よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

フジGA645i プロフェッショナル

2012-06-25 20:45:20 | マイ カメラ フジカ

 フジGA645i プロフェッショナル


 カメラ雑誌の特集でよく「カメラの○○を使いこなす!」という特集記事があります。
せっかくついているたくさんの便利な機能ですが、実際販売時のセールスポイントにするために
むりやり多機能をつめ込んでいて使い方がわからないものも多く、その「便利な機能」を使おうとするあまり
カメラをいじくりまわしてもとにもどらなくなる・・という経験を持たれている方も多いのではないでしょうか?

かといってカメラは夢を買うところも大きいので、あまりにも機能をシンプルにしすぎるとカタログもペラペラになってしまい
売るほうも買うほうも楽しくないということになってしまいます。

フジはマミヤやペンタックス・ブロニカに気を使っていたのかスキマをぬうようなレンズ固定レンジファインダーの
カメラばかり作ってましたが、GA645はなんと中判初のオートフォーカスををひっさげて1995年に登場しました。
当時のカメラ問屋の近江屋のセールスさんが、プレゼンにGA645を持って店頭に来られたときの第一印象は
「でっかいコンパクトカメラやん」でした(^^;)。

「え~プログラムやん」
「いやいや、マニュアルもできますよ」
「オートフォーカス?はずさへんの?」
「パッシブと赤外アクティブと両方ついてますからね。」
「フラッシュいらんのちゃう?」
「いやいやレンズシャッターで全速同調ですからね。要望も多かったみたいで」
「なんかでっかいカルディアて感じやねえ」
「このフジて会社は「プロフェッショナル」てつけたらレンズのレベルがちがいます」

中判カメラにしてはあまりにもフレンドリーな雰囲気にあまり感心しなかったのですが
そこそこ売れていました。翌年には45mmのワイドレンズをつけたGA645W、フジのバーコードフィルムに対応した
GA645i・645Wiとマイナーチェンジを続け、1999年には55mm~90mmのズームレンズを
装備したGA645Ziも発売されて確実に「お手軽に中判をたのしみたい」という方に支持されていきました。

しばらくしてデジタル時代になり、すっかり忘れていたのですが最近の中古中判カメラはすさまじい
お手軽な値段になっています。加えて友人が最近645Wiを購入し、「ええねええね~」とうらやましくなっていたところに
フジセミ判15周年モデルの645iが格安で出ていたのです!!。
初めてセールスさんに見せてもらった時の印象はどこへやらとうとう購入してしまいました(^^)ゞ。


フジGA645i プロフェッショナル 60mm プログラムAE (1/250 F11)プロビア100F

 使ってみますとプリントの時にあまり気をつかわずに良い6x4.5サイズであることや、シビアな巻き上げで120フィルムで16枚
の撮影ができるなど実に使いやすいカメラです。画面外にきちんとデータも印字してくれてプログラムで撮影しても
「あ~どんな露出やったんかな~プログラムまかせやったから忘れたな~」ということもありません。

またカメラの外観が、見かけこそ大きいもののカルディアですから普通の一眼レフよりも
周囲に発散する「今撮影しとんぞ!オーラ」がとても小さいことも発見でした(^^)。

心配していたオートフォーカスは残念ながらにちょいちょい外すので表示される測距値には気をつけていないと
いけませんが・・・一応マニュアルの場合は無限遠から0.7mまで14ステップに設定できます。
でもオートフォーカスのときには870ステップもあるとか!いかにオートフォーカスできれいに
ピントを測らせるかが使いこなしのキモとなりますね。
カメラ雑誌には「カメラにオートをうまく働かせるコツ特集」をぜひ組んで欲しいところです(^^)ゞ。







 
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ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8

2012-06-19 13:05:03 | マイ カメラ ローライ

 ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8


 およそつくられた当初の目的をはたせずに消えてゆくモノというのにはもののあわれを感じますね。
ただ、実際「せっかくつくったけど使わないで済んで良かった~」というものもありますね。
たとえば鳥インフルエンザ対策のマスクとか使用期限の切れた消火器とか(^^)・・。

このカメラの初代モデル2000Fは1976年にフォトキナで発表されたときには
「シャッター速度優先・絞り優先」のデュアルモード搭載で最高速も1/2000秒だったのですが
1982年に発表されたときには(なんと6年も経っています!)シャッター速度優先も搭載されず
1/2000秒だった最高速度も1/1000秒にデチューンされていました・・。

おまけに2000Fは回路の設計に問題があったそうで、発売当初から不良が頻発して
日本製の安価で高品質なカメラに対抗すべくもなかったのでした。
そこでローライは1985年に悲願の1/2000秒を搭載し、回路の信頼性を向上させた3003
を発売するのですが、なにしろ日本ではα7000などが発売されていた時期なのですから
いくらツァイス設計のレンズがあろうとフィルムバックが撮影途中で交換できようと勝負にはなりませんね・・。

じつはこの3001というカメラが存在することさえ最近まで知りませんでした。
1987年発売らしいのですがはたして日本で発売されていたのでしょうか?

3003との違いといいますか、コストダウン部分ですが・・・
・3003の上にも右にも左にも3つもついていたシャッターボタンを上面ひとつに。
・ローライのアイデンテティのはずのウエストレベルファインダーも思い切って省略しています。
・せっかくの1/2000秒シャッターも再び1/1000秒にもどされています。
・アイレベルファインダーに内蔵されていた視度調整機能もあっさりカット。

あっちこっちムシられてかなり残念なスペックになってしまった3001ですが、このシリーズとしては
最新型なので信頼性は一番にちがいない(^^;)?と期待です。


ローライフレックス3001 プラナー50mmF1.8 1/250 F8 プロビア100F

 岡山電軌鉄道の「たま電車」です。「(地方)公共交通の救世主」といわれる小嶋光信さんの有名な
和歌山電鐵たまちゃん電車の岡山版です。和歌山よりも小さくて単車ですがそのぶんかわいいですね。

レンズはプラナーなだけに不思議な立体感を持っています。ホールディングにくせがあるので撮影の時に
どうしても傾いてしまうのでした(^^)ゞ。

先日もオークションで「元箱・説明書付き・美品・でも不動」という2000Fのボディが
20,000円ぐらいで落札されていました。ジャンクでも20,000円で落札とはすごいな~と
思っているとおそらく落札されたかたでしょう、「元箱・説明書付き・美品・でも不動」で再出品されていました。
「やっぱり動きません」
そしてまたまた20,000円ぐらいで入札が入っていました。
2000Fという悲劇のカメラに涙してついつい不動品にもかかわらず入札してしまうその心境に
あやうくシンクロしそうになります。あぶないあぶない(^^;)。

「虎は死して皮を留め、2000Fは死して名を残す」といったところでしょうか。
わが3001はぜひ長生きしてもらえますように。



コメント (2)
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シグマ500mm F4.5

2012-06-02 20:55:50 | その他いろいろとワンダフル
 
 シグマ500mm F4.5


 人間同じことでもがんばって続けていると良いこともあるもので、勤めている会社から「勤続20周年リフレッシュ休暇」
というのをいただいてしまいました\(^0^)/!
今まで働かせていただいた会社には感謝です。苦しいときにいつも一緒に遊んでくれた友人にも感謝です。
ありがたいことにいただいた5連休は土曜日スタートです。さっそく友人に連絡してみました。

「ふっふっふ。じつは、今度5連休がもらえるのだ。」
「ほ~。良いねえ。」
「珍しく土・日もあるのだ。JTBの旅行券ももらえたからね。19日・20日どお?」
「あ・・・実は21日に皆既日食があるから・・」
「それなら返ってきて見るつもりやけど?」
「いや、前の日から出発するつもりで有給も取っとったんで」
「え?どこに?関西でも見られるらしいで?」
「いや、関西やと真ん丸にならへんやろ。静岡あたりやと真円らしいで」
「ほほう。しぞ~かですか。ウチのベランダから撮るつもりやったんやけど」
「ここ十年あたりでは静岡が晴天率が一番良くて関西はイマイチらしいで」
「な、なんとそれはゆゆしき事態じゃ!!」

聞いてみれば半年前から準備をしていたらしく専用ND10000フィルターなどもすでに装備済みとのこと。
モノクロフィルムを真っ黒に露光してハサミでチョキチョキ切ってセロテープで貼り付けただけの私とは
気合いの入り方がちがいます。

「しぞ~かまでは何でいくのん?」
「いや、荷物が多いからクルマで行くつもり。」
「ほ、ほんなら横に乗せて行ってもらってもええかな?ホテルはもらったJTB券を使ってとるから」
「しぞ~かには旅行に行ったことないから旅行もええね」
「いこいこ。あ、久能山ロープウェーとか、日本平とかあるで」

旅行に招待するつもりが友人のクルマに便乗させてもらうことになりすっかり主客転倒です(^^;)。
「せっかく行って、しぞ~かが天気が悪くて関西が晴れたら大笑いやなあ」
「そ、それはシャレにならんけど大丈夫やろ。わはは」

19・20日は日本平や久能山を満喫し、夜には清水港仕込みのお寿司をいただいてご機嫌です。が・・
「明日の静岡の天気は・・・曇りや!!」
「大阪は晴れのち曇り・・大阪のほうがええやん!」
「い、いや太陽やからちょっとぐらい曇っとっても透かしてみえるで」
「そうそう。かえって日差しがやわらかくなって眼にもええかも」

ついに21日の朝になりました。早朝5時でまだ閉まっているホテルの駐車場をむりやり開けさせて三保の松原に向かいます。
「う~ん。日本三景の三保の松原から富士山と日食をみられるとはなんと贅沢な!」
「だいぶ曇ってるけどな・・・」

三保の松原についてみるとうっすらと雲がかかり昨日は見えていた富士山もみえません。が、さすがは日本三景の三保の松原です。
観測グラスや三脚にカメラをつけた方々が早朝にもかかわらずたくさんいます。
「さすがは人気やなあ・・・あっ!始まる始まる」
7時にもなると観光バスもぞくぞくと到着し、浜は観測グラスを持った人でいっぱいになりました。
「おおっ!欠ける欠ける!すごいすごい!」

三保の松原はギャラリーの歓声にあふれました。さすがに太陽の光は強力で少しぐらいの雲をものともしません。
「いや~見える見える」
「良かったねえ」


 ソニーα77 シグマ500mmF4.5 OM2倍テレコン レンズアダプター 1/5000

雲がかかっていたおかげでなんとフィルターなしで撮影できてしまいました(^^)ゞ。
2倍テレコンをかけてF値が落ちたおかげで、α77のライブビュー機能もありがたく、ちょうど良い感じで
日食を見続けることができました。
生まれて初めてでもう二度と使わないであろう1/8000などというシャッタースピードも使ってしまいました。

焦点距離が長すぎたのかシャッタームラかミラー切れ?も頻発していたような(^^;)。
「いや~撮った撮った」
「撮れてよかったねえ」
「動画もばっちり撮ったで~」
「あ、メールが来てる・・。実家でもよく見えたらしいで」
「神戸は朝のうち晴れとったそうな」
「・・・・」

「い、いやしぞ~かは真ん丸やし」
「そうそう。なにしろ三保の松原やからねえ」
「こんだけみんな騒いだらお天道様も恥ずかしいからお隠れにもなられるねえ」
「大阪のお天道様はいちびりやから出てきはったんやで」
「・・おんなじ太陽やっちゅうねん!」 

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