日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

インドレポート①

2014年08月06日 18時25分21秒 | 思うがままに

田原豊道先生のインドツアー第一弾から第三弾いかがでしたか?
豊道先生の長いヨーガ史の一端を垣間見ることができたのではないでしょうか?

さて、私は...

インドの大学を訪問するならベナレスのヒンドゥー大学とシャーンティ・ニケタンのタゴール大学と決めていました。

中村元博士が創立され、今は前田専學博士が理事長をつとめておられる東方研究所からたくさんの学生をこの大学に送っています。インドの大学は数あれど心惹かれるのはこの2つの大学でした。

昨年はヒンドゥー大学の教授の歓待を受け、ヨーガ・スートラ第1章を唱えさせていただき、教授が大変喜んでくださいました。それがCDになり、皆さんのお手元に届いているわけです。

今年はタゴール大学に伺う前に、付属小、中、高の子どもさんたちの熱烈歓迎を受け、私たちは目を丸くしました。先生たちも子どもたちも私たちにとても友好的。教育水準も高く、純真無垢で、2~3人連れて帰りたい衝動を抑えるのが大変でした。(笑)

シャーンティ・ニケタンはタゴールの父親の瞑想の地。そこにタゴールが心に温めてきた教育の理想を打ち立て小さな学園を創立したのですが、創立当初は5人の教師と5人の生徒だった...とか。

それが、今や国立大学としてたくさんの逸材を輩出しています。

しかし、タゴールは創立1周年を迎える頃から、数年は人生最大の辛酸を嘗めたとか...。妻や父親や子供たちの死はどれほどの打撃をタゴールに与えたのでしょう。

しかし、その失意があってこそ純化された心でほとばしり出た美しい「歌」の数々。過去の日々の自分の内面に起こった歓喜をもたらした情感をもう一度英語でしたためたのが「ギタンジャリ」。
ノーベル文学賞で世界中に広がりました。

今年のインドツアーで、タゴールの偉大さ、そして温かさを肌で感じたのでした。(荻山貴美子)

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