よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

リコー35R

2015-05-21 00:18:50 | マイ カメラ リコー

 リコー35R


 先日久しぶりにいつもの中古カメラ屋さんのジャンク箱あさりをしていますと既視感のあるカメラを発見しました。
プラスチックのパコパコ感でふわふわしたカメラでネームは「RICOH 35R」とかいてあります。

はて?聞いたことのない名前ですが・・ただ外見は「リコーMF-1」です。
何より付けられている値段がなんと100円です。しかも消費税8パーセントのご時世に
税込でありました。即買いは当然ですが、真っ黒で地味子ちゃんすぎるのでシルバーの
フィルターを付けてあげました。キリッと引き締まって美人になりましたね!
て、フィルターのほうがよっぽど高いです(^^;)。


さっそくネットで調べてみますと、予想どおりリコーMF-1の輸出バージョンのようです。
MF-1についていたオートブラケット機構の代わりになんとリコーのお家芸たる「TVモード」
がついています。

TVモードとは何ぞや?ということですが、シャッタースピード優先というわけではなく
「TV画面を撮影するモード」です。TVの走査線が写りこまないように正確に「1/30秒のシャッターで
撮影できる」ということだそうです。1/30秒なんてどんなカメラにでもついてるやん?というところですが
通常のカメラは倍々でシャッターを設定しているので実際は1/32秒なんだそうです。

いまどきならテレビ画像はパソコンでキャプチャーというところですが、発売当時(2001年)は需要が
まだあったんでしょうか?外部フラッシュのホットシューやミニミニプラグのケーブルレリーズが使えたりなどで
業務用ぽい雰囲気もなきにしもあらずですね。

このカメラの人気なところは絞り優先とマニュアルピントの設定ができるというところですが
(MF-1=マニュアルフォーカスですね)レンズが30mmのF3.9という広角レンズで
無理をしてないF値のレンズですからあんまり意味がない・・あわわ、気にしなくて良いような(^^)ゞ。


 リコー35R オート プロビア100F

 撮影してみて一番に感じたのは巻き上げ速度の速さです。バッテリーは単三2本というコンビニエンスな
仕様でとってもありがたいうえに、レリーズした後の巻き上げレスポンスの良さはこのクラス最速かも?です。
ひょっとしたら巻き上げが遅いので有名な同門のGR-1に対抗したのかな?

レンズは私の大好きなトリプレット3枚玉ですがさすがに30mmの広角ではF3.9と控えめな数字とはいえ
周辺落ちが激しいですね。お天気が良いのでけっこう絞ってくれてるはずですが四隅はトリプレットらしく
ぐりぐりしてます。でも広角らしくかえって良い雰囲気でしょうか(^^)?


 リコー35R オート プロビア100F

 取り壊し寸前の近所の団地です。あと50年がんばれば「昭和文化遺産」として登録されるでしょうが
県住ですから公共性が高すぎてそうもいかないといったところでしょう。
これモノクロでの撮影だったら廃墟作品の一丁上がりですねえ。


 リコー35R オート プロビア100F

アクティブ式のごく普通のオートフォーカスですがきちんと測距してくれています。
もっとも無限大・2.5m・1.2m・0.6m(60cm)の4段階しかないようですが。
被写界深度のふか~い30mmF3.9ですから必要にして充分であります。

せっかくフラッシュもついているのでので逆行補正代わりに日中シンクロもしてみました。
レンズシャッターはいつでもどこでもシンクロができて楽ちんです(^^)。

なにしろ100円のジャンクですから撮影が終わるまで不安でしたがポジの露出もピントも全部オートで
ばっちしと決めてくれてほっとしました。そしてこの30mmレンズもなかなかに個性的描写で良いですね。

同社のGR28mmみたいにライカLマウントにして発売すればおもしろレンズとして結構売れたんではないでしょうか。
これからもリコーの「カメラが大好き!おもしろカメラ作るよ!売りますよ!」の社風がいつまでも続くことを願ってやみません。


オリンパスAF50mmF2.8

2015-05-02 00:25:28 | オリンパス交換レンズでワンダフル

 オリンパスAFマクロ50mmF2.8


 先日いつもの友人と撮影に出かけたときのことです。
「最近なあ、キミのブログはいささか大衆に媚びすぎてるんとちゃうかい?」
「そうかなあ・・。別にそんなつもりはないんやけど」
「いやいや。メジャーな機種のお提灯ばかりやないかい」

「でもねえ・・メジャーな機種も入れとかないと誰も見てくれへんのよ」
「そんな軟弱なことでどないする!知られざる名機を紹介せんか!」
「ははあ。幸運にも手に入れることができた銀塩カメラを、新発売のテンションで現役バリバリに使う・・てのが
コンセプトなんやけど」

どうも友人は最近メジャー機種ばかりで「おすすめですよ~」のフレーズばかりだったのが気に入らないようです。
「キミのその軟弱な性根を叩き直すためにこのレンズを遣わす」

そういってとりだしてくれたのはオリンパスOM101&707専用のAFマクロ50mmF2.8です。
「おぉっ!元箱つき!しかも」
「さよう。もちろん未使用新品やで~」

実は友人は「未使用&新品」がことのほか好きで、オークションなどでも色々な珍品を元箱つきで入手しているのです。
しかしオークションの常として「出品者が未使用なだけの実はただの中古品」や「新品同様なのは20年前のおはなし」
などというなんちゃって未使用新品も、あまたつかまされているのです。
その私の心配を見透かしたように

「今度は間違いないホンマモンの新品。キミのために競り落としたんや」
「は、はは~っ。ありがたき幸せ」
「これでばっちり花のマクロ作品をアプするんや。電車など撮影して、お茶をにごしたら承知せえへんで。
そうや、今からなら桜などが最高やな」
「ええ~。そこまで決まってるの?」

というわけで頑張って桜の撮影をせねばなりません。しかしわがOM101はプログラムAE専用機で
被写界深度を確認するプレビューボタンもありません。マクロ撮影にはすんごく向かない気がするのですが(^^;)。



 オリンパスOM101 オリンパスAF50mmF2.8 プログラムAE プロビア100F

 まずは正当にぼけの花のアップです。プログラムなのでデータは良くわかりませんがなかなかの
ボケではないでしょうか?ズイコー(オリンパス)マクロなのに二線の傾向もなくボケがきれい
で嬉しくなりますね(^^)。


 オリンパスOM101 オリンパスAFマクロ50mmF2.8 プログラムAE プロビア100F

 もちろん通常撮影でも良く写ります。遠景のどよどよ感はやっぱりズイコー(オリンパス)!ですね(^^)。


 オリンパスOM101 オリンパスAFマクロ50mmF2.8 プログラムAE プロビア100F
 
 中距離での接写ですが柔らかさを残したこの立体感は素晴らしいですね。OMの50マクロ3本のうちで
一番柔らかな描写ではないでしょうか。


 オリンパスOM101 オリンパスAFマクロ50mmF2.8 プログラムAE プロビア100F

ちょっと曇ってきてひょっとしたら開放での描写です。四隅がズベズベなのには少しびっくりです(^^;)。


 オリンパスOM101 オリンパスAFマクロ50mmF2.8 プログラムAE プロビア100F

 こちらは一段くらい絞ってくれているのでしょうか。マクロレンズなのに立体感重視の描写で
OMマクロでも個性的な楽しいレンズです。レンズをくれた友人にも大感謝です。
このレンズが普通のマニュアルOMで使えたらなあ・・とどうしても思ってしまいますね。

あ、でも普通のOMに装着できたってプレビューボタンがレンズにないから同じかあ(^^;)。