よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

オリンパスOM40プログラム Sズイコー 35~70mm F3.5~4.5

2012-07-21 22:10:03 | マイ カメラ オリンパス
 
 オリンパスOM40プログラム Sズイコー 35~70mm F3.5~4.5


 1985年ごろというのはちょうど「プログラム露出一眼レフ」が各社出そろったころで
プログラムAE搭載の一眼レフが大勢をしめ始め、絞り優先やシャッター優先・マニュアル機は
ハイアマチュア・プロ用の高級機かボトムの入門機だけという事態になりつつありました。

そんなこんなでこのOM40プログラムが発売されたときも
「ぼくは、逆光強(ぎゃっこうつよし)です」←ちゃんとルビがふってありました(^^)
というコピーとシルエットを強調した男性の手に握られたカメラに「へーんなカメラやなあ」
という認識をしただけで終わっていました。カタログも当時の中級一眼レフのデフォルトである
「クラスのかわいい同級生をアイドルのように撮影する」という雰囲気のストーリー仕立てでつくられていました。

最初のころは「とっても便利ハイテク機能」だったはずのプログラムが「ついていてあたりまえ」
になったとたんに逆にナンパな初心者向けに見えてきます。
(じっさい女の子をかわいくカンタンに撮れるがセールスポイントですから)硬派?を自認していた私としては
「絞り優先とマニュアルがあればプログラムなんかいらねえや!」とうそぶいていたものです。
じつは撮らせてくれる彼女もいないうえに、型落ちの絞り優先機しか買えなかった貧乏学生の負け惜しみなのですが(^^)ゞ。

そしてカメラ界のドレッドノート「ミノルタα7000」が発売されると自動的にピントの合わない
マニュアルフォーカスカメラは一部の高級機種をのぞき一斉にリストラされてしまい
OM40プログラムも泡沫のように市場から消えていきました。

そして時代はデジタルとなり、フィルムカメラの電子シャッター中級機はどんなに程度がよくても
ジャンク扱いでゴミゴミした棚に置かれるようになってしまいました。
私にとってはゴミどころか宝の山に見えるので定期的にチェックは欠かせません(^^)。

そこで発売いらい27年ぶりにあの「逆光強」に再開しました。今までみた中でも
一番程度が良くジャンクの棚にいるのが不思議なほどでした。


 オリンパスOM40プログラム Sズイコー 35~70mm F3.5~4.5
 プログラムAE ナチュラ1600(400設定で撮影)

 なんとも不思議な現代彫刻で、下のほうの玉が金色でなくてよかったなて感じです(^^)。
OM40プログラムの一番のアイデンテティたるESP測光がはたして縦アングルで効くのかという
のを試したかったのですが、ナチュラのラチチュードがありすぎて、効いたかどうかはよくわかりません。

ちなみに「ESP測光」というのは別に超能力のことではなく「エレクトロ・セレクティブ・パターン」
の略だそうです。被写体が中央部にあることを前提として日の丸構図のポートレイト撮影に最適になるよう
オーバーもアンダーも補正してくれるというスグレモノなのです。

OM40プログラムはOMの流れとしては最後発の設計なだけにフタケタシリーズでありながら、
純正Tシリーズフラシュ対応でTTLダイレクト測光をしてくれます。
また、OMシリーズとしてはめずらしくセルフタイマースイッチが巻き上げレバー基部にあり
一度セルフタイマーで撮影すれば自動的にセルフタイマーがキャンセルされるのです。
いままで幾度OM-4Tiでセルフタイマーをいれっぱなしのままで撮影しようとしてシャッターチャンスを
のがしたことがあったでしょうか?巻き上げるだけでキャンセルされるセルフタイマーの素晴らしさ\(^0^)/!!

そしてOMマニアの私が一番気に入っているところは
「OMボディで(デジタルをのぞく)一番ブレにくいマシン」というところです!!。
OMはそもそも天才設計者・米谷さんがずっとおっしゃっていたように一眼レフの三悪追放「大きい・重たい・ショックが大きい」
をコンセプトに誕生しました。ところが・・・ボディのショックは小さいものの、レンズ側の絞り込みのテンション
が他社の方式と比べると大きく、絞り込みの反動で微妙なブレが発生しやすいようなのです。
じっさいペンタックスLXやミノルタXDと比べても同じようなディメンションのボディとレンズなのに
OMのほうが微妙にぶれたカットになったときがありました。

だがしかし!OM40プログラムはプログラム回路で絞り込みが終了してから得意のダイレクト測光を
発動するためにレンズの絞り込み微ブレが明らかに他のOMボディより少ないようです。
そのかわりちょっと不安になるぐらいのタイムラグがありますがそれは気にしないことにしましょう(^^)。

OM2スポット&プログラムでも原理は同じなのですがちょっとだけ年式の新しいぶんOM40プログラムの
ほうがタイムラグが少ないようです。おまけにOM2スポット&プログラムは昔の電子カメラによくあった
「電池がすぐなくなる」の症状があるものが多く、使わないときは一日でも電池を抜いておかないと
不安になるのですがOM40プログラムはそんなことはありません。

発売いらい27年をすぎて外装ゴムグリップが加水分解でけっこうやばくなってきた「逆光強」くん
ですが、OM最強ボディとしてこれからも使っていきたいと思います。
でも私も27年たっているのにいまだに「女の子をかわいく撮る」ができてないのは問題だなあ(^^)ゞ。





 


 
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ボイジャー オブ ザ シーズ 神戸初入港

2012-07-12 20:56:44 | 神戸ふねふね

 Voyager Of the Seas

 2012/07/09 神戸港 第四突堤

 神戸港に過去最大の大きな豪華客船ボイジャーオブザシーズが入港しました!!
入港前から神戸では大盛り上がりです!!。いつもなら閑散としてサビキ釣りの人しかめだたない
北公園の桟橋も、月曜日の昼間というのにあれよあれよという間にギャラリーで埋め尽くされました。
みんな「過去最大」というコトバに弱いのですねえ(^^)。

たしかに大きいことこのうえなく、全長310m,総トン数137,276トンです!!
フネというより高層マンションが横になって漂っているような迫力です。
大型客船には慣れているはずの神戸っ子もびっくりです。なんとフェリーの送迎デッキは文字通りの満員です。


 2012/07/09 神戸港 第四突堤 ポートターミナル

 せっかくなのでどのくらい大きいのか実感したく・・
山に登って望遠レンズでねらってみました。

 OM-4Ti シグマ500mmF4.5 1/250 F8 プロビア100F

 のっぽマンションの向こう側に上部構造を見せているのがボイジャーオブザシーズです。
まったくビルが横になったようなスケールです。
ちなみにすっかりギャラリーをとられてすねたように?出港中なのが飛鳥Ⅱです。
神戸大橋と川崎重工のクレーンにはさまれた船体が今日ばかりは少し小さく見えます(^^)。


 OM-4Ti シグマ500mmF4.5 1/250 F8 プロビア100F

 ちなみに飛鳥Ⅱもビッグな船で、日本籍では最大の全長240,96m,総トン数50,142トンも
あるのですが・・(^^)。

 神戸は積極的に客船誘致を行っているそうでなんとか阪神淡路大震災前の水準にもどってきた
とのことです。これからもどんどん呼び込みをお願いしたいですね。

 
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ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1

2012-07-09 21:16:57 | マイ カメラ コシナ

 ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1


 人間齢40もすぎればいろいろと思い起こすことも多くなってきます。
「あのときあのころに今ぐらいの経験があれば・・俺も少しはましな人生だったよな・・」
逆にいえば「後悔するぐらいならそん時に全力かまさんかい!」ということなのですが(^^)ゞ。

20世紀末に一気にもりあがったライカ&レンジファインダーブームに遅ればせながら
あのレンズの神様ツァイスが参戦!ブームの立役者でもあるコシナとの最強タッグで
レンジファインダーでも神再降臨を狙ったのでしょう。
コシナもツァイスも「今の技術で全く新しいレンジファインダーカメラを造ってみたい!」
という情熱にかられていたのに違いありません。

あのツァイスがコシナとタッグを組んでレンジファインダーカメラを出す!と聞いたときには
本当におどろきました。コシナもちゃんと自分のところのベッサがあるのですから
いくらなんでも供給過剰ではないかと思えたのです。
ライカMマウントと互換性があるのが武器なのですがライカシンパの人は
「ライカよりもすごいレンジファインダー」が売りのツァイスイコンは認めるわけにはいかなかった
のではないでしょうか・・。

同時発売のZMマウントのレンズも、雑誌などで紹介されるのはライカボディにつけてほにゃらら・・
プラナーVSズミクロンでほにゃらら・・というライカくさい記事ばかりでした。

そのうちに「現行機」という安心感と、デジタルカメラばかりになって雑誌を読まなくなっていたので
すっかり失念してしまっていました。大好きなセルフタイマーがついていないこともあり手にいれたのは
発売からずいぶんと時間がたってからでした。


 ツァイスイコン ノクトン50mmF1.1 開放 AE ナチュラ1600(400設定で撮影)

 実際使ってみるとファインダーのキレはすさまじくむかしのコピーではないですが
「これ以上なにを望むのか?」といった感じです。巻き上げ感触も、非常に滑らかで気持ち良いです。
AEはかなりアンダー目に露出しますので普段は+2/3段をいれています。

でもやっぱりシャッターフィーリングはライカのほうが良いかもです。縦走りの二重シャッターと
横走り布幕と比べるのは酷ですが、ライカのシャッターを押したときの「こそばゆい感じ」
のほうが嬉しいです(^^)。ハード性能的にはツァイスイコンのほうが明らかに上なのに・・。

ノクトン50mmF1.1もそうですが「これ一台で頑張ってなんでも撮っちゃろう」感はないですね。
人間完璧なものには冷たさを感じてしまうのでしょう。人は人に何かしてあげることができるときが
一番幸せを感じるもののようですし。ツァイスイコンもノクトンも人じゃありませんが(^^;)。

なんかツァイスイコンには「あなたはいい人だと思うけど異性としては見られないの。だから
お友達でいましょう。ごめんなさい。」と言いたい気分になりますね。
言ったことはなくて言われたことしかありませんが(TT)。

でもこのナチュラの懐の深さにはびっくりです。400で撮影しても1600で撮影してもばっちし
ネガに結像していて、スキャナで読み込んだデータのほうが紙焼きよりトーンがでています。
このあたり、フジはもっと声高に宣伝して欲しいですね。



 


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500系こだま

2012-07-01 21:54:15 | 今日の一枚


 オリンパスペンS 3cmF2.8 1/30 F4 プロビア100F

 なかなか人生というものは思いどおりにいかないもので
「今年の春はペンにポジフィルムを入れて、道々に咲いているいろんな桜の木を一本ずつ撮って
72コマのさくらふぶきスリーブファイルを作ろう!」などとはりきって撮影を始めたのですが・・・

いや~桜という花はまったく花期が短いですね。
「あっ!咲いてる」と思ったらもう次の週には散り始めているありさまです。
その潔さ・はかなさこそ日本人に愛されてる理由なのでしょうが「一本ワンカット・できるだけ違う場所」
などとしょうもないこだわりをしているとたちまちのうちに桜の花は散ってしまいました(TT)。

おまけにフィルムを装填した時にカウンターをセットするのを忘れてしまい、いったいあと何枚撮影できるのか
まったくわからなくなってしまいました。自動復元のないプリミティブなペンのカウンターの欠点です。
そのうえ欲張って36枚撮りをいれてしまったので撮っても撮っても終わりません(^^;)。
気がつけば4月から撮り始めてもう6月・・ようやく最後まで撮影しきりました。
もう何を撮ったか完璧に忘れていました。

そのうちの一枚このが岡山駅で撮っていた500系「こだま」号です。
岡山旅行に行ったさいに新鋭「さくら」の待ち時間にヒマだったのでつい撮影したのを思いだしました。
ちょうど夕方の紫の光になってきた時間だったので青みのあるピカピカの車体になりました。
こういう光のまとめ方をしてくれるのでポジフィルムはやめられません(^^)。

かつては「世界最速」のレコードを持っていた500系ですがいまや各駅停車のこだまです。
生まれ故郷のJR西日本でしか運用されないのは実にもったいない気もしますが
加速性能が良いのは各駅停車ではかえって有利なのではないでしょうか?
運用面でいろいろと評判のよくなかったらしい500系ですが、このカッコよさはどうでしょう。
合理主義だけでは人生楽しくありません。フィルムカメラともども末長く愛されて欲しいですね。


 
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