よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ズイコーMC 50mmF1.8

2015-09-05 00:33:23 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 ズイコーMC 50mmF1.8


 最近すっかり中古カメラ屋さんのジャンク棚も寂しくなってきました。
もっとも「カメラ」といえばデジカメも指すようになってからもう10年あまりになるのですから
フィルムカメラ→デジタルカメラに買い替えてしまった人がほとんどでしょうし、中古カメラ屋さんもせっかく?ジャンクが入荷しても
再販売できる可能性は減っていますから燃えないゴミにしてしまうことも多いのでしょう。

ただそうなりますと私みたいなジャンク好きの人間としてはその哀れなレンズ達を見捨てるわけにはいきません。
今までどんなにジャンク棚にゴロゴロしていても無視していたメジャーなレンズにも萌えるようになってきました(^^)。

そこで今回はわがメインシステム機のオリンパスOM用ズイコーMC 50mmF1.8です。
OMシステム(Mシステム)発表当時からメインの標準レンズとしてラインナップされていただけあり
いろいろバージョンがあります。最初期のアンバー色のモノコートバージョン・そしてマルチコートされだしたMC表記のバージョン
最後にマルチコートが当たり前になってMC表記が省略された最終のバージョンです。

ジャンクから救出できたのはMC表記のある第二世代のようですね。マルチコートとはいえ広角レンズのF2シリーズみたいに
こってりとコーティングしてある感じは少なく、けっこうレンズ面はキラキラ反射しますし全面コーティングというわけでも
ないようです。

OM系列では「最終型」?とも言えるOM-3チタンに装着してみますと、時代はずれていても純正中の純正の標準レンズですから
実に良く似合いますね。実際昔のカメラ雑誌には「50mm標準レンズを使いこなそう!」「50mmレンズに不可能はない!」
みたいな入門記事が定番でした。
普段40mmしか使わない私としては果たしてうまく使いこなせるかどうかちょっと不安になりながら出発です(^^;)。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/250 F8 ベルビア50

 撮影を始めてみますとやはり40mmに慣れすぎているせいか「ちょうっと長いよ~ヒキが欲しいよ~」という
場面ばかりに遭遇します。カメラ雑誌の記事のように「距離感を強調する構図で絞り込んで広角レンズ的な表現も可能」
なのだそうですが・・・自分のヘタさ加減は棚にあげて、あの作例は本当は35mmレンズで撮影したのではないか?などと
思えてきてしまいます。ズイコーらしくへちゃつぶれ感バツグンですね(^^;)。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/250 開放 ベルビア50

 続いては木陰で休憩するクマゼミさんを接写です。雑誌の記事では「レンズ単体でもここまで寄れる。クローズアップレンズや
中間接写リングやリバースリングを使えばもっと接写が可能」などと書いてあったのですがクローズアップレンズなど持っておりません。
カメラ店の販売員時代もクローズアップレンズも中間接写リングもめったに売りませんでしたね。
合焦する撮影距離が決まってしまい、フォーカシングできるところがシームレスにならないのです。
虫さんなどの動きものの撮影にはとっても使いにくいでのす。

OMは特に「本当の」マクロシステムがむちゃくちゃ充実していましたしね。
ただ、私のマスターレンズたる40mmF2と比較しますと明らかに開放&接写のときの描写は良好です。
さすがは長年OMシステムの標準であり続けたレンズなだけのことはあります。


 OM-3チタン  ズイコーMC 50mmF1.8 1/125 開放 ベルビア50

 お次は開放絞りでの通常撮影です。ズイコーらしいどよどよしたボケ味に実家に帰ったような安心感を感じます(^^)。

1997年発行の 毎日ムック カメラこだわり読本の記事の中に
ズミター50mmF2・ズミルックス50mmF2・ ズマリット50mmF1.5
キヤノン50mmF1.8・ ニッコールS50mmF1.4・そしてこのOM50mmF1.8の
開放描写での比較記事が掲載されており、ズミクロンの次くらいに良く写っていました。

よくよく考えてみればマルチコートされているとはいえ設計年次はまだまだモノクロが主流だったころのレンズです。
設計もテスト撮影もモノクロフィルムが主体だったと思われますよね。
次回はモノクロ撮影に挑戦しようかと思っております(^^)。
コメント (2)
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