よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

オリンパス XA3

2012-08-08 21:05:20 | マイ カメラ オリンパス

 オリンパス XA3


 オリンパスの大ヒット作XA2のマイナーチェンジバージョンXA3です。
レンズバリアを閉じた姿は真っ黒のコロッケかバロム1のボップみたいですね。黒いコロッケを「じゃきっ!」と開くと
ズイコーレンズを装備したカメラに変身です(^^)。

デザイン・設計はあの天才設計者の米谷さんによるもので
「プラスチックを使うのなら金属カメラのマネをしてメッキなどするのではなくプラスチックを生かしたデザインをすればよいのだ」
とおっしゃっていたそうで・・カッコいいたらありゃしません。
そしてなんとXA2はカメラとしては初めて1981年「グッドデザイン大賞」を受賞しているのです!

最初のモデルXAは、F2.8レンズをカプセルボディに押し込み
(なんとレンズは5群6枚という贅沢さ!)レンジファインダーと絞り優先AEという本格派でした。
XA2はそのXAの簡易バージョンとしてピントは目測とし、レンズも4郡4枚でF値もF3.5に
抑えて無理なくまとめられています。カメラのキャラクター的にはXA2のほうがコンセプトに合ってますね。

発売はXA2が1980年、XA3は1985年です。さすがに1985年ともなるといかにすばらしいカメラでも
コンセプト的には古く、XA2よりの改良点としてクオーツデートやイージーローディング・フィルム感度自動設定の
DXコードにも対応していますがセールスはあんまり伸びなかったようです。もっともオリンパス自身もオートフォーカスの
ピカソシリーズに主力は移っていましたから仕方ないところではありますが・・。

XAは無理やりカプセルにF2.8レンズを押し込んだために「周辺がズルズル」という評価がもっぱらですが
XA2・3は開放値をF3.5に抑えたレンズなので描写に無理がないといううわさです。はたしてその写りやいかに(^^)?


 ZUIKO 35mmF3.5 AE リアラエース
 
 いかにもズイコーらしい乾いた感じの描写です。他のコンパクトカメラと比べると同じような35mmレンズでも
対角線に引っ張ったような感じが強い気がします。もっともこの手のコンパクトカメラは無限大よりも3mぐらいが一番レンズ性能
が出るものが多いらしいので使われかたを考えるとそれが正解ですね。

クオーツデートも2019年まで対応なのはナイスなところです。OM用のレコーデータパック4でさえ
2009年ですでにご臨終なところを考えると素晴らしいアドバンテージです(^^)。

AFがなかったぶん逆に古くなっても使用に耐えるというのはすばらしいですね。
もとがシンプルなせいで壊れるところも少ないというわけです。
そういえば大正時代のSLでも観光列車としていまだに熊本で走っています。
ローテクなほうが最先端ハイテクよりもサバイバル性が高いのですね。

いつまでたっても魅力を失わないコロッケスタイルをオリンパスにはぜひデジタルで復活させてほしいものです。
ペンデジタルもOMデジタルもスタイルで売れたようなものですし・・・。
全部米谷さん設計・デザインなところがすごいですね。
あ、でもオリンパスには今そんな余裕はないか・・(^^;)。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MCロッコール100mmF2

2012-08-02 14:53:48 | ミノルタ交換レンズでワンダフル
 
 MCロッコール100mmF2


 レンズの人気焦点距離というものはなかなか堅固なもののようで、いまでこそズームレンズが幅をきかせて
標準・望遠のWズームがあたりまえですが、単焦点の時代には標準は50mm・広角は35mmで
望遠レンズといえば135mmでした。今ではズームレンズ一本におさまってしまう範囲内ですね。

一眼レフの魅力というのはレンズ交換ができるというのが一番ですから、ズームレンズで
なんでも撮ってしまうよりもガチャガチャとレンズ交換遊びができるのが醍醐味です。
重たい目をしてレンズをゴロゴロと何本も撮影に持参したあげく、一度も使わずに帰ってくる・・などと
いうことも多々あるのですが(^^)ゞ。

ミノルタも1958年からSR2を発売して一眼レフ市場に参入し、ロッコールレンズの名声とあいまって
ちゃくちゃくとラインナップを広げていきます。ロッコール100mmF2は1961年から発売され
1966年マルチコート化されています。
残念ながら60年代後半から135mmが望遠レンズが人気となり100mmレンズはF2.5のみに
なってしまいました。

そして1987年α7000が発売されたときに再び100mmF2はAFレンズとして帰り咲いたのですが
やっぱりほとんど売れなかったようです。私もカメラ屋店員時代に一本も売ったことはありません。
そしてαが世代交代してもマイナーチェンジされることもなく消えていきました。
当時の不人気ぶりがうそのようにいまでは中古市場ではプレミアム価格になっています。
「欲しいときが買い時」「いつまでもあると思うな不人気レンズ」というわけですね(^^)。


 ミノルタX-1 MCロッコール100mmF2 F5.6AE ベルビア50 

 姫路港ふれあいフェスティバルに来てらっしゃった姫路お城の女王さまです。
後ろで巡視艇が放水パフォーマンスをしていただいているので
あせって露出補正もなにも考えず撮影してしまいました。
お二人の服が真っ白のスーツだったこともあり、ポジは真っ黒で逆光写真の見本みたいでした(^^;)。

なんとかフィルムスキャナで明るく取り込んで美しい女王さまのお顔を再現できました。
ポジフィルムの光の許容量さまさまです。これだけハイライトに強ければ
「晴れた日の日中はフィルム・デジタルは夜景やスポーツ」とすみ分けるべきですね。
フジフィルムさんもなんとか簡便で安価なフィルムスキャナの発売をしていただきたいものです。
フィルムのハイライト再現性やいざというときの保存性はゆるぎないものなのですから。

レンズの重量は425gでそんなに重たいものではないはずですが、なぜかずいぶんと撮影の時には
持ち重りするレンズでした。ロッコールらしい光を丸めながらシャープさも損なわない好ましい描写です。
ちかごろ近視・乱視に加えて老眼まで入ってきた私としてはシャープ感のある中望遠レンズというのは
実に素晴らしく感じられてしまうのでした(^^)。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする