よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ミノルタXー500 MD85mmF2

2020-05-21 23:43:38 | マイ カメラ ミノルタ
 ミノルタXー500 MD85mmF2


 最近「さあ、撮影にしゅっぱああつ!」とカメラを取り出してシャッターを切った瞬間に
ウンともスンとも言わない・・とか一コマ巻き上げたとたんに
「ウィ~ン」と鳴って作動不良・・などという事態が続きました(TT)。

防湿庫に入れてただけで、動かしてなかったのがいけないのでしょうか?
いやいや、私の日頃の行いのせい?
まるで変なウイルスに感染したかのごとしです。

そんなときには素直にあきらめてメカニカルシャッター機で出撃すれば良いのですが
アタマの中では絞り優先での撮影計画を立ててしまっております。
意地でも電子シャッター機で撮影に行かねばなりません。

ということで今回はX-500です。
ミノルタなだけに機械的信頼性にはイマイチ感がありますが
「断じて行えば鬼神もこれを避く」と申しますし・・
いっちょ行ってみましょう!


 ミノルタXー500 MD85mmF2 開放 AE プロビア100F

 X-500は兄貴ぶんのX-700からプログラム露出を省いたマシンです。
そのかわりにマニュアル露出のさいにはLEDでの表示をファインダー内で露出適正に
連動して確認できるというメータードマニュアル搭載というのがこだわりです。

本機が発売されました1983年ごろには
「プログラム露出なんて軟弱!プロはマニュアル露出だぜ!」という論調がありました。
ミノルタもそんな声にこたえてマニュアル重視の本機を発売したのでしょう。
ボディカラーもオールブラックですしね。

ただX-700のMPS=ミノルタプログラムシシテムのデキがなかなかの
優れモノでしたから、このX-500はマイナー機扱いでした。


 ミノルタXー500 MD85mmF2 1/250 F8 プロビア100F

 実際X-700にもマニュアルモードはついております。
直読式ですから、LED表示をファインダーから眼をはなしてシャッタースピードダイヤルに
セットする必要はあるわけですが、マニュアルで撮るのですから
そんなにめんどくさいわけではありません。

おもいっきり割り切ってメカニカルシャッターを搭載していれば
今頃プレミアムマシンだったのでしょうけれど(^^;)。



 ミノルタXー500 MD85mmF2 開放 AE プロビア100F

 おとものレンズはMD85mmF2です。X-500の時代なら
最小絞りロックのあるNEW MDのタイプが順当なのですが
今回は私の大好きな緑色指標の旧MDタイプのレンズです。

ミノルタの中望遠ですから外すはずがないですね(^^)!


 ミノルタXー500 MD85mmF2 1/250 F11 プロビア100F

 最初は調子のよかったX-500ですが、海に持ち出したとたん
シャッターが切れなくなりました!

まあ、ミノルタのパワースイッチとレリーズのセンサースイッチが効かなくなるのは仕様です。
ここはちっともあわてずにスイッチを入れたり切ったり20回・鼻の油をちょいちぃとつけて
シャッタをぐりぐり20回!でほら、みごとに復活です。
ミノルタX-シリーズユーザーのみなさん、あきらめずに試してみてくださいね(^^)♪


 ミノルタXー500 MD85mmF2 F8 AE プロビア100F

 85mmというレンズは便利な画角で、小動物の撮影などにも重宝です。
トカゲさんと金網の質感もバッチリであります。


 ミノルタXー500 MD85mmF2 開放 AE プロビア100F

 このレンズは最短撮影距離は85cmです。
そんなに寄れるレンズではありませんが椿の花くらいなら
充分背景のボケた写真は撮影できます。


 ミノルタXー500 MD85mm F5.6 AE プロビア100F

 フォーカシングスクリーンはミノルタの誇るアキュートマットです。
当時の他社スクリーンと比較しましても圧倒的に明るいです。
85mmくらいの中望遠レンズなら、ピントのキレが最高で
「マニュアルのピント合わせはこうでなくちゃ!」という感じですね。


   ミノルタXー500 MD85mm F22 AE プロビア100F

 絞り優先AEで一番撮りたい被写体といえば
「スローシャッターで水の流れを表現」する写真です。
実際最小絞りにしてシャッターを押すだけですからカンタンカンタン。
水流的にはべつにキレイでもない流れですが清流のように見えるでしょ(^^)?


 ミノルタXー500 MD85mmF2 開放 AE プロビア100F

 鎌倉時代後期の作の磨崖仏です。700年以上昔の作品なんですね。
開放での撮影ですが、不動明王さんの質感が良くでています。
こういった磨崖仏って掘るのにもおまつりするのにも
むちゃくちゃ不便なところにあるのが多いのですが・・
「拝みにくい≒ありがたい」てわけなんでしょうか?


 ミノルタXー500 MD85mmF2 F8 AE プロビア100F

 ボディはプラスチックですし、レリーズはべちょんと切れて
フィーリングで喜べるところの少ないマシンです。
ただ撮影結果は非常に満足のいく結果でありました。

おとものMD85mmF2も本当によく写りますしね。
まあ、途中で電源が入らなくなったりするのはご愛敬ですが。
もうひとつ下のX-70はシルバーしかありませんでしたから
「ブラックボディでプロっちく硬派に行こう!」という方におすすめです(^^)。



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ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4

2020-01-06 23:27:00 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4


 2020年最初のお題はミノルタでまいります。
最近銀塩フィルムが若者の間で人気・・といわれて久しいです。
フィルムカメラジジィの私としましては嬉しい限りですね(^^)。

ところがわれわれジジィの現役時代にはステータスだった
大きな一眼レフはあまり人気がないようなのです。
ましてやこのSR505のようなフルメカニカル機ともなりますと
レンズプロテクターなみの値段で手にはいります。

ここはひとつメカニカル一眼レフの復権を画策せねばなりません。
ジジィの道楽かエモイマシンと言われるかの瀬戸際ですからね(^^;)。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/125 F4 ベルビア50

 SR505はミノルタSRシリーズ最終機です。
発売は1975年8月です。ベストセラーとなった
SR-T101→SR-Tスーパー→SR505の流れです。

改良点としましては、主にファインダーです。
絞り値、シャッタースピード、追針式露出計などがすべて
ファインダーで確認できるようになったことと
スクリーンがマイクロスプリットマットになったことです。

当時の値段はボディが49,000円、ブラックは4,000円高だったそうです。
私もきれいな塗装のブラックをゲトできました。
ミノルタのブラックは質がよいのかハゲチョロケのはあんまりないですね。
ヘビーに使うユーザーが少ないというのが理由かもしれませんが(^^)。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/125 F4 ベルビア50

 お供レンズはオートロッコールPF58mmF1.4です。
ジャンクで購入した別のボディについてまいりました。
オートといいながら自動絞りなだけで露出計にも連動しない
プリミティヴなやつです。せっかくの追針式露出計も
意味ナシであります(^^;)。

開放1.4という素晴らしいスペックですが
昔レンズなので1.4開放時はほえほえで
ミノルタの明るいスクリーンとあいまって
ピント合わせはけっこう苦労です。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/125 F4 ベルビア50

 昔の大口径レンズらしく開放ではほえほえですが
少し絞るだけで一気にエッジが立ってまいります。
レンズマニアの方には人気のあるタイプですね。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/60 開放 ベルビア50

 本体のほうはミノルタらしい優しいフィーリングで
ニコマートやペンタックスSPのような固いイメージは
ありません。ロッコールはレンズの描写も優しいですから
ピッタリですね。
 

 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/1000 開放 ベルビア50

 廃車を間近にリバイバル塗装された山陽電車を撮ってみました。
1/1000秒が使いたくて開放での撮影です。
収差が残りまくりですね。いっときはやりました
ジオラマ風写真みたくなりました。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/30 開放 ベルビア50

 今年の紅葉は時期が遅かったのと、適度な雨で
お湿りもあったからでしょうか、非常に美しいです。
ベルビア50での撮影ですとご覧のように凄まじい発色となります。
リアルカラーとはずいぶんとかけ離れておりますが
きれいですから良しとしましょう(^^;)。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/30 開放 ベルビア50

 いつも元気な明石魚の棚です。
ただ瀬戸内は水質が綺麗になりすぎて文字どおり
「水清ければ魚棲まず」状態だそうで・・
貧栄養水質なのですね。要はプランクトンが減って
おさかなも海藻も減ってしまったという
由々しき事態だとか。
下水処理の質を少し下げるんだそうです。

いかなごも海苔ももとはうん〇・・あわわ、有機物が
もとになっているというわけですね(^^)。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/125 F5.6 ベルビア50

 秋といえば明舞団地の銀杏並木です。わざとだと思うのですが
道路を曲げて建設してあるので絵になります。
最近はすっと直線の作りが多いですから
カーブした道はなつかしくてほっとします。


 ミノルタSR505 オートロッコールPF58mmF1.4 1/125 F5.6 ベルビア50

 今回のSR505はミノルタSRシリーズの集大成たる機械なのですが
時代は電子シャッターのAE時代に突入していたのであんまり
セールスは芳しくなかったようです。
オリンパスからOM-1も出ていましたから大きいボディも
マイナス要因ですよね。

ただフルメカニカルボディですから修理屋さんで
オーバーホールしてくれるところも多いです。
露出計は部品がないから怪しいですがシャッターまわりは
修理で完調にしてもらえると思います。

私もジャンクで手に入れてオーバーホールしてもらいました。
ロッコールレンズは素晴らしい描写でしかも安価なものが
多いですから、押さえに電池のいらないメカニカルボディをひとつ・・
とお考えの方にはオススメの選択肢ですよ。
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ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5

2019-09-26 00:46:43 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5


 「最終モデル」それは哀しくもココロふるえる言葉です。
今まで脈々と受け継がれてきた先代からの熱き想いや理想形。
それがとうとう打ち止めになるのです。

時代の移り変わりとともにカメラをめぐる環境も変化しますから
やむを得ないといえばそれまでです。
が、現在では決して再現できないクオリティとフィーリング。
そのような、ある意味文化遺産的マシンが
奇跡の新品同様の状態で出品されていれば手に入れないわけにはまいりません(^^)。

ミノルタフィルム一眼レフの最終進化形ともいえるα7です。
発売は2000年ですからすでに20年近くむかしのカメラです。
α7は経年変化で外装ゴムが加水分解で溶けてベトベト・・・というのが多いのですが
この機体にはまったくその傾向がありませんでした(^0^)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 今回は非常に美しい手の知人に手モデルをお願いしました。
写真撮影の鉄則であります
「美しい写真を撮るには美しいものを撮ればよい」
が実践できて望外の喜びでございます(^0^)。
  

 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F
 
 装着のレンズはAFマクロ50mmF3.5です。
同門に等倍撮影のできる50mmF2.8Dがあります。

お値段は2001年時点で50mmF2.8Dが59,000円
            50mmF3.5が30,000円です。     
マクロレンズですから少しでも明るいほうが良いのはもちろんですが
あまりの値段差の違いに迷うことなくF3.5にしてしまいました(^^)。

ちなみに重量は50mmF2.8Dが295g
       50mmF3.5が240gです。
この大きさで50gの差は大きいですね。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 せっかくのマクロレンズですから普段撮らないスイーツを撮影してみました。
デジカメやスマホなら感度を上げて手持ちで・・といったところですが
50mmという焦点距離ではありますし、被写界深度も欲しかったので
フラッシュをたいてみました。

ソフトライティングセットⅡはブラケットと拡散板がセットになってまして
別売りのオフカメラケーブルOC-1100を使用して
フラッシュをカメラから離して使用します。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プログラムフラッシュ5400HS ソフトライティングセットⅡ
 プロビア100F

 ケーキ屋さんの店内で自然光も若干ありましたが
影響なくフラッシュだけの光の感じです。
でもソフトライティング効果は簡単な反射板だけのわりには
けっこう健闘してくれてますね。
 
ちなみに撮影のために各々のスイーツを手に持ってもらっただけで
彼女が全部を食べたわけではございません(^^;)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 「新しく買ったカメラを持って旅に出る」
それはまさに至福のときでございます。
(実はα7を入手してから一年ちかく経過しているのですが(^^;))。
およそ10年ぶりぐらいに
広島にまいりました。駅前がすっかりリニューアルされていて
オドロキです。

ちょうど通勤&通学の時間にあたっておりまして大変な混雑です。
広島の誇る路面電車がひっきりなしに発着しております。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 今回は4月にリニューアルオープンされた原爆資料館に行ってみようとまいりました。
それまで道すがら歩きながら路面電車を撮影しようというのが狙いなのです。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 当日は9月とはいえ残暑が凄まじく歩いていると汗が止まりません(^^;)。
これはもと京都市電だった車両ですね。
「金閣」のヘッドマークが「京都どすえ」とのたまわっておられます。
後付けのドカンと大きいクーラーが涼し気でうらやましい・・・。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 広島ですからラッピングはJリーグサッカーのサンフレッチェ号です。
超近代的な5連車両です。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 京橋川ぞいから稲荷大橋を望みます。
路面電車が走っていればどこを撮っても絵になりますね。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 こちらはもと西鉄の車両だそうです。
広告が全くなくて新鮮ですね。旅行者としましては
地元企業の広告がコテコテについてるほうが萌えなのですが(^^)ゞ。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 F8 AE プロビア100F

 歩道橋の上からすれ違う電車を狙います。
もっともごんごんといくらでも走ってくるので
別に狙わなくても撮れてしまいますが(^^)。


 ミノルタα7 AFマクロ50mmF3.5 開放 AE プロビア100F

 汗をかきかきやっとこさ原爆ドームまでまいりました。
いささか脱水症状気味なのでここはスポーツドリンクといきたいところですが
カープの缶コーヒーがあったのでついついこちらを購入してしまいました(^^;)。
 


 コーヒーを飲んでほうっとしていますと・・
川辺で謎の動画撮影をされている方がいらっしゃいます。
よりによって星条旗を大きくかかげ、その前で竪琴をひいております。
いったい何のパフォーマンスでしょうか?

目的を尋ねる勇気もなかったのですが、これだけ堂々としてらっしゃいますから
意思をくんで掲載させていただきました。

原爆資料館はアジアよりヨーロッパ系の外国の方が多かったのが
印象的でした。

 ミノルタ渾身の作だったα7は、カメラグランプリをはじめ
さまざまの賞を受賞しております。
トップの写真を見ていただければわかるとおり
本体だけなら下位機種のスイートなみの小型プロポーションです。
 
ご覧のように縦位置コントロールグリップVC-7を装着すれば
盤石のホールド感となります。(それでもたいして大きくありません)

今回は単三電池で持ち歩きましたがホールディングが良いので
全く疲れを感じませんでした。
上位機種のα9と比較しましても身もココロも軽く撮影できます。

日付もはっきりくっきり入れられますし
外装ゴムの経年変化がなければぜひとも
使ってみていただきたいマシンであります。

ミノルタレンズの持つ高い質感と発色の美しさを
もっとも高い領域で発揮させるボディであることは
間違いございません(^^)。


 
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ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4

2019-04-10 22:56:58 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4


 私は絞り優先AEか、マニュアル露出で撮影するのを常としております。
それでもたま~にはプログラム露出で楽をしたい・・あわわ、カメラメーカーの
露出に対するフィロソフィを感じてみたいと思うときもあるわけでして(^^)。
今回のお題は、ミノルタのマニュアルフォーカス機の
最終発展型ともいうべきX-700です。

発売は1981年(昭和56年)から2000年(平成12年)です。
実に19年というロングセラーモデルです。すごいですね!

カメラが製造中止になる理由といたしまして、もちろん「売れなくなる」
というのが一番でしょうが、ある程度の販売数が出ていても
内部の部品供給がなくなる・・ということも原因のひとつというのも
多いらしいです。ニコンのFM3もアナログメーターの確保が
できなくなったのが原因らしく・・

実際ローテクな部品で構成されていれば代替品を作るのも
そんなに困難でないはずですが、電気回路のICなどは
お手上げでしょうね。

ニコンF3などは長い製造期間中何度も電子部品の
調達がヤバくなったらしいのですが、多数のプロの愛好者の
要望もあり何とか代替品を手配して製造を続けていたとか・・

αシリーズであれだけオートフォーカスでのマシンを展開していた
ミノルタが、なぜそんなに長い時間X-700を供給していたのか?
やっぱり儲けはなくとも一定の数が継続的に販売されていた以外は
考えられないですね。

それだけ人気があったということは、純粋に
「良いカメラ」だったに違いありません!
ミノルタの最長販売記録マシンは果たしてどんな
使い心地なのでしょう(^^)?


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 長い間探していましたシルバーのボディをようやく見つけることができました。
そんなに珍しいわけではないのですが、満足のできる程度の良いボディは
なかなか難しかったのです。帰国子女のボディなのでしょうか、AEロックつきです。

被写体はどうぶつ王国のらくださんです。MDレンズらしく
細かいところまで毛の質感が良くでておりますね。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F
 
 室内に入りまして、のそのそと園内を闊歩されてますゾウガメさんです。
前足と甲羅の質感が重厚でたくましいですね。
なんでも100年やそこらは平気で生きられるとか・・

人生は亀さんのようにゆっくりまったり過ごせればと
思ってしまいますね(^^)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 開放 AE プロビア100F

 ツインで咲いているハスの花です。
MDレンズの開放描写を見てみたくて絞り優先で撮影しました。
柔らかく光を丸めてくれてミノルタらしいよかよかな描写です(^^)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 先日友人と鳥取の若桜に撮影に行かせてもらったのですが
なんと行程の途中にマツダのオート三輪T1500が止まっておりました!

見た感じもピカピカで現役バリバリで大切にされておるようです。
電子部品なんてものは全く使われてないでしょうから
パーツがなくともなんとかなっているのでしょうか?
オーナーさんも維持するのは大変でしょうが・・ぜひとも末永くこの雄姿を
後世に伝えていただきたくあります。
 

 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 今回は「MPS=ミノルタプログラムシステム」に
敬意を表しまして、できるだけプログラムで撮影しております。
X-700は1/60秒からの高速よりのプログラムラインです。

ちなみに当時のライバルたるキヤノンAE-1プログラムは
1/8秒まで開きますから、手ブレを作らせずに撮影できる・・
ということで、自動露出という使われ方でいえば
X-700のほうが理にかなっていると申せましょう。

専用のオートエレクトロフラッシュ360PXか280PXを
使用すれば、フラッシュ撮影もプログラムのTTLダイレクト測光で使えます。
外光オートフラッシュしか使えないキヤノンAE-1プログラムとは
レベルが違うぜ!というところでしょうか(^^)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 のんびりとお昼寝中の猫さんにお邪魔いたしました。
一眼レフで狙いますと二眼レフやレンジファインダーのカメラより
猫により警戒心を起こさせてしまうような気がいたします。
決して私の動きが怪しいのではないと・・信じます(^^;)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE -2補正 プロビア100F

 若桜鉄道・若桜駅に保存されているC12機関車です。
これくらい真っ黒ですと、さすがのミノルタプログラムシステムでも
画面が暗いと判断してグレーの機関車にしてしまいそうなので
マイナス補正しました。

実はマイナス補正しすぎて機関車はもっと
黒く写っていたのですが・・そこはフィルムの底力です。
取り込みのときにちょっと明るめにしてごまかしました(^^;)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 小さな小さなDD16機関車です。前述のC12機関車もそうですが
可愛くてローカル鉄道にはぴったりですね。

 ディーゼル機関車は架線もいらないので災害時には
非常にたよりになる存在です。こちらも緊急用の意味も含め
ぜひとも末永く運用していただきたいですね。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 隼駅とスズキのバイクの隼とのコラボから生まれた
隼ラッピング列車です。列車と言っても一両編成ですが(^^)。

最初見たときは鬼のイラストが描いてあるのかと思いましたが
バイクのお面だったのですね。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 若桜町の昭和おもちゃ館に展示されている月光仮面です。
室内なので絞りはほぼ開放まで行っていると思います。

月光仮面のポーズがカッコよすぎですね!
仮面といってもサングラスをしているだけなのですが(^^)。

私もバイクで撮影に行くことは多く、カメライダーを自称しております。
月光仮面のおじさんのようにカッコよく撮影したいものですね~。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 同じく昭和おもちゃ館の入り口に展示されているキューピーさんです。
館長さんがキューピーさんが大好きで集められたものだとか。
製造時期によっていろいろなバリエーションがあるそうです。
色や表情の違いも楽しいですね。

肌色の微妙なグラデーションが良くでています。
さすがはMD50mmといったところです。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE プロビア100F

 ひとなつっこく寄ってきてくれた猫さんです。
背景に縦筋が入っているのはフィルムのキズではなく
ガラス越しの撮影だからです。

台座になっている丸太の上でのポーズの取り方といい
表情の作り方といい、かなり写真に撮られ慣れていらっしゃいますな(^^)。


 ミノルタX-700 NEW MD50mmF1.4 プログラムAE +1補正 プロビア100F

 今年は少し桜の開花は遅かったですね。
満開の山桜です。左右対称に枝を伸ばしてくれて
良きお姿を見せてくれてます。

 今回はほとんどプログラム露出で撮影したのですが
予想以上に歩留まりが良かったのには驚きました。
ミノルタプログラムシステムおそるべしです。

私が若い頃にはプログラムよりもマニュアルで撮影するほうが
「プロっちくてカッコいい」はずだったんですが(^^)ゞ。

鬼描写の多いMDレンズが安心して自動露出で使える・・
X-700がロングセラーだった理由が少しわかった気がいたします。

中古市場にもタマ数は安く豊富に出回っております。
マニュアルフォーカス機で遊んでみたい方は
一度手にとってみる価値ありのマシンですよ(^^)。



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ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8

2017-08-07 23:18:44 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8


 今年はおめでたいことに、神戸港開港150周年だそうです。いつも撮影に行かせてもらっている神戸港が
150歳になられるとは地元民としましても感無量であります。
そして偶然にも休日がヒットしまして、多数催されるイベントのうちでも魅力的な
「神戸帆船フェスティバル」に行くことができました(^^)。

機材は何にしようか迷ったのですが、最近プライベート面でゴタゴタして疲労が溜まっていることもあり
所持カメラの中でも超軽量・ハイスペックをほこるミノルタ αスイートⅡを選択いたしました。
ジャンク箱からワンコインでゲトしたのですが、1/4000秒シャッターや
最高秒3コマの巻き上げなど名前の「スイート」からは想像できないハイパーなマシンなのです。

勝手知ったる神戸港でのイベントでありますが、やはり人出の多さや安全性確保のための
パーテーションで撮影ポイントには制約が多いことが予想されます。

私の所有する「ちゃんとしたレンズシリーズ」の中でも真面目なAF28~70mmF2.8を選択です。
たまにはこういう真面目なハイスペックレンズも使わなくちゃです。そのままですと小型軽量すぎて
スイートⅡとは重量バランスが悪いので単三バッテリーパックのBP-200も装着です。

て、結局スイートⅡにして軽量化を図った意味がなくなる重量になってしまいました・・(^^;)。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/250 F5.6 ベルビア50

 「みらいへ」230トンです。新港第一突堤の入り口に一番に繋留されていますのでほぼ一番人気です。
残念ながら薄曇りで、張り切ってベルビア50を入れてきたのが裏目にでてしまいました(^^;)。

さらにズームらしいへちゃつぶれ感からも逃れられておりませんね。この手のズームレンズにありがちな
「単焦点レンズを上回る高性能」というセールストークにまたもや騙されたようです。
「高性能」というのはメーカーに単焦点レンズより利益をもたらすことを言っているのでわ~(^^)。
 

 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/250 F5.6 ベルビア50

 続きましては韓国の「コリアナ」135トン・ロシアの「パラダ」2,284トンです。
コリアナは全長41メートルで小さなフネです。パラダは108.6mで110.09mの
日本丸・海王丸とほぼ同じ大きさですね。どちらもネイビーブルーの船体に満船飾が映えてますね!


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/250 F5.6 ベルビア50

 私くらいのおじさんになると「ロシア」といえばパルナスのコマーシャルソングです。
おとぎの国のロ~シアの~♪オフネにのってみましょう(^^)。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 開放 AE ベルビア50
 
 今回の28~70mmF2.8はハイスペックのズームにもかかわらず寄れないことで有名です。
最短撮影距離は85cmもあります。パラダ号のコンパスです。70m域でいっぱいいっぱいに寄ってこのくらいです(^^;)。

 

 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 開放 AE ベルビア50

 ロシアといえばマトリョーシカです。これだけ大きいとロシアのおばさん感バクハツですね。
奥のテーブルに置かれている写真にはプーチンさんと安倍首相が写っております。
今となってはけっこうイタイ組み合わせの写真です(^^;)。
 

 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/250 F5.6 ベルビア50

 海上保安庁のマスコットキャラの「うみまる」さんです。
当日は酷暑と言っても良いほどの気温でしたので誠にご苦労様でありました(^^;)。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 開放 AE ベルビア50

 同じく酷暑の中でもにっこりと微笑んでいただいた一日海上保安部長さまです。
せっかく美人の方のポートレイトを撮らせていただいたのにあせって70mm域で
撮影しなかったのが悔やまれます。人間落ち着きが肝心ですねえ。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/250 F5.6 ベルビア50

 小さくて「水上チョロQ」と言った感じの港務艇「竜王」です。普段は「給水バージ」を押して
入港しているフネに神戸ウォーターを給水するのが主な仕事だそうです。
満船飾を飾っていると絵本に出てくるフネみたいでかわいいですね。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 1/125 シャッター速度優先AE ベルビア50

 ハーバーランドを遊歩していたコスプレのお姉さんがたです。巡音ルカさんと初音ミクさんですね。
コスプレというパフォーマンスすっかりメジャーになりました。昔はオタク・・・あわわ、限られた人にのみ
理解できる自己表現といった感じでしたが(^^)。私のようなフィルムカメラじじいもに嬉しい限りです。

キャッチアイを入れたくて日中シンクロをしてみたのですが、内臓フラッシュが感度50のベルビアには
非力だったのかアンダーになってしまいました。モデルになっていただいたお二人には
本当に申し訳ございませんm(__)m。
 

 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 F4 AE ベルビア50

 19:00からのライトアップを待って再びパラダの撮影です。予想以上に照明が少なくて
ちと寂しげなライトアップでした(^^;)。


 ミノルタ αスイートⅡ AF28~70mmF2.8 F4 AE ベルビア50

 トリは海王丸でございます。スローシャッターなのでフネが揺れて若干被写体ブレをしております。

 今回、朝から晩までスイートⅡで撮影しまして名機の実感を新たにしました。
小さなボディに高性能ハードを詰め込んだ、まさにトランジスタグラマーといったマシンです。

SSMモーターのレンズにも対応しておりますので、ノーマルのα9をしのぐところもあるわけでして。
特に単三バッテリーパックのBP-200をゲトできれば、後から本体を買っても絶対満足できますよ(^^)。 
 
 
 
 



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ミノルタX-7 MD50mmF1.4

2016-05-16 00:32:21 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタX-7 MD50mmF1.4


 「今の君はピカピカに光って~♪」のTVCMでおなじみのマシン、ミノルタX-7です。
もっとも私の場合はドリフの志村けんのパロディのほうが印象が強いのですけれども(^^)。

私のカメラの師匠である友人のかつての愛機でもあり、思い出もひとしおです。
その友人いわく「宮崎美子のカメラと言われるのがうれしくねえ!」
とか「また光線モレでかぶった~(怒)!」とか「ああっ!またタッチセンサーの調子が悪いっ!(ピコッピコピコピ)」

あげくのはてにその友人と自転車旅行に行ったおりには、旅程の後半に友人が歩道の縁石に接触して転倒し
衝撃でシャッター幕が開かなくなってしまいました。旅行の後半の写真がパーになるというありさま。

などなどのつらい思い出もたくさんなのですが・・・友人とともに一眼レフの素晴らしさを教えてくれ
私をカメラおたくにしたきっかけのマシンなのです。

その友人のX-7は転倒事故以来、日の目を見ることはなかったのですが・・我らが青春のカメラゆえ
ずっとずっと探しておりました。そしてついに30年ぶりにプリズムも侵食されていない超貴重な
完璧なコンディションのX-7ボディと当時装着されていたレンズと同じMD50mmF1.4のセットを
手に入れることができました\(^O^)/!

さあ、ココロは30ウン年前にタイムスリップです。身もココロもナウなヤングのハートのあの頃に戻って撮影に出発です!


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F4 AE ベルビア50

 花曇りの満開の桜です。MDレンズの曇り空での描写はまさに完璧です。国産では最強ではないでしょうか(^^)?


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F5.6 AE ベルビア50


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F5.6 AE ベルビア50

 もちろん晴れた日もバッチリです。光の丸め方と立体感が素晴らしいですね。ニッコールに代表される
「ミチミチ・キチキチ」感とは全く違う描写です。桜やツツジのような細かい小さい花の描写は
そちらのほうが良い気がしなくもないですが(^^;)。


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 開放 AE ベルビア50

 せっかくのF1.4なので頑張って開放でポピーを撮影してみました。ふわふわぼけぼけですが
ドヨ感もなくほんわか描写がうれしいですね。


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F5.6 AE ベルビア50

 いつもの野良猫も優しくて良い感じです。相変わらずの曇り空最強タマですね(^^)。


 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F2 AE ベルビア50

  絞り優先AEオンリーのスペックで、1/1000秒よりもオーバーになる表示になるとなんとシャッターがロックされて
撮影不能になります!最初は故障かと思い多いにあせりました(^^;)。
  

 ミノルタX-7 MD50mmF1.4 F2 AE ベルビア50

なのでこのコマは開放で撮影したかったのにF2まで絞っています。ひょろっとコンクリートの隙間に咲く菜の花ですが
MDの立体描写が際立ちました。

撮影が済んでコマをみますとしみじみとジジ臭い写真ばかりでした。我ながら年をとったなあ・・と感慨深いです。
若かりし頃よりも上手く撮影できるようになったか?と言われるとはなはだ疑問ですねえ(^^)ゞ。

しかしながら低速シャッターになったときの「ピコピコピー」という警告音が鳴るたびに
ココロはヤングに戻ることしきりでありました。
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ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5

2016-04-13 00:28:49 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5


 「もうあれから30年もたったんですね~」←(しみじみと)
このセリフがいいたくて、ずっとずっとネタをあたためていたのですが・・モタモタしていて
うっかり年を越してしまい、気が付けば30年目は終わっておりました(TT)。

ので、気をとりなおして改めまして(^^)ゞ。
「もうあれから31年もたったんだね!」そう、本邦カメラ史上最強のエポックメイキングマシン
ミノルタα-7000の登場です。

時は1985年。もはや一眼レフカメラの技術的発展は終了したのではないか?右肩下がりの出荷台数にカメラ業界がすっかり
後ろ向きになっていたころ、「流星のように」どころか、「超新星大爆発」のような衝撃で登場したのがこの
ミノルタα-7000です。

それまで何種類か他社から「オートフォーカス一眼レフ」は発売されていたものの、どれもこれも試作品・キワモノの
臭いがしてダサダサ・・あわわ、電源やモーターを既存ボディに実装したためにオフロード車のスペアタイヤのような
後付け感のあるスタイルのマシンばかりでした。

ところがこのα-7000は「どこから見ても普通の一眼レフ」のマシンとして登場したのです。
もちろんそのためにレンズもそれまでの伝統あるSRマウントを捨て、新たにオートフォーカス用Aマウントとして
発売されました。

それまで存在していた他社の一眼レフカメラはすべて一夜にして旧式機となり
「α-7000にあらずんば一眼レフカメラにあらず」という状況となったのです。

さあ、カメラ屋さんは大変なことになりました。お客さんはすべて「α-7000というカメラをくれ」
と店頭に殺到します。たとえ新発売でもOM-40やコンタックス159MMなどには見向きもしません。
なにしろ「マニュアルフォーカスカメラ=旧式機」と思われていますからカメラ雑誌やプロカメラマンが
「ピント合わせは手のほうが速いよ」とか
「オートフォーカスで合わない被写体もある」などとミノルタ以外のスポンサーに気を使って記事を書いたところで
人気は落ちるわけもありません。
マニュアルフォーカス機では逆立ちしたってオートフォーカスでピントを合わせることはできないのですから。

もちろんミノルタだって人気が出たからといって、すぐさま増産できるはずもなく予約・入荷待ちの嵐です。
ようやく入荷したときには、その入荷待ちのお客さんのα-7000の入った紙袋が店の端から端まで並び
歩くこともままならないありさま。

店に唯一あった接客用の展示品も
「これでいい。これを売ってくれ」
「いや、これはデモ用機でして」
「ほんなこと言うたかて、いつ入荷するかわからんて言うたやないか」
「まあ、次の生産で何台確保できるかわかりませんので・・・」
「ほんなら売ってくれ。安くせえとは言わん」
「いや~しかしみなさん触られててずべずべなんですけど」
「かまわんかまわん」
ともぎ取るように展示品を買っていった方もいらっしゃいました。また違う方で

「そこにあるミノルタの箱は?」
「あ、α用の望遠レンズなんですけどね、やっと入荷したんですよ」
「ほんならそれ買うわ」
「え、お客様α-7000ボディお持ちでしたっけ」
「そんなん持ってるわけないやないかい」
「え、レンズだけ先に買われても撮影できませんよ?」
「アホか!わかっとるわ。どっかにボディだけ売っとるかもしれへんやないか!」

いやはやむちゃくちゃです。神戸でミノルタに一番親しいと言われているその店でさえボディ在庫は
なかったのですから他店で入手できたかは甚だ疑問でしたが・・・(^^;)。

しかし月日は流れます。最新型の宿命で3年後の1988年には第二世代のα-7700iが発売されました。
下取りコーナーには25,000円均一でα-7000のボディがずらりと並びます。

そして・・・31年後の昨今ジャンク箱どころか燃えないゴミに直行の個体がほとんどではないでしょうか?
私の機体も単三電池グリップ・データバッグ・液晶&絞り込みレバーが不良でないボディと
違う3台のボディから各々健全な部品を寄せ集めて完成させた3個イチのマシンです。
3つ合わせても2,000円以下ではあるのですが(^^)ゞ。


 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 プログラムAE プロビア100F

 ようやく完動品のα-7000を用意できましたのでレンズも発売当時のものを・・ということで
AF28~135mm を装着してみました。ミノルタ開発陣が必死に小型化したであろうボディも
台無しといった大きさと重量ですね(^^)。今ならレンズのF値を4~5.6にしてもうふた回りほど
小型化されているところでしょうが、やはりAFセンサーに余裕を持たせたかったのか4.5の明るさを
がんばって確保したのでしょう。おかげてオートフォーカスもストレスなく良く合います。

 QUANTUM of The SEAS

 2016/03/17 神戸港
ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/250 F8 プロビア100F

 神戸港に初入港の QUANTUM of The SEAS 168,666トンです。
どんどん豪華客船が巨大になってきて最近はズームレンズでなければ対応できなくなってきました(^^;)。
ちょっと前までは100mmレンズ一本でたいがい撮影できていたのですけれども。

私がズームレンズがあまり好きではない理由はいくらがんばっても、ガラス枚数が多くなると損失が増えて
同じ焦点距離の単焦点レンズよりコントラストが落ちてしまいへちゃつぶれた描写になりがちなところです。
ちなみにこのAF28~135mmも13群16枚というレンズ構成で、ばっちしへちゃつぶれ感がでておりますね(^^)。


 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/250 F8 プロビア100F

 しかしこの QUANTUM of The SEAS の大きいことといったらなく、手前の消防艇の歓迎放水も
ショボショボに見えてしまいます。豪華客船は良く「動くホテル」と言われますが、まるで「動く団地」といった
おもむきであります。


 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/250 F8 プロビア100F

 神戸市をあげて歓迎ムードだったのですが・・・ほとんどのお客さんは中国は上海からの方だそうで
神戸を素通りしてしまい、京都&大阪に行かれたとか。

確かに神戸ご自慢のエキゾチックな建物も、上海のほうが昔あった各国の租界の名残でむしろご本家です。
中華街もあちらこそホンマモンです。実は神戸のセールスポイントってパチモン・・あわわ、他の土地への
オマージュだったのですね(^^;)。

  AMIS GLORY

 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/250 F8 プロビア100F

 第4突堤からハーバーランドまで足を伸ばしますと、1月に進水したパナマ船籍のバラ積み船AMIS GLORY が
鋭意艤装中でした。こんなに大きなフネなのに乗組員は25名だそうです。いくら自動化が進んでいるとはいえ
ずいぶんと少ないですねえ。ぜひ安全なる航海を。


 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/250 F8 プロビア100F

 春に一番に咲くフサアカシアです。まだまだ寒い時期に梅と桜のあいまに咲くので、あんまり被写体にされませんが
よく見れば可憐な花で、小さなボンボンがたくさんでかわいいですよ(^^)。


 ミノルタ α-7000 AF28~135mm F4~4.5 1/60 シャッター速度優先AE プロビア100F

 最近あんまりはやらない流し撮りなどしてみました。デジカメなら感度を上げて写し止めるのが一般的ですからね。
今思えば流し撮りという技法は写し止めることのできない動きの速い被写体を、なんとか止めるという
いわば苦肉の策だったのではないでしょうか(^^)?

 あれだけの超有名メジャー機だったα-7000を真面目に使ったのは今回が初めてでした。
あまりのベストセラー機ゆえ中古カメラの棚からは消え、ジャンク箱からでも最近は救出が難しくなりました。
このあたりはプラスチックカメラの宿命で、同じくベストセラーで全金属製のペンタックスSPとは一線を画すところです。

ただ実際使ってみた印象では「まだ未来が輝いていた80年代」が懐かしくも新鮮な気分で楽しめます。
特にプラスチックとはいえど現在では考えられないような部品点数の多さやコストのかかったパーツ類は一見の価値アリです。

肝心のオートフォーカス性能ですが、前述のとおり「手のほうが速い」場面も多々あります。
が、オートフォーカスで合わない・・と嘆かず「オートフォーカスで合わせてやろう」という意識で使えば
充分に楽しく写せます。

ハード寿命的にも市場価値的にもほぼ最終段階であろう「αチャンス♪」を感じてみねばですね(^^)。

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ミノルタ オートコード3

2015-11-24 00:24:47 | マイ カメラ ミノルタ
 
 ミノルタ オートコード3


 ここのところ仕事が非常にタイトになり、撮影に行く時間はもちろんですが、35mmで36枚を一本撮りきるのが
ずいぶんときつくなってきました。フィルムが高価になって「とりあえずおさえとこう」的なカットを
意識して撮らないのも一因ではあるのですが(^^;)。

そこで短時間で撮影できてしまう12枚撮りのブローニー版のオートコードを持ち出しました。
庶民の味方のミノルタ製なだけにローライと違って全然けれん味や「どや!」感はないのですが
実力は国産二眼レフでもトップクラスです。

なによりトプコンのプリモフレックスやコーワのカロフレックスと違い修理を引き受けてくれる個人の
修理屋さんが多いのが素敵なところで、個体の程度が少々悪くてもサービスが受けられるというのは
クラシックカメラを使う上で非常に重要です(^^)。


 ミノルタ オートコード3 ロッコール75mmF3.5 1/60 開放 ベルビア50

 なぜか最近盛り上がっているハロウィンの飾りです。いったいなんのお祭りなのかまったく知りませんが
神社の秋まつりに参加できない都会の人たちのおなぐさみと思えば肯定できなくもないですね(^^)。

開放からばっちしどころかバリバリに使える玉で、ボケもロッコールらしく丸くて優しくて最高です。
本家のローライコードよりも上ではないでしょうか。ローライファンの私としてはちと悔しいです(^^)ゞ。



 ミノルタ オートコード3 ロッコール75mmF3.5  1/125 F5.6 ベルビア50

 「日本一スカしてる港」神戸港のシンボルポートタワーです。昭和38年製でじつは3丁目の夕日ばりに
古いのですが、モダンなデザインは今もって新鮮です。ウエストのくびれたセクシーな姿態は夜になれば
さまざまの色にライトアップされてさらに妖艶な姿をみせてくれます。どこから撮っても絵になりますので
神戸港をおとずれたときはついつい撮ってしまいます(^^)ゞ。

オートコードの特徴として、レンズボードの下にあるフォーカシングノブがあります。
半弧型のノブ動きは実に心地よいピント合わせを可能にしています。特にカメラを下から抱えた
状態でのフォーカシングはノブ式の元祖ローライコードよりも使いやすいですね。



 ミノルタ オートコード3 ロッコール75mmF3.5 1/125 F5.6  ベルビア50

 最後は定番の豪華客船「中華泰山」号24,472トンです。
日本人なら「泰山鳴動して鼠一匹」の泰山をついつい思いだしますね。実はひそやかに神戸港初入港なのです。
最初は第4突堤に入港する予定だったのですが、こちらの中突堤に変更になりました。
乗客の中国人のかたが爆買いをするために?などと勘ぐってしまいます。

半逆光ですが空の雲から船底部分の暗いところまでばっちり出ております。
またまた草分けたるローライコードのクセナーよりもロッコールのほうがコントラストが
へちゃつぶれなく表現できているような・・(^^;)。

久しぶりの二眼レフでの撮影でしたがやっぱり楽しいですね。今ならファインダーを正立の
液晶にしてデジタル化すればかなり売れるんではないでしょうか?
もちろんメーカーはリコーフレックスデジタルです(^^)。

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ミノルタ XD-S MD50mmF1.4

2015-03-13 23:32:52 | マイ カメラ ミノルタ
 
ミノルタ XD-S MD50mmF1.4


 以前から思っているのですが、神戸のカメラ屋さんは「ミノルタのカメラは良いよ~」と
おっしゃる方が多いです。工場が大阪だったりして地元というのもあるのですがレンズ銘が
「ロッコール」というのはやはり阪神沿線の方には心地よく耳に響くのでしょうね(^^)。

そして地元民の一人である私がミノルタマニュアル機で一番の名機と思っているのが
このXD-Sです。1977年に発売されたXDの改良版で、アイピースシャッターのかわりに
視度補正機構が組み込まれています。SとはスーパーのSかと思いきや「シニア」のSだそうで・・・
「老眼になった熟年カメラマンにも優しいですよ」というのがウリなのですが、プライドの高い熟年の方は
逆に反発しそうですねえ(^^;)。

「年寄向けだからこれぐらい」のデザインや売り方は本来のお年寄りの方にはかえって嫌われるのではないでしょうか。
視度補正機構にしても近眼の若者にも使い良いですし、大きなシャッターダイヤルも誰にでもわかりやすいのですから。
ユニバーサルデザインとしてのアピールでネーミングして欲しいですよね。
とりあえずSの字は「スーパー&スペシャル&スポーティ」と脳内変換して撮影に出発です。

ミノルタの誇るアキュートマットスクリーンのおかげでフォーカシングは実に快適です。
ミノルタにしては珍しい縦走りシャッターと重めのレリーズ感と大き目のタイムラグが
かえって落ち着いて撮影させてくれます。そのあたり、やっぱりそこはかとなくシニア感が・・(^^)ゞ。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F5.6 AE プロビア100F

 道頓堀のわきにある道頓さんの業績をたたえる石碑です。この石碑はだいたいなんの石碑かが
わかるのですが、裏の故事来歴謂れ因縁は漢文でなんのこっちゃわかりません。

だいたい功績や事象を長く後世に人々に伝えたいから石碑を建てるのに、ほとんどの人がわからない漢文で
彫り込むとは漢字で「夜露死苦」とガード下にスプレーで落書きするのと同レベルではないでしょうか?
難しい表現のほうが偉いと思われては困ります。後世に伝えたいからこそわかりやすく平易な表現で
していただかねばです。そう考えるとロゼッタストーンをつくった人はえらいですねえ。

数ある標準レンズの中でも名玉のほまれの高いミノルタの標準レンズなので写りは完璧です。
石の質感も鎖の重厚感も素晴らしいですね。背景の広告がミナミらしいですねえ。(^^)。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F5.6 AE プロビア100F

 少し先まで足を伸ばしますと道頓堀の奥で季節外れの雪だるまなどが工事の注意喚起をしていました。
こういうシャレっ気があるのもまたまたミナミといったところですね。

道頓堀の水面もへちゃつぶれにならずよく濃淡が出ていますが・・・しかし汚い水ですね。
知人にタイガースが優勝したときに戎橋からダイブしたいちびりがいまして、本人に聞いたところ
「むちゃくちゃ臭くて汚かったですよ~。ヘドロだらけで吐き気がしました」とのこと(^^;)。
みんな嬉しくても飛び込まないように!病気になりますよ。


 ミノルタ XD-S MD50mmF1.4 F8 AE プロビア100F

 お口直しに新春の青空に映える紅梅です。ミノルタのレンズはハイライトの丸め感がうまくて
「写真は光を写しとめるもの」というのをいつも再認識させてくれます。

大き目のボディだったSRシリーズやXE・X-1から一気にOMサイズまでダウンサイジングして
さらに絞り優先・シャッタースピード優先の両優先と明るいアキュートマットスクリーンを装備。
金属製ボディも採用して質感も高く、巻き上げの感触も素晴らしいのです。

特にXD-Sはブラッククロームの質感も美しく持ってるだけで嬉しいので
ミノルタマニュアルフォーカス一眼レフではイチオシのカメラですよ(^^)。
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ミノルタα9Ti AF28mm~135mm F4~4.5

2014-01-12 00:31:01 | マイ カメラ ミノルタ

 ミノルタα9Ti AF28~135mm F4~4.5


 私は以前はオリンパスOMをメインシステムとして愛用していました。「OMボディは世界いちぃぃぃ!」
と叫びたおし、他のカメラには目もくれませんでした。ところが1999年のことです。
当時勤めていたカメラ屋に新発売となったα9が入荷してきたのです。

高級機を発売と同時に触れるというのは数少ない店員の特権なのですね~(^^)。
大きなプリズムと100パーセントの視野率が早くから謳われていましたから
50mmF1.4を装着してさっそくスイッチオンです。

ファィンダーをのぞいてみてたまげました!驚くなかれ、色がついていないのです!
色がついていないというのはもちろんモノクロで見えている・・・わけではなく、一眼レフにありがちな
「黄色みがかった」とか、「青みがかった」ということがないということです。

二眼レフのオートコードの昔から、ミノルタのファインダーは明るくてピントのキレも良いというのが
評判でした。スクリーンのマット面を円錐状にそろえて明るくしたアキュートマットもミノルタの発明です。
ところがα9が出る前の707siなどはスクリーンに液晶をかぶせたりしてかなり印象が悪くなっていました。

しかしです。このα9のファインダーは一つ前の507siと比較しても圧倒的に大きく美しい
像を見せています。兵隊のクラスでいえば二階級特進というべきです。「こ、これは買いだっ!」

OM以外に浮気をしなかった私の貞操観念はグラマラスなα9の魅力の前にあっさりと崩れ去りました(^^)ゞ。
ずいぶんと黄色いOM-4チタンのファインダーとはもちろん、先輩のXDと比較してもその透明感と
ピントの切れの良さは圧倒的です。とくに50mmや85mmといった大口径レンズを装着してファインダーを
のぞくとアウトフォーカス部と合焦部のなだらかな美しいコントラストにぞくぞくします。

もちろんファインダーだけではなくセクシーなグリップや24mmまでカバーのフラッシュ搭載
(シンクロ最速は1/300秒なので日中シンクロもらくらく)など、値段と重さに目をつむれば
まさに最強のボディです。

当然のように受賞した99年カメラグランプリの受賞記念で、限定でチタンボディが発売されました。
ステンレスだったカバーをチタン化して910gもあった重量を825gと85gも軽量化したのです。
重量はこれでクリアです。そして最近のフィルムカメラの価格暴落により、値段もようやく手のとどくところに降臨され、
ついに我が家にもα9チタンがやってまいりました\(^0^)/!!


 ミノルタα9Ti AF28~135mmF4~4.5 4秒 F5.6 プロビア100F

 装着レンズは初期のαレンズでも人気のAF28~135mm F4~4.5です。
せっかく軽量化したチタンボディの意味がないようなヘビーなレンズですが、まるでツァイスのような
「性能第一主義」感が嬉しいですね。レンズはなんと13群16枚です。16枚もレンズが入っているのですから
ちょっとくらい重くても・・いやいや、やっぱり枚数が少なくて軽いほうが良いですね(^^;)。

撮影してみますと、秒間5.5コマという連射機能を使うことなどほぼないのですが一コマ撮りでも
あっという間にシャッタチャージをしてくれるのはありがたいです。なにより秀逸なスクリーンのおかげで
「マニュアルでピントを合わせながらシャッターチャンスを狙う」には最強のマシンでしょう。
もちろん動体を撮影するときには素直にオートフォーカスに頼っても良いですね(^^)。

α9はフィルムカメラとしては年式も新しく、オートフォーカス一眼レフカメラとしては最高のファインダーを
そなえています。素晴らしいのはマニュアル時にはスカスカになるα用レンズの軽いフォーカスリングがα9の
「スフェリカル・アキュートマット」スクリーンでその軽さがむしろ快感になるのです。

元値とつくりを考えれば感覚性能において最高のコストパフォーマンスを持つのではないでしょうか。
チタンはなかなかないのですがノーマルボディは中古市場でもけっこう潤沢ですしレンズも豊富でリーズナブルです。
これからフィルム撮影に挑戦してみたい方には最高におすすめの一台です。
ぜひ明るい単焦点レンズを装着してファインダーをのぞいてみてください。
そうそう、ちゃんと視度補正を合わせてからですよ(^^)。



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