その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

マツムシソウ

2011年11月06日 | Weblog

 

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松虫草

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高原で風にそよぐまつむしそうの美しさは

ほかにたとえようがない

暑かった夏が終わり

秋を感じさせる窓の下で淡く青みがかった紫の花

あちこちに咲いて揺れているのを見ると

とても心が穏やかになる

この植物園にこの花が咲くと

ついつい昔の思い出にしばし時を忘れる

花の真ん中で咲くのを待つ粒粒の蕾が愛らしい

花を縁取るひらひらしたひだのある花びら

とても上品で美しい

ほっそりとした茎や柔らかな葉の薄緑色も

この花にはとてもふさわしく感じます

小さなミツバチたちが集まってきて

もくもくと蜜を吸います

シャッター切るのを忘れて眺めているのも楽しい

ヨーロッパでは紫色は縁起の良くない色

悲しみの色とされているので

花ことばもよいものがありません

例えば・・「悲哀の心」「失恋の痛手」とか~

でも まつむしそうには悲しみや寂しさに

黙って寄り添ってくれるやさしさがあります

今年は随分遅くまで花を楽しませてくれて

ブログに乗せる機会ができました

 

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