よかよか写真&カメラ

 撮影できて良かった写真・楽しいカメラ達を記録していきたいと
思います。

ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF)

2017-03-08 00:52:38 | マイ カメラ ペンタックス
 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF)


 工業製品にとってそのスタイルは実に重要です。私がいままで出会った35mm一眼レフカメラの中で
一番「デザイン」と「機能性」を融合させて昇華させられていると思っているのがこの
ペンタックスZ-1Pです。

非常にグラマラスなシルエットで、ぼん・きゅ・ぼんとしたマシンですがグリップの前後に装備された
ダイヤルとシャターボタンにごく自然に指がかかります。このダイヤルの回し心地と操作性が最高で
このダイヤルを回して遊びたいがためにZ-1Pを購入したといっても過言ではありません(^^)ゞ。

レンズに標準仕様のパワーズームを装着すれば、完璧にファインダーをのぞきながらすべての
操作が快適に可能という凄まじいマシンなのです。

前作のZ-1からの改良点として、モータードライブが秒3コマから4コマまで走るようになっています。
内臓フラッシュが照射角が35mmから28mmにワイドになって標準ズーム域もカバーしています。
またマニュアル露出の表示がドットバーになったりとNEWモデルにしても良いくらいの改良ぶりです。

たしか最初はコダックが1989年ごろに発売したレンズつきフィルムのおもしろカメラ「パノラマ」
最初だったと思います。35mmフィルムの上下をマスクでカットして、そのまま大きくプリントする・・
という「パノラマプリント」という写真がブームになりました。(大きさはL判の横の長さ2倍くらいです)

最初はレンズつきフィルムだけだったものの、パノラマ撮影専用の「ミノルタピーズ」というコンパクトカメラまで登場しました。
そして途中切り替えができるオリンパスのIZM220が発売されるに及んで「パノラマ途中切り替え」が
新型カメラの必需装備になりました。

その波は一眼レフにも及び、シャッター幕の後ろにアダプターをつけて一眼レフでも
パノラマ撮影ができるようになりました。
(そのアダプターをつけての撮影のさいはフィルム一本全部パノラマ撮影になってしまいます(^^;))。
そしてマイナーチェンジのさいは各社そろって既成のカメラに「パノラマ途中切り替え機構」を組み込みました。
ペンタックスは当時の最上機種Z-1にもパノラマ途中切り替えを装備し、「Z-1P」として発売したのです。
 
ただ残念ながらネーミングがパノラマ途中切り替えを主張する「P」ですからね。
これが「S」とか、「PROFESSIONAL」だったりしたらセールスはぜんぜんちがったものに
なっていたかもしれませんが・・・。庶民の味方ペンタックスさんはあくまでも
「普通のファミリーユーザー」目線なのでした(^^;)。


 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F

 ペンタックスは昔からカメラの背を低くしたいメーカーなので、Z-1Pもせいいっぱい縦の寸法を
縮めるのに努力したのであろうことがうかがえます。ただ大きいレンズを装着すると
横長にみえて、ちょっと損をしていますね。


 ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F


ペ ンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) プログラムAE プロビア100F

 せっかくなのでパノラマに切り替えて撮影してみました。
ポジで撮ると映画館のシネマスコープみたいでなかなかカッコいいでしょ(^^)?


ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) 1/125 F5.6 プロビア100F

 いつもの明石海峡の夕陽撮影です。
こういったシチュエーションで大活躍なのが、「ハイパーマニュアル」です。ハイパーマニュアルモードにして
グリップ後ろのIFボタンを押せば、一発で適正露出にセットしてくれます。
そこからシャッタースピードと絞りダイヤルを任意に設定できるので、明るめ:暗めの夕陽の
撮影が思いのままです。


ペンタックスZ-1P FA☆200mmF2.8ED(IF) 1/125 F5.6 プロビア100F

 この当時のハイスペック機としては非常に軽量で650gしかありません。オプションの
ホールディングストラップを装着すると劇的に安定度が増しますのでぜひとも手に入れたいですね。

キワモノ扱いのパワーズームのレンズも一本あるといろいろ楽しめそうなので
探してみなくちゃです(^^)。