よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2

2015-08-01 23:23:00 | マイ カメラ リコー

 リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2


 「リコーのサンキュッパ」でおなじみのXR-500の直系であるXR-8スーパーです。
当時の定価はボディだけで29,800円ということで、リコーの「安いカメラを社会に提供する」という
崇高な志にはまったく頭が下がります。

どこがスーパーやねん?ということですが、「プレビューボタン」と「多重露光レバー」がついたとか。
ちなみに双方が着いてないノーマルのXR-8は24,800円です。なかなかナイスなさじ加減の
値段設定ですね(^^)。

いつものごとくジャンク箱から救出したのですが、購入時はどこがジャンクかわからず例によって
「中古棚がいっぱいやからジャンク箱で処分」ものかと思いました。・・・が
家に帰ってレンズを装着してシャッターを切ったところミラーアップしたままミラーが下りてきません!

そしてレンズを外すとパコリとミラーが復帰します。そうです、ミラーが両面テープで貼ってあるだけなので
経年変化でミラーがずれ落ちてきてレンズにひっかかる・・・というヤシコンボディではデフォルトの仕様でした(TT)。

XR-8よ、おまえもか~!という感じですが原因がわかれば対応できます。
「まかせんしゃい!」と黄レンジャーばりにMr.カラーうすめ液をミラーベースに綿棒でしみこませて
弱らせた両面テープからミラーをひっぺがし、セメダインでミラーベースにを貼りなおせば一丁あがりです。

力ずくで剥がしたのでミラーはキズだらけになりましたし、なんだか無限大があやしくなってしまいましたが・・
もともとのミラー位置などええかげん・・あわわ、大らかに違いないと広いココロで撮影に出発です(^^)。


 リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2 1/250 F11 プロビア100F

 装着レンズは「和製ズミクロン」の誉も高きリケノン50mmF2です。
なにしろ当時の売価は9,000円で同スペックのペンタックスM50mmF2でも12,500円ですから
凄まじい価格破壊力だったのですね。

須磨海岸に鎮座まします旧和田岬灯台です。最近塗りなおされたらしくペンキ塗りたて感バリバリです。
1884年(明治17年製)でなんと130年以上前の製造とか。

お天気も良くてベルビア50もびっくりの赤さになりました。
 

 リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2 1/2000 開放 プロビア100F

「きょうはリアラで撮る日だね」と昭和時代から微笑み続けている女の子のポスターです。
しかもリアラエースではなく金スジの初代リアラです。初代リアラは微粒子と諧調表現にこだわりすぎたのか
オレンジベースが濃いこいで「純正リアラ仕上げ」にだしても、もにょもにょなプリントが上がってきていましたが・・
リアラエースにモデルチェンジしてからは私のメインフィルムになりました。

この女の子も今は結婚してお母さんになっているでしょうか?結婚式やお子さんの写真はリアラで
撮ってもらえていると良いですね。

開放で撮影したくて20年ぶりくらいに1/2000秒で撮影しました(^^)ゞ。


 リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2 1/60 開放 プロビア100F

 雨の西洋あさがおを開放で狙ってみました。ボケ味はまあまあといったところでしょうか。
もっともこの時代のレンズはボケ味を良くしようなんて設計思想はありませんから解像度番長の
9,000円のレンズにそこまで求めるのはお門違いというものですが(^^)。


 リコーXR-8スーパー リケノン50mmF2 1/60 開放 プロビア100F

 お決まりの開放での猫です。まったく背景と同化していて最初はわかりませんでした。
こういうシチュエーションですと猫の縞模様の本来の意味が良くわかります。

背景は盛大に二線ボケの雰囲気ですね。この濃ゆい黒線の描写はズミクロンらしいと言えなくもないですね(^^)。
このレンズがズミクロン並というのはベンツと軽自動車が同等と言うほど強引な気もしますが・・・
ただ「和製ズミクロン」の異名のおかげでロッコールやタクマーより圧倒的に生存率が高いような気がします。

どんなに上等なレンズでもこの世から消え去っては問題外です。リケノンが末永く現役で愛用されることを
願わずにはいられません。
コメント (2)
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リコー35R

2015-05-21 00:18:50 | マイ カメラ リコー

 リコー35R


 先日久しぶりにいつもの中古カメラ屋さんのジャンク箱あさりをしていますと既視感のあるカメラを発見しました。
プラスチックのパコパコ感でふわふわしたカメラでネームは「RICOH 35R」とかいてあります。

はて?聞いたことのない名前ですが・・ただ外見は「リコーMF-1」です。
何より付けられている値段がなんと100円です。しかも消費税8パーセントのご時世に
税込でありました。即買いは当然ですが、真っ黒で地味子ちゃんすぎるのでシルバーの
フィルターを付けてあげました。キリッと引き締まって美人になりましたね!
て、フィルターのほうがよっぽど高いです(^^;)。


さっそくネットで調べてみますと、予想どおりリコーMF-1の輸出バージョンのようです。
MF-1についていたオートブラケット機構の代わりになんとリコーのお家芸たる「TVモード」
がついています。

TVモードとは何ぞや?ということですが、シャッタースピード優先というわけではなく
「TV画面を撮影するモード」です。TVの走査線が写りこまないように正確に「1/30秒のシャッターで
撮影できる」ということだそうです。1/30秒なんてどんなカメラにでもついてるやん?というところですが
通常のカメラは倍々でシャッターを設定しているので実際は1/32秒なんだそうです。

いまどきならテレビ画像はパソコンでキャプチャーというところですが、発売当時(2001年)は需要が
まだあったんでしょうか?外部フラッシュのホットシューやミニミニプラグのケーブルレリーズが使えたりなどで
業務用ぽい雰囲気もなきにしもあらずですね。

このカメラの人気なところは絞り優先とマニュアルピントの設定ができるというところですが
(MF-1=マニュアルフォーカスですね)レンズが30mmのF3.9という広角レンズで
無理をしてないF値のレンズですからあんまり意味がない・・あわわ、気にしなくて良いような(^^)ゞ。


 リコー35R オート プロビア100F

 撮影してみて一番に感じたのは巻き上げ速度の速さです。バッテリーは単三2本というコンビニエンスな
仕様でとってもありがたいうえに、レリーズした後の巻き上げレスポンスの良さはこのクラス最速かも?です。
ひょっとしたら巻き上げが遅いので有名な同門のGR-1に対抗したのかな?

レンズは私の大好きなトリプレット3枚玉ですがさすがに30mmの広角ではF3.9と控えめな数字とはいえ
周辺落ちが激しいですね。お天気が良いのでけっこう絞ってくれてるはずですが四隅はトリプレットらしく
ぐりぐりしてます。でも広角らしくかえって良い雰囲気でしょうか(^^)?


 リコー35R オート プロビア100F

 取り壊し寸前の近所の団地です。あと50年がんばれば「昭和文化遺産」として登録されるでしょうが
県住ですから公共性が高すぎてそうもいかないといったところでしょう。
これモノクロでの撮影だったら廃墟作品の一丁上がりですねえ。


 リコー35R オート プロビア100F

アクティブ式のごく普通のオートフォーカスですがきちんと測距してくれています。
もっとも無限大・2.5m・1.2m・0.6m(60cm)の4段階しかないようですが。
被写界深度のふか~い30mmF3.9ですから必要にして充分であります。

せっかくフラッシュもついているのでので逆行補正代わりに日中シンクロもしてみました。
レンズシャッターはいつでもどこでもシンクロができて楽ちんです(^^)。

なにしろ100円のジャンクですから撮影が終わるまで不安でしたがポジの露出もピントも全部オートで
ばっちしと決めてくれてほっとしました。そしてこの30mmレンズもなかなかに個性的描写で良いですね。

同社のGR28mmみたいにライカLマウントにして発売すればおもしろレンズとして結構売れたんではないでしょうか。
これからもリコーの「カメラが大好き!おもしろカメラ作るよ!売りますよ!」の社風がいつまでも続くことを願ってやみません。

コメント (2)
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リコーFF-70D

2010-03-01 20:57:00 | マイ カメラ リコー
 リコーFF70D (マイポート・ルイ)


いつもの巡回コースの量販店ジャンクコーナーに純正クローズアップレンズつきで
400円の値札をつけられてころがってました。
同世代のニコンピカイチなら980円といったところなのに(それでも安いけど)
マイポートだと400円というのは・・・やはりニコンとリコーのブランド力の
差ですね~。
  
1985年発売のリコーマイポートです。いかにも80年代のボクシーな
デザインが目をひきます。軍艦部からはみ出しそうな大型液晶表示と
真っ赤な4連装のモードボタン。さらにレンズの上に走るこれまた真っ赤なライン!
これほどの饒舌なデザインは珍しいですね。きっとリコーのデザイナー
さんは「マイコン内蔵スーパーカメラ」がデザインコンセプトだったの
ではないでしょうか(^^)。

店頭で作動チェックをさせてもらうとなんら問題はなさそうです。
裏蓋との接点も金メッキでリコーの気合が感じられます。
ファインダー右には赤いLEDで人:2人:山と測光情報がスーパーインポーズで
表示されます。レンズはリケノン35mmF2.8。5群5枚構成だそうです。
リコーのロゴが控えめなのはGRシリーズになって正面のロゴがなくなるのを
予見させるような(^^;)。
もちろんテストフイルムと一緒に即購入です。


 リケノン35mmF2.8 コダックGA100

ひっこんだコンパクト用レンズの常で周辺落ちは激しいですがシャープなことと
歪曲のなさは素晴らしいですね。さすがはリケノンです!
この手のカメラのレンズはシャープなだけが身上でコントラストはもひとつな
タマが多いのですがどこも飛ばさずに粘ってくれてます。
ハード性能的には当時最高クラスだったのではないでしょうか?

ズームの倍率競争が始まる前のコンパクトカメラはもっとみなおされて
良いですよね。てか、400円なら買ってあげないとかわいそう。
こんなに綺麗に写るんですから!
コメント (2)
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