本日は国立小劇場で、又五郎さんとこのご兄弟の勉強会、双蝶会を観劇~♪
ひとつ目は歌昇さんの毛谷村。
吉右衛門さんからしっかり教えてもらって、歌昇さんもすっごくがんばったんだろうと思います。芝居も所作もキッチリ!すごい!
ただ、一点、やはり歌昇さん、若いだけあって、声がまだ軽い。
相手のお園さんが豪華にも芝雀さんなので、どうしても吉右衛門さんの六助がフラッシュバックしてきて比べちゃうので、余計にそう思ったのはあったと思います。
それに、他はそれだけよかったってことであったとも思うんです。まぁ、おおらかさとか、年齢の深みがないと出せないものは別として。
だから、もう少し太く、というか貫禄ついた歌昇さんが、次回、六助をやる時がとても楽しみになりました♪
米吉さんのお園さんに種之助さんの弾正と、播磨屋さん勢ぞろいの毛谷村、観たいですね~♪
双蝶会、終演~♪
毛谷村が80分強、船弁慶が60分強で、二つともなっがいなぁ(^_^;)。と、タイムテーブル観た時は思ったんですが、終わってみれば、そんなに長く感じなかった!
充実してたってことなんだろうな~♪
さて、二つ目は種之助さんの船弁慶。
これまたチャレンジャーな演目選定です。
まず前ジテの静。種之助さん、女形いけそう。品があって、哀しみの伝わってくる静でした。どーにも船弁慶の前半は意識が飛びがちなんですが、今回はかなりしっかり観れてたと。(ごめんなさい、チョットは飛びました…)
後ジテの方なんですが、勢いがあったし、最後の幕外の花道の引っ込みは大拍手したくなったし、動きも足とかちょっとしたタメとか、細かいところまで行き届いてるんですが、なんだろう、迫力かな。気迫かな。ちょっと、なにかまだ足りない感じが。
うーん、相手がお父さんの気迫120%の弁慶だから、ちょっと見劣りしてしまったのかもしれないけど(^_^;)。
あと、ちょっとお顔が優しめだったかな。
こちらもこれから上演を観る機会はきっとあると思うので、その時がとっても楽しみになるような舞台でした♪
船弁慶は他に、弁慶に又五郎さん、義経に染五郎さん、舟長に歌昇さん。
お囃子には伝左衛門さん、長唄に里長さん。
ちなみに毛谷村も松緑さんの弾正に芝雀さんのお園で義太夫は葵太夫さん。
どちらも勉強会にしては豪華な布陣!
第一回目だからかな?観た側としてはとてもお得な気分です♪
船弁慶に話戻りますが、又五郎さんが、弁慶としてなのか、お父さんとしてなのか、種之助さんにすごい目線が行ってるのが、なんとなくほほえましく思えました♪
あと、舟子に吉之助さん。又之助さんが出てたのも嬉しいところ♪
総じて、おふたりのチャレンジ精神とひたむきさ、真摯さが見え、観応えのある勉強会でした♪
すでに来年、第二回の開催が決定してると配布のパンフレットの最後にババンと書いてあり(^_^;)楽しみですが、来年は今年よりチケット取りにくくなっちゃうかな~。でも、ぜひ観に行きたいです♪
そういや、今回、お席が前の方且つとても端っこ。
脇で首がキツイ思いをしたから、普段は選べるなら正面の席を選ぶようにしてるので、今回違う角度で観る舞台や花道は、後見さんのお仕事がよく見えたり面白かった♪
が、やっぱり首が…<(-_-;)
長時間は厳しいなぁ。
あ、あともひとつ。
船弁慶で、お囃子さんの笛と太鼓以外の皆さんが椅子に座ってました。
そういや椅子に座ることも、座らないこともありますね、お囃子さん。
これってお能にゆかりがある演目の時は椅子、とか演目で別れてるもんなんでしょうか?それとも何か他に椅子を使う使わないの要素が?
あと、もひとつだけ!
そういや、船弁慶の舟長と舟子って前にもんのすごく嬉しい配役で大喜びでした
ことあったな~と思って調べてみたら、2008年11月に菊五郎さんがやった時のでした。
舟長が芝翫さん、舟子が東蔵さん、歌六さん、團蔵さん。
これは…まさに私のツボですな…(^_^;)