よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8

2023-05-15 23:29:20 | マイ カメラ ローライ
 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8


 コロナ禍もようやく終息といったところでしょうか。
すっかりマスク慣れしていたので取るのに逆に違和感が。
マスクを外して素顔を晒すのが恥ずかしいという・・
「マスクのパンツ化」とはよく言ったものですね(^^)。

今回のお題は久しぶりのローライカメラ
ローライフレックスSL35です。
メカニカルシャッターのQBMマウント機で当時の
日本製マシンに比べますとまったく勝ち目のない
トホホなカメラです。

ちなみに1976年のカメラ毎日の広告で
ほぼ同スペックの OM-1+ズイコー50mmF1.8が69,500円
         SL35+プラナー50mmF1.4が88,000円です。
どちらもブラックの値段ですが昭和51年当時でこの差はつらいですね。
これがライカのM型みたく圧倒的なフィーリングの良さがあったりすると
別なのですが(^^;)。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 おとものレンズはシュナイダーのクセノン50mmF1.8です。
なんともクラシックな発色でまったくベルビア向きではありません。
同じローライ装備のシュナイダーレンズでも二眼レフのクセノターや
コンパクト沈胴のクセナーではツァイスに負けない描写でしたのに・・(TT)。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 ハイライトはすっ飛んでシャドーはダダ潰れです。
まあ、ベルビア50なんてキツイ発色のポジを
使う私が悪いんですが、もう少しがんばってコントラストを
出してくれてもバチはあたらないと思うのですが(^^;)。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 桜の時期のお日様の光線でこれだけ空を青くしていると
いうことはけっこうな順光のはずなんですがこの
もんにゃり感は黄砂ばかりではないようです。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 開放 ベルビア50

 別の日に曇り空での撮影です。
実際はもっとピンクがかった花なのですが。
このレンズは赤系が出せないのかな?


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50
 
 シュナイダーのレンズは「ボケ味?そんなものはレンズにはいらん!」
というものが多いのですがこの玉は特に強烈ですねえ。
まあ、昔レンズなのに開放でベルビア50で撮って
文句いうな!て感はなきにしもあらずですが。
いやはや(^^)。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 ボケ味がこれですのでアウトフォーカスを
画面構成に入れてはいかん!というわけです。
そんなん知りませんがな(^^;)。
そしてシュナイダーのレンズ特有の
青っポレンズですね。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/125 F2 ベルビア50

 ちなみにSL35のフォーカシングスクリーンですが
明るくて見やすくてピントのキレも良く・・という
定番のホメ言葉がぜ~んぶあ・て・は・ま・ら・な・い!です(TT)。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/1000 開放 ベルビア50

 春の新幹線とレンゲ畑を絡めて・・
というわけなんですけど。
新幹線を写し止めたくて開放ですので
周辺光量の落ちや流れも凄まじいです。
手前のレンゲがまるで画面ノイズみたいになりました。ひょええ。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/30 開放 ベルビア50

 これまたシュナイダーらしさ爆発の青っぽですね。
これだけ青けりゃベルビアの赤発色も
形無しといったところですね。


 ローライフレックスSL35 クセノン50mmF1.8 1/60 開放 ベルビア50

 なかなかの残収差ぶりで少し前に流行った
ジオラマ風写真になりました。て
ぜんぜん嬉しくありませんが。

今回ばかりはいつものようなおすすめポイントが難しゅうございます。
あ、「シュナイダーのレンズ」と口にしてみてください。
ついでに「シュナイダー・クロイツナッハ」も。
「この写真、どんなレンズで撮ったの?」
「ああ、これ?シュナイダー。」
ね、なんか耳ざわりと~っても良くて
おしゃれじゃないですか(^^)?



 
コメント (3)
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ローライコードⅤa

2018-04-20 20:56:54 | マイ カメラ ローライ

 ローライコードⅤa


 早いもので平成30年度がスタートいたしましたね。
このブログもおかげさまで10周年目に突入いたしました。

思えば私が広島に傷心旅行に行ったのがすべての始まりでした。
駅前のミッキーカメラさんで長い間探していたミノルタオートコードを購入。
あまりの写りの良さと、使い心地の良さにしびれてしまいました。
ぽっかりと開いたココロのスキマを埋めるのに喪黒福造のように現れたのが二眼レフだったのです(^^;)。

そして、巷間言われているあまた存在する国産二眼レフの「お手本になった」
と言われるローライコードを購入するのに時間はかかりませんでした。
そこからフィルムカメラを買いあさるという暗黒街道に突入してしまったのです。

このローライコードⅤaはまだまだ私の症状が軽かったころになんにも知らずに
「あっ!ローライコードの程度のよさそうなのが出てる!」というだけで手にいれた個体です。
右も左もわからないままヤフオクで落札してしまったのです。

今から思えば信じられないほど無邪気でした。
(そのあとヤフオクにはさんざん鍛えられて甘いも苦いも経験いたしましたが(^^)ゞ)

もっとも当時は世間はデジカメフィーバーでした。
フィルムカメラのあんな名機やこんな名機が・・・泣けるほどの値段で中古カメラ店には
ゴロゴロしていました。

気が付けば家の防湿庫は満杯です。それにもかかわらずカメラは増殖を続け
またまた防湿庫を購入するというスパイラルです。全くカメラ依存症ですね。


  ローライコードⅤa シュナイダークセナー75mmF3.5 1/125 F8 リアラエース

 実際に購入したのは2007年でした。ローライコードVaの製造は1957年~61年だそうですので
購入当時ですでに50年落ちだったのですね(^^;)。

そして今回ほとんど10年ぶりくらいに持ち出したわけです。レンズシャッターが固まってないかビクビクしての
撮影でしたが・・さすがはコンパーシャッターです。10年間のブランクをモノともしておりませんね!

フィルムは文字通り「取って置き」のリアラエースです。使用期限は2014年の12月なのですが
これまたビクともしておりません(^^)。


 ローライコードⅤa シュナイダークセナー75mmF3.5 1/125 F8 リアラエース

 リアラエースは軟調なうえに懐が深くてポートレイトには最適です。
昨今「グルグルぼけ」や「ふわふわの描写」がもてはやされる時代です。
軟調のフィルムが復活してくれないものでしょうか・・・


 ローライコードⅤa シュナイダークセナー75mmF3.5 1/125 F8 リアラエース

 クセナーなのでボケ味はぼにょぼにょですがピントの合ったところは
クッキリシャープです。

ローライフレックスと比べましても軽量で操作感も軽いです。
二眼レフのライトウェイトスポーツといった感触です(^^)。


 ローライコードⅤa シュナイダークセナー75mmF3.5 1/125 F8 リアラエース

 今年は桜の開花も散るのも早くあっという間でしたね。
その短いチャンスにブログを始めた原点ともいえる二眼レフで撮影できたのは
まったくラッキーでありました。

10年前に比べますとフィルムの種類もカメラ屋さんもずいぶんと減ってしまいました。
が、ローライコードはもちろん、フィルムカメラはまったくパフォーマンスが変わらず
使えておるわけでございます(^^)。
まだまだ、まだまだ頑張って続けていきましょう!


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ローライ35 クセナー

2018-02-28 00:01:09 | マイ カメラ ローライ

 ローライ35 クセナー


 最近またフィルムカメラの人気が復興してきているようです。
普段から「フィルムカメラはデジカメの10倍楽しい!」と叫んでいるおじさんは
喜ばしい限りです(^^)。

ただ、人気のあるカメラは偏っていて、「押すだけできれいに写る、できるだけ高品位なカメラ」が良いようですね。
以前はバブルのような値段だったライカなどは、お作法の多い操作性で敬遠されるのか・・
値崩れと言っても良いお手軽さです。

フィルムカメラじじいの私は「いつ買うの!今でしょう!」とばかりに捨て値のマシンを
買いあさっております(^^;)。

今回手に入れることができたのは有名なローライ35でも比較的珍しい、シュナイダーのクセナー搭載のモデルです。
別に限定版でもなんでもないのですが(^^)。聞くところによりますと製造台数は3万台あまりだとか。
3万台てものすごい数のような気もしますが。主にアメリカ向けだったようなので
日本にはあまり入ってきてないのでしょうね。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/250 F8 アクロス100

 ツァイスのテッサーは少しくへちゃつぶれ感のあるコントラストを出すと思うのですが
クセナーのほうがコントラストがでているかと思われます。
まあ、テッサーもクセナーも鉄板ブランドのレンズです。外すはずはないんですけどね(^^)。
 

 ローライ35 Sクセナー40mmF4 1/60 F8 アクロス100

 HAT神戸の防災公園のオブジェです。40mmの焦点距離ですので目測ですが
なんとかなります。目測でピントが合っているだけで、なんとなく嬉しいですね(^^)。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/125 F5.6 アクロス100

 美術館の前を通りがかりますと、ちょうどマラソン大会をしてました。当日は実に寒かったので
まことにご苦労様であります。おじさんくらいの年になると立っているだけで鼻水がタラリンと
出てきてしまいます。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/125 F5.6 アクロス100

 このローライ35は40mmというレンズがウリです。私はズイコー40mmF2が原器ですから
構えるだけでどんな被写体でも画角がわかって便利このうえないです(^^)。
ファインダーフレームがこの手のコンパクトカメラにしては、はかなり正確なのも嬉しいところです。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/30 開放 アクロス100

 湊川商店街のトンネルの壁画です。モノクロですと光源の色かぶりを考えないで済むのが良いですね。
絞り開放でもなかなかバッチリの描写です。さすがはクセナーですね。
ボケ味は残念ながらクセナーらしく、ボシュボシュですが(^^;)。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/250 F8 アクロス100

 諏訪山公園の展望台にありますビーナステラスのモニュメントです。バレンタイン前の休日ということで
恋人たちであふれかえっているかと思いきや・・早朝登山の人がちらほらいらっしゃるだけでした・・。
まあ、前日の雪がちらほらしているレベルの寒さでしたから無理もありませんが(^^;)。
なかなかにコントラストが出て良い雰囲気になりました。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/250 F8 アクロス100

 展望台から降りていきますと、児童公園があります。こちらは昔動物園だったそうです。
獣舎の名残のあとに遊具が設置されているのですね。昔は人気者の象の諏訪子さんも
いた場所なのですね。


 ローライ35 Sクセナー40mmF3.5 1/250 F8 アクロス100

 操作性にクセのあるローライ35なので、最近ずいぶんと安く手に入るようになってきました。
実際使用してみますと、手のひらサイズでしかも高性能ですから満足度はバツグンです。
何よりメカニカルのフルマニュアルカメラです。「この写真は私がとったんですぜ!」
といばれてしまいます。ぜひフィルム入門者の方には挑戦していただきたいですね(^^)。。



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ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8

2017-12-01 17:10:20 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8


 久しぶりのローライネタです。ローライが「日本のナンパな一眼レフにゲルマン魂で対抗!」と考えたのかどうだか
わかりませんが、「普通でない一眼レフ」がコンセプトとしか思えないスタイルと操作性です(^^)。

別に普通でもカメラそのものが良ければ一定のマーケットは確保できると思うのですが、営業サイドからは
「カメラは見かけが100パーセント」とでも吹き込まれていたのでしょうか。

雰囲気はまったく35mm判のハッセルブラッドです。ハッセルと違うところはアイレベルファインダーも
標準装備で、素早い動きの被写体にも対応!といったところですが・・シャッターボタンの位置がボディの
両横に二つという配置です。ウエストレベルなら良いのですが、アイレベルですと押しにくいったら
ありゃしません(^^;)。ちなみに後継機の3003ではボディ上面にもシャッターボタンがついています。

 1982年に発売された当時は「故障するカメラ」として有名になってしまい、全くの不人気だったようです。
なんでも修理については、はろばろとドイツまでおくりかえされていたとか。

私の手に入れた個体も「ドイツからの再出征」の証としてシリアルナンバーのところに
アスタリスクのポンチが穿ってあるのでした。いったい修理代がいくらだったのか
気になりますね(^^)ゞ。


 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 標準装備のレンズはもちろんHFTコーティングのほどこされたローライ製プラナーです。
わざわざイケズをして逆光で尖塔を撮影です。影になっているところのレンガの模様も
潰れずに描写されております。さすがはプラナーさまですね(^^)。


 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 公園で野ざらしで保存のC56蒸気機関車です。現役時代はお召し列車をけん引したこともある名機だそうですが・・・
露天なので痛みが末期的ですね。昨今はSLの復活走行も盛んですからなんとかしてやってほしいですね。


 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50
      
 加古川の名勝の闘竜灘です。何といって大きな岩と水流だけなのですが、台風の後ということもあり、轟轟と流れる
水音だけでもなかなかの迫力です。訪れたのが平日だったこともあり、人っ子ひとりいらっしゃいませんでした。
この手の岩場は2時間サスペンスドラマの舞台のイメージが強いです。ロケ地にも最適と思われますが(^^)。


 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 今年は雨が多かったせいもあって紅葉が素晴らしかったですね。
数年前までは「最近紅葉がきたなくなった。地球温暖化のせいだ!」
と妖怪ウォッチなら「妖怪オンダン」にとりつかれていたような解説が多かったような(^^)。

原因はともあれ、カメラジジイとしては紅葉がきれいなことは素晴らしいです。


 ローライフレックスSL2000F プラナー50mmF1.8 1/15 F11 ベルビア50

 奥の葉っぱまでピントが欲しくてF11まで絞り込んでみました。紅葉が重なりまくって
ごしょごしょです(^^;)。色目はプラナー&ベルビア50の鉄板コンビですから申し分ありません。
紅葉はベルビア50に限りますね。ツァイスのプラナーより強調さは少ないような気がしますが。

 音に聞こえたヘンテコカメラ「ローライフレックスSL2000F」でした。いつもなら
「ヘンテコやけど楽しいですよ~」と言うところですが、今回ばかりは降参です。
正直撮影はむっちゃ疲れました(TT)。手持ちだと基本的にウエストレベルで
撮影するカメラなんですね。

それならウエストレベルで撮影すればいいじゃん!となるのですが、35mm判でウエストレベルだと
どうしても違和感が先にきてしまうのです(^^;)。
もしこれから挑戦されようと思われる方にはいろいろと改良されている3003のほうを
おすすめします。

 
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ローライフレックス3.5F プラナー

2013-11-22 20:25:50 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3.5F プラナー


 なが~い間造られ続けているシリーズものというのは人気に偏りがあるものが多いですね。
落ち着いてよくよく見れば人気のないものも良いところがあるのが多いのですが、メディアへの露出とか
その道の大家がベタ褒めだからだとかで差がつくことが多いようです。

今回は数あるローライの中でもおそらく一番人気の3.5Fプラナーです。このデジタル全盛の中、ライカなどはどんどん
お手軽な値段になっているのにこの3.5Fはほとんど値段が変わっていません。最近はデラックスな2.8Fよりも
高価だったりします(^^;)。

その人気の秘密なんでだろうなんでだろう♪と、実際使ってみて思い当たるところはといいますと・・・
まずはもとからクラシックなので古くなってもいつまでも魅力的なデザインでしょうか。このあたり二眼レフの
本家パイオニア元祖であるローライの面目躍如といったところですね。

次に搭載レンズの良さでしょう。泣く子もだまる天下のツァイス製プラナーさまです。
細かく見れば絵づくりはぜんぜんリアルではない・・というより大げさにいえば思い切り転んでいるような気もするのですが
撮影時の記憶よりもかえって絵画的に描写してしまうのですから、まさにミラクルレンズです。

そして私が数ある二眼レフのなかでも一番強力だと思っているところのローライのパワー(3.5Fにかぎらないのですが)は
「みんな思わず笑顔になる人に優しいカメラ」というところです。
実際ローライを首から下げて撮影していますと通りすがりの人やお店の人などから声をかけられることが多いのです。

「すごいカメラですね~」
「ほ~懐かしいですな」
「わ~かわいい!すごい!かわいい!」などなど。過去には旅先の長崎のローカルテレビでインタビューされて
放送されたこともあったほどです。

特にいつも「あやしいカメラおやじ」として見られている厳しい視線に慣れた身体には
若い女性に「かわいいかわいい」と連発されると快感です。もちろんかわいいのは私ではなくローライなわけですが(^^;)。


 ローライフレックス 3.5F プラナー75mmF3.5 F16 1/8 ベルビア50

 プラナーの描写はいろいろなところで紹介されまくっていますので、誰もやらないネイチャーフォトに挑みました(^^)。
F16まで絞っても岩の立体感がすばらしく、これはやはりプラナー様の威力です。


 ローライフレックス 3.5F プラナー75mmF3.5 開放 1/60 ベルビア50

 もちろん開放絞りのプラナーさまの実力もすごいです。水木しげるロードの鬼太郎さんですが
喜んでモデルになっていただけました。大きな瞳やちゃんちゃんこの質感は、プラナーだけが出せる独特の
雰囲気ではないでしょうか。背景のボケ方も。ただの電線をこれだけとろけさせた描写をするのですから
ポートレイトのレンズとしてはやはり唯一無二ですね(^^)。

カメラを構えただけでみんなを笑顔にするほんわかカメラがローライフレックスです。
もちろんポートレートだけでなく普通の撮影にも使えます。町撮りスナップを
される方にもオススメですよ。

 
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ローライ35S

2013-09-17 21:36:23 | マイ カメラ ローライ

 ローライ35S


 最近コンパクトデジカメはスマホに押されてどんどん元気がなくなっているようです。
カシオなんかはほんとに頑張ってますが、「写真を見るのは携帯の液晶」という昨今では挽回は難しいですね・・。
思い起こせばデジカメ黎明期にはいろいろデザインをがんばっていたのに最近は液晶を大きくせねばならない
制約からどれもこれもおんなじようなスタイルです。モノ的魅力ももう少しアップさせて欲しいところですが・・。

今となってはデザインがすべてな感じのローライ35Sです。
いつものハード○フでジャンク扱いだったのを不憫に感じてまたまたサルベージしてしまいました(^^)ゞ。
最近は萌えなアニメの「たまゆら」で主人公の沢渡 楓ちゃんがシルバーの同機を使用していることもあり
購入されている若い衆もいらっしゃるとか。

「レンズを沈胴させるにはシャッターチャージ=巻き上げとかないといけない」とか、「距離計なくてピントは目測」とか
「露出は読み取りで手動セット」とか、「そもそも露出計の水銀電池が製造してない」とか
デジタルカメラしか知らないであろう最近の子にはえらくハードルが高いのですが大丈夫かなあ(^^;)。
これでペンみたいにEEがあればもっと楽しんでもらえるでしょうけどね。

カメラを購入されたうえにアニメの舞台になった土地に聖地巡礼として、ローライ35Sを持って行かれてるコアなファンの
かたもおられるようです。いうなればローライ35Sのデザインが主人公に使用させる小道具としても
おしゃれカメラとしても40年以上も魅力を持ちつづけているわけです。いかに素晴らしいデザインかがわかろうというものです。

ローライ35Sのウリはローライの誇る「HFTハイフィデリティ」コーティング採用のゾナー40mmF2.8です。
私はゾナータイプが大好きですし、以前から初期型のテッサーのローライ35を持っていましたが逆光には弱かったので
このゾナー40mmがどれだけ逆光強の描写になっているのか期待して撮影に出発です(^^)!


 ローライ35S ゾナー40mmF2.8 1/125 F5.6 ベルビア50

 というわけでわざわざ夕方の明石海峡に出撃です。さすがはHFTコーティングです。テッサーならへちゃつぶれで
あきらめるしかないであろう人物がシルエットにならず平然と描写されたのにはたまげました!
ベルビアのふところの深さもたいしたものですが、俗にいう「いい意味で予想を裏切られた」感じです(^^)。

ただ、以前から持っている普通のテッサーのローライ35と比べるとずいぶん軽量化されているので
手振れしやすいような感じを受けました。このような小型軽量のスタイリッシュなカメラには共通の
問題点ですね。実際コンパクトカメラの画質低下の原因の半分は絶対に微ブレだと思います。

ピントが目測なうえにレンズがF2.8と明るくなったので3メートル以内の近距離になると
いきなり自信がなくなるのですが、これだけ逆光でも頑張りますから素直に400のネガを入れて
1/125のF16でパンフォーカスで気楽に撮影するのが一番かもしれませんね。

二眼レフファンの私としてはそろそろローライフレックスをアニメで主人公に持たせてくれないかと思う今日この頃です(^^)ゞ。



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ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8

2012-06-19 13:05:03 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8


 およそつくられた当初の目的をはたせずに消えてゆくモノというのにはもののあわれを感じますね。
ただ、実際「せっかくつくったけど使わないで済んで良かった~」というものもありますね。
たとえば鳥インフルエンザ対策のマスクとか使用期限の切れた消火器とか(^^)・・。

このカメラの初代モデル2000Fは1976年にフォトキナで発表されたときには
「シャッター速度優先・絞り優先」のデュアルモード搭載で最高速も1/2000秒だったのですが
1982年に発表されたときには(なんと6年も経っています!)シャッター速度優先も搭載されず
1/2000秒だった最高速度も1/1000秒にデチューンされていました・・。

おまけに2000Fは回路の設計に問題があったそうで、発売当初から不良が頻発して
日本製の安価で高品質なカメラに対抗すべくもなかったのでした。
そこでローライは1985年に悲願の1/2000秒を搭載し、回路の信頼性を向上させた3003
を発売するのですが、なにしろ日本ではα7000などが発売されていた時期なのですから
いくらツァイス設計のレンズがあろうとフィルムバックが撮影途中で交換できようと勝負にはなりませんね・・。

じつはこの3001というカメラが存在することさえ最近まで知りませんでした。
1987年発売らしいのですがはたして日本で発売されていたのでしょうか?

3003との違いといいますか、コストダウン部分ですが・・・
・3003の上にも右にも左にも3つもついていたシャッターボタンを上面ひとつに。
・ローライのアイデンテティのはずのウエストレベルファインダーも思い切って省略しています。
・せっかくの1/2000秒シャッターも再び1/1000秒にもどされています。
・アイレベルファインダーに内蔵されていた視度調整機能もあっさりカット。

あっちこっちムシられてかなり残念なスペックになってしまった3001ですが、このシリーズとしては
最新型なので信頼性は一番にちがいない(^^;)?と期待です。


ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8 1/250 F8 プロビア100F

 岡山電軌鉄道の「たま電車」です。「(地方)公共交通の救世主」といわれる小嶋光信さんの有名な
和歌山電鐵たまちゃん電車の岡山版です。和歌山よりも小さくて単車ですがそのぶんかわいいですね。

レンズはプラナーなだけに不思議な立体感を持っています。ホールディングにくせがあるので撮影の時に
どうしても傾いてしまうのでした(^^)ゞ。

先日もオークションで「元箱・説明書付き・美品・でも不動」という2000Fのボディが
20,000円ぐらいで落札されていました。ジャンクでも20,000円で落札とはすごいな~と
思っているとおそらく落札されたかたでしょう、「元箱・説明書付き・美品・でも不動」で再出品されていました。
「やっぱり動きません」
そしてまたまた20,000円ぐらいで入札が入っていました。
2000Fという悲劇のカメラに涙してついつい不動品にもかかわらず入札してしまうその心境に
あやうくシンクロしそうになります。あぶないあぶない(^^;)。

「虎は死して皮を留め、2000Fは死して名を残す」といったところでしょうか。
わが3001はぜひ長生きしてもらえますように。



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ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8

2012-01-17 22:41:28 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8


 カメラの発する音といえばみなさんどんな音がお好きでしょうか?
ひとつの理想はやはりそのカメラのキャラクターに合ったものですね。
最近のデジタルカメラになるとわざわざ好みのシャッター電子音が選べたりするのもあって
感覚に訴える作動音というのがいかにもとめられているかがわかります。

ライカならやはりレンズシャッター並みの「ちゃ・ちゃ」という静かなシャッター音。
プレスのプロが使うのならマシンガンのようなモータードライブ音。
モデルさんをスタジオで撮影するハッセルの「バシャコン」というミラー音などは下手なカメラマンの
「いいねいいね~」の声よりもモデルさんをその気にさせてしまうとか・・。

最近私がハマッているのがマニュアルフォーカスのカメラの自動巻き上げができるモデルです。
昔は「モータードライブが装着可能」というのがステータスだったり、巻き上げのスピードが「一秒間に5コマ」
というのがカタログに記されているとワクワクしたものです。
もっともモーターの音で喜んでいるところなどは若いお兄ちゃんが夜な夜なバイクでやたらアクセルをふかしながら
珍走しているのと同工異曲なのですが(^^;)。

「秒間5コマ」などといわれてもそれこそプロでなければ使う機会などないわけですが
そこは夢の部分なわけですね。フィルムの消費がドカンと増えるのでコニカがかつてワインダー付き
のカメラの開発に熱心だったのもうなづけます。

などと考えつつローライのカメラに思いをはせると・・3003にたどりつくのは必然ですね(^^)。
35mmフィルムカメラなのにバッテリーパックもフィルムパックも着脱可能で合体ロボ感大爆発のマシンです。
合体ロボなのに電装系がひ弱でニッケル水素バッテリーは使用禁止だったり、フィルムの入れ方も一見さんお断りのような方式で
装填のたびにドキドキします。

レリーズ&ミラー音は「バッテリーパックからエネルギーを抽出しています」感が抜群の迫力ですし
巻き上げの反作用で露骨に傾くボディなどラジコンカーで遊んでいるのにも似た楽しさです。


ローライフレックス3003 ローライナー105mmF2.8 F16AE プロビア100F

 どかんと冷え込んだ翌日に友人と吉川の黒滝に行ってみました。
もっと凍っているかと思いましたが残念ながらパリパリではありませんでしたが
氷塊がなんかおいしそうにみえちゃいます。

寒いから?かどうかはわかりませんが2コマほどシャッタームラが出たりもしたのですが
もともと信頼性なんて言葉は無縁の機械なのであんまり悲しくありません。
むしろ途中で止まらずにフィルムを一本撮りきったのには感動してしまいました。
実は「作動チェックができないためジャンク扱いです」という表記で販売されていたのでした(^^)ゞ。

ローライの35mm用レンズのローライナーには日本メーカーのマミヤとトキナがOEMしていたものが
あるそうで、この105mmもなかなかの写りです。マミヤだったら嬉しいなあ。

マウントの精度がイマイチなのかレンズ装着時に標準で付いていたプラナーと比べると
えらく硬かったりするのですが、スクリューマウントでもメーカーどころか一本一本感覚がちがったりするのですから
きちんと撮れているので気にしないことにしましょう。

現在私の持っているカメラの中で一番シャッター&巻き上げ音の気持ちよいマシンです。
もっと気持ちよくなるためには広角レンズもそろえたくなりますね(^^)。



   
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ワイドローライ

2011-12-15 17:13:28 | マイ カメラ ローライ
 ワイドローライ


 「ぼーえんだよぼーえんだよ♪わいどだよわいどだよ♪」というのは昔のペンタックスのコマーシャル
ですが「標準」「テレ」があるとなるとローライフレックスも最後に「ワイド」も欲しくなってしまうのは
仕方のないところですね。

いきつけのカメラ屋さんに値段も手ごろ?というよりなんとか手が届く・・というお値段で出ていたので
さっそく見にいってみました。お値段どおりといいますか外見はまさに「歴戦の勇者」状態です。

ワイドローライを紹介する本をみますと必ずといっていいほど
「プロに酷使されたものが多く程度のいいものは非常に少ない」と書いてありますが
なるほどこの個体もあちこちのエッジははげちょろけですし、露出計もスレスレになっていて
あんまり役にたちそうにありません。スクリーンもキズだらけです。

ところがお店のご主人によりますとシャッターまわりはきちんとオーバーホール
されているのだそうです。計測器でシャッタースピードを測っていただくとスローもばっちりです。
メカニカルシャッターなのに1秒や1/2秒がドンピシャなのにはたまげました。
もちろん1/500もやや遅いものの許容範囲です。1/500なんかめった使いませんしね。
大好きなセルフタイマーも何ら問題ありません。

巻き上げも良く整備されたローライ共通の絹をまくようなスムーズさで気持ち良いです。
見かけはくたびれていますが逆にベテランの安心感が漂います。
「このほうがかえってガシガシ使えていいよね!」
と理由をつけてとうとう購入してしまいました(^^;)。

さすがにいつものようにカメラを大きく写すのは気の毒なので小さ目の作例にしました(^^)ゞ。


ワイドローライ ディスタゴン55mmF4 F16 1/8 ベルビア50

近所の山の斜面に植えられているのじぎくをねらってみました。
6x6ですから35mm換算ですとだいたい30mmぐらいの画角なのですが被写界深度は
やっぱり55mmのものです。F16まで絞りたおしたのですが・・なかなかパシッときません。
ツァイスだし絞りすぎもよくないのかな?

レンズ構成ももちろん異なるのですが友人のマミヤ6用50mmなどはもっとシャープなんですよね。
もちろん友人のほうが上手なのでカメラのせいにしてはいけませんが(^^;)。

やっぱりローライなだけに下手に構えたりしないでお気軽にセルフタイマーで記念写真や
ちょっとしたスナップを撮影するようにしたほうが良いのでしょう。
おぉ、そう考えれば愛嬌たっぷりの二眼レンズやクラシックな外観は最高です。

そんな使い方なら普通のタイプで充分・・ですが「ワイドローライ」という自己満足感が大事なのです!
藤島康介さんの「ああっ女神さまっ」35巻でもそんな感じで使用されてますし。
撮影者を楽しくさせるワイドローライ!!と自分を納得させている今日この頃です(^^)ゞ。



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ローライフレックス4.0FW

2011-07-26 21:33:30 | マイ カメラ ローライ
 ローライフレックス4.0FW

 
 私はいつも中古カメラ屋さんをめぐりながら「ぬお!あの名機がこんなに安く!」とか「おわ!あの名玉がじゃんきぃな値段で!」
などと叫びながらカメラやレンズを購入して喜んでいました。
ところがあるときカメラ雑誌を見ていると、リコーGR1Vの販売終了を嘆く記事が載っていました。

「どれほど良いカメラだともてはやしても、買わない限りメーカーの懐は豊かにならない。もちろん中古はダメで新品をである。
趣味性の高いフィルムカメラは、どんなにデジタルが主流になっても存続できるとよんでいたが、ちょっと怪しい気がしてきた。
今のユーザーは文句ばかりで、製品を育てる、買い支える気持ちが足りない。自分も気をつけたいことだ。」

まったくその通りで思わず儂もそう思う博士になってしまいました。そしてこれまた古本で買ったアサヒカメラに赤城耕一さんの
ローライ本社訪問記が掲載されており、苦難のすえ再びドイツにもどったローライで働く人たちのレポートが
載っていました。みんな誇りと充実感をもってローライフレックスを製造しているところが紹介されています。

ここはぜひとも二眼レフの本家ローライを応援せねば!いつまでもあると思うな親と名機カメラ!
なにより私が新品のローライを買えばローライの工場で働いている人たちのビール代の一助にもなるでしょうし
代理店の駒村商会への発注も一台ふえるわけですね!。
ひとつこころ残りはローライで働いている方々が全部私より年上にしか見えないことで金髪碧眼のお姉さんでもいれば
さらにテンションが上がるのですが・・・(^^;)。


ローライフレックス4.0FW スーパーアンギュロン50mmF4 F11 1/60 アクロス100

 6x6画面はなぜかお寺や神社が撮りたくなりますね。
608年坂上田村麻呂建立と伝えられる福井の古刹明通寺です。本堂と三重の塔は国宝です。
残念ながら本堂は屋根の桧皮ぶきの葺き替え中で撮影できませんでしたが木が大きく迫力満点です。

搭載のレンズはシュナイダーのスーパーアンギュロン50mmです。シュナイダーらしくシャープな玉ですね。
二眼レフで楽しめるワイドということで非常に貴重なわけですが、ただカラーで撮影するとコシナもびっくりの青っぽレンズでした。
かなり好き嫌いが別れるのではないでしょうか?。
シャッター径が大きいせいでしょう、チャージやレリーズも普通の2.8Fと比べるとずいぶん固いですね。
正直昔のタイプのローライフレックスに慣れているとかなりとまどいます。

「硬いのは若い証拠なのよ。そっちのほうがいいじゃない」とドイツのおばさんは言うかもしれませんが
日本のおじさんは柔らかいほうがいいなあ(^^;)。

二眼レフでポートレイトを撮影すると一眼レフで撮影するよりモデルさんの表情が一段以上よくなりますので
ぜひおためしを。ポートレイト用というべきクセナー135mmを装備したテレローライ4.0FTが発売になっています。
最短撮影距離がオリジナルの2.5mから1.5mになっているのは素晴らしいですね。
ただ昨今のめちゃくちゃな円高にもかかわらずワイドよりさらに高価です。どうか私がまた応援できるほど
お金がたまるまでラインナップしていてくださいね~(^^)。








 

 

コメント (3)
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