ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

みなと総局への質問 質問・答弁の要旨

2016-03-15 23:08:21 | 日記
3月2日のみなと総局への質問と答弁の主な内容は以下の通りです。

1.ウォーターフロントのにぎわいづくり

Q:中突堤のかもめりあやポートタワー周辺は魅力的な地域でありながら、今一つ市民が憩う場としての魅力が弱いと感じている。
平成28年度予算案では、メリケンパークの再整備などの予算がかかげられているが、どのような整備を考えているのか?
また、整備にあたっては、みなとまち神戸らしい市外の方も「来たい」と思わせるような雰囲気作りが重要と考えるがどうか?

A:メリケンパークでは、広大な芝生広場整備と夜間景観の魅力向上として、水際線を際立たせるような照明や樹木や施設の照明照射など夜間景観の演出などに取組む。
先端のところには展望ができるカフェを新たに誘致しており、公園に訪れた人が港の景観をゆっくりと楽しみながら時間を過ごせるような場作りをしたい。
新港突堤基部の再開発も来年度、民間事業者の誘致をスタートしたい。
ポートセンターの整備も、周辺の歴史的な建造物に合わせて歴史的な雰囲気の残るエリアとなるようデザインをし、開港150年の夏の海フェスタに合わせてオープンしたい。
また、かもめりあやポートタワー周辺についても、来年度は事業化調査に入っていきたい。
人が訪れたいような雰囲気を醸し出すウォーターフロント、これに相応しい魅力的な施設の導入などをデザインも含めて考えて整備を進めていく。

2.開港150年イベント

Q:開港150年のイベントは市外の方々に神戸の魅力を知ってもらう絶好の機会でもあり、関西圏はもとより広く全国に向けてPRすることで、神戸をより知ってもらい、神戸に移住してもらうきっかけや神戸空港やフェリーの旅行増にもつながると思うが、開港150年イベントの広報についてどのように考えているか?

A:インターネット上にホームページやfacebookを開設し、バナーやポスターの掲出や残日計の三ノ宮駅設置セレモニーを実施したり、昨年秋以降コンビニ会社からロゴマーク添付商品キャンペーンを実施してもらい、神戸ゆかりの商品造成とともにポスターなどを掲出してもらったりしているし、洋菓子や和菓子、酒造業の事業者などから開港150年関連の商品化の申込みが次々あり、それらも広報に活用していきたい。
また、港を舞台とした参加イベントなど開港150年の趣旨に合う民間主催のイベントを後援し、広報を行っていきたい。
市外・全国に向けてのPRは、広く集客力のあるイベントや話題性のあるイベントを通じた広報を行っていく必要がある。
松方コレクションや「クィーンエリザベス」に乗船される方々へのおもてなしイベント、竹中大工道具館でアメリカ人大工が和船を作り進水式を行うイベントなど、発信力のあるイベントを後援しながら、PRしていきたい。
さらに、国際会議や全国規模の国内会議での発信も大事である。
政府主催の「北東アジア港湾局長会議」の場で神戸港の広報を行ったほか、アジアの主要20港の招致者による国際会議を通じたPRを行う。
また、全国広告連盟の大会や日本港湾協会定時総会などの会議を誘致しており、このような機会に神戸開港150年をアピールしていきたい。
このような様々な試みを神戸国際観光コンベンション協会の公式観光サイト「Feel KOBE」のトップページにバナーを貼って、開港150年のホームページにリンクさせることで、強く情報提供をしていきたい。

Q:開港150年のイベントの広報にあたってはイベントの中身を充実しなければいけないが、今予定されているイベントは市外の人にアピールをして来てもらうという観点からすると今一つインパクトがないのではないか?
市外の人も「行ってみたい」「ぜひ参加したい」と思えるような、「神戸でしか体験できない」、「日本初」といった催し内容に充実させるということが必要と考えるがどうか?

A:インパクトのあるイベントを行うことは効果的であり、例えば現在、日本最大級の「海の祭典」と言われている海フェスタの開催に正式立候補したり、「帆船フェスティバル」に日本丸・海王丸、みらいへのほか韓国・ロシア・チリなどの海外の帆船など神戸港として初めて10隻の誘致をめざして取り組んだりしている。
クイーンエリザベスも、全国的に話題になる。
また、平成29年9月に「神戸発祥」と言われている食を前面に押し出した食のイベントを開催するが、神戸港から広がった洋菓子やパン、各国料理などの食文化を紹介することに加え、生活文化の発信としてファッションや雑貨、音楽なども紹介するイベントをしていきたい。

3.短期旅行のインバウンド旅行者増に着目した瀬戸内クルーズとフライ&クルーズ

Q:福岡など九州・沖縄は、中国等から短期・低価格で訪日ができるため、クルーズ船の入港数を大きく増やしている。
そこで、神戸は関西の空の玄関口である関西国際空港とベイ・シャトル一本で結ばれていて神戸空港からポートターミナルまでも非常に近いという利便性を生かして、飛行機で関西空港を経由して、神戸から2泊程度の瀬戸内クルーズを楽しんでもらうフライ&クルーズを提案・セールスするなどして外国人観光客を増やせないか?

A:現在は買物を目的とした4泊から5泊の中国発着クルーズが爆発的に伸びているが、次第に買い物から体験型の観光を中心とした長期のクルーズに変わってくる。
中国の観光も少しずつ成熟期に入っていこうとしている。
神戸港は、ポートターミナルと関西国際空港がベイ・シャトルとポートライナーで接続されており、フライ&クルーズには格好の立地条件にある。
中国から関西国際空港に来て、神戸発着のクルーズに乗船し、瀬戸内海クルーズを楽しむといったような商品造成の提案は十分可能だと考えている。
旅行会社や船会社と連携して、早急に神戸港を拠点としたフライ&クルーズ、特に中国人の成熟した観光客向けの商品造成を進めていきたい。

4.神戸空港の活用

Q:将来のリニア開通も見据え、羽田線など神戸空港のさらなる需要拡大に取り組むべきでは?

A:羽田空港は国内ハブ空港の機能を持っており、単に神戸-羽田だけでなく、羽田から国内各地へ乗り継ぐという乗継需要も旺盛であり、また羽田から世界各国へ国際線に乗り継ぐといったハブ機能を利用した乗継需要もこれから増えてくると思われる。
羽田便を含めて路線ネットワークを更に強化して、航空会社と連携しながら、一層航空旅客の増加につながるよう利用促進に全力で取り組んでいきたい。