よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

SMCタクマー55mmF1.8

2012-10-27 22:21:04 | ペンタックス交換レンズでワンダフル

 SMCタクマー55mmF1.8


 日本の高度経済成長期とともに大人気だった旭光学の一眼レフ「ペンタックス」のマスターレンズたる
SMCタクマー55mmF1.8です。色収差が少なくなるとかでトリウムという放射性物質を含むガラスが使用されているとか。
経年変化でガラスが黄ばんでくるので現在ならモノクロのほうが相性が良いかもです(^^)。

このSMCタクマー55mmはペンタックスが大ベストセラーだったおかげでジャンク棚から超美品の棚まで
中古カメラ屋さんで必ず見られます。このころのタクマーは私のようなド素人でもばらせるような非常に整備性のよい作りをしていますので嬉しくなってしまいます。
カビカビのものなら数百円だったりしますが私はちょいカビ程度を購入して磨いてみました。

若干レンズにムラが残ったような気もしますが・・まあ、大勢に影響はないだろうというレベルにできました。
そしてこのレンズの素晴らしいところは55mmというちょっと長めの焦点距離のおかげで、SPに装着すると
なんとあの「等倍ファインダー」になるのです!!ライカM3を讃える記事にいつも出てくる「ほぼ等倍のファインダー」
の「ほぼ」などというライカ様に遠慮しているような修飾もなく等倍です。右目でファインダーをのぞいても
左目を開けっぱなしで見えたまんまの構図を決めることができるのです。

等倍ファインダーでの撮影が楽しみで、ここのところほっちっちだったSPをこのほど
ペンタックス修理で有名な長谷川工作所さんでオーバーホールしてもらいました。
いままで不動だったのでSLとして使用していたのですが(^^)ゞ名実ともにTTL露出計装備の
SPとして撮影にのぞむことができます。さあ、等倍ファインダーの実力やいかに?


ペンタックスSP SMCタクマー55mmF1.8 1/125 F8 ベルビア100F

 彦根のゆるキャラまつりに来ていた神戸のゆるキャラ「コーベアー」です。
シアトルから来たパパベアーと六甲山で知り合ったママベアーとのハーフらしいのですが・・
神戸っ子にしては「エトランゼ」感や「ハイカラ」感がなく実に地味なキャラですね。

同じ黒いクマで最強ゆるキャラのくまモンとそんなに違わないような気もするのですが
あまたいるゆるキャラのなかでもひときわ人気がありませんでした(^^;)。

彦根のゆるキャラまつりはすさまじい人出でコーベアーのまわりはともかく昨今のゆるキャラ人気
のすごさを実感しました。まったく等倍のファインダーのSPとタクマー55mmのコンビは
あ!と思ったらカメラを構えるだけで良いので人ごみの中でも気軽に撮影できるのは大きな発見でした。

ペンタックスもこのあたりもっと「等倍ファインダー」を声高に宣伝していても
良いと思うのですがそんなことしなくても売れていたということでしょうか?
当時のベストセラーの余裕ですね。

現在のデジタル一眼レフの倍率の小さなファインダーとは全く異次元の楽しさを持つナイスなSP+タクマー55mmです。
ずいぶんとガラスは黄色くなってきていますが(放射能を出し続けているのかな(^^;)?)
長谷川工作所さんのメンテナンスのおかげもあってペンタックスの一番元気だったころのフル金属ボディのフィーリングを
楽しんで撮影ができたのでした(^^)。







 

 
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SMCペンタックス M40mmF2.8

2012-10-20 23:39:19 | ペンタックス交換レンズでワンダフル

 SMCペンタックス M40mmF2.8


 最近のミラーレス一眼の台頭を見るにつけレンズがどぼんと出ているのはバランス上微妙ですね。
そこで気になってくるのは「パンケーキ」と呼ばれるわざと薄く作った薄さが売りの40mmクラスのレンズです。
そして薄いレンズといえば有名なのがこのSMCペンタックス M40mmF2.8です。

この手の「パンケーキレンズ」はある意味一眼レフの偉そうな感じを自ら否定するために存在しているのでしょうね。
ただそれだと一眼レフを持つ意味がないような気がするのですが(^^)・・・。
どうしても薄さ優先レンズになってしまい50mmF1.4のような絵にかいたような「一眼レフ感」が希薄になって
しまいます。あまりセールスののびないままいつのまにかカタログから消滅・・というパターンも多かったようです。

もっとも当時は一眼レフを買う人は標準50mmレンズはほぼ99%一緒に購入しているでしょうから
わずか10mmだけしか広角でなく明るさも落ちるレンズをもう一本というわけにはいかなかったのは当然ですね。

ただこの40mmは発売当時のMX・MEとのコンビでこの手のレンズにしてはそこそこ売れたらしく
比較的中古でもよくみられます。発売時の定価は17,000円だったのに中古市場ではそれ以上で売られていることも多い
プレミアムレンズです。ただあまりに薄くしようとしてピントリングもゴムローレットが一段しかないという
すさまじさなので実はピントが合わせにくかったりします(^^)ゞ。最短が60cmというのも
もうひとがんばりといったところですね。


 ペンタックスLX M40mmF2.8 開放 AE ベルビア100F

 パンケーキレンズでは一番人気のレンズというところもあって各部で評価が高いレンズですので
無理やり開放&最短撮影距離でねらってみました(^^)。LXの最高シャッタースピードは1/2000なので
ちょっとオーバーになってしまいましたがこの手のレンズにしてはボケ味も大健闘ですね。

ヘリコイドもうすうすのわりにはしっとりとした感じで
F2.8の明るさにもかかわらずピントのキレもよくフォーカシングも楽しいレンズです。
デジタル時代になっていっときの暴騰ぶりからしますとかなりお手頃な値段になっているものが
多いのでぜひペンタックスのフィルム一眼で楽しんでいただきたいおすすめのレンズです(^^)。


  
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ディスタゴン40mmF4 HFT 

2012-10-04 23:31:24 | ローライ交換レンズでワンダフル

 ディスタゴン40mmF4 HFT 


 神戸というところはいろいろとサプライズのある町で海と山とに恵まれまくってます。
特に大型船が直接接舷できる神戸港は日本中でもライバルは横浜しかないほど
スカしたかっこいい港です。

平日はいつも労働が前提で国民の休日にも働いていることが多い非国民の私ですが
今回は護衛艦「ひゅうが」が平日火曜日だというのに神戸港で公開です\(^0^)/!

先日同型艦の「いせ」が入港したときには休日公開だったために涙をのんだので
ぜひともリベンジをせねばなりません。カメラは中判でいきたいのでドイツとも縁が深い神戸ですから
やはりローライを持っていくことにしました。あのバゥムクーヘンで有名なユーハイムもあることですし・・。
船の撮影にはワイドレンズが決まります。二眼レフのローライだとパララックスでマストが
ちょん切れた写真になる可能性もあるので一眼レフのSL66で出動です。

この40mmは誇らしげに「West Germany」と刻印された西ドイツ製です。
ローライの誇るHFTコーティングが施されていますがよくある「made by Rollei」
ではなくツァイス銘です。ドイツが再び統一されたのは1990年ですからそれ以前の製造です。
すでに22年以上もたつんですね。

なによりカメラとのバランスが良くなって構えていても恥ずかしくないのが素晴らしいです(^^)。


ローライフレックスSL66 ディスタゴン40mmF4HFT ベルビア100F 1/250 F8
 
 「ひゅうが」はヘリ空母なので船体の右舷にオフセットされた艦橋とエレベーターが特徴です。
格納庫から飛行甲板までエレベーターでぐいんぐいんぐいんと運んでもらって大喜びでした(^^)ゞ。

お天気が良かったせいもあり素晴らしい写りでかっこいい「ひゅうが」を撮ることができました。
晴天ですと中判ポジのふところの深さともあいまってとくに感度100で1/250 F8でぜんぶ撮れてしまいます。
白飛びが恐くてブラケット撮影が必須のデジタルよりも晴れた日はやはりポジフィルムですね!

以前紹介した前モデルのラッパ型のディスタゴン40mmと比べますと小型・軽量な上にコーティングも
ひらりひらりと美しくファインダー画像のピントの切れもずいぶんアップした感じがします。

40mmという広角なのでただ撮るだけでやけにドラマチックにしてくれるところも
大助かりですね。中判カメラはいまどんどんお手軽になってきていますのでおすすめです。
ブロニカにはニッコールのワイドもあるんですよね・・・。ああっ!誘惑ネタがまた増えてしまいました・・・(^^;)。



コメント (2)
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