その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

時雨

2011年11月21日 | Weblog

 

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時雨

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晩秋から初冬にかけて

落葉樹の葉が赤や黄に色づくことをいいます

土曜トピックスで時雨について書いたので

別な視点から時雨について・・・

時雨という名のついた言葉がいくつもあります

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「時雨明り」 

時雨が上がりそうになって空が明るく白んでくることいいます

「時雨傘」

時雨の中でさす傘で俳句の冬の季語です

「時雨癖」

時雨の時期に、癖がついたように

降る回数や日数がおおくなること

「時雨心地」

時雨が降りそうな空模様 涙を流すような気持

「時雨月」

時雨が多く降ることから陰暦十月の別名

十二か月の異称に雨がつくのは時雨月と五月雨月くらい

「時雨の雨」

兵庫県南部地方で晩秋から初冬のころ

急にぱらぱらと降ったりやんだりする小雨のことを言うそうです

過剰な表現のようだけれど万葉集にもあります

「時雨の雨間無く降りそ 紅ににほへる山の散らまく惜しも」(巻)

「時雨の色」

時雨に濡れて色づいた草や木や葉の色

まだほかにもありますが長くなるのでこのあたりにして

日本には本当に自然を言葉にして

美しく表現する世界に誇れる言葉たちです

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「うしろ姿のしぐれてゆくか」 種田山頭火

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