よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックス4.0FW

2011-07-26 21:33:30 | マイ カメラ ローライ
 ローライフレックス4.0FW

 
 私はいつも中古カメラ屋さんをめぐりながら「ぬお!あの名機がこんなに安く!」とか「おわ!あの名玉がじゃんきぃな値段で!」
などと叫びながらカメラやレンズを購入して喜んでいました。
ところがあるときカメラ雑誌を見ていると、リコーGR1Vの販売終了を嘆く記事が載っていました。

「どれほど良いカメラだともてはやしても、買わない限りメーカーの懐は豊かにならない。もちろん中古はダメで新品をである。
趣味性の高いフィルムカメラは、どんなにデジタルが主流になっても存続できるとよんでいたが、ちょっと怪しい気がしてきた。
今のユーザーは文句ばかりで、製品を育てる、買い支える気持ちが足りない。自分も気をつけたいことだ。」

まったくその通りで思わず儂もそう思う博士になってしまいました。そしてこれまた古本で買ったアサヒカメラに赤城耕一さんの
ローライ本社訪問記が掲載されており、苦難のすえ再びドイツにもどったローライで働く人たちのレポートが
載っていました。みんな誇りと充実感をもってローライフレックスを製造しているところが紹介されています。

ここはぜひとも二眼レフの本家ローライを応援せねば!いつまでもあると思うな親と名機カメラ!
なにより私が新品のローライを買えばローライの工場で働いている人たちのビール代の一助にもなるでしょうし
代理店の駒村商会への発注も一台ふえるわけですね!。
ひとつこころ残りはローライで働いている方々が全部私より年上にしか見えないことで金髪碧眼のお姉さんでもいれば
さらにテンションが上がるのですが・・・(^^;)。


ローライフレックス4.0FW スーパーアンギュロン50mmF4 F11 1/60 アクロス100

 6x6画面はなぜかお寺や神社が撮りたくなりますね。
608年坂上田村麻呂建立と伝えられる福井の古刹明通寺です。本堂と三重の塔は国宝です。
残念ながら本堂は屋根の桧皮ぶきの葺き替え中で撮影できませんでしたが木が大きく迫力満点です。

搭載のレンズはシュナイダーのスーパーアンギュロン50mmです。シュナイダーらしくシャープな玉ですね。
二眼レフで楽しめるワイドということで非常に貴重なわけですが、ただカラーで撮影するとコシナもびっくりの青っぽレンズでした。
かなり好き嫌いが別れるのではないでしょうか?。
シャッター径が大きいせいでしょう、チャージやレリーズも普通の2.8Fと比べるとずいぶん固いですね。
正直昔のタイプのローライフレックスに慣れているとかなりとまどいます。

「硬いのは若い証拠なのよ。そっちのほうがいいじゃない」とドイツのおばさんは言うかもしれませんが
日本のおじさんは柔らかいほうがいいなあ(^^;)。

二眼レフでポートレイトを撮影すると一眼レフで撮影するよりモデルさんの表情が一段以上よくなりますので
ぜひおためしを。ポートレイト用というべきクセナー135mmを装備したテレローライ4.0FTが発売になっています。
最短撮影距離がオリジナルの2.5mから1.5mになっているのは素晴らしいですね。
ただ昨今のめちゃくちゃな円高にもかかわらずワイドよりさらに高価です。どうか私がまた応援できるほど
お金がたまるまでラインナップしていてくださいね~(^^)。








 

 

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テリート200mmF4

2011-07-14 22:19:43 | ライカ交換レンズでワンダフル
 テリート200mmF4

 
 最近望遠レンズがマイブームです。デジカメの世界ではすっかり「背景のボケた主題の浮き立つ写真」
というのがセールスポイントになっています。セールスポイントになるということは逆にいえばそれだけ
背景をボカした写真をデジカメで撮影するのは難しい・・・ということですね。

私のようにピント合わせに苦労した世代なら「すみずみまでピントの合った写真」のほうが貴重な感じが強いのですが
カメラの流行というのもまた時代とともに移りゆくものだとしみじみしてしまいます。

そこで「値段は安くて写りが良くてしかもタマ数豊富でよりどりみどり」という昔の135mm~300mmの単焦点レンズ
というのがターゲットになってきました(^^)。このあたりの焦点距離のレンズはズームレンズでも同じような明るさのレンズが
多いうえにそのズームできるレンズ構成から最短撮影距離が短いものが多くて単焦点はすごく分が悪いような気もします。

が、単焦点望遠レンズのガラス枚数の少なさによるヌケの良さは風景写真などでは劇的にちがいます。
ちょっと強引な言い方をすれば手振れさえふせげば標準レンズにも負けない描写やコントラストを持つものばかり
なのでではないでしょうか?

となると「ライカの望遠レンズってどんな写りやろう?」と考えてしまうのは私だけでしょうか?
値段がライカレンズのわりにすごく安いから私だけかな(^^;)?



 ライカR6.2 テリート200mmF4 マウントアダプター 1/250 F8 プロビア100F

 ライカがM型用に提供していたビゾフレックス用のテリート200mmF4です。M型のレンジファインダーが
135mmまでしか対応できないということと、Rのレンズでは180mmを主力にしていたせいもあり
「ライカの200mm単焦点」というのは実はけっこう貴重なんですよね。
しかも製造されていたのはM3と同じころでライカが一番元気で気合いが入っていたころです。

まずレンズにビゾ用アダプターを付け、さらにRマウントアダプターをつけてようやく使用できるという
めんどくささですがつけっぱなしにしておけば良いかとわりきりました。実絞りなのでそこは慣れなくてはいけません。

さすがM3時代のレンズというべきかすばらしい描写力です。白い日本丸の船舷からマストのロープから写真をみたときに
よく感ずるコントラストの省略感というものがまったくありません 。
おまけに撮影のときはぜんぜん見えてなかった六甲の山並みもばっちり表現しています。

ライカ的には「ビゾ用レンズを一眼レフで使うなんて邪道です」てとこかもしれませんがRボディですから
許されるでしょう。(実はF5につけたくてニコンマウントアダプターも用意しています(^^)ゞ)

気がつけば「背景のボケた写真」などといいながらレンズの構成か絞りの位置のせいかF8までしか絞ってないのに
よくよくみるとパンフォーカスな作例になってしまいました(^^;)。
次に撮影するときは開放にして背景をボカさなくちゃですね。









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ベッサL カラースコパー28mmF3.5 

2011-07-01 22:12:22 | マイ カメラ コシナ
 ベッサL カラースコパー28mmF3.5 


 カメラのセールスポイントというのは流行があるもので今ならさしずめデジカメのムービー撮影機能や
超高感度12800などでしょうか?形態ならレンズ交換式ミニ一眼ですね。
かつては「ピントが簡単にあわせられる」二眼レフやレンジファインダー・自動露出EEや自動焦点AFのカメラ。
そして最近は「デジタル」。ところがそれらの最新機能もいきわたるとなんのありがたみもなくなるのが悲しいところです。
高校生がツッパリの気分でたばこを吸い始めてもたった3年で合法になってカッコつけの意味がなくなるのと同じですね。

気合いの入ったお兄ちゃんがただの大人になるのは問題ありませんがカメラメーカーとしては必死に開発したカメラが
原価償却も開発費の回収もできないまま商品価値がなくなるのはゆゆしき事態です。そしてそのサイクルはデジタル時代になって
ものすごいスピードで回り始めてしまいました。コニカミノルタも京セラもあきらめるのが早かったのは経営判断としては
まっとうですがファンとしては悲しすぎです(TT)。

ところがその流れから距離を置き既存の技術とみごとなマーケティングでコシナが1999年に出したのが
目測機フォクトレンダーベッサLです。発売当時の低価格(といっても露出計ぐらいしかついてませんが)と
おりからのライカブームに乗ってかなり売れたようです。

流行に敏感な人ならすぐに反応できるのでしょうが私はそういうのにうといので・・(^^)ゞおよそ10年遅れで
ゲトしてしまいました。発売当時から「スペック競争?なんのこと?」いったカメラなので10年落ちでも
ビクともしない商品価値です。


ベッサL カラースコパー28mmF3.5 F8 1/125 プロビア100F

 ピントが目測というのはなんか不安なところもあるのですが28mmレンズの被写界深度の深さもあって
たいがいの撮影は大丈夫です。たとえばF8まで絞れば1.3m~6mぐらいまでだいたいピントは合っている理屈です。
自分の目と感覚で被写体までの距離をレンズにセットするという行為はやってみると非常に楽しいものです。

このオリーブのベッサLは限定モデルで25mmレンズとセットで売られていたらしいのですが中古品の常で
レンズやファィンダーはバラで売られてしまってボディだけになっていましたがおかげで手に入れることができました。

カラースコパー28mmはコシナらしく少し青っぽいのですがベッサLにつけるとバランスもよく
ピントリングについたノブのおかげで薄いレンズなのですがフォーカシングも楽ちんです。
もっともピントは先に設定しておいて被写体がその距離に来たときすかさずシャッターを押すというのが
正しいのですが(^^)。

デジタル時代も10年以上となり市場は高機能競争よりスタイル重視の時代に再びもどってきました。
そろそろ小さいサイズのセンサーの被写界深度を利用してパンフォーカスの安く楽しいカメラがまた出ると良いですね。



  
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