よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

マイクロニッコールP オート55mmF3.5

2014-05-23 13:33:22 | ニコン交換レンズでワンダフル

 マイクロニッコールP オート55mmF3.5  


 中古カメラで遊んでおりますと、わが欲望もさることながら「縁」というものも強く感じます。
旅先でたまたま入ったキタ○ラの中古コーナーで見つけたカメラが、旅行の解放感からつい買ってしまっただけなのに
使ってみるとすごく楽しくて、旅行中わざわざ持参したカメラよりも活躍してしまった・・なんてこともありましたね(^^)。

今回のマイクロニッコール55mmも、じつは他の物を買った時におまけでついていたのですが
あんまり程度が良いので整備してもらった・・というわけです。

私の友人が良く言うコトバに「本体とレンズのマテリアルがぴったしで良くにあうぜっ!」というのがあります。
すなわちカメラボディとレンズの材料が同じ材質でできているためにばっちり雰囲気が出ているということです。

今回は真鍮のFボディにアルミ鏡胴だと思うマイクロ55mmなのですが時代も雰囲気もまさしく
「ぴったし!」感が最高です。
F2.8のAi-Sよりも鏡胴がショートな分ストイックなFに良く似合いますね。

ファインダーでのピントの切れもカミソリのようにシャープで、ピント合わせが楽しいレンズです。
私は最近老眼が出てきているので、ピントの切れが良いのはますますありがたいのです(^^)ゞ。


 ニコンF マイクロニッコールP オート55mmF3.5 1/125 F5.6 ナチュラ1600

 最近毎度おなじみ感が出てきてしまいましたが近所のノラ猫です。
さすが解像度が身上であるニッコールレンズのさらにシャープさが求められるマクロレンズですから
カリンカリンになりました。この日は小雨が降っている悪天候だったのでナチュラをいれてみたのですが
ネガの粒状感とあいまってエッジがたちまくりです。

猫の視線も鋭くて、まるでメンチ切られているみたいです
向こうは二匹ですし本気でケンカしたら負けるかも(^^;)。


 ニコンF マイクロニッコールP オート55mmF3.5 1/125 開放 ナチュラ1600

 ノラ猫にびびらされて退散し、今度は私でも絶対に勝てそうなムシをねらいます。
やっぱりここは本職のマクロ撮影をしなくちゃ!というわけで開放でキリギリス?の小さいのをねらって
みました。さすがはマイクロニッコール!という感じで開放から解像感ばっちしです。

設計はずいぶんとクラシックですがこれなら今のデジタル時代でも充分標準レンズとして
使用に耐えるのではないでしょうか?

メタボなF2.8ズームよりも「撮影したいものをぐぐっと寄って撮れる」というのは楽しいですよね。
ズーム比や開放F値でばかりの競争が激しいですが、「いくら寄っても大丈夫♪」競争に
ならんかと夢想する今日この頃であります(^^)。
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EBC Xフジノン19mmF3.5 

2014-05-13 21:47:02 | フジノン交換レンズでワンダフル

 
 EBC Xフジノン19mmF3.5 


 私は広角レンズはなかなか使いこなせないのですが・・レンズのどっかんとした引きパワーで
被写体をファインダーにいっぱいいっぱいにしておけば、なんとかかんとか恰好がつけられるような気がして
20mm前後の焦点距離がけっこう好きです(^^)。

長い間さがしていたXマウントのフジノン19mmF3.5です。発見したとたんついつい
衝動買いしてしまいました(^^;)。
スクリューマウントのほうはけっこう見かけますが、Xマウントになった時点で輸出専用だったみたいですね。

フィルター径はΦ72mmで大きな前玉でいかにも「レトロフォーカスだっせ!」感のつくりです。
最少絞りがF16までしかなかったり、絞り羽根が5枚しかなかったりでハイスペックレンズのわりには
コスト削減感がただよっています。期待できない出荷本数に対するメーカーの及び腰が見受けられますね。

この19mmくらいの焦点距離になりますと、画角が私の広角レンズの下手さをカバーしてくれるであろう・・
と期待して撮影に出発です(^^)。


 フジカAX-5 EBC Xフジノン19mmF3.5 1/125 F8 ベルビア50

 最初の被写体は明石の「ラヂオ塔」です。別に東京タワーや名古屋タワーみたいに電波を出している
わけではなく、ラジオの普及していないときに「街頭テレビ」ならぬ「街頭ラヂオ」が置かれていた
遺物だそうです。大正終わりから戦前まで各地に設置されていたものの金属回収でラジオがなくなり
土台の塔だけが残されたものだとか・・。

右から左に「ラヂオ塔」と表記されてレトロ感バリバリです。広角レンズのパースを狙って
塔らしく見えるよう下からあおってみました。本当は3メートルくらいしかないんですが
高いもののように見えるでしょうか?

昔の超広角レンズなので画面四隅は少々しんどいですが、歪曲も感じられずなかなかの
スーパーワイドぶりですね。


 フジカAX-5 EBC Xフジノン19mmF3.5 1/30 開放 ベルビア50

 フジノンレンズの発色の美しさを体感したく、またまたお花を狙ってみました。
紫系の色はすっころぶことが多いのですが、これまたほぼ見た目どおりに牡丹の花を
描写してくれました。さすがはフジノンですね~。

最短撮影距離&絞り開放でレトロフォーカス玉には一番苦しいシチュエーションなんですが
広角レンズを接写に使うてのもムチャといえばムチャですから周辺の流れは織り込み済みでした(^^;)。

これから夏に向かってどんどん太陽が高くなってきますから、ベルビアとの組み合わせで
空と雲を撮影していきたいと思います。
あ、でもフジノンレンズのリアルな発色をされては、せっかくのベルビアのドラマチックな感じが
なくなってしまうかもですね(^^)ゞ。

 
コメント (2)
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フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6

2014-05-07 23:02:04 | マイ カメラ フジカ

 フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6


 私が一年で一番好きな、新緑の季節がやってまいりました\(^O^)/!!
あの長くつらかった冬の寒さも暗さも、この緑の美しさをひきたてるためだったのでしょうか。
この季節が来ると日本人に生まれてよかったとしみじみ感ずるのです。

「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも♪」
大好きなこの万葉歌を歌いながら撮影に出発です。

このすばらしい新緑の色はもちろんベルビア50で撮影しなくてはなりません。
そしてベルビアが最も美しく発色するのは・・これまたフジフィルム純正のフジノンレンズでなくては
なりません。

今回はようやくに手に入れたフジの一眼レフAX-5です。
私はおよそプログラム露出など使わないのですが、AX-3など探しても見つかるものでは
ないのでAX-5で妥協?しました(^^)ゞ。

AX-5はブラックボディがウリだったような気もするのですが・・・シルバーです。
もっとも今となってはXマウントフジノンレンズが使えるだけでもありがたい、存在そのものが
値打ちカメラなわけです。

雰囲気はOMフタケタシリーズに良く似ています。横走りシャッターにしたのもカメラの
全高を抑えたかったのでしょう。OMのヘビーユーザーを自認している身としては
いささかパチモンくささが漂いますが・・(^^;)。


 フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 F5.6 1/125 ベルビア50

「いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな」とお念仏のように
となえながら近所の河原で満開の菜の花の撮影です(^^)。

レンズはよくある50mmF1.6ではなく55mmです。フジノンの金看板「EBCコーティング」
でないところがこれまたパチくさいのですが、コーティングはアンバーでこってりとしてありますので
期待どおりのベルビア50にマッチした発色ですね。

本家の50mmF1.6は最短撮影距離が60cmもあるのに、こちらは45cmで
お得感がありますね。鏡胴も金属でフォーカシング感もスムーズでしっとりしています。

輸出版だったのかあまりみかけないレンズですが、55mmという焦点距離やF1.6という
中途半端なF値は「画質優先で設計したために一般的な焦点距離より高画質が撮れるところで
設計しました」という能書きが欲しいですね。逆に「コストを抑えるために高価な高屈折率なガラスが
使えなかったのでちょっと焦点距離が伸びちゃいました」レンズだとショックかも(^^;)。


フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 開放 1/125 ベルビア50

 わざわざ1.4ではない1.6のF値ですからがんばって開放で撮影してみました。
いやはや、みごとなホロぼけで「やったぜ大当たり!」な感じですね\(^O^)/!

他のメーカーのレンズで撮影すると
「ああ、ベルビアな色やなあ・・。ぜんぜんホンマモンとちゃうけど・・きれいやからまあ、ええか。」
というような感じになるのが普通ですが、なぜかフジノンで撮影しますと「本当にきれいやった色」
がそのまま定着されるような気がするのです。やはりメーカー純正だからでしょうか。

フジカのAXシリーズは、頑張って採用した横走りシャッターのソレノイドの調子を崩しているものが
多いらしいです。わがAX-5もいつまで動いてくれるか甚だ心もとないのですが
ベルビア50がある限り頑張って使いつづけねばなりませんね(^^)。
コメント (5)
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