***
山茶花 2
***
先日山茶花が咲いたのでブログに登場させましたが
ようやく街の中でも目につくようになってきました
今日は歳時記から少し離れて思い出話です
母が山茶花が好きで私もそのせいかとても好きです
椿と違って花びらが一枚いちまい散るからいいと言っていました
以前住んでいた家の庭の真ん中にほっそりとした木が
二本あって紅白で植えてありました
純白と紅色の花びらが緑の葉とベストマッチ
小さく切れ込みのある足袋のような形の花びらは
とても昔風の木でも上品で気品に満ちていて
子供心にも気がついたころには好きでした
この木が一番美しく見えるのは
秋も終わりに近づき寒々とした空気の庭に
丸く円を描いて花びらが散り敷いている時で
ストーブを入れようか迷うような寒い日でした
部屋のガラス越しに見る庭は~
♪さざんかさざんかさいたみち~~で知られる
文部省唱歌さながらの風情でした
山茶花は昭和の日本の暮らしをほうふつとさせます
今でも山茶花を見ると昔の庭を思い出します
山茶花は見た目と少しイメージが違う花ことばがあります
「愛嬌」「ひたむきな愛」で明るい花ことばですよね
別名 ヒメツバキ 山茶花は漢名の山茶(サンチャ)に由来します
学名 Camellia sasanqua 英名 sasanqua
(画面隅のブックマークからも行けます)