よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

オリンパス L-2

2015-10-19 00:23:25 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパス L-2


 最近のデジカメの高画素化はとどまるところをしりませんね!。
ついに5000万画素!なんて機械も出てまいりました。残念ながら私は画素数よりも
「白とび撲滅・内面反射覆滅・手ぶれ殲滅」を標榜しておりますので画素数アップなどノーサンキューです(^^)。
その点オリンパスは5軸ボディ手ぶれ補正を磨き上げてマイクロフォーサーズでも高画質をねらっています。
さすがはオリンパス、小型カメラが手振れしやすいことを良く知っています。

実際私の本妻たるフィルムOMボディはシャッターショックがきついのか?でっかいミラーがバタつくのか?
ボディが軽量すぎてシャッターで押しブレさせてしまうのか?ボディが小さすぎてホールディングが悪いのか?
裏蓋がヘコヘコで平面性が悪いのか?ど~も微ブレするような気がするんですよね。

「そんなもんお前がヘタクソなだけとちゃうんかい!」という声も聞こえてきそうですが
同じくらいの雰囲気のペンタックスLXとOM-4なら明らかにLXのほうがブレないような気がします。

またOMの異端児OM101がホールディングが良いことやプログラム露出のタイムラグ?のせいか
他のヒトケタOMよりもしっかりした写真になるような・・・。

そこでオリンパスも実は「うちのカメラは微ブレしやすい(内緒だぞ)」と考えたわけではないでしょうが
ジャイロの手振れ補正など実装できない時代に圧倒的なホールディング性能を持たせたL-1を発売しました。

カメラにレンズを積んだ・・というより35~135のズームレンズにグリップとフィルム室をひっつけた
だけ・・といったフォルムはまさに「うっちゃりのオリンパス」です(^^)。
きわめてイロモノ的デザインなうえに大きく見えるので国内セールスはあまり良くなかったようですが
EDレンズを入れたレンズの素晴らしい描写が評判となり、L-1の後期から「EDレンズの眼」というコピーで
売り出しました。

そしてAFスピードの遅かったL-1のスピードをアップさせてマイナーチェンジしたのが今回のL-2です。
いつものとおりジャンクでゲトしたので、ボディはスレスレでテカテカなのですが動作は問題ありません(^^)ゞ。
レンズ横に印刷された「ED/35-135」の金文字がなんとも誇らしげではありませんか。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 逆行でキラキラの彼岸花です。お得意のESP測光がばっちり逆光強しに補正してくれたみたいです。
もう少しバックが落ちてくれると思ったのですが・・・(^^;)。

ISO100のフィルムで135mmで撮ってますからたぶん開放絞りでしょうけど
なかなかの描写ですね!手振れギリギリの1/125だったと思うんですがなかなかがんばってるかと。


 オリンパス L-2 プログラムAE マクロモード プロビア100F

 椅子の上でたそがれている蛾さんです。マクロモードで撮影しました。なかなかしっとりした
写りでさすがはEDレンズではないでしょうか?ボケも柔らかくてオリンパスらしくないほんわりした優しい描写です。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F
 
 既存の一眼レフと異なり、カメラの背を低くするために開発されたM型の光路でファインダーに導かれます。
その結果二段になった光量たっぷりの大きなフラッシュを装備しています。

135mm域で猫を撮影してみました。フラッシュに対抗するようにメンチきってくれる瞳が恐いです(^^;)。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 お次は35mm域で門戸厄神さんの提灯と竜です。この手のズームレンズはワイド側はマジカルたるるーとに
歪曲が目立つものが多いのですが、なかなかにすっきりとした描写です。
木目といい絵具の濃淡といいオリンパスレンズなのにへちゃつぶれず良くコントラストが出ております。

たしか1/30秒くらいの表示だったと思いますが、OMより明らかにブレにくいようですね(^^)。


 オリンパス L-2 プログラムAE プロビア100F

 せっかくなので三宮駅前なども撮影しました。再開発計画などもありますので10年後には貴重な
写真です(^^)。花壇の三角のオブジェのところもむかしは噴水でしたからね。

今回L-2を使ってみて一番評価したいのはやはり35~135のEDレンズです。
オリンパスなのに色味に偏りもなく、どの焦点距離でもすっきりピュアな描写です。
F値が少々暗いのですが、Φ49mmの小型レンズであることや、ホールディングの良さでカバーできるかと。


OMシリーズのどのズームレンズと比較しても明らかに性能は上ではないでしょうか。
あ、35~80F2.8にはさすがに負けるかな(^^;)?。

ともかく「写りが素晴らしいからこのカメラを選んだんです!」と言い切れるカメラです。
オリンパスL-2、「名機」と呼んで差し支えないでしょう。


C ビオゴン35mmF2.8 ZM

2015-10-03 23:54:53 | コシナ交換レンズでワンダフル
 
 C ビオゴン35mmF2.8 ZM


 先日ヘキサーRFを入手して喜んで撮影していたものの、28mmフレームで視野枠いっぱいいっぱいに撮影していると
どうにもうまくいきません。自分のヘタさかげんは棚にあげて「こんな余裕のないフレーミングは耐えられん!
いっそ35mmで撮影すればもう少しうまく撮影できるのではないか?」などとほざくのがオヤジカメラマンの
面目躍如です(^^)。

そこでつらつらと調べてみますと コシナツァイスのC ビオゴン35mmF2.8という素晴らしいレンズが
あるではありませんか!最近出た感があったのですが実は2008年の発売でもう7年も前なんですね。

当時はもうライカブームが終わっていたのと,デジタル一眼レフ旋風が吹き荒れていたのであまり話題にならなかった
ような気がします。スペックだけ見れば「35mmF2.8」ですから平々凡々ですし。

でもツァイス&コシナがそんな平凡なレンズをコストをきちんとかけて真面目に造ったとしたら・・・
神のような名玉が産まれてしまうのではないでしょうか(^^)?


 ライカM2 C ビオゴン35mmF2.8 ZM 1/125 F8 プレスト400 

 なんとか中古でゲトしてみると、また小さくてかわいいレンズです。せっかくなので35mmのフレーム
がシングルで表示されるM2で撮影してみることにしました。M2なので久しぶりにモノクロです。
2012年に期限切れのプレスト400をつめてみましたがびくともしてませんね!
モノクロフィルムのタフさは素晴らしいです(^^)。

久しぶりのM2ですが「ライカでスナップ」はやっぱり楽しいですね。スクリーン上ボケてしまう
一眼レフと違いはっきりきれいに見えるファインダーは気持ちが良いです。
ついついピント合わせを忘れてしまうときもありますが、35mmなのでなんとかなってしまったりします(^^)ゞ。


 ライカM2 C ビオゴン35mmF2.8 ZM 1/125 F8 プレスト400 

 どん曇りでうら寂しい海水浴場の売店です。ワーゲンタイプ2が止まっているとなんでも絵になります。
イエローフィルターをつけてみましたが効いてるかどうかわかりませんね。


 ライカM2 C ビオゴン35mmF2.8 ZM 1/30 開放 プレスト400
 
 モノクロなので開放描写で黒猫を撮ってみました。まさしく「開放からばっちしレンズ」ですね!
「使いきれる高性能」でうれしくなってしまいます。ちなみに一眼レフよりライカのほうが
猫に近寄っても逃げません(^^)。


 ライカM2 C ビオゴン35mmF2.8 ZM 1/30 開放 プレスト400

 阪急電車のリラックマ号です。これだけの明暗差を写しとめてくれているのはさすがです。
同じコシナでもカラースコパーならもっとへちゃつぶれているのではないでしょうか?

点光源がふわっと広がって良い雰囲気になりました。このあたりが「クラシック」なのでしょう。
見かけもクラシックにすればもっと人気が出たでしょう。惜しかったですねえ。

コントラストきつめのプレスト400でこれだけ出てますからT-MAXとかならもっと
すさまじい描写になるのではないでしょうか?高価ですが新品フィルムで撮影してみなくちゃですね(^^)。