その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

土曜トピックス 28

2012年04月14日 | Weblog

 

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土曜トピックス 28

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今日の土曜トピックスの題材は

見方を変えると~について

 

「年々歳々花相似たり・・」という言葉があります

この後に続く言葉は・・「歳々年々人同じからず」と続きます

口調がよいことから昔から親しまれた漢詩の一部です

その意味は「花は、毎年似たように咲くが

それを見ている人間の方は同じではない」と

誰しもこんな感慨を抱いたことがあるはずですが

ゆっくり考えてみると、これは科学的に考えても

正しい比較ではないと思う

花のほうだって、年々歳々変わるのであり

むしろ人間の方が、年々歳々相も変わらず

桜の下でどんちゃん騒ぎをやっている

この詩の作者は劉廷芝(りゅうていし)という初唐の詩人です

老いの悲しみを訴えた作品だといいますが

この老人がどれほどの高齢だったかわかりませんが

その時に目の前で咲いていた花よりも

余命が短いとは考えられません

もうすぐ散る瀕死の花に向かって

「あなたはともかく、私は老い先短くて悲しい」といって嘆いてる

冗談ではないかなりいい気なものである

こういう勝手な思い込みを人間はよくします

例えば「早起きは三文の得」を英語圏では

「早起きの鳥は虫を捕まえる」というそうです

どちらも鳥目線というか鳥の肩を持ちすぎています

虫の方からすれば「早起きの虫は鳥につかまる」

とても三文の得どころではない

命までなくしてしまいます(笑)

一見正しそうなことも見る立場を変えると

まるで逆の見方ができます

最近のアンケートや報道機関のニュースは

どうもこの偏った見方をしてる気がしています

日頃から正しい判断を養っておきたいものです

新入社員が最近どうもこの傾向に

流されてる気がして話題にしてみました

 

写真は「チシオモミジ」という楓ですが

すべての植物が春には新緑になるのではない

この楓は若葉かこんなに赤いのです

 

楓類は赤い新芽から美しい緑になりそして秋にはまた赤くなります

つまり規定概念で春は新緑秋は紅葉

ばかりではないということですね

 

 

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