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教師をやる気にさせるのは学生

2009-04-16 | 教育
● 「教師をやる気にさせるのは学生?」
アメリカの大学で、普通の講義を使って行われたこんなおもしろい実験がある。
学生にこっそりとある時間が来たら、講義している先生の顔をみて、先生の発問には積極的に挙手をし、先生の冗談には即座に反応するように指示する。すると、先生のほうも、学生の顔を見ながら、発問の数も増え、講義にのった状態になる。そこで、さらに一定時間が来たら、学生に、逆に講義がつまらないことを示す態度を示すように指示しておく。すると、先生のほうも、先ほどののった状態から一転して、講義ノートを読み上げるような感じのたんたんとした授業になってしまうのだそうだ。
学生がのってくると教師ものってくるような授業の状況が好ましいのだが、日本の大学は、おおむね学生の反応が貧弱で、どちらかというとネガティブなほうに傾いている。なんで講義室で彼らはあんなに不機嫌な顔をしているのか不思議に思うことさえある。
これが日本の大学教員の授業への熱意や動機づけを低めてしまっているところがある。これに追い打ちをかけるのは、学生による授業評価である。なさけ容赦のない?評価に講義恐怖症になってしまう教員もいるとのことである。
今のところ、思いつく改善の方策の一つは、小学校の対話形式の授業ではないかと思う。大学の授業のモデルに、「小学校の授業をモデルに」とはやや恥ずかしいところがあるが、随所での発問、机間巡視、そして、子どもとの親密なコミュニケーション。さらに、学生側に既或知識の存在を仮定しないでの授業展開などなど。いずれも、これまでの大学の授業ではなかったものである。それだけに、教員の側にスキルもないし、そんなことをすることに対してなんとなく気恥ずかしいところもある。さらに、学生の側の協力?も必要。となると、無理かなー。


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