よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

タムロンSPマクロ90mmF2.8 72B

2013-03-23 22:42:40 | タムロン交換レンズでワンダフル

 タムロンSPマクロ90mmF2.8 72B


 最近オールドレンズをマウントアダプターでデジカメに付けて個性的な描写を楽しむ・・
というのがトレンディですが、私などはレンズアダプターといえばタムロンのアダプトール2です。

ニコン用やキヤノン用はもちろん、ローライQBMマウントやマミヤZEマウントまで用意されていたとは
驚くばかりです。キワモノとして一瞬ではありますが、ミノルタα用やEOS用も発売されていました。
トラブルが多かったのか本当にすぐデスコンになってしまったようですが。当時はAFカメラはAFでピントを
あわせるのがかっこよい時代ですから、むべなるかなですね。

カメラのマウントというのは金物と金物の嵌合ですから、非常に工作精度が問われます。
タムロンのアダプトール2はさまざまの各社規格をものともせずに同じレンズを使いまわせるわけですから
ユーザーサイドとしては大歓迎ですが製造コストを考えるとニコンあたりならペイできてもマミヤやローライ・フジカ用
なんて絶対赤字だったのではないでしょうか?

幸いこの90マクロはニコンマウント付きで販売されていたのを購入できました。
中古レンズですと純正のつくりつけのものでもガタがきているものもあるのですが、このレンズは程度も非常に良くて
カチリと決まり微動だにしません。中国製の純正AF50mm1.8Dよりはまり具合が良いのでした(^^)。

鏡胴はプラスチック製でプラモデルみたいですがおかげで10枚もガラスが入っているわりに426gと非常に軽量です。
単体で等倍撮影までできるツワモノなのですが、かなりピントリングがシビアで油断してるとすぐアウトフォーカスに
なってしまいます。そのたびにふわわふわわとぼけてピントを合わすのが大変です。またピントリングは右回しで近接です。
私はズイコーがデフォルトなので右回しのほうが慣れているのですが、ニッコールは左回しですから
レンズ交換のたびに迷ってしまうのでした(^^;)。


 ニコンFE10 タムロンSPマクロ90mmF2.8 F4 AE ベルビア50

 定評ありまくりのマクロレンズですから、真面目に紅梅など撮影してみました。
うわさにたがわずボケ味のやわらかいほんのりした描写です。マクロレンズはエッジを立ててシャープ感を
強調するレンズが多いのですが、このほっこりしたボケは独特ですね。ポートレートマクロ←なにそれ?
て感じのあだ名もうなづけます。

実はニッコールの105マイクロをさがしに行って、マウント付きでおよそニッコールの半値以下だったので
衝動買いしてしまったのですが、なかなかのお買い得だったようです(^^)!。

これで鏡胴が金属でピントリングがしんなりしていれば完璧なのですが、そういう「らしくないデザイン」を
あえて採用したタムロンの当時の勇気はあっぱれです。ただ、現行のタムロンの平々凡々になってしまった
製品をみるとやっぱり蛮勇だったのかな(^^)?



  
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オプトンゾナー250mmF5.6

2013-03-12 22:36:45 | ローライ交換レンズでワンダフル

 オプトンゾナー250mmF5.6


 私は中古カメラのジャンクコーナーをあさるのがこよなく好きなのですが、アクセサリーのジャンクあさりも
また素晴らしく楽しいです。たいがいが数百円くらいなうえにカメラ本体を持ってないとまったく意味を
なさないものもほとんどなのですが、互換性があったり汎用性のあるものを見つけたときは
お宝発見感バツグンです(^^)。

代表的なものはフィルターやネジこみ式フードです。私はとくに普段レンズキャップは使わずにフィルターをつけて
そのまんまバッグに放り込んで少々汚れてもはぁ~と息を吹きかけてクリーニングクロスでごりごり拭いたりしていますので
日々程度の良いフィルターを安く手にいれるため血道をあげています。

フィルターにもいろいろブランドがあります。
ライカやコンタックスのものは高いのにモノコートだったりしてあまりうれしくありません。
やっぱり、マルチコートされていてヌケの良いものが良いですね。

私の「見つけ次第ゲットせよ!」のフィルターはケンコーの「L37SuperPRO」シリーズです。
37nm以下の紫外線をカットするということでカラーバランスに影響をあたえずしかもスーパーマルチコートで
透過率99%というのがセールスポイントです。見てわかるくらい透過率が良いのでお気に入りです。
発売当初からむちゃくちゃ高価で金色の化粧箱に入っていたのが思いだされます。
ケンコーはプレミアムフィルターはZeta41シリーズに統一してしまうようですが・・・。

カタログには「青みをカットしすぎて黄身がかってしまうという心配もありません」と書かれています。
でもニコンのUVフィルターは最初L39だったのに「カラーに影響しないように」ということで
L37が発売されていますから、うたぐり深いおじさんはL37が嬉しいのです。
デジカメで色に影響がないなどと言っているのは「モニターでみれば意味ないじゃん!」といっているのか
ホワイトバランスオートで吸収されているのでわ(^^)?


ローライフレックスSL66 オプトンゾナー250mmF5.6 開放 4秒 ベルビア50

デジタル一眼もそろそろ光学ファインダー機は明るくてスカスカのスクリーンばかりではなく
ピントの切れやファインダー倍率を謳うようになってほしいですね。

スクリーンには一番気を使っていたコニカミノルタの系統のソニーが、有機ELで遊びたいばっかりに
液晶ファインダーにしてしまったのはなんとも残念です。ブツ撮りには私もほぼデジカメ使いますが、電源をいれないと
ピント合わせ遊びができないのに嫌気がさしてα77を売りとばしD600に買い替えてしまいました。
明るいばかりでピントのヤマがつかみにくいスクリーンですが、ギラギラした液晶ファインダーよりは
なんぼか精神衛生上よろしいです(^^)ゞ。

東欧圏用のツァイス銘オプトンのゾナー250mmF5.6です。
T*コーティングではありませんがコントラスト重視の描写であろうと期待です。
私はゾナーが大好きなのですが、とくにこの250mmはファインダーでの見えがシャープですばらしく
のぞいているだけで幸せな気分になってしまいます。ローライのファインダーの中に身を置いてるような
フィーリングは病みつきになりますね。

この素晴らしいゾナーのシャープさとベルビア50の組み合わせはまさに鬼に金棒で日の落ちた空を
撮るとみごとなベルビア紫になりました。ずいぶんとイメージカラーが暴走していますがきれいなので
よしとしましょう。

このゾナーにももちろんフィルターを装着したいところですが専用バヨネットなうえに
フィルターをつけるとバヨネットがフィルターがで埋まってフードがつかなくなるというなんともつらい仕様です。
ケンコーの変換アダプターをさがしてみますか・・・(^^)。
コメント (2)
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ミノルタGロッコール28mmF3.5

2013-03-06 22:07:12 | ミノルタ交換レンズでワンダフル

 ミノルタGロッコール 28mmF3.5


 20世紀末から21世紀初めにかけて世にいう「ライカブーム」なるものが存在しました。
「ライカを持つことはおしゃれでカッコ良い!ライカのうんちく話で盛り上がる」というのが
時代のトレンドだったのです。思えばフィルムカメラの自動露出と自動巻き上げ速度・オートフォーカスが
いきつくところまでいってしまい性能上ほぼ飽和して、「良いカメラとはなんぞや?」という定義を皆が
求めだしたところに一番わかりやすい記号性と所有欲をみたすアイテムだった・・・ということでしょう。

ご本尊のライカはMPというM2の先祖帰りマシンを出してしまうし、コシナはベッサシリーズで
お財布に優しいレンジファインダー機をシステム化するし、コニカはヘキサーをいきなりMマウントで出すし
安原さんは一人で中国製等倍ファインダー機を売り出すし、ニコンはS3やSPを復刻するし・・
みなみな「ライカウイルス」に感染していたとしか思えません(^^)。

流行にうとい私はすっかりブームが沈静化したあとにウイルスに感染したので新発売を待ってのドキドキ感は
共有できなかったものの、バーゲンプライスや処分特価のお得感は多いに楽しめました。
そして怒涛のデジタルの波が来たときに泡沫のようにデスコンになっていったのは記憶に新しいところです。

先日ライカブームの最後を飾ったツァイスイコンがとうとう製造中止になりました。
ブームも終焉のころの登場だったためにデジタルに埋もれてしまった感がありましたが
35mmフィルムカメラの終盤に輝いた名機です。
敬意を表してGロッコール 28mmF3.5を装着して持ち出してみました。
実はいままで50mmしかつけたことがありませんでした。
せっかくのきれいなきれいな28mmファインダーがついているのに真ん中の枠しか使ってないのは
なんだかイコンに悪い気がしていたのです。

じつはツァイスイコンは事実上の「ミノルタCLE MkⅡ」だと認識していますのでロッコールを使うのが
理にかなっているかと。私は28mmはあんまり得意じゃない・・どころか苦手な焦点距離なのですが(^^)ゞ。


 ツァイスイコン ミノルタGロッコール28mmF3.5 F5.6AE ベルビア50

 Gロッコール28mmF3.5は1998年に2000本限定で限定発売されました。
まさにライカブームのあだ花という感じの代物ですがモノはTC-1のレンズをLマウント化したもの
なので非常に上等です。とくにアルミムクのメタルキャップの造作の贅沢さは恐ろしいほどです。
思わず「もっと他にコストの使い道あるやろ!」とつっこんでしまいます。
まあ、この微妙な外しかたがミノルタらしいといえばらしいのですが(^^)。

 ミノルタらしく解像感はあるのにエッジを丸めた奥ゆきをつくる独特の描写をします。
2段ほど絞ってもどすんと周辺光量が落ちてこのレンズは必ず青空を撮らないといけませんね。
以前紹介したMDに装着した作例はシャッタームラでわからなかったのですが普通にとっても
周辺光量落ち番長ですね。こうなると横アングルのほうが良かったかなあ。

実のところかなりのクセ玉なわけですが、気持ちのいいほうに転びますので楽しいですね。
このレンズのモトになったTC-1はまだまだ中古でもたくさん売られていますので
ぜひ多くのかたにお試しいただきたいです。普通のLサイズ同時プリントでも個性的な描写のすごさがあじわえますよ。  



コメント (2)
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