よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM

2022-06-29 09:01:48 | マイ カメラ キヤノン
 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM


 キヤノンもニコンに続いてEFマウントが終焉をむかえそうですね。
Fマウントの呪縛を最後まで解けなかったニコンとくらべますと
けっこうやりたい放題できていたイメージがあります(^^)。

キヤノンは抜くところは徹底的に抜くことのできる
商売のとってもお上手な会社なので、これからもしたたかに
発展されていかれるのではないでしょうか?

今回はキヤノンフィルムマシン最終機のEOS7Sです。
プラスチック感バツグンでパコパコですが
おかげで単三バッテリーグリップBP-300を装着しましても
軽やかなハンドリングでございます。 


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM 開放AE プロビア100F

 おとものレンズは28mmF1.8です。
F2を切る立派な大口径レンズです。最近の目玉である
IS手振れ補正はありませんが「28mmくらい手振れさせないよう♪」
とうそぶきながら撮影に出発であります。

最近植木を剪定しまくりスカスカ・・あわわ、明るくなりました明石城です。
久しぶりにオートフォーカスを使いました。
やっぱり便利ですね~。走り去る猫にも
ちゃんとピントを合わせてくれます。


  キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  開放AE プロビア100F

 F1.8の大口径に期待しましてバラを開放で撮影しましたら・・
なんとどよどよのぶわぶわでまるで〇イコー4〇0mmF2のごとしです。
F1.8ておもいっきりイエローゾーンじゃあありませんか!
それとも全体繰り出しでないリヤフォーカスがいけないのかな?


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  開放AE プロビア100F

 草むらからおもいっきりカメラ目線をくれている虎猫さん。
分割測光AEで派手に補正をいれてくれるEOS7Sです。
「瞳がキラリ」のイメージにしたかったんですけど(^^;)。
 

 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

 今回も例によって単三バッテリーグリップBP-300を装着しています。
単三電池で駆動するのはもちろんですが、ホールディングが盤石になって
縦位置でも安定して撮影できるのは大いに助かります。
縦位置レリーズボタンもありますしね。

ありがたき教育勅語下賜30周年記念碑です。
撮影場所は大蔵山公園です。明治時代から
現役の公園で、神戸でどこよりも歴史を感ずる
独特の雰囲気があります。


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  F4AE プロビア100F

 お得意の明石海峡です。
EF28mmF1.8レンズは9群10枚で、大口径の割には少ないほうでしょうか。
非球面レンズも使われているはずなのですが、スカッとしたヌケヌケ感はないですね。

凪いだ感じでライトアップの反射が海面をそめてくれました。
明石海峡へはしょっちゅう来ているのですが
こんな風に撮れたのは初めてで喜んでおります(^^)。


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

 7Sには視線入力機能が備わっておりまして、このような
接写では威力を発揮します。ただタイムラグが少々ありまして
ピントを合わせたいところを注視しないといけません。
28mmはフルタイムでマニュアルフォーカスができますから
とっとと手でピント合わせたほうがストレスが少ないのは内緒です(^^)ゞ。


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

 ポケモンセンターにあります実物大?フィギアです。
実はつい最近まで不勉強で、ポケモンが世界的コンテンツということを
知りませんでした。子供たちだけに遊ばせておくのは
まことにもったいないのでジジィの私も一生懸命
ポケモンバトルしておる次第であります(^^)。


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

最近立て替えの発表されました大阪マルビルです。
昭和51年竣工だそうで結構なベテランだったのですね。
最近はこういった「丸い」建物はメンテナンスの煩雑さからか
次々と姿を消しております。
跡地にはどんな建物ができるのでしょうか?


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

 引き続きの古~いビルディングは日本真珠会館です。
昭和27年竣工だそうで、当時の最新技術がちりばめられた
有形文化財だそうで。

外装はけっこうぼろっちく・・あわわ、歴史を伝える趣のある
雰囲気ですが場所が神戸旧居留地ということもあり
絵になりますね。


 キヤノンEOS7S EF28mmF1.8USM  プログラムAE プロビア100F

 フィルムEOS最終機ということで
中級気ながら使いやすくてスペックも十分です。
デジタルEOSとインターフェイスが変わらないのも
若いフィルムカメラファンにも安心ポイントですね。

もっとも私のようなカメラジジィには
簡単すぎておもんないわ!てところですが・・。
ボディが経年変化の加水分解でちとねちょついている
個体が多いのですが、写りには関係ありません。
タマ数も多いのでおすすめですよ(^^)。


 

 
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キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト

2020-08-20 23:11:42 | マイ カメラ キヤノン
 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト

 
 50年という歳月をみなさんどう思われますか?
昔ならひと人生単位。現在でもずいぶんと社会は変わりましたよね。
今回は半世紀という時間を生き抜いてきたカメラの
キヤノンF-1です。もっともこのマシンはF-1Nという
改良型で、もう少し若いんですけれど。

フィルムカメラも小型軽量のAF単焦点コンパクトなどは
高値安定といったところです。
が、かつてのカメラ小僧のあこがれだったプロ用
ヘビーデューティな本機などは全盛期を知っているオジサンから見れば
涙ものの捨て値で手に入れてしまいました(^^;)。

実はこのF-1は2台目です。
事情があって初代は手放してしまったのです。
程度がこちらのほうが良かったのでリストラされず生き残っている
わけですが(^^;)。フルマニュアルのメカニカルシャッター機ですので
メンテナンスがされているかによってずいぶんとフィーリングが違うようです。

この個体は幸いきちんとメンテされていたようで
非常に心地良い操作感です。
巷間いわれていますようにこのモデルの後のNEW F-1よりも
明らかにレリーズも巻き上げも滑らかですね。
オプションのフラッシュ連動カプラーが付いているのも
高ポイントでした。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 夏といえば望遠レンズ・望遠レンズといえばハスの花でございます。
キヤノンの歴史的名玉FL300mmF5.6フローライトです。
ハイテクレンズの象徴たる緑色のラインが誇らしげですね。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 F値は5.6しかありませんから、開放での撮影が
ほぼデフォルトですね(^^;)。
ハイテクレンズは往々にしてボケ味が荒っぽくなるのですが
300mmということもありましてなかなかの
ボケ味でございます。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 本機にはパワーワインダーFが実装されておりました。
F-1はモーター類を装着するときは
ノーマルの底蓋をはずさないといけないんです。

まさしくプロ仕様の割り切りですね。
購入時にノーマルの裏蓋が付属してなかったので
ワインダーはつけっぱなしにせざるをえません(^^;)。
カタログには「電池込みで430gと軽量です」
と記載されていますが・・430gて軽量ですかね?


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50
 
 ちなみにワインダーの連写スピードは秒間2コマです。
いくら50年前でもプロ用で2コマは遅すぎるような
気もしますが(^^;)。
ただ、巻き上げ音は「ハバシャァア~ン」という感じで
いかにも「咆哮するモーター音」で作動します。

縦位置レリーズボタンもありますから
モデル撮影会などで使用すればその音で
モデルさんの目線がいただけることは請け合いですね。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 レンズの最短撮影距離は3.5mです。これまた
半世紀前クオリティですね(^^)。
まあ、300mmでお花の接写なんぞすることは
考慮されていなかったでしょうから。
もっと短いレンズならいくらでも寄れますし。
でも最近のレンズは本当に寄れるようになりましたね。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 ただ半世紀前仕様のステキなところも多々あります。
レンズには三脚座がついておりますが、ネジを緩めて行う
「縦位置への切り替えリングネジ」の精度と
浅いながらカチリと止まるクリック感には
ハラヒリホロヒレとなってしまいます。

当時ですと金物加工は職人さんの手作業でしょうね。
その技量の高さには脱帽してしまいます(^^)。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/125 ベルビア50

 ニコンFシリーズでも感じることなのですが
こういった大きなプロ用マシンはフィルムガイドレールが長くて
フィルムの平面性が良いのか工作精度が良いのか
ピントが良い気がするんですよね。

ボディの重量がありますのでシャッター走行と
ミラー作動による振動ブレが少ないのかもしれません。
ちなみにボディのみで845g+ワインダーですからね・・(^^;)。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/30 ベルビア50

 300mmという長さとF5.6という控えめなF値のおかげで
三脚は必須アイテムです。こんな暗いレンズと低い感度のフィルムで
仕事をしていた半世紀前のプロは本当にすごいですね!


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 1/4 ベルビア50

 せっかくベルビア50を入れましたから夕方の紫ころび空を
ねらったのですが、曇っていて蒼くなるばかりです。
まあ、ベルビア50らしいといえばらしいのですが(^^;)。


 キヤノンF-1 FL300mmF5.6フローライト 開放 8秒 ベルビア50

 300mmはともかくですが
F-1はその半端ない耐久性と抗堪性で生存率が
甚だたかしくんです。中古市場でもあふれかえってますので
ぜひとも程度の良い個体をゲトして使ってみてください。

その重さといい、使用感といい辟易・・あわわ、
満足されることうけあいですよ~(^^)。

 
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キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM

2020-07-25 00:05:15 | マイ カメラ キヤノン
 
 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM


 先の記事で紹介しましたF6のあまりの重さに疲れ果て
今回は思いっきり軽量のボディでいくことにいたしました。
そこでキヤノンのKiss7でございます(^^)。

登場時に小型軽量で一世を風靡し、EOSシリーズの
主力モデルとなったKissシリーズの最終型です。
発売は2004年で世間はすっかりデジタル化に猛進していた時代です。
ただ、そのぶん7点多点測距や35分割測光など性能的には
全く不満はありません。

本体重量は385gしかなく、単三バッテリーグリップをつけても
F6と比べるのも恐れ多い、羽の生えたような軽量感です。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM 開放 AE プロビア100F

 おとものレンズは軽量を極めるべく40mmF2.8STMです。
開放値が2.8と控えめなこともあり、厚さは22.8mmしかありません。
重量も130gで「これをパンケーキと呼ばずして何がパンケーキか?」
と言わんばかりのうすうすレンズです。

最短撮影距離は30cmでうすうすのわりには結構寄ることが
できます。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM 開放 AE プロビア100F

 ただフォーカシングスクリーンはスヌケ感バクハツです。
ピントの山?何それ?と言うがごときです。
まあ、マニュアルでピント合わせするユーザーなど想定外なんでしょうね。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM プログラムAE プロビア100F

 6月1日より北神急行電鉄が神戸市営地下鉄に統合されました。
⾕上駅から三宮駅まで550円だった運賃が約半額となる280円に改定です(^^;)。
でもその差額は市税で補填するのでわ?
市民としては微妙でございますな。

マスコットキャラの北神弓子さんもリストラされるのかと
思いきや神戸市交通局に再就職できたそうで良かったですね。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM プログラムAE プロビア100F

 コロナ予防にマスクをしているファミリアのくまさんです。
この40mmは薄いのにレンズは贅沢に4群6枚も使われています。
歪曲もないスっとした描写ですね(^^)。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM プログラムAE プロビア100F

 最近ガンダムをリアルタイムで見ていた世代が
企業のエライさんになる年ごろに達したせいか
他業種とのコラボが花盛りですね。

売る方も買う方もバンダイも嬉しいですねえ(^^)。
ヴィッセルガンダムをノエスタの前で撮影していましたら
無情にも大粒の雨がバラバラと・・(TT)。
せっかくの限定版の箱がボロボロになってしまいました。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM プログラムAE プロビア100F

 コロナ騒ぎで人もまばらな大蔵海岸です。
こんな看板を見ますとぜひとも油揚げを持って
でかけたくなるではありませんか!

でもトンビといっても猛禽類には違いありませんから
ヘルメットくらいしていかねばなりませんね(^^)。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM F5.6 AE プロビア100F

 今年の梅雨の豪雨はひどかったですね。
貴重な晴れ間もタイミングが合わず、仕方なく
夜景の撮影です。
晴れていればこの時間なら空は紫色に
撮れるはずなのですけれど・・


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM F5.6 AE プロビア100F

 お得意の日本丸です。
バックのホテルが主張が強すぎる気もしますが(^^;)。
しかしこれだけスカシた・・あわわ、魅せる港湾というのも
神戸ならであります。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM F5.6 AE プロビア100F

 35分割測光のおかげでこんな夜景もバッチリです。
こういう露光が自動露出で撮影できますから
新しい?モデルは素敵です。
最近フィルムも高くなりましたから
段階露出する勇気もありませんからね(^^)ゞ。


 キヤノン Kiss7 EF40mmF2.8STM F5.6 AE プロビア100F

 雨天のせいか中国からの観光客がいないせいか
あんなに人気だったBE KOBEのモニュメントもガラガラです。
キレイになりすぎて逆に寂しく感じますね。

 Kiss7は軽くて高性能で現行EFレンズもバリバリ使えて・・
押すだけでキレイに撮れるというある意味最強マシンです。

まあ、マニュアルで撮ろうなんてするといきなり
インターフェイスにイラついたりもしますが(^^;)。
「EOSはオートで撮影するのが一番きれいに撮れる」
という定説をモロ具現化しております。

フィルム撮影を始めたいという方には最適の
マシンなのですけれど・・
残念ながら発売時期がデジカメへ移行せんとしていた
頃だったので、タマ数が少ないんですよね。

でもフィルムKissの最終機ですし
頑張ってさがしてみる価値はありますよ(^^)。








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キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5

2016-08-04 00:53:18 | マイ カメラ キヤノン

 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5


 私のように年をとってきますと、人間というのは将来を期待するよりむかしのことを懐かしむことのほうが
多くなるようです。先日はミノルタα7000で1985年にタイムスリップしましたが、もう一度くらいは行ってみたくなりました。
というわけで、今回のお題は「アートロボ・キヤノンT80」です(^0^)!

例によってジャンクでゲトしたのですが(500円でした(^^)ゞ)。ジャンクといっても不具合は軽い電池の液漏れのみでしたので
電池金具をぐりぐり磨きますと・・・「ゴッ・ガガガ・ゴゴ・ピピッ」という多角形コーナリングのような作動音とともに
無事にオートフォーカスが作動しました♪。手にして初めて知ったんですが、成形色がツートンカラーなんですね。

このT80の発売は1985年4月です。なんとカメラ界の核弾頭α7000の発売の2カ月後です!
発売時期がこれだけ間の悪かったカメラもそうそうないでしょうね。どちらかといえばキヤノンは
「後出しジャンケン」的な商売がうまい印象があります。パナソニックやトヨタもそんなとこがあるかしら(^^;)?
すでに出されていた他社の商品を圧倒的なブランド力と低価格で上書きしてしまう・・みたいな。
キヤノネットやAE-1はまさにそんな感じですが、T80は残念ながらさすがのキヤノンさまも猿も木から落ちた感バツグンであります。

たとえば、α7000が35~70ズームレンズ付きセットが123,000円なのに対しT80に専用AC35~70mmをセットした
お値段は128,000円です!強気だぜキヤノン!

α7000がマニュアル・絞り優先AE・シャッタースピード優先AE・プログラムとフルモードでの露出制御が
できるのに対して・・T80はマルチプログラムとはいえプログラム露出のみ!露出補正も逆光補正ボタンのみでマイナス側補正は不可!
フイルム感度設定が手動なのでそれで対応できます・・て対象ユーザーがあっちゃてっちゃしてますよう。

内臓ワインダーもα7000が秒2コマが可能なのに対してT80は秒0.7コマです!
カタログを読まないほうが良いですね(^^;)。

α7000がカメラ好きのハイアマチュア向け的な多機能マシンだったのに対し、T80は初めて一眼レフを使う人でも
簡単にいろいろな撮影が楽しめる・・・というのがコンセプトの「アートロボ」。キャッチコピーは「楽写一眼」。
コンパクトカメラのオートボーイやプログラム露出専用の一眼レフT50オートマンにあきたらないユーザーが
ターゲットだったんでしょうね。

なまじオートフォーカスができることと、発売時期が近かったためにα7000と比較されてしまった超残念マシンです。
そして市場の反応は・・まるでラオウに雄々しく挑むも瞬殺された風のヒューイのごとしでありました。
当時のカメラ雑誌の広告でもα7000には「セール特価」や「価格TEL」とメーカーにも他社にも気を使って
実売価格は伏せられているのに対し、T80はいきなり「35%OFF!」の文字が躍っておりました。

今回私のもとに来た個体は電池室こそジャンクなものの、フィルム室もミラーもピカピカで
前のオーナーの方はひょっとしたらフィルムを通さなかったのではないか?と思えるほどの美品です。
やはり前オーナーもまったりのんびりしすぎたオートフォーカスと巻き上げに愛想をつかし・・あわわ、フィーリングが
合わなかったのではないでしょうか。

わくわくしながら動き出したアートロボさんを試運転してみました!が・・
T80はオートフォーカスはコントラスト検出方式です。ピントが合うのが遅いのは宿命なれど、ピントが合わなくてもシャッターが切れる
レリーズ優先方式です。暗い部屋の中ではピント合わせをすぐにやめて「ちょいちょいまだやんけ!」と突っ込む間もなくシャッターが切れてしまいます。
こらこらアートロボ、仕事を諦めるのが早すぎです(^^;)。

そこでやむをえずマニュアルフォーカスに切り替えるわけですが、ピント合わせのスプリットイメージは上下左右十文字なんです。
まるで薩摩島津家の家紋のようで、鹿児島では人気が出そうでごわす。

コントラストさえハッキリしていればなんとかピントは合わせてくれますので・・
コントラストのばっちし出そうな快晴の日を待ってアートロボ出撃です!


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 毎日暑い日が続きますので涼を求めて布引の滝などに行ってみました。これぐらいお天気が良いと
T80も迷いもなくピントを合わせてくれます。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 続きましては貯水池横の「五本松かくれ滝」です。ごうごうと流れ落ちる水が名水神戸ウォーターだと思うと
手ですくって飲みたくなりますね(^^)。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 T80はマルチプログラムをピクトグラフ(絵文字)で種類を選択でき、撮影が楽しめるのがウリです。
その名も「T80イメージハンティング」!!

なので「シャローフォーカスモード」でお花を撮ってみました。今の世ならポートレイトモードに相当するタイプですね。
できるだけ絞りを開けて被写体を浮き上がらせるモードで、見事に背景をぼかしてくれているのですが・・
残念ながら標準レンズのAC35~70mmF3.5~4.5のぼけ味がドヨドヨであんまり嬉しくありません(^^;)。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 今度は背景までピントを合わせたい「ディープフォーカスモード」です。今なら山の絵の風景モードですね。
こちらは残念ながら効果が良くわかりません。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 雨のオニユリを最短撮影距離で撮ってみました。これくらいですとなかなか「らしい」写真になります。
70mm域ですとぼけもまあまあかな?。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 暑い暑いのでダレているノラ猫です。ピント合わせのガッ・ゴッ・ガファ・ピピという音ももちろんですが
ミラーとシャッターのベヨヨ~ンという音とビョイイ~ンというにぎやかな巻き上げ音にさらに驚いていました。
まさに「アートロボ」の作動音なのです。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 35mmのときのボケこそイマイチですが、AC35~70mmF3.5~4.5は実に素直な発色です。ちょっとたるたるの収差が目立ちますが
この描写は他社のボディ標準装備の廉価版ズームより一歩抜きんでていますね。


 キヤノンT80 AC35~70mmF3.5~4.5 プログラムAE プロビア100F

 なんと!ホバリングしているミツバチさんにアートロボは見事にピントをあわせてくれました!と言いたかったの
ですが・・残念ながらロボはガッ・ゴッ・ガファとうなるだけでピント合わせは不可能でした。
仕方ないのでマニュアルフォーカス・置きピンで撮影しました(^^)ゞ。

今回T80で真面目に撮影してみてつくづく思ったのですが「オートフォーカス以外はなかなかに楽しいいカメラ」ということです。
露出補正が逆光補正以外にないのもキヤノンの自信のあらわれではないでしょうか?

その「ロボ」なオートフォーカスゆえハードに使われたこともなく大事にしまわれっぱなしの個体が多いようで
もし生き残っていればスレもなく美しい程度の機体が多いようです。

FDレンズは絞りをAに設定すればFDレンズユーザーの方は「T80イメージハンティング」で遊べますので
面白いということではなかなかにおすすめの一台ですよ(^^)。

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キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2

2016-07-24 00:46:39 | マイ カメラ キヤノン

 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2


 最近私はAE露出での撮影にはまっています。というのも、ついこの間までずっと絞り優先AEで撮影していたのに
いつのころからか機械式カメラをマニュアル露出で撮るのにすっかり慣れてしまっていました。
ある時ふと「写真を始めたころにはあんなにAEで撮影して楽しんでいたのに・・」と思い出したのです。

そして最近懐かしさからミノルタX-7やペンタックスMEで撮影してみたところ、やっぱりお気楽で心地よいんです。
せっかくなので今度はキヤノンのカメラで・・というわけです(^^)。

しかしながらFDレンズの絞りリングはシャッター優先AEのボディでの
操作を重視して設計されていますので、絞り優先AEで使いたい私にとっては絞りリングの回し心地がよろしくありません。

それならばいっそのことボディ側のダイヤルで絞りを設定できるA-1が良いじゃん!ということになりました。
本来ならA-1のウリは絞りもシャッタースピードも自動のプログラム露出なんですけどね(^^)ゞ。

プログラム露出の草分け的マシンで、1978年発売当時はかなり話題になったようです。当時でなんと83,000円もします。
ライバルたるシャッタースピード・絞り両優先のミノルタXDが78,000円ですからかなり自信があったのでしょう。
また、秒5コマ巻き上げ可能のモータードライブも用意されており、当時の最上位機種のF-1のモータードライブの秒3.5コマよりも
高速でした。A-1にモータードライブを付けて使用していたプロが多かったのもうなづけます。

レンズはどれにしようか迷ったのですが・・キヤノンといえば早くから非球面レンズを標準レンズに使用していて
「アスフェリカル」やLレンズの赤ハチマキ玉が有名です。せっかくですからその非球面レンズ使用の標準レンズが欲しいな~と
あっちゃこっちゃ探してみたのですが、タマ数が少ないうえにあってもむちゃくちゃ高いです(TT)。

ところが!よくよく考えてみればコシナからフォクトレンダーウルトロン40mmF2が発売されていたではないですか!
ちゃんとレンズ銘板には「ASPHERICAL」と赤い字で書いてありますしね。
さっそくFDマウントのレンズを入手して撮影に出発です(^^)。


 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F

 キヤノンの一眼レフといえば、プロの鉄道写真家が愛用しているというイメージが昔からありました。
私の大好きな広田尚敬さんや小学生のときからケイブンシャの大百科でお世話になっている南正時さんなども
キヤノンで素晴らしい鉄道写真を撮られていました。

おふたりにあやかろう・・というわけではありませんが「津山まなびの鉄道館」に行ってみました(^^)。
懐かしの国鉄時代のディーゼルカーが、かつての扇型車庫にずらりと勢ぞろいしています。
私のようなおじさん世代には大ウケでしょうが、今時のお子様たちには新幹線がいないぶん他の鉄道博物館と比べると
不利かなとも思ってしまいます。


 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F

 小ちゃいので人気があまりない?のか珍しいDD-13もピカピカに塗装されて保存されています。
兵庫駅から伸びる謎の路線和田岬線でも活躍していましたね。たまに国鉄に乗ったときに兵庫駅の高架から
見える不思議な編成の列車にいつかは乗ってやろう・・と思いつつとうとう機会がなくDD-13は姿を消していました。

近くに寄ると本当に小さい汽車で可愛く思えます(^^)。


 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 F5.6 AE プロビア100F

 国鉄の雰囲気丸出しのキハ47-47号です。快速らしいのですがあんまり早くなさそうですね(^^)。


 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F

 梅雨時の撮影はあじさいにかぎります。アスフェリカルの霊験あらたかで、開放からばっちりです。
レンズメーカーのFDレンズマウントはNEWFDタイプではなくスピゴットマウントの初代FDマウント仕様が多いのですが
なぜでしょうね?NEWFDタイプのほうが圧倒的に使いやすいのですが。特許のからみとかがあるのでしょうか?
とっくにパテントの有効期限は切れてるぽいですが。

このウルトロン40mmF2 も設計年次は超?新しいにも関わらずスピゴットマウントで、レンズの着脱には
非常に気を使います。きっちり締め付けておかないと途中で緩んできそうな気がするんですよね(^^;)。


 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F

 キヤノンA-1 フォクトレンダーウルトロン40mmF2 開放 AE プロビア100F

 今回A-1を使用してみてそのクセのなさに驚きました。重量はけっこうあるものの(ボディだけで620g)
そのぶん手振れ・カメラ振れがおさえられてしっかり撮影できます。

全自動露出もついていますからフィルムカメラを初めて使われる方にも良いですね。
油切れでフィルムを巻き上げるたびに「チュン・チュン」と雀が鳴くような音がする個体も多いのですが
ネットなどで検索しますと修理を受け付けてくれる個人修理屋さんも多いようです。

愛称だった「カメラロボット」の昭和の香りの機械臭さを感じてみるのも楽しいですよ(^^)。
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キヤノン オートボーイスーパー(AF35ML) 

2010-09-06 20:31:08 | マイ カメラ キヤノン
 キヤノン オートボーイスーパー(AF35ML)

 80年代プラスチックコンパクトカメラの名機オートボーイスーパーです。
例によってキ○ムラジャンクコーナーで¥400でゲトしました(^^)。
このカメラのレンズは40mmF1.9という大口径で人気なのになぜに?
と思ったらバッテリー室の液漏れで導通ができなくなっていたのでした。

本体の程度は抜群なので得意技のボックスドライバーにサンドペーパーを
ねじこんでぐりぐりと電池接点を磨くこと30分。ついに「ピコピコピコ」
というオートボーイの歌声が復活しました!

発売は1981年だそうで当時手巻きが常識だったカメラに巻き上げ・巻き戻し
も自動化して一世を風靡したオートボーイにさらに大口径レンズを装備した
無敵のマシンですね。グッドデザインの受賞シールも誇らしげです。


40mmF1.9 AE リアラエース

高砂市にある大正時代につくられたというモダ~ンな給水塔です(^^)。
さすがはうわさに聞こえた大口径玉という感じのヌケの良さですね。
焦点距離も40mmと通常のコンパクトカメラよりも長めで
パースがひかえめなので落ち着いた自然な絵になります。

本体重量が電池込みで440gとかなりあるのですがかえって高級感ある描写が楽しめます。
ただ残念ながらAFがSST式という暗いところに弱いタイプなんですね。
F1.9というレンズの明るさに期待して暗いところでがんばって
撮影するとけっこうな確率でピントを外してくれます(TT)。

レンズが素晴らしいだけに惜しいですね。逆にコンパクトカメラなのに無限大が
ほしいような遠景の描写は得意です。大口径ですが無理をせずに良いお天気の
もとじっくりとフォーカスロックをかけて使うのが良いようです。

スイートスポットは狭いですががんばってこのレンズを使いたい!と
思わせるスーパーなレンズのカメラです。

コメント
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