よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ニッコールUD Auto 20mm F3.5

2013-04-22 21:24:06 | ニコン交換レンズでワンダフル

 ニッコールUD Auto 20mmF3.5


 最近デジカメをα77からD600に買い替えました。必然的にAi改造ニッコールにハマってしまっています。
数あるカメラメーカーの中でも特にライカ沼と並んでニコン沼は極深で一度ハマるとズブズブと
首までずっぽりハマりこんでしまいます(^^;)。

最近のニッコールは絞りリングもなく、チープなつくりで楽しくありませんのでついつい職人さんが
名人技で手作りしたようなオールドニッコールのほうが素敵に見えます。
距離指標や被写界深度表示も現行品の3倍くらい彫り文字で丁寧に描かれていて、みているだけで楽しくなりますね。

ニッコールなだけにタマ数は豊富で良い具合にやれた20mmをすぐにゲトできました。
が、純正のフードはHN-9というのですが、これがなかなか見つかりません。
ヤフオクなどでもちょいちょい出るのですが、キズだらけのガスガスの程度でもすごい値段です。
Φ72mmでネジコミというわけで汎用品がないこともないのですが、私は写りよりもカッコや雰囲気・使い心地のほうが
優先したいのです。「Nikon」や「HN-9」といったロゴがないとカメラ遊びの意味がありません。

半日梅田じゅうの中古屋さんを探しまわったものの、キズだらけの程度ガスガス品が一点超プレミアム価格で
出ていただけでした。あきらめてネットで少しましな程度のものが出るのを待とうか・・と思って帰りかけたところ
最後のお店で「ヤシカ20mm用フード」なるものを発見しました。

「ちょ、ちょっとこのフード見せてください!」
「はいはい。どうぞ」
「おお、ヤシカの20mm用ですか。あ、75mmでネジこみやなくてわっかでしめるタイプですね」
「ええ、なかなか珍しいでしょう」

フードを見せてもらうとニコンでいえば「HN-○」ではなく「HK-○」のタイプです。
ただニコンのように丸ではなく二段になったかっちょ良い角型でむちゃくちゃ遮光性能がよさそうです。

「つ、付けさせてもらっても良いですか?」
「どうぞどうぞ」

恐る恐る装着してみると・・・ピッタリハマりました\(^0^)/!
「これ買います!」
「ありがとうございます。ケースもありますよ」
「ありがとう。このころのヤシカの金物は造りが良いですねえ」

しげしげと眺めますと「For 20mm 1:3.3 LENS」とシルバーで彫りこみされていて
なかなかの高級感です。スクリュー時代のヤシノンのフードでしょうか?
なによりヤシカなだけにHN-9よりずっと安価なのが素晴らしいのでした(^^)。


 ニコンF5 UD Auto 20mm F3.5 1/125 F8 ベルビア100F

 最近ついに廃止された梅田貨物駅です。貴重な昭和鉄道遺産という感じでしたが
ここも隣のグランフロントのように高層ビル群になってしまうのでしょうね。
古い設計のレンズなのに歪曲がなく、高層ビルもレールも見事にまっすぐなのは素晴らしいですね。

実際使ってみるとヤシカフードは効き目バツグンな感じでこれまた眺めているだけで嬉しくなります。
肩から下げてあるいていたら微妙にフードが回転してケラレそうになったりフードの止め輪まで
全部金属のフルメタルなのでレンズの外枠が擦れたりしてしまったのですが・・
これだけかっちょ良いので許してしまいましょう(^^)。

天下のニコン様でも丸いわっかにすぎなかったのに、ヤシカがここまでしぶいフードを販売していたのには
驚きです。今度はヤシカのフードを集めたくなってきました(^^)ゞ。



 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

姫路市立動物園

2013-04-17 22:02:53 | 今日の一枚

 ハッセルブラッド SWC ビオゴン38mmF4.5 1/250 F11 フジカラープロ800

 コシナのSWCアングルファインダーをおかげさまで入手することができ、ビオゴン38mmの神描写を
フルフルで味わえるようになりました!ありがとうございます。
改めてビオゴンの画面周辺すみずみまでのすさまじいキレ味に感動しています。

2011年に開園60周年をむかえた姫路市立動物園です。併設されている遊園地のアトラクション・・
というか遊具も昭和感爆発のビンテージものです。ひょっとしたらこのSWCと同期生だったりするかもです。
モノクロで撮影したらとても平成25年の写真にはみえなくなりますね(^^)。

最近宝塚ファミリーランドにエキスポランドにポートピアランドに阪神パークといった昭和遊園地が
つぎつぎと閉園していったのに動物園の付帯施設とはいえ、この小さな遊園地が昭和当時のままに
現役バリバリで稼働しているのには驚きです。

USJやTDLと比べると「ちゃちい」と表現されそうなアトラクションですがみんな実に楽しそうな
良い笑顔で遊んでいます。姫路の人はそれだけ物事を楽しむことがどんなことか本質を理解できている
ココロ豊かなひとが多いのでしょう。お祭りも盛んですしね。

今回は2012年6月で期限の切れたフジの800フィルムで撮影しました。けっこう高感度なので
写りを心配したのですが普通に撮影できました。ブローニーサイズだと高感度の粒状性も目立たず
絞り込みたいシチュエーションには素晴らしく写りも使いやすさも素晴らしいフィルムでした。

私のブローニーのネガ撮影の主力のひとつだっただけに製造中止は誠に残念でありました。
800のストックもとうとうラスト一本になってしまいました。
でもいつまでも元気な観覧車やミニ新幹線に負けないようこれからもフィルムで撮影していかなくちゃです(^^)。


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ズームニッコールED180~600mmF8S

2013-04-11 22:05:57 | ニコン交換レンズでワンダフル

 ズームニッコールED180~600mmF8S


 通常プロ用の器材というものは民生用とは異なるものが多いのですが、スチールカメラはなぜか
プロも同じものを使っています。そこがカメラおたくとしては嬉しいところだったりするのですが・・・
「プロ仕様」を標榜する機械を逆に遊びで使うと楽しくないときもあります。

なんか撮影していると仕事をしているような気になってしまうフィーリングというものがあります。
ニコンでいえばいちいちロックのかかる各種スイッチ類や妙にごつごつしたインターフェイスなどですね。
普通の撮影なら良いのですがなぜか「旅行」にはもっていきたくありません。旅行ならOMとかライカと
一緒に行きたくなります(^^)。

ただ、ニコンの「プロ用」といわれるとおじさんは年甲斐もなくトキメいてしまうので困ったところです。
いつもチェックしているカメラ屋さんに新入荷として紹介されていました。
実はこのレンズの存在をそれまで知りませんでした。私はそもそもズームレンズが物欲対象外なので
普段はカタログや雑誌も飛ばして読んでしまうのですが180~600mmという私にストライクな焦点距離にたまげました。
F値は8と暗めですがEDレンズ採用でピントもシャープだとか。

かててくわえてなんと受注生産品だそうです。おそらく1ロット500本くらい?ならますます希少価値にわくわくです。
ニコンならデジカメにもマニュアルや絞り優先で使える機械が多いのに、最近のマニュアルフォーカス望遠レンズの
暴落ぶりのすさまじさにたがわない超リーズナブル価格です。とうとう私のようなものにも購入の決意をさせてしまいました(^^)ゞ。


 ニコンF5 ズームニッコールED180~600mmF8S 1/250 F11 ベルビア100F

 ニッコールらしく解像度番長な描写です。水平線に見えるフネのマストもばっちりです。
ベルビアパワーですさまじい色になってしまいました。本物はこんなに赤くなかったのですが・・・
フィルムの神さまのいたずらなので良しとしましょう(^^)ゞ。

このレンズはみかけどおりのヘビーウエイトでなんと3,600gです。でっかい鏡胴ですが動きのスムーズさや精密感には
ほれぼれしてしまいます。Φ95mmでこれだけ直進リングがスムーズなのはさすが天下のニコン様です。
F8というある意味平凡な明るさではありますが、反射式とちがってピントのキレも良く、ファインダーに遠景のデティールが
みちみちと見えてフォーカシングも楽チンです。Ais仕様なのでFAや301ならプログラムでも使えちゃいますね(^^)。

ズームレンズの特性を生かしてなんと600mmにもかかわらず最短撮影距離は2.5mと寄れてしまいます。
レンズの描写力を楽しむ前に己の筋力をきたえなければならないのがしんどいところですが
他社の望遠ズームも試したくなってきました(^^;)。







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニッコールSCオート 55mmF1.2

2013-04-05 09:00:53 | ニコン交換レンズでワンダフル

 ニッコールSCオート 55mmF1.2 


 改造する・・男子にとっては実に魅力的なコトバです。モデルチェンジではなく既製品を手直しすることに
より性能をアップさせる。あるいは現行品に劣らぬ性能を持たせて第一線に帰り咲く。
「改」という漢字がなんとなく戦闘的で強そうに見えます。戦闘機紫電改は紫電よりも強かったし
「本郷猛は改造人間である」と聞いただけで自分も強くなってしまったような気がしますしね。

最近のボケ味ブームのせいか昔レンズをアダプターで使うムック本まで出ているご時世です。
この55mmF1.2は大口径にもかかわらず素直なボケで評判とか。
「ボケた写真がほしけりゃ中望遠を使わんかい」て声も聞こえますが・・・
「Ai改」でいまだに現役バリバリオールドニッコールパワーを見てみなくちゃです(^^)。

「Ai改造」をほどこしてあるレンズは前のオーナーの方がそれだけ信頼を置いていた証ですから
モノとしてのパワーが宿っている気がしてついつい手にしてしまいます。さらに生まれも同世代だったりします。
最新デジカメにも使えて嬉しいだけではなく、質草といえば「カメラ・時計・貴金属」だったころの
心情的高級品をプロのように大胆に、ガチャガチャと使用できるのもある意味サディスティックな快感だったり(^^)ゞ。

ニッコールはどいうわけかヘリコイドのグリスがぬけてスカスカになっている個体が多いのですが、
ニコンサービスセンターではグリスの入れ替えとレンズ清掃はいまだに受け付けてくれるので心強いことこのうえないです。
今回の55mmも購入後さっそくグリスの入れ替えをお願いしたのですが、ピントリングのフィーリングはもちろんのこと
絞りリングも節度ある感じに調整してくれて昔の金物の人肌感がより一層楽しめるようになりました。


 ニコンFE10 ニッコールSCオート 55mmF1.2 F2 AE ベルビア50

お天気が良すぎて開放というわけにはいきませんでしたがおよそニコンらしくない
ふわぼけの写真が撮れました。サジタルコマフレアというものがあるのだそうですが
むかしの1.2の大口径玉は周辺がぐりぐりになったりどよどよになったりというのも
多いのですがこれだけふんわりなぼけだとかえって立体的な雰囲気がでて嬉しいですね(^^)。

晴天時の撮影にはF1.2という大口径で遊ぶのはなかなかつらいところもあるのですが
最近のカメラは1/4000シャッターまで装備のものも多いですからがんばって
開放で撮影てのもどんどん楽しめてまた評価されていくのではないでしょうか。

ただ「ぼけのきれいな写真」を撮ろう!というときはロッコールを持ち出していたのですが
ニコンでも良くなってしまいました。ロッコールのぼけファンの私としては
またまた持ち出しに迷う時間が長くなってしまいそうです(^^)ゞ。






 



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする