よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6

2014-05-07 23:02:04 | マイ カメラ フジカ

 フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6


 私が一年で一番好きな、新緑の季節がやってまいりました\(^O^)/!!
あの長くつらかった冬の寒さも暗さも、この緑の美しさをひきたてるためだったのでしょうか。
この季節が来ると日本人に生まれてよかったとしみじみ感ずるのです。

「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも♪」
大好きなこの万葉歌を歌いながら撮影に出発です。

このすばらしい新緑の色はもちろんベルビア50で撮影しなくてはなりません。
そしてベルビアが最も美しく発色するのは・・これまたフジフィルム純正のフジノンレンズでなくては
なりません。

今回はようやくに手に入れたフジの一眼レフAX-5です。
私はおよそプログラム露出など使わないのですが、AX-3など探しても見つかるものでは
ないのでAX-5で妥協?しました(^^)ゞ。

AX-5はブラックボディがウリだったような気もするのですが・・・シルバーです。
もっとも今となってはXマウントフジノンレンズが使えるだけでもありがたい、存在そのものが
値打ちカメラなわけです。

雰囲気はOMフタケタシリーズに良く似ています。横走りシャッターにしたのもカメラの
全高を抑えたかったのでしょう。OMのヘビーユーザーを自認している身としては
いささかパチモンくささが漂いますが・・(^^;)。


 フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 F5.6 1/125 ベルビア50

「いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな」とお念仏のように
となえながら近所の河原で満開の菜の花の撮影です(^^)。

レンズはよくある50mmF1.6ではなく55mmです。フジノンの金看板「EBCコーティング」
でないところがこれまたパチくさいのですが、コーティングはアンバーでこってりとしてありますので
期待どおりのベルビア50にマッチした発色ですね。

本家の50mmF1.6は最短撮影距離が60cmもあるのに、こちらは45cmで
お得感がありますね。鏡胴も金属でフォーカシング感もスムーズでしっとりしています。

輸出版だったのかあまりみかけないレンズですが、55mmという焦点距離やF1.6という
中途半端なF値は「画質優先で設計したために一般的な焦点距離より高画質が撮れるところで
設計しました」という能書きが欲しいですね。逆に「コストを抑えるために高価な高屈折率なガラスが
使えなかったのでちょっと焦点距離が伸びちゃいました」レンズだとショックかも(^^;)。


フジカAX-5 Xフジノン55mmF1.6 開放 1/125 ベルビア50

 わざわざ1.4ではない1.6のF値ですからがんばって開放で撮影してみました。
いやはや、みごとなホロぼけで「やったぜ大当たり!」な感じですね\(^O^)/!

他のメーカーのレンズで撮影すると
「ああ、ベルビアな色やなあ・・。ぜんぜんホンマモンとちゃうけど・・きれいやからまあ、ええか。」
というような感じになるのが普通ですが、なぜかフジノンで撮影しますと「本当にきれいやった色」
がそのまま定着されるような気がするのです。やはりメーカー純正だからでしょうか。

フジカのAXシリーズは、頑張って採用した横走りシャッターのソレノイドの調子を崩しているものが
多いらしいです。わがAX-5もいつまで動いてくれるか甚だ心もとないのですが
ベルビア50がある限り頑張って使いつづけねばなりませんね(^^)。
コメント (5)
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フジGF670 プロフェッショナル

2013-10-03 23:44:43 | マイ カメラ フジカ

 フジGF670 プロフェッショナル


 ついに「最新型フィルムカメラGF670プロフェッショナル」がわが家にやってまいりました\(^0^)/!!
2009年に限定5000台でブラックが発売され、好評につきシルバーも登場というカメラです。
海外では「フォクトレンダーベッサⅢ」として発売され、レンズ銘もEBCフジノンではなく、ヘリアーだったり。

いわれてみればダイヤルやフォントがコシナっぽいです。でっかくなったベッサRシリーズて雰囲気ですね。
仮想敵はもちろんプラウベルマキナ67でしょう。マキナ67のニッコール80mmF2.8に対し、EBCフジノンは
80mmF3.5となんかマキナ67に微妙に気を使ったようなスペックです。

いや、マキナ67を持っているユーザーに「開放F値がちがうから二台あっても使いわけができるから大丈夫だ!」と思わせて
購入に踏み切らせるフジの作戦でしょうか(^^)?
もちろん「発売されてから30年ちかくにもなるお古のマキナ67よりも最新型GF670をを絞り優先で使ってね」
というわけなんでしょうけどね。

個人的には絞り優先の電子シャッターよりもメカニカルのほうがカメラのキャラ的に合うと思うのですが・・・。
現在は電子シャッターのほうが簡単なのかもしれません。ファインダーの美しさはすさまじく、実際の景色より
ファインダーの中の景色のほうがきれいでシャープに見えます。一眼レフなどサブで持って行くと思わず
ピント合わせを忘れそうになるので要注意です。

シャッタースピードダイヤルとISOダイヤルが兼用でまわしごこちが少々たよんないのですが、これは
好みの問題でしょうか。ペンタックスの中判くらいカリカリしているほうが好きですけどね。

期待のEBCフジノン80mmF3.5は、ほぼ対称型のレンズ構成でまったく素直な特性だとか。
とくに蛇腹の採用で内面反射を除去だそうです。雑誌などの作例でも逆光で撮影されてもまったく
破綻のない描写をしていますから、期待に胸をふくらませてレッツらゴーです(^^)。


 GF670プロフェッショナル EBCフジノン80mmF3.5 1/60 F8 ベルビア50

 わざといけずして夕陽ド逆光での撮影をしましたが・・・写りすぎまくりでびっくりです。
下手なデジタルのHDRなど裸足でにげだしますね(^^)。ベルビアのふところの深さもありますが
これだけマトモに太陽をいれてもゴーストもフレアも皆無なうえにシルエットになるはずの団地も
みごとなトーンです。遠景の海のむこうにはうっすらと小豆島までみえております。
肉眼ではまぶしくて団地のデティールなどわかりませんでしたから・・・恐ろしいレンズですね(^^;)~。


  GF670プロフェッショナル EBCフジノン80mmF3.5 1/125 F5.6 ベルビア50

 GF670は6X7だけでなく6X6でも撮影することができます。
フィルム室の中にコインでマスクが切り換えられるようにネジがつけてあります。
さすがに途中切り替えはできません。ファインダーのマスクもぴしりと切り替わって気持ち良いです。
6X6にすると120フィルムでも12枚どりになってお得ですね(^^)。

どピーカンの初秋の海の光も素晴らしく良くでております。テトラポットもドッテテドッテテドッテテドと
歩いてきたような質感で描写してくれました。さすがはベルビアを知り尽くしたフジフィルム製カメラです。

ファインダーがあまりに美しく見えてしまうのでついつい80mmという焦点距離の被写界深度の浅さを
忘れてしまうのですが、予想外の雰囲気になるのでかえってドラマチックになるのはフィルム撮影の醍醐味です。

フィルムカメラの新型機というだけで存在意義爆発の本機ですが、せっかくの電子シャッターですから
せめてセルフタイマーをつけて欲しかったですね。
写真をプリントにすることが減ってしまっている今日6X7サイズネガの圧倒的な描写力で
みんなの笑顔のプリント写真を見てもらうのが一番フィルムの素晴らしさを伝える
ことができると思うのです(^^)。


コメント (2)
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フジカSTX-1 タムロンSP80-200mmF2.8LD 30A

2013-09-03 22:12:05 | マイ カメラ フジカ

 フジカSTX-1 タムロンSP80-200mmF2.8LD 30A


 最近はそうでもなくなってきましたが、昔はフジフィルムの出すカメラはよそのメーカーに気を使った
ようなスキマな商品が多かったような気がします。今回のSTX-1もスクリューマウントだった605Ⅱを
Xマウントにしただけという微妙なカメラで海外市場専用だったみたいです。

もとがST605Ⅱですから、機械式マニュアル横走り布幕シャッター搭載です。シャッタースピードが
下は1秒ではなく2秒からで、最高が1/1000ではなく1/700という実に遠慮しいしいの
スペックです。なんかコスト削減よりもいろんなところに気を使ったのが丸出しのような・・・(^^)。

フジカのXマウントレンズはなかなか揃えられないので、ここは夢のタムロンアダプトールシステムにおすがりします。
タムロンの自信作SP80-200mmF2.8LDです。
当時の広告文がおもしろいので写させていただきますと・・・

「大口径単焦点望遠レンズとって代わる光学性能と機動性。このコンセプトを実現するために幾度となくカット&トライ。
そして色あいや色調の再現に徹底的にこだわり、時間も費用もたっぷり投入。極めて真面目に作り上げた。その成果は
スポーツフィールドで、ステージで、取材現場で、ライバルに一線を画するクリアーな映像となって表れよう。
いま手にできる大口径望遠ズームの最高峰、手にいれやすい価格で、堂々発売。TAMRONまた頂点へ。」

いかがですか。「これを名玉といわずしてなにを名玉とよぶのか?」と言わんばかりの自信に満ちあふれております。
80年代当時のズームレンズブームとエネルギーを感じなすね。体言止めの連発が若さを感じます。
「時間も費用もたっぷり投入」とタムロン自ら言うぐらいですから、定価はタムロンとしても高価で
マウント別売りで143,000円もしていました。「極めて真面目に作り上げた」らしいのですが
そんな言い方をされると他のレンズは不真面目なのか?と心配になってしまいますが・・(^^;)。


 フジカSTX-1 タムロンSP80-200mmF2.8LD 1/125 F5.6 ベルビア50

 以前ザリガニに食い荒らされていたハスの池の平池公園にリベンジです。古代ハスは早く咲くのですが
普通のハスたちは花期がけっこう長く、8月終わりごろまで咲いてくれますので楽しめます(^^)。

STX-1のファインダーはあんまりピントのキレがよろしくなく、結構気を使いました。
横走り布幕のトロンとしたフィーリングはOM-1みたいでなかなか良い感じです。
巻き上げレバーも短くて安っぽいのですが見かけ以上に気持ちよく巻けます。

期待のタムロン80-200ですが、レンズ本体にコストを食われすぎたのか三脚座がチャチで、タテヨコの
切り替えがスムーズにいかないのはレンズがヘビーなだけに疲れました(^^;)。
ただタムロンが自画自賛するだけあってみごとなコントラストとぼけ味です。
ズームにありがちのコントラストのへちゃつぶれ感もはとんど感じません。普通なつくりの単玉よりも良くグラデーションがでてますね。

高画質80-200F2.8ズームの黎明期の製品なのですが、レンズメーカータムロンの「時間も費用もたっぷり投入」
した意地を感じられます。マニュアルのボディは他にもいろいろありますのでぜひ他のメーカーのピントのキレのよい
ボディで楽しんでみたいと思います(^^)。


コメント (3)
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フジGA645i プロフェッショナル

2012-06-25 20:45:20 | マイ カメラ フジカ

 フジGA645i プロフェッショナル


 カメラ雑誌の特集でよく「カメラの○○を使いこなす!」という特集記事があります。
せっかくついているたくさんの便利な機能ですが、実際販売時のセールスポイントにするために
むりやり多機能をつめ込んでいて使い方がわからないものも多く、その「便利な機能」を使おうとするあまり
カメラをいじくりまわしてもとにもどらなくなる・・という経験を持たれている方も多いのではないでしょうか?

かといってカメラは夢を買うところも大きいので、あまりにも機能をシンプルにしすぎるとカタログもペラペラになってしまい
売るほうも買うほうも楽しくないということになってしまいます。

フジはマミヤやペンタックス・ブロニカに気を使っていたのかスキマをぬうようなレンズ固定レンジファインダーの
カメラばかり作ってましたが、GA645はなんと中判初のオートフォーカスををひっさげて1995年に登場しました。
当時のカメラ問屋の近江屋のセールスさんが、プレゼンにGA645を持って店頭に来られたときの第一印象は
「でっかいコンパクトカメラやん」でした(^^;)。

「え~プログラムやん」
「いやいや、マニュアルもできますよ」
「オートフォーカス?はずさへんの?」
「パッシブと赤外アクティブと両方ついてますからね。」
「フラッシュいらんのちゃう?」
「いやいやレンズシャッターで全速同調ですからね。要望も多かったみたいで」
「なんかでっかいカルディアて感じやねえ」
「このフジて会社は「プロフェッショナル」てつけたらレンズのレベルがちがいます」

中判カメラにしてはあまりにもフレンドリーな雰囲気にあまり感心しなかったのですが
そこそこ売れていました。翌年には45mmのワイドレンズをつけたGA645W、フジのバーコードフィルムに対応した
GA645i・645Wiとマイナーチェンジを続け、1999年には55mm~90mmのズームレンズを
装備したGA645Ziも発売されて確実に「お手軽に中判をたのしみたい」という方に支持されていきました。

しばらくしてデジタル時代になり、すっかり忘れていたのですが最近の中古中判カメラはすさまじい
お手軽な値段になっています。加えて友人が最近645Wiを購入し、「ええねええね~」とうらやましくなっていたところに
フジセミ判15周年モデルの645iが格安で出ていたのです!!。
初めてセールスさんに見せてもらった時の印象はどこへやらとうとう購入してしまいました(^^)ゞ。


フジGA645i プロフェッショナル 60mm プログラムAE (1/250 F11)プロビア100F

 使ってみますとプリントの時にあまり気をつかわずに良い6x4.5サイズであることや、シビアな巻き上げで120フィルムで16枚
の撮影ができるなど実に使いやすいカメラです。画面外にきちんとデータも印字してくれてプログラムで撮影しても
「あ~どんな露出やったんかな~プログラムまかせやったから忘れたな~」ということもありません。

またカメラの外観が、見かけこそ大きいもののカルディアですから普通の一眼レフよりも
周囲に発散する「今撮影しとんぞ!オーラ」がとても小さいことも発見でした(^^)。

心配していたオートフォーカスは残念ながらにちょいちょい外すので表示される測距値には気をつけていないと
いけませんが・・・一応マニュアルの場合は無限遠から0.7mまで14ステップに設定できます。
でもオートフォーカスのときには870ステップもあるとか!いかにオートフォーカスできれいに
ピントを測らせるかが使いこなしのキモとなりますね。
カメラ雑誌には「カメラにオートをうまく働かせるコツ特集」をぜひ組んで欲しいところです(^^)ゞ。







 
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フジカオート7 デート

2010-07-16 18:41:43 | マイ カメラ フジカ
 フジカオート7 デート


 1981年に発売というデート機構つきフジカです。スタイルが愛想のない
「暗箱にレンズをつけました」タイプなので
市場価値がなくて普通のケースだとジャンク箱直行なのでしょうが
なんと純正三脚付きケースつきです\(^O^)/!!

大阪の中古屋さんのブログでほとんど「ネタ」で紹介されていたのを見つけたとたん
脈拍は急上昇血圧は危険値です!!
自分はそのお店に行く時間がないのでわざわざ友人に会社帰りにお店に寄って
購入してもらいました。
もしも他の人が先に買っちゃったらどうしよう・・・と友人からの購入成功のメールが
入るまでは本当にドキドキでした。

脚の先端はスパイラルになっており、若干の俯角・仰角の設定もできます。
三脚つきのカメラといえばコニカのスタンダなどもありますがこれは
角度を変えられるという稀有な存在です。

しかも剛性感たっぷりにケースの底に折りたたむことができてまさに
「脳ある鷹は爪を隠す楽しいフジカは脚を隠す」
というわけです。まるでカメラから脚が生えてるみたいです。
その通りですが(^^;)。
なによりこの自立した姿がかわいいじゃないですか。
幸せは歩いてこないだから歩いていくんだよ♪~フジカが歌っているようですね。

ブログのお笑いネタで紹介されてたフジカですがもしこれがライカのアクセサリー
だったならどうでしょう?
有名なレンズターレット天狗の葉うちわOROLFなみに珍重されていたのでは
ないでしょうか?

冗談ついでに『フジカ』という名前は心地いいですね。
「旅に出たいなフジカを持って」
「フジカの写真術」
「カメラは何をお使いですか?」「フジカですよ。普通の。」

ニッカやヤシカではまねのできない響きの良さですね~(^^)。


フジノン38mmF2.8 プログラムAE フジスペリアプレミアム400

フジノンらしい非常に青の発色がきれいな良いレンズだと思います。
昔のAF機なのであまり期待はしてませんでしたが今のフジカラーとも
フロンティアのデジタルプリンターとも相性はばっちしという感じです。

いわばクラッセのご先祖とも言えるフジカ。予想以上によく写るレンズで
三脚つきケースとあわせればまさに鬼に金棒状態です。

フジフイルムをどんどん使って楽しい写真をいっぱいいっぱい撮ってくださいが
コンセプトのフジカです。もちろんフジカラーしか入れませんよ~(^^)!
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