いのも大助かりです(^^)。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 フネの名前も「海神丸」です。御座船専用船なのでしょうか?
ご自分のフネを持たれている神様は全国的にも
珍しいのではないでしょうか?


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 お祭りのもうひとつの主役ともいうべき布団太鼓の故事来歴いわれ因縁の解説です。
まさに継続は力なり、グローバル化よりガラパゴス化万歳ですね。
 

 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/500 開放 ベルビア50

 秋の定番であるコスモスの開放絞りでの撮影です。
私がこの100mmF2.8が大好きなのはOMズイコーシリーズでも
ボケがふんわりと優しく美しいところです。
他のズイコーレンズのボケがろくなのがない・・あわわ、どれも個性的すぎる
というところもあるのですけれども(^^;)。


 オリンパスMー1 ズイコー100mmF2.8 1/500 開放 ベルビア50

 今回M-1で撮影してみまして、所持しているOM-1Nよりもあきらかに
「静かで&ショックが小さい」感じがいたしました。
もっとも46年も39年も昔の機械式カメラですから個体差というのも
当然考えられるわけですけれど・・

でもやはりM-1のほうがOM-1Nよりも米谷さんの理想のフィーリングを
より忠実に具現化できていた・・と考えると嬉しいではありませんか(^^)。










オリンパス ミューメタル μMETAL

2017-10-15 23:16:05 | マイ カメラ オリンパス
 オリンパス ミューメタル μMETAL


 「機械」といえばみなさんどんなモノを思い浮かべるでしょうか。
やはり「金属でできていて、ガチャガチャと動く」ということでしょうね。

 かつて大ヒットを飛ばしたオリンパスミューシリーズの集大成というべき
モデルがこのミューメタルです。なんでもミューシリーズ10周年記念モデルとか。

オリンパスミューシリーズといえば、プラスチックの柔軟な成形を生かして
曲面を多用した美しいデザインで大人気になったモデルです。
が、あえて金属ボディを採用です。オリンパスの気合いがふつふつと感じられます(^^)。

プレスリリースによれば、「「美しいメタル」という、まったく新しい価値観を持ったモデルとして開発しました。
レンズには、「EDガラス」を採用した高性能ズームレンズを搭載」なのだとか。

3倍ズームレンズ搭載カメラとしては体積ベースで世界最小だそうです。
けっこう厚めのボディで、手にした感じはローライ35に似ています。

搭載レンズは38~105mmの3倍ズーム。レンズには贅沢にEDレンズ採用です。
F値は5.6~11.3で、ISO100のフィルムなど入れますと
しょっちゅうフラッシュが光ります。

ただでさえ目立つメタルボディですからスナップにはまったく向きませんね・・。
もっとも「美しさと高性能を併せ持つ一品」だそうですから
おもむろにポケットから取り出してメタルボディをキラキラ光らせ
ギャラリーの注目を集めるのがミューメタルの正しい使いかたなのでしょう(^^)。


 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 やや寒色系の発色で、コニカARヘキサノンレンズを思い起こします。
一番引いた38mm域での撮影です。歪曲も少なくて、期待以上の描写力です。
なかなかに「いい仕事」をするレンズですね(^^)。


 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 貿易港神戸のシンボルとも言える神戸税関です。昭和2年竣工だそうです。
がっしりした石つくりの建物が絵になります。モロ逆光ですが
きちんと補正してくれています。


 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 ロバートフランク展でぶらさげて展示されていた写真集です。
フラッシュが光ってなかなかにドラマチック表現になりました。

ふつうこういう展覧会では、写真撮影は禁止なのですが・・
ロバートフランクさんが自分のオリジナルプリントが高価に取引されるのに
嫌気がさしてしまい・・・対策として、新聞用紙に印刷して展示→その展覧会が終われば
新聞紙に印刷の写真は廃棄というユニークな展示なのでした。

そして壁には「写真撮影可」と大書されていたりするのでした(^^)。
 

 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 最大望遠の105mm域で野良猫を狙ってみました。
38mmF5.6~105mmF11.3という暗~いレンズなので
フラッシュは光ったものの、まったくアンダーな写真になりました。
猫の瞳の反射が妖怪人間ベムみたいで怖いです(^^;)。


 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 このミューメタルが発売されたのは2002年11月です。
まだまだフィルムコンパクトカメラが前を向いていたころのマシンです。
コンパクトカメラだからといって、ピントを外すのは許さねえ!とばかりに
新開発の11点マルチデュアルオートフォーカスを採用しています。

ほぼ最短撮影距離(60cm)での撮影です。
動きの激しいアゲハ蝶もバッチリです。このオートフォーカス性能の良さは意外で
すっかり嬉しくなりました(^^)。


 ミューメタル μMETAL プロビア100F

 この小さなボディにこれだけの高性能レンズです。発売された時期が
カメラ業界がデジカメに雪崩現象を起こしていたときですので
残念がら販売台数はあまり芳しくなかったようです。

雑誌などでもあまり話題に登る機会もなく市場から消えてしまったようですが
時代がずれていても出会えて良かった・・と思えるメタルボディマシンでした(^^)。



オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100

2016-11-08 22:00:36 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100


 工業製品には「最終型信仰」というものがありますよね。長年作り続けられてきたモデルが製造終了になる
直前のモノが一番良い・・みたいな。

また反対に「最終型は部品点数を減らしたり、もとは日本の工場でつくっていたのに海外生産に
なっていたりするし、コストダウンもしまくってるから初期型のほうが良いよ」という話もあります。
何より初期型は理想に燃えて設計されている、そのままの仕様で発売されるので上等な部品が使われていたりします。

初期型は部品がアルミやけど最終型はプラスチックに変更なんてのはよく聞くはなしです。
もちろん売れ行きが良ければ改良されたりして逆の場合もありますよね。
かつては内臓コンピューターが進歩してオートフォーカスのスピードが同じモデルなのに
スピードアップしているということも少なくありませんでした。

そんなこんなで私は製造終了前の生産ラインがバリバリに稼働していて、一番品質も安定していた状態で生産されていると思われる
最終型一歩前のモデルが結構好きです(^^)。ライカレンズの赤エルマーなんかが有名ですよね。

今回のミューⅢワイド100は、大ヒットしたミューシリーズの最終3兄弟のうちの
28mm~100mmズーム搭載の広角レンズバージョンです。
ちなみにあとの2機種は37.5~150mmの4倍ズームと38~120mmの望遠兄貴分です。

3機種の最終型兄弟のうち、やはり触手が動くのはワイドレンズ装備のミューⅢワイド100になりますよね。
搭載レンズは28~100mmF4.6~11.9。さすがに100mmはくらくらに暗いですが
シャッタースピードが遅くなればフラッシュをたいてしまえ!というわけですね(^^;)。

AFは11点マルチワイドで、測光は3WAYのAEというのがウリです。
3分割アモルファスシリコンセンサー・赤外測光センサー・11分割AFセンサーを用いた測光で
シーンに応じた最適な測光が可能とか。
コンパクトカメラにはもったいないくらいのセンサー量のような気もしますが・・・
どれだけばっちしピント&露出を決めてくれるのか?
期待に胸をふくらませ、ポジフィルムをつめて撮影に出発です(^^)。


 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 11点のオートフォーカスセンサーがありますが、しっかりお山のマークの無限大モードがあります。
こういった景色では積極的に使いましょう(^^)ゞ。一番ワイド側の撮影ですが、高倍率ズームとしては
かなり頑張っている描写ですね!もっとも使われ方を考えれば3mぐらいの距離が一番得意であろうと
思われるのですが。
 

 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 ズームを一番伸ばした100mm域での撮影です。100mmでは絶対フラッシュが光るので
あんまりスナップ向きではないですね(^^;)。巫女さんの髪留のおのしがでっかくて面白いです。
望遠域のボケはまあまあといったところでしょうか。


 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 100mm時の最短撮影距離は80cmであんまり寄れません。(28mmでは60cmです)接写という
感じでは無理でギリギリに寄ってもお花の写真はこれくらいがいっぱいいっぱいです。
100mmですから当然フラッシュが光っているわけですが、バックが暗くなるのでお花が浮立つのは
ケガの功名ですね。
 

 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 28mmですと四隅の引っ張られ感が半端ないです。もっともこれくらいのコンパクトズームでは
普通の仕様といえなくともないですが(^^)。


 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 真逆光の撮影でもちろん自動露出ですがかなり頑張って補正してくれています。
さすがは3WAYのAEです。3分割アモルファスシリコンセンサーの威力がいかんなく
発揮されております。


 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 ズーム真ん中へんの画角の撮影です。なんか屋台の装飾が最近のガンダムオルフェンズを思い起こさせます。
いや、どっちが先かを考えるとガンダムが屋台に似てるんですね。日本人の美意識は神代の時代から
連綿と受け継がれているというわけですね(^^)。


 オリンパス ミュー μーⅢ ワイド100 プロビア100F

 今回真面目にミューⅢ ワイド100で撮影してみて完成度の高さに驚きました。
発売された2002年には、すっかりメーカーもユーザーもデジタルカメラに意識が向いていたので
販売数も多くなかったようですが、もしもジャンク箱などにころっがっていれば必ず
サルベージしてやるべきマシンの一台ですよ(^^)。 





オリンパス L-2

2015-10-19 00:23:25 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパス L-2


 最近のデジカメの高画素化はとどまるところをしりませんね!。
ついに5000万画素!なんて機械も出てまいりました。残念ながら私は画素数よりも
「白とび撲滅・内面反射覆滅・手ぶれ殲滅」を標榜しておりますので画素数アップなどノーサンキューです(^^)。
その点オリンパスは5軸ボディ手ぶれ補正を磨き上げてマイクロフォーサーズでも高画質をねらっています。
さすがはオリンパス、小型カメラが手振れしやすいことを良く知っています。

実際私の本妻たるフィルムOMボディはシャッターショックがきついのか?でっかいミラーがバタつくのか?
ボディが軽量すぎてシャッターで押しブレさせてしまうのか?ボディが小さすぎてホールディングが悪いのか?
裏蓋がヘコヘコで平面性が悪いのか?ど~も微ブレするような気がするんですよね。

「そんなもんお前がヘタクソなだけとちゃうんかい!」という声も聞こえてきそうですが
同じくらいの雰囲気のペンタックスLXとOM-4なら明らかにLXのほうがブレないような気がします。

またOMの異端児OM101がホールディングが良いことやプログラム露出のタイムラグ?のせいか
他のヒトケタOMよりもしっかりした写真になるような・・・。

そこでオリンパスも実は「うちのカメラは微ブレしやすい(内緒だぞ)」と考えたわけではないでしょうが
ジャイロの手振れ補正など実装できない時代に圧倒的なホールディング性能を持たせたL-1を発売しました。

カメラにレンズを積んだ・・というより35~135のズームレンズにグリップとフィルム室をひっつけた
だけ・・といったフォルムはまさに「うっちゃりのオリンパス」です(^^)。
きわめてイロモノ的デザインなうえに大きく見えるので国内セールスはあまり良くなかったようですが
EDレンズを入れたレンズの素晴らしい描写が評判となり、L-1の後期から「EDレンズの眼」というコピーで
売り出しました。

そしてAFスピードの遅かったL-1のスピードをアップさせてマイナーチェンジしたのが今回のL-2です。
いつものとおりジャンクでゲトしたので、ボディはスレスレでテカテカなのですが動作は問題ありません(^^)ゞ。
レンズ横に印刷された「ED/35-135」の金文字がなんとも誇らしげではありませんか。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 逆行でキラキラの彼岸花です。お得意のESP測光がばっちり逆光強しに補正してくれたみたいです。
もう少しバックが落ちてくれると思ったのですが・・・(^^;)。

ISO100のフィルムで135mmで撮ってますからたぶん開放絞りでしょうけど
なかなかの描写ですね!手振れギリギリの1/125だったと思うんですがなかなかがんばってるかと。


 オリンパス L-2 プログラムAE マクロモード プロビア100F

 椅子の上でたそがれている蛾さんです。マクロモードで撮影しました。なかなかしっとりした
写りでさすがはEDレンズではないでしょうか?ボケも柔らかくてオリンパスらしくないほんわりした優しい描写です。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
 
 既存の一眼レフと異なり、カメラの背を低くするために開発されたM型の光路でファインダーに導かれます。
その結果二段になった光量たっぷりの大きなフラッシュを装備しています。

135mm域で猫を撮影してみました。フラッシュに対抗するようにメンチきってくれる瞳が恐いです(^^;)。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 お次は35mm域で門戸厄神さんの提灯と竜です。この手のズームレンズはワイド側はマジカルたるるーとに
歪曲が目立つものが多いのですが、なかなかにすっきりとした描写です。
木目といい絵具の濃淡といいオリンパスレンズなのにへちゃつぶれず良くコントラストが出ております。

たしか1/30秒くらいの表示だったと思いますが、OMより明らかにブレにくいようですね(^^)。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 せっかくなので三宮駅前なども撮影しました。再開発計画などもありますので10年後には貴重な
写真です(^^)。花壇の三角のオブジェのところもむかしは噴水でしたからね。

今回L-2を使ってみて一番評価したいのはやはり35~135のEDレンズです。
オリンパスなのに色味に偏りもなく、どの焦点距離でもすっきりピュアな描写です。
F値が少々暗いのですが、Φ49mmの小型レンズであることや、ホールディングの良さでカバーできるかと。


OMシリーズのどのズームレンズと比較しても明らかに性能は上ではないでしょうか。
あ、35~80F2.8にはさすがに負けるかな(^^;)?。

ともかく「写りが素晴らしいからこのカメラを選んだんです!」と言い切れるカメラです。
オリンパスL-2、「名機」と呼んで差し支えないでしょう。


オリンパスOM-101 AF28~85mm F3.5~4.5

2014-11-15 00:12:22 | マイ カメラ オリンパス
 オリンパスOM-101 AF28~85mm F3.5~4.5


 先日ひさしぶりにOM-2Nを手に入れ、「やっぱりOMボディはええわ~」とひとり悦に入っていたところ
まだ使ったことのないOMボディがあることに気づきました。
それはOM3ケタシリーズ・・・そう、名機ぞろいのOMの中でも鬼っ子あつかいで
なかったことにしてください・・・的なOM-707&101です(^^)。

でも、自分が使ったこともない機種を世間の評判だけで勝手に貶めてしまうのは
OMのヘビーユーザーを自認している身としては許されることではありません。
しかも今の私は「マニュアルフォーカスレンズを自動巻き上げボディで使う」がマイブームですから
ワインダー内蔵のOMボディ・・・ということで無理なくコレクション理由になりそうです。

そこでいろいろネットを中心に情報収集を始めました。(雑誌ではほとんど無視されていますので(^^;))
ネットを漁るうちに KEN M.さんのプラカメだって生きている。ような気がする。
という素晴らしいブログに行き当たりました。ブログの文章が素晴らしいこともあり、ぜひともOM-101が
使ってみたくなりました。もう一方のOM-707は私がカメラ店員時代に先輩が、お客さんに説明するとき
「いや~オリンパスは全然ダメですね」とか「OM-707は見切り発車ですよ」
と堂々と説明しているのを聞いてました。

また、自慢のポップアップストロボが、グリップから飛び出すどころかいきおいあまって
発光部が外れて飛んで行った・・・などというエピソードもありました。
それにレバー式のマニュアルフォーカスであるパワーフォーカスが使い物にならない・・・
ということが必ずと言ってよいほど言われています。マニュアルフォーカスが使えないのは
とっても悲しいのでOM-707はあきらめることにしました(^^)ゞ。

一方のOM-101をネットでさがしたところ、予想よりも簡単にマニュアルアダプター2付きボディと
AF28~85レンズを手に入れることができました。一番のウリであるダイヤル式のパワーフォーカスの評価は
「けっこう使える」派と「OM-707と比べたらマシやけどやっぱりだめぽ~」派のまっぷたつに分かれています。
半々くらいに票が割れているとますます自分で試してみたくなりますね(^^)。 


 オリンパスOM-101 AF28~85mm F3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 85mmのときだけ手動切り替えで60cmまで寄れる簡易マクロのクロースフォーカス付きレンズです。
クロースフォーカスの最短撮影距離で撮影しました。
ボケ味もズイコーならぬオリンパスレンズなのになかなかですね。
ちなみに写真の西洋朝顔はボディの写真と同じ色の花なのですが・・色がまったく違ってます(^^;)。

ボディの写真はデジタルのホワイトバランスオートで撮影です。実際の花の色はこの
花のアップの写真の方が近い色です。デジタルはすごい色転びですねえ。


 オリンパスOM-101 AF28~85mm F3.5~4.5 プログラムAE バックライト補正 プロビア100F

露出補正はなく、このように空を入れた撮影では、カメラ前面のバックライトボタンを押すことにより
+1.5EV補正をしてくれます。ポジでこれくらいきれいに補正がかかれば言うことなしですね。

28mm域での撮影ですが、少し樽型収差が目立つ感じでしょうか。マニュアルズイコーで発表だけされたけど
発売されなかった幻の28~85mmレンズと構成は同じなのでしょうか?その28~85mmズイコーズームは
雑誌などで作例写真なども紹介されていて、私も一度だけオークションに出品されていたのを見かけたことが
あるのですが・・・  
 

 オリンパスOM-101 AF28~85mm F3.5~4.5 開放 1/60 プロビア100F

 次は近所のノラ猫です。パワーフォーカスでジコジコとピントを合わせるのにもずいぶん慣れてきて
けっこうフォーカスのスピードも上がってきました。ぶっといグリップと、ヘリコイドを使わないでも済む
フォーカスダイヤルのおかげで手振れも微塵もありません。

85mm開放での撮影ですが、ズイコーのズーム・・・ということで、期待していなかっただけに
まったくもへもふしたところのない、なかなかの描写をしてくれたので嬉しくなりました(^^)。

最終的に、「パワーフォーカスって面白いぞ!使えるぞ!AF28~85mmレンズも良いレンズだ!」
というのが私の結論です。特にパワーフォーカスはジコジコという作動音こそ少しく気になるものの
「片手でピント合わせ」を楽しむ事が出来る唯一無二のギミックです。

OM-101のスペックが最少限度なのは、パワーフォーカスにコストが取られて他に予算が
回せなかったからではないか・・・と思えるほどです。
またまた違うAFレンズも揃えたくなってきてしまいました~(^^)ゞ。




オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B

2014-10-19 00:09:02 | マイ カメラ オリンパス
 
 オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B 
 

 オリンパスのOMといえば最近すっかりデジカメがメジャーになりました。而して元祖のフィルムOMも
ますます人気が高まり、昔からOMで遊んでいてすっかり手ずれしたOM使いのカメラジジイの私も
今や「おしゃれでカッコイイOM使いのちょいカメオヤジ」扱いです(^^)。

もっとも時代が変わってもOM-2の圧倒的な使いやすさは変わるものではありません。
TTLダイレクト測光のAEはやっぱり便利で、とっさのシャッターチャンスにも対応できます。

OMシリーズは伝統的にシャッターロックがなくフィルムを無駄にしてしまう・・と指摘された設計者の米谷さんは
「フィルムは一枚ムダになるかもしれませんが、シャッターチャンスは二度と来ないんですよ。」
と切り返しておられたとか。まさに普段から撮影をしているエンジニアの言葉ですね。

OM-2とOM-2Nは、何が変わってん・・というところですが、まずはゴム製指あてに変わった
巻き上げレバーでしょうか。OM-2までは硬いプラスチックで指が痛くなったりしたのですが(^^)ゞ。
あと標準装備のスクリーンがマイクロプリズムからスプリット&マイクロのスクリ-ンになったのも
ポイントが高いですね。交換スクリーンが中古で探すしかなくなった現在では嬉しいところです。

OM-1と比べますと電子シャッターになったおかげで、レリーズチャージのテンションを
気にしなくて良いせいでしょうか、OMシリーズの中でも最上級の非常にトロンとしたライカちっくな
フィーリングの横走りシャッターの感触が楽しめるのがOM-2です。

 
 オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B F5.6 AE ベルビア50

 ズイコーには超広角レンズとして18mmF3.5というレンズがあるのですが、なにしろレアで私は一度しか
見たことがありません。そこでピンチヒッターとして登場願うのは、またまたタムロンの17mmです。
タムロンレンズはピントリングも絞りリングもズイコーと回転方向が同じなので、ズイコーとまぜこぜ使用しても
違和感なく使えるのは実にポイントが高いですね。

フィルターアダプターも兼ねるフードが花型で、純正のズイコー18mmより圧倒的にカッコよいです。
フィルターはΦ82mmでフィルターを付けるとずっしりと重たくなります。
私はフードごと二回も落としてしまいました。初期型のフードはプラスチックだったらしいのですが
ラバーに変更されています。やはりみんな良く落っことしていたのではないかと(^^;)。


 
 オリンパスOM-2N タムロンSP17mmF3.5 151B F5.6 AE ベルビア50

 OM-2Nの真打であるTTLダイレクト測光のもっとも得意とするサンセット時の夜景撮影です。
OM-2からOM-2Nにマイナーチェンジされたときに回路が刷新され、オートの対応最高時間が
60秒→2分に延長されているのです。

刻々と変化していくサンセットの神戸港もオートでばっちり決まりました。
OM-1と比べますと電子シャッターなぶんメンテナンスがしにくく、あまり人気のない
OM-2ですがこの長時間AEが可能なところはやはり捨てがたいですね!。

ニコンF3やペンタックスLXと違って全くと言ってよいほど「俺は名機だぜ!」オーラが出ていない奥ゆかしい
OM-2ですが(おかげで中古でも安いです)、出るところはきちんと出ている感のある小ぶりなボディは
「トランジスタグラマー」ともいうべき小顔美人ではないでしょうか。

絞り優先のAEで撮影できるぶんOM-1より夜景も撮影しやすいですし
OM初心者にもおすすめです。特に女子のかたが持つとかわいく見えますよ~(^^)。

オリンパスOM-1N ズイコー40mmF2

2012-12-02 08:29:28 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパスOM-1N ズイコー40mmF2

 
 私がまだ大学生だったころのことです。バイト先の店長さんが天文ファンで天文撮影の
話をよく聞かせてくれました。1986年に来た前回のハレーすい星のときには南半球まで
行って撮影されたツワモノです。そのときに撮影されたハレー彗星や南十字星の写真は
初めてみたこともあり、写し取られた星たちの姿に素晴らしく感動してしまいました。

「すごいですね~。どうやったらこんな写真が撮れるんですか?」
「星を点に撮影するには赤道儀がいるけど、固定撮影なら三脚にカメラつけてバルブに
してシャッターひらいたら撮れるで。ちょうど50mmでオリオン座がきれいに入るよ」
「あ、そんなに簡単なんですか?」
「そのかわり街中では電燈の光でかぶるから、暗い夜空のとこに行かんとあかんで。
あとバルブ使うからメカニカルシャッターのボディがええなあ。」
「なるほどなるほど」

当時写真に興味をもちはじめたばかりの私はOM-10を使っていました。電子シャッターの
フタケタ機ですから機械シャッターのヒトケタ機たるOM-1なら購入の理由付けとしては十分です。
ちょうど心斎橋の大丸で中古カメラフェアをやっていたので行ってみることにしました。

おめあてのOM-1もたくさんでています。でもOM-1でも新型のOM-1Nが巻き上げレバーが
ゴム巻きになって指に優しいのは知っていましたのでOM-1Nをさがしました。
やっとこさ2台のボディを見つけました。片方はピカピカで27,000円。もう一台はのほうは接眼レンズにキズがあるのと
アクセサリーシューが少し傷んでいるので25,000円でした。
当時貧乏学生だった私は迷うことなく25,000円のほうにしました(^^)ゞ。


OMで重いなどと言ってはいけないのですが、プラスチッキーなOM-10と比べると真鍮のOM-1はずしりと重く感じ、いかにも
「ヒトケタOM」感があって頼もしく感じたのを思いだします。実際に触ってみるとなんとなくたよんない表示の露出計も
なかなかシビアな反応をしてくれて、ぽよぽよした動きのメーターもマニュアル露出の楽しさを味あわせてくれます。
シャッターダイヤルをマウント基部に追いやって鎮座している感度設定ダイヤルはちょっと菊の花みたいで
デザイン的にはOM-2のタイプのほうが好みだなあ。

OM-1がすごいと思うのはボディが小さいのにファインダー倍率が0.92倍と大きいかったり
巻き上げレバーなども大きいところで、特に一番すごいのは巻き戻しレバーがほかのどのカメラよりも大きく
やりやすいところです。巻き戻しレバーが大きく使いやすいところなど設計者の米谷さんがいかに普段から
撮影をこなしてフィルム巻き上げを迅速確実にやりたいかを考えていて具現したのかをうかがえて嬉しいですね(^^)。
私はOM-1の巻き戻しレバーが数あるカメラの中でも一番好きです。

ただ、小さいボディに1000mmでもミラー切れしないというどかんと大きなミラーボックスを
ねじこんでいるのはまことにすごいのですが、ミノルタみたいにしゃくりあげにしてないためにフランジバックが
46mmもあって他社の一眼レフとくらべると内面反射的に弱いようです。とくに浮遊物が多くて光が暴れる
五月ごろの「快晴やけどなんか白っぽいお天気と光やなあ」というときは要注意です。
ズイコーレンズはボディに合わせて小型軽量がウリなのでフードをつけないほうが小さくてカッコイイのですが
フードはぜひつけましょう。


 オリンパスOM-1N ズイコー40mmF2 1/125 F4 ベルビア50

 久しぶりに40mmでスナップです。画角がちょうど私にはぴったりで使いやすくて使いやすくて手放せないレンズです。
外国のかたが被写体だと作品的に見えるでしょ(^^)?

昭和も最後の年だったでしょうか。それまでOM-10を買ったときについていた35~70mm一本だけでがんばっていた
のですがボディが二台となるともう一本標準レンズがないとなにかと不自由です。ただズームのF3.5~4.5という
ファインダーの暗さにも辟易していたので今度は明るい単焦点にしようときめていました。
当時から今までカメラの師匠の友人に当時も相談したのでした。
「今度標準レンズを買おうと思うんやけどどれがええやろ?」
「あ~オリンパスやね。やっぱり1.4かな。マクロて手もあるけど。」
「うーん。明るいのがええからマクロはF3.5やし・・1.4は高いねえ。」
「ほんなら40mmにしたら?ズイコーは40があるで。」
「40mm?それがええのん?」
「そうそう。ズイコーは40があるねん。うらやましい。」
「はあ。そうですか。」

友人はミノルタを使っていて40mmという画角がないのを残念がっているようです。
当時私はまったくのカメラ初心者でしたので40mmと50mmの違いさえまったくわからなかったのですが
カタログをみるとズイコーのラインナップの中でも50mmF1.8に次ぐ安さです。
「安いからこれがいいかな?今度店に行ったら聞いてみよう。」

ちょうどカメラ屋さんにアルバイトに行っていたときなのでオリンパスから来ていたヘルパーさんに尋ねてみました。
「こんど40mmを買おうと思っているんですがどうでしょう?」
「お、40mmですか。しぶいところ言いますね~。良いと思いますよ。」
どこが良いのかは教えてもらえませんでしたがとりあえず買ってしまっても大丈夫のようです(^^)。
お店の専務さんにお願いして定価の3割引きで購入することができました。

初めてボディに付けたときのファインダーの明るさは目にキラキラとまぶしく、いままでズームでピントを合わせるときは70mm側
で合わせて35mmに戻したりしていたことを考えるとピントのキレもよろしくフォーカスが楽しいです。

当時のOMカメラボディに同梱されていたレンズパンフレットには
「F2の明るさを実現するために、対象レンズにもかかわらず6群6枚構成というまったく新しいレンズ設計を採用。
そのうち4枚に高屈折率低分散ガラスを使用しています。像面湾曲が少なく、かつコントラストの高い描写性能を
示します。最近接撮影距離は、このクラスとしては画期的な30cmを達成。」と書かれています。
おお、まさに「性能は高く値段は安い」素晴らしいレンズのようです!

大喜びでそれからはなんでもかんでも40mmで撮影していました。ところがあるときポジを見て気づきました。
たまたま100mmレンズに換えて撮影したコマと色もコントラストもぜんぜん違います!。
当時はベルビアが発売されて間なしのころでしたがベルビアの解像度と発色の強さが私の眼にも
レンズによる描写の差をわからせてくれたのでした(^^;)。

よくよくみると100mmF2.8と比べて明らかに
・コントラストが低く
・線が太く
・ペタッとした発色
なのです。そうやって見出すとどんどん気になりだしました。それまで40mmで撮ったプリントを改めて見直すと
・喜んで最短30cmで撮影した背景はドハデに二線ボケ
・F2開放で撮影したコマは周辺落ちまくりの画面すみ流れまくり
・ズームもびっくりのたるたる収差

ああ、なぜ気づいてしまったのでしょう?この世の中には知らないで良いこともあるのに(TT)・・・。

でも、それからいままでもここぞというときは私のOMボディにはやはり40mmがついています。レンズの描写性能よりも
何が写っているかのほうが大事です。そうなればOMボディにはこの40mmが絶対的にマッチングベストの
レンズなのでした。結局私がOMで撮る写真の95パーセントは40mmのままです。

設計者の米谷さんもかつてアサヒカメラのインタビューで「思い入れのあるレンズ」としてあげられていて、
「社内の反対を押し切ってまでつくらせたレンズ」とおっしゃっていました。高価なガラスを4枚も使ったから
コスト的に見合わないと反対されたのでしょうか?昨今の理不尽なプレミアムな中古価格も少しは妥当性があるのかも
しれませんね。

でも今になって考えてみるとレンズパンフレットにやたら能書きを書いていたのは実は微妙な描写性能ということを
あいまいにしてしまうことをねらったのでは・・などとと勘ぐってしまうのでした(^^)。