その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

星月夜

2011年11月18日 | Weblog

 

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星月夜

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昨晩というか今朝にかけて「しし座流星群」が見られる予定でしたが

あいにくの雲がかかって見られませんでしたが皆さまはご覧になれましたか?

 

月のない夜空に満天の星がきらめき

まるで月夜のように明るい夜のことを言います

高校とした月明りの美しさとは違う美しさがあります

星の輝きだけの夜の美しさには

言葉で言い表せない美しさがあります

古くに詠まれた歌には「哀れ」の意味合が強かったそうです

現代では夜が明るすぎて星空を眺める機会が少ないですが

それでも毎年見る機会がある流星群の天体ショー

最近は寝るの勝るものはないと寝てしまって

見ることはしませんが家族友人たちと

ワイワイ酒盛りしながらキャンプ場で見上がた空を思い出します

俳句にはまるで縁のなかったころですので・・

俳句の持つ静寂や感傷や優雅さなど

まるでなくても楽しく星空を見上げる行為は

楽しい思い出として残ります

機会があれば少し都会から離れて空の星を眺め

古代人の話などしながら・・ふと目に前をよぎる

現代の英知を集めた宇宙ステーションも見られます

 

「星月夜空の高さよ大きさよ」 江左尚自

 

 (写真はイメージ写真です)

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冬桜

2011年11月17日 | Weblog

 

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冬桜

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冬に咲く桜の代表的なものは

フユザクラとカンヒザクラですが

フユザクラは・・花も樹も共に小型です

一重の白花が12月4月ごろの二回咲きます

しかし俳句では・・

種にこだわらずにたんに冬に咲く桜を

「ふゆざくら」として詠んでいます

また10月に咲く十月桜は別種です

「冬桜」「寒桜」「緋寒桜」

「寒桜ひともをらずに咲きにけり」 大峰あきら

「冬桜空の碧さとかかわらず」 馬場移公子

 

 

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冬隣

2011年11月16日 | Weblog

 

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冬隣

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秋も終わりが近づき

冬を隣にする時期

どの季節も「隣」をつけて

季節の移ろいを表現することができます

冬隣同様に

冬から春へと向かう「春隣」も

俳句にはたくさん用いられています

このころになると日差しも弱くなり

朝夕だけではなくて日中もそろそろ冷えてきます

冬が間近に来ているという気配を感じます

日暮れも日に日に早くなり

最近は少ないですが 私の子供ころは

外で遊ぶ子供たちが名残おしそうに

家路を急ぐ姿を思いだします

そしてこのころから生活全般の準備とともに

心も冬支度を始める時期です

秋から冬への変わり目は

秋の側に立てば「秋深し」ですし

冬が到来を表すなら「冬近し」です

 

 

「子の頭(つむり)うすらと匂ふ冬隣」 宇多喜代子

・・・

 

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七五三

2011年11月15日 | Weblog

 

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七五三

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七五三は

11月15日数えで3歳と5歳の男の子

3歳と7歳の女の子を祝う行事

男女とも3歳で髪を伸ばし始める儀式を行います

5歳で男の子は初めて袴を着ける儀式

女の子は7歳で大人と同じように幅広の帯を締める儀式

この行事を「髪置(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯解」ともいいます

子供の成長を願うこれらの儀式を七五三といいます

この日は最寄りの神社で男の子女の子の

気恥ずかしそうな男の子あでやかな女の子が勢ぞろい姿

手には縁起にあやかる鶴亀の絵柄の入った千歳飴の袋

両親はその姿を残そうとカメラを構えます

先週から小さなスーツ姿の子供や着飾った女の子が

神社にたくさん見受けられます

将来の日本の期待を背負って健やかに育ってほしい

 

・・・

「七五三妊婦もっとも美しき」 佐藤鬼房

・・・

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山茶花 2

2011年11月14日 | Weblog

 

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山茶花 2

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先日山茶花が咲いたのでブログに登場させましたが

ようやく街の中でも目につくようになってきました

今日は歳時記から少し離れて思い出話です

母が山茶花が好きで私もそのせいかとても好きです

椿と違って花びらが一枚いちまい散るからいいと言っていました

以前住んでいた家の庭の真ん中にほっそりとした木が

二本あって紅白で植えてありました

純白と紅色の花びらが緑の葉とベストマッチ

小さく切れ込みのある足袋のような形の花びらは

とても昔風の木でも上品で気品に満ちていて

子供心にも気がついたころには好きでした

この木が一番美しく見えるのは

秋も終わりに近づき寒々とした空気の庭に

丸く円を描いて花びらが散り敷いている時で

ストーブを入れようか迷うような寒い日でした

部屋のガラス越しに見る庭は~

♪さざんかさざんかさいたみち~~で知られる

文部省唱歌さながらの風情でした

山茶花は昭和の日本の暮らしをほうふつとさせます

今でも山茶花を見ると昔の庭を思い出します

山茶花は見た目と少しイメージが違う花ことばがあります

「愛嬌」「ひたむきな愛」で明るい花ことばですよね

別名 ヒメツバキ 山茶花は漢名の山茶(サンチャ)に由来します

学名 Camellia sasanqua 英名 sasanqua

 

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週末トピックス 8

2011年11月12日 | Weblog

 

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週末トピックス 8

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今回も少しつぶやいてみました

・・・

「あこがれ」

 

あこがれてばかりいると

心ん中が

お留守になっちゃう

夢ばかりみていると

現実感が

なくなっちゃう

自分を

ちっぽけな存在だと思うと

心細くなっちゃう

夢からさめても

いまがいちばん ここがいちばん

あたしでよかった

って思えるには

どんな年のとり方をしたら

いいんでしょう

 

・・・

(写真と文は関係ないよぉん)

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さざんか

2011年11月11日 | Weblog

 

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さざんか

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日本原産の椿科の常緑小高木で晩秋から初冬にかけて

その寒さの中けなげに五弁の白い花を咲かせます

と植物辞典に書いてあります

でも今年はまだ日中は25度の夏日に

もう山茶花が咲き始めました

花は椿に似ていますが 椿よりも花弁が薄く

透明感があって好きな花です

散り方が椿と異なり見分ける一つとして覚えられます

散り方は山茶花の一枚いちまい散ってゆく姿かいいですね

はらはらと散ってゆく姿はまるで秋との別れを

惜し向かのような寂しさが漂います

一方椿はポトリポトリと音を立てて花全体が落ちます

その音もまた椿の情緒とされています

 

「こぼれても山茶花薄き光帯び」 眞鍋呉夫

 

 

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紅葉 1

2011年11月10日 | Weblog

 

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紅葉 1

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晩秋から初冬にかけて落葉樹の葉が

赤や黄色に色付くことをいいます

楓がよく知られていますが 

漆(うるし)、銀杏(いちょう)、欅(けやき)、柿なども

色とりどりに紅葉します

野山の雑木が紅葉したものを「雑木紅葉(ぞうきもみじ)」といいます

紅葉、黄葉と書いてどちらも「もみじ」と読みます

古代では紅葉することを「もみつ」「もみづ」 といい

名詞化して「もみち」となり平安時代に「もみぢ」と

濁点がついていまの「もみじ」になりました

寒暖の差が激しい時期 露や時雨の冷たさに

揉みだされるように色付くことから

「もみづ」となったとも言われています

春の桜とともに秋の紅葉は古人も好み

多くの詩歌に詠まれました

全国の紅葉の名所は行楽客でにぎわいますね

・・・

「手に拾ふまでの紅葉の美しさ」 和田順子

本来ならもう紅葉真っ盛りなんですが

ことしは少し遅れています

写真はまだこれからという紅葉の始まりです

 

 

 

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秋の暮

2011年11月09日 | Weblog

 

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秋の暮

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 秋の暮とは秋の夕暮れ時を言います

「秋の暮」は古来「季節の秋の終わり」という意味と

「秋の日の夕暮」言ういい実の両方で使われてきました

現在では秋の夕暮れだけを指し

季節の秋の終わりの方は「暮の秋」といい

区別をしています

「はるはあけぼの・・」で始まる

清少納言の随筆「枕草子」では「秋の夕暮」として

しみじみとした情緒を感じています

また西行や芭蕉をはじめ

感慨深い「秋の暮」が多く詩歌に詠まれています

「秋の暮」はあっという間で

短くなった時間に対する哀れや寂しさを象徴しています

日本人の美意識に深く根ざした歴史ある季語です

 

「秋の暮水のやうなる酒二合」 村上鬼城

 

 

 

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立冬

2011年11月08日 | Weblog

 

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立冬

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秋が

早足で去っていく

楽しかったたくさんのお休みも

もう少しで今年も終わる

今日は立冬

暦の上では今日から冬

まもなく

冬の神様が

風の子たちを連れてくる

しかし彼らは

まだ子供で

ちょこまかちょこまかつむじ巻く

行き場のない木枯らしだ

やがて

みんな集まれば

寒くて冷たい冬になる

北風小僧と北風娘は

いま

育ち盛り

 

 

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